やったるで〜 シムカ2 板金編 2007年12月23日
どうよ。 面食らった?
すごい錆でしょ。 さて次はどっかの錆取り雑誌で見たことあるような写真ばっかです。
正直言ってこの車、鉄板の切り継ぎだけでやってたら一生埒が明かない。
個人オーナーだったら破滅してるはず。^^;
金額の上限は決まってるんだから到底レストアは出来ない。多分GT−Rの新車が買える。
だから出来る範囲で錆殺します。 お命頂戴。
FRPやら錆止め、ウレタンなんかを使ってバンバン仕上げてもらいます。
今回はノーマルには一切こだわりません。
仕上がったら名前のとおりのラリー車になるよ。^^;
すげ〜。
もう気持ちがいいくらいにバンバンいっちゃってるでしょ。
しかもたたける板金屋さん。尊敬。
ここまでやってあると次のオーナーが定期的にきちんと手入れしてくれれば当分は平気でしょ。
FRBや錆止めでやってるんだから完璧かどうかはなんともいえないところ。
でも仕方が無い。 逆に言えばオーナーになる人がしっかりと付き合ってくれればいい。
そのためのフォローは全く惜しまないつもりです。
正直言って旧車は程度のよいものを買うのが一番。
でも高いからって程度が言い訳でもない。
私は年間500台以上の車をオークションでみてるんで大分わかるつもりなんだけど、生涯数台の車しか買わない人にとって車の程度なんて見た目でわかるはずが無い。もうほんとになめるように見ても解らない車沢山有るしね。
あ〜このひと中古車やサンで車買うんだ〜 一緒に見に行ってあげなくて平気かな? ってちょくちょく思うもの。^^
まあ、今時あこぎなことやってたらつぶれちゃうから正直なところあんまりいい加減なことしてる中古車やサンも少ないと思うけどね。
そんなわけでシムカのレポートまだまだ続きます。
おたのしみにね。
あ、そうそう。
一個だけ今の写真上げとこうか。
今は内装むき出し。
見に来るなら今のうちだよん。^^v
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なんちゃってラリコン つけちゃった いかす。 |
シムカラリー仕上げ開始〜その1 錆 編 2007年12月19日
SIMCA Rallyの仕上げを年末の仕事の合間を見ながら進めています。
ま〜 それはそれはいい線まで仕上げてくれました。
正直な話板金かなりしっかりやってくれてて満足です。
レストアしてたらとても売り物になる金額ではなくなってしまうので、もちろんある程度では有るんですがこれなら乗り始めても当分は走ることに専念できるんじゃないかな。^^v
まあ、しばらく寝てたわけなんでこの後は基本的な部分だけですがブラッシュアップを掛けていきます。
正直言ってこの車は年式相応。
特にシムカはメーカーがなくなっちゃった関係で一時期底値になってるはずだから程度のいいものはよっぽどのことが無い限りめぐり合えないでしょう。現に本国でもこのところの旧車高騰に巻き込まれてない。
一時のTE27レビンみたいで鉄板相場。
そんなわけでコレクターが持ってた奴以外は平気で雨ざらしの錆び錆び。
この車もご多分に漏れずすごかった。
写真見たら買う気無くすかな。もうそこらじゅう錆びだらけ。
とくにシムカ1000はフィアットの車両として開発されてた奴をシムカが販売したわけだからなんだか錆びるのも解る気がする。
錆びの写真はこんなだよ〜
すげ〜 ほんとにこんなの見せちゃって平気かな。
まあとにかく雨ざらしの古い車の錆びるところ全部錆びてた。
でもこんなのふつ〜。
日本車はもっと錆びてるよ〜。 湿気が多いしね。
フランスからもってきて10年。
どうしてシムカが残らないか解るよね。これだけ錆びてる。しかも前オーナーは簡易とはいえ屋根のある駐車場においてあったんだからフランスの時点で錆びてたってことだよね。
でもうちは見捨てないで予算の許す限り錆を殺した。
でもそれだけの価値のある車なんだよねホントは。
走ると楽しいよ〜^^
次は板金編。
みてろよ〜。
数日後Upします。先に噂話しちゃうと後でフォロー入れるの大変になるぞ。 うはは。
今週の工場 2007年12月10日
う〜ん 年末押し迫ってきました。
12月もあっという間ですね。 今年も1年短かった〜。
いろんなものが年を越していきます。
うちの在庫車も結局仕上がらなかったな〜。
来年は魅力的な車ラインナップしてがんばるよ。
今週の工場は
プジョー206のHID取付。
まずまた取り扱い品のHIDキットが改良はいりました。
ま〜ほんとに改良改良でどんどんよくなっていきます。
もうほんとメーカーさんには脱帽。
今回は206に取付です。
206はエンジンルームにバラストを取り付けられなくっていつも困るんですけど、今回のHIDキットから以下の点が変更になりました。
1、バラストが小さくコンパクトになりました。
2、バーナーまでの配線がシリコン皮膜に変更になりよりフレキシブルで取り回しやすい配線に変わりました。
と特にアナウンスは無いんですけど、多分そこが変更。 取付にはとても便利になりました。
ホントこのメーカーさん今年に入って何回改良してきてるんだろう。
まだ改良する余地有るんだ。って毎回思います。 さすが専門。
今度はLEDのライトやるっていうんだかそっちも面白そうですね。 まずはフォグとかで試してみたいな〜。
そんなわけで206ですが以前に取り付けた奴はバラストの入る場所が無くてバンパーの中につけたりしていました。
でも今度のはうまいところに収まります。
これまでのやつだったら絶対こんなところに入らない。
もうホント便利だし、配線もやわらかいからきれいに収まっちゃうんで見ても気がつかないくらいすっきり。
バーナーはこんな感じでつけるのよ。
うらぶたに 穴を開けるんだけどま〜すっきりでしょ?
そんな感じのお客さんも大満足の作業。
そのほかはこれ。
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日野コンテッサ1300S! |
この車はセダンなんだけどSなんで普通のセダンとは違う。
Sはクーペと同じエンジンでSUツインキャブ。
ブレーキもフロントがディスクも選べた。
まあ、セダンの上級グレードね。
で、こいつの車検だけど難航中〜。
ブレーキマスター漏れ
床下についてるから大変なのよ。
クラッチレリーズももれてた。
普通なら部品探しに必死になるんだけどうちも馬鹿だから(うはは)コンテッサのこういう消耗品は在庫してたりして。・・・・。
あとはリアハブベアリングの交換。
これはすごかったよ。
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こいつがリアドラムをはずしたところ。 |
で、バックプレートをはずすとベアリングが見える。
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あちゃ〜 なんじゃこりゃ。 |
手前に見えるぺらぺらの板はもともとベアリングのシールだったはずの板。
きれ〜に形がおわん型に変形。
こうなると熱変形しててベアリングが外れなくなるんだけどこいつは外れた。 よかった〜。
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もうぐちゃぐちゃ。 玉はどこ行っちゃったのよ。 |
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新旧ベアリング |
これ見てわかると思うけどコンテッサはルノーの8やA110と基本設計がそっくり。
ドライブシャフトがこんな感じで
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アルピーヌはここの真ん中にバネかゴムが入ってて
シャフトのズレを抑制するようになってる。 |
流用できるかどうか? そんなのしらんよ。 だってどっちも部品が無いから流用できても部品が入手できない。 こまったもんだ。
これみて。
ま〜そっくり。 でも実はそのままつくけど同一じゃない。
何が違うかは教えてあげない。 ^^
で、一番左の写真 ニップル折れてて逆タップが折れて刺さってる。ありゃ〜 こういう仕事はあそこしかない。・・・・・。
こういう仕事しといてそのまま見てみぬふりで車検納車しちゃったんだ〜。 やっぱつぶれるわけだよな〜あのお店。
でまたあの人の後始末です。は〜あ。手が焼けるオヤジだ。
逆タップはドリルが立たないほど硬いのでもう一か八かで周りを粉砕するしか方法がない。
で、挑戦したけど失敗。 このキャリパーはゴミ箱行きです。
しかたがないので虎の子のキャリパーをつけてあげました。
もうほんとあのオヤジこんな仕事ばっかしやがってむかつく。 着信拒否。 うははは。
そうそう、以前の106のコイルだけど純正品取ってみた。
そしたらあんた対策が入ってるんですよ。 あ、有名か。
写真取ったんで一応あげとくね。
な〜んだ結局対策品かよ。
3、4番の絶縁が悪いことがわかったんで絶縁体として仕切りが増えて、距離を離してあるんだね。
め、欠陥品だったということで。
日本のメーカならリコールだな〜
点火コイルの絶縁に不良のものがあり、失火および最悪の場合エンジン停止の恐れがある。
とかって文言かな。でもこれは初期のほうのモデルだけだからリコール届けなかったんだろうな。ずるい。後期モデルはコイル自体がもっと大きく変更になってる。
他には306ブレークが出来あがって、ポルシェの911が修理中。A110もやってるしフランスから部品がドカンと来た。
ゴルディニのエンジンパーツもほとんどそろった。^^;やんなきゃ。 もってかえってコタツで組んだらどうですか休み中に。 だと。 ちくしょ〜。
もうすぐ年末だからフル回転中〜。
そうそう ここんとこで事故がすごく多い。
しかも当て逃げが結構ある。
駐車場でこすられたとかはかわいいもんでうちの代車なんかボルボのでかいトラックにカマ掘られてそのトラック逃げたんだってよ。
お客さんすぐさま携帯で写真とって警察通報。警察が運転手呼び出してお縄。 ぶつかったの気づかなかったとの賜ったそうな。
ありえない。 2回もぶつけておいてきがつかないわけね〜だろ。
しかしお客さんも写真取ったって言うんだからすごいよね。 さすがカメラマン。^^;
他にもぶつけられて、じゃあ少し前に出しましょうっていってそのまま逃げたハイエースとか。 世の中世知辛いよね。皆さんも気をつけてね。
こういうときはおまわりさんはよっぽどのことがないと何もしてくれないよ。 だってYouTubeに当て逃げビデオアップされてんのにそれでもマスコミ騒ぐまで取り合ってもくれなかったって言う事件あったじゃない。
もうホント警察ってうちの近所の橋でスピード違反捕まえるくらいしかしてくれないんだから。
うちに来るときは気をつけてね。^^
おまわりさん、あんまり市民の味方してくれないとそのうち現行犯でつかまえるぞ うははは。
日野コンテッサ900 しってる? 2007年12月5日
コンテッサ900Sです。(1964年式) |
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先日からフレンチブルーミーティングをはじめイベントにチョコッと参加したりしたので結構他所さんのブログなんかに乗ってるらしく、いろんな人からあそこのブログで見たよ〜 なんてお話をいただいていました。
コンテッサの1300は結構有名で大体の方はご存知だと思いますが、900は意外と表舞台に出てこない車で、今日では私の知る限り約20台くらいが現存しているのではないかという状態だとおもいます。
というかまず日野自動車が乗用車を作っていたことを知らないというほうが普通ですよね。
簡単に説明すると 古い順に
日野ルノー (ルノー4CVノックダウン生産)
コンテッサ900シリーズ 900と900S (どちらも4ドアセダン)
コンテッサ1300シリーズ セダン、セダンS、クーペ
と 3モデル4ボディータイプの車を生産して市販していました。
コンテッサ900は日野自動車がルノーの4CVをノックダウン生産あと、フルモデルチェンジ、自社で開発したモデルでデザインも日野内製だそうです。デザインは当時流行の 河童のお皿屋根 やリアテールフィンなどを取り入れ結構欲張りなデザインになっています。 正直言ってヨーロッパ系のデザインにアメリカのデザインを取り入れた国産車で、しかもリアエンジンの為の空気取り入れ口をつけなきゃいけない制約つき という むっちゃくちゃコンセプト のわりにまあよくまとまったね という感想ですかね。
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後に突き出してる河童のお皿。 クオーターエンブレムが当時の宇宙モチーフデザインですよね〜。 |
正直言ってこの後のコンテッサ1300(ミケロッティーデザイン)から比べると明らかに垢抜けていません。^^;
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当時のヨーロッパ車ってこういうデザイン結構あるのよね。〜 見比べると面白いよ。 |
日野自動車は4CVのノックダウンをやめ独自にこの900を作ったわけですが、4CVの基本設計をかなりの部分までパクッているようです。 しかし実際には900完成時にルノーから視察が来て4CVのパクリじゃないか、コピーじゃないか、部品の互換性はないか、それはそれは入念にチェックして行ったそうです。
現在問題になっている中国製のパクリより少しはましな手順を踏んでるとはいえ、今見るとどこの国でも一緒なんだなあという気はします。(とか書くと日野関係者、クラブから怒られるかな? 悪意は有りません。 本当^^)
とまあ、そんな経緯でできたコンテッサ900ですから正直言って部品のかなりの部分がルノー4CVとすこ〜しずつちがって互換性が無い様に作られてるからとても厄介です。 使えそうなんだけど使えない 見たいなのばっかりです。
エンジンは4CVやドーフィンにそっくりです。 ほんとに。でもそっくりなだけで結構いろんなところが違います。
大きなところでは燃料ポンプの取付位置やミッションとの接合部分の形状などま〜あれこれ細かく変更してあります。
コンテッサ900という名前を持つ車は基本的に3種類。
1個は 900スプリント という名前で これはミケロッティーが作ったプロトタイプモデル。
とてもきれいなデザインでヨーロッパでニュースになり、ミニカーまで発売されたモデルですが、実は人が乗れないようなつくりで、到底市販化は出来なかったと思われます。
実物に座ったことがあるのですが正直言って運転できないような狭さでした。 うはははは。
後の2個は市販されたものでコンテッサ900とコンテッサ900Sです。
この違いは主にミッションの違い。 900が3速コラムミッションであるのに比べて900Sはフロア4速ミッションになっています。 馬力は当初35馬力と40馬力の違いがあったのですが、後期はどちらも一緒になっています。
前期後期の主な違いはデスビの進角とキャブレターのバレル数みたいです。
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左が前期型900 右が後期型900S です。 フェイスリフト、モール形状なども違います。 |
900Sは後期型にのみ存在するモデルのようでこれまた非常に短命のまま1300に切り替わったようです。
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ここのエンブレムが900Sのしるし。 |
この車はリアエンジンです。 で、ラジエターはエンジンの前についています。
当時はそっちのほうが多かったようですね。4CV、ドーフィン、Fiat600やらその辺もほとんどエンジンの前にあります。
てことはリアシートの後にあるって事なのでどうしても空気の取り入れ口を車の後端ではなく前のほうに持ってきてやる必要があります。
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リアフェンダーにエアの導入口がついてます。 ここから空気を吸ってラジエターへ導いています。 |
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その空気はラジエターをとおりテールのグリルから排出されます。 だから冬は後に立ってると暖かいです。^^; |
てことは高速走ってるときは相当の風がここから吐き出されているって事で少しは早くなってる というのはうそです。はははは。
足回りは4輪ドラムですがま〜よく効くブレーキです。 正直1300のディスクのほうが利きません。 1300が効かないのは理由があるからなんですが、今回は割愛。
そして5.50-14−2PR のタイヤ。 これが結構最近ではなくなってて今回は155−70−14というタイヤを履かせました。 中国製です。^^v 減ったらダンボールが出てくるとかこないとか。・・・・・。
指定空気圧はF1.0KgのR1.8Kg/cm2 です。怖くてそんな空気圧では走れません。ダンボールラジアルだからバーストするかも。 当時のタイヤはバイアスだし非常に低い空気圧設定です。
このころの車はでかいタイヤですね。 4CVが15インチで、900が14インチ、1300は13インチです。 なんだよインチダウンかよ てなかんじ。 これは当時の道路状況に理由があると思います。 でかいタイヤのほうが悪路に強いですからね。 高速道路もまだ開通していなかった時代ですから、やはり悪路性能や、現在の町乗り程度の速度域に設定されて作られています。 ちなみに最高速度(昔のカタログには記載がある)は120Km/h です。
こんな運転席ですから120キロくらいがいいとこですよね。 もう少し出ますけど。^^;
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スポーティーなバケットシート(当時) だそうです。・・・・・。 |
実はこの車内装の純正色は赤です。 マクドナルドかって言うの。^^;
でもこの車茶色になってます。 これは張り替えたのではなくうま〜く褪色して茶色になっただけ。 うはははは。
よかった赤じゃなくて。 ちなみにボディーカラーが他の色だと黒内装です。
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しかし何もついてない車だよな〜 車ってこれで事足りるんだよな〜。^^; |
ほんとに何もついていません。 ヒーターだってエンジンルームについてるコックをひねらないと運転席からはヒーターをONに出来ません。 でも豪華!ラジオがついてます。 いかす〜。 でも周波数が1600Mhzまでしかないので道路情報が聞けません。 なんだよそれ。 Onにしてから聞こえてくるまで10秒くらいかかったりします。
フロントはこんなデザインだけどよく見るとすごい。
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出っ張ったり引っ込んだりの数が半端じゃない。
よくまあこんだけのプレスを当時したモンです。 |
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ミラーは4CV そして有名なルーカスミラーにそっくり。
でも よ〜く見るとHino の文字が入ってる。 こういうところが版権対策なのよね。
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コンテッサ900は第一回日本グランプリで優勝してたりします。^^;
とまあ、こんな車です。
現在ではコンテッサクラブ員で走る車が4台。 そのほかにも走る車が確認されているけどとても残っていることが少ないのは確か。 なかなかお目にかかれません。 正直言ってA110より珍しい車になっちゃってます。
なんかの時には声でもかけてね〜。
サンテシアその後 車高調作ってみた。 2007年11月28日
え〜と、12月1日に走行会があります。
スポーツランドやまなしです。 こじんまりとしたコースですが、もう何回行ったかな〜・・・・
今回はサンテシアで2度目の走行です。
去年の今頃やまなしを走ってそれっきりほったらかしていましたが、さすがにやっぱりそのままでは走れないんで少しいじってやります。
ちょっと写真を取る暇が無かったんで文章ばっかだけど、興味があれば読んでね。 駄文だからつかれるぞ〜。 うははは。
まず現在の仕様は一口で言うと、形はサンクだけど中身はクリオ1 16Vって仕様。
エンジンをF7Pに換装、ベース車はATだから5速ミッションに。
リア足回りすべて ルーテシアの16V用 つまりワイドトレッドで4輪ディスク フロントは大径のベンチレーテッドね。
フロントは Vits 用車高調改+6Kg → Koni 黄色ショック+カットサス と2種類試した。
フロントはサンクの弱点のハブベアリングがすぐぶっ壊れるんで大径のハブベアリングを使う。
(っていっても簡単じゃないし、アライメントがとれなくなるよ。他のいろんなとこでキャンバー、キャスター、キングピン、とか各アングルは最低限の再検討が必要になる。トレッドの変化とスクラブ半径も変わるからいろんなところをいじらなきゃいけない。ホイールベースだって結局伸びちゃったからね。全部いっぺんにいろんな車のもの組み合わせちゃったから基準になる数字が取れなくなっちゃった。)
他にもいじり倒しだけど割愛して、今一番の問題はリアのブレーキとフロントの足。
リアブレーキは効きすぎてコーナー入り口でロックする。
フロントはやわらかすぎるからロールしすぎてリアが流れちゃう。
フロントロールがでかすぎるしリアのスピードが殺せない。
そんなわけでそこらじゅうで白煙あげてドリフトしてる感じでした。
ドリフトってのはフロントの速度よりリアの速度が速い=リアタイヤがフロントタイヤを追い越そうとしてるってことでしょ。?
まずは足から。
今回はVitz用を煮詰めようかと思ったんですが、ちょっと時間をかけてアライメントの見直しからやってる場合でもなさそうだし、ムーブ用のショックも転がってたんだけど、GT−T用のKoni黄色をベースに車高調で手っ取り早く組んじゃいます。まずはなんとなく基準値に近いところに戻って再スタートしたほうがスムーズに行く。バネも車高もな〜んとなく方向性が見えたからね。
まずはこれがGT−T用の足。フェ〜ズ2用。Koniのスポーツって昔売ってた奴。
これはもともとうちの車(サンクオートマチック)にはボルトオンでつかない。
GT−TのPh2用は キャスターアングルとキャンバーが普通のサンクと違うのよね。
こいつをベースに車高調化していろんな硬さのバネを試せるようにしてみようって訳。
材料はこれ。 そこら辺に転がってた。
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S130フェアレディーZのリア用車高調整。 当時の高級品。御大尽が使ってたお古。 ほんとに古い。 |
こいつのネジ部分を使う。
都合のいいことにかぶせ式の車高調だからこいつをはずして、Koniにかぶせてやって、他のところつじつま合わせれば完成。
面倒なだけで作業は簡単。
とはいえもう10年位前からほうってあった車高調だからネジ部が緩まない。
こんなに粉が出る。 ここは鉄のネジにアルミのスプリングシートだから並大抵の錆じゃない。
完全に電触がおきてアルミの錆がすごい。錆びの粉が鉄との間で成長しちゃって完全に固着してる。
もうタガネとハンマーでバンバンたたく。 粉砕系。
緩まないから酸素も使ってあぶったりなんだかんだで緩めました。
お客さんのじゃそうは行かないけどうちのものだから見た目は激しいけど実用十分。OKでしょう。
スプリングシートとロックナットがスムーズに回るようになったら今度はショックの加工です。
車高調のネジがかぶせられるようにKoniの皿をはずす。
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皿のした 溶接の部分を上手に削っていく。 |
外れるとこんなかんじ。
意外と上手でしょ?
粉砕系工具得意だから。 ^^v
実はショックの筒のてっぺん(要は蓋ね)の部分も外形がとても太かったから削ってあるのよ。
そうしたらさっきのネジ部分をこいつに取り付けて
これが |
こうなる |
ストラットアッパーはGT−TのPh2用だからキャスターとキャンバーが変わるんで、ロアアームもGT−TのPh2用。Ph2GT−Tだけがアルピーヌ系=ディエップ系の60品番なのよ。
じゃないとストラットが立っちゃう。
スプリングのアッパーシートはGT−T用だとバネが固定できず使えないからアルミの削りだしで作ってつじつま合わせた奴。
加工屋さんさすが。写真は無い。^^;
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ピンボケ。 |
ありゃー 車高下げるとバネが遊んじゃうよ。
遊ばない程度まで上げると車高高すぎ。
って訳でバネを遊ばなくする為に上にヘルパースプリングを入れてやって
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こんな感じ。 |
ちょっと車高は高め(ノーマルよりは低いよ。)
そしたらアライメントを取り直して、試乗。
特設のテストコースで試乗した。
あ〜 速いねこの車。^^; ピットレーンの出口でホイールスピンしてる。はははは。
足のほうは程よく硬い感じ。
もう少し車高と硬さをいじりたいところだな。
フロントのホイールスピンも押さえたいしね。
車高はもう少し下げたい。 伸び側のストロークは十分以上に有り余ってる。
ってことはショックのストロークが長すぎ。 もっと詰めたい。もうちょっと前輪荷重に。 でも今回はここまで。
これ以上はちょっと厄介な加工が必要になるでしょう。
だってショックの頭詰めようと思っても減衰調整用のダイヤルがついてるんだもん。
つめられないじゃん?
しかもGT−TのPh2用アッパーは 上に突き出すことも出来ない。
ってことで作業が迷宮にはまるんでここまでで妥協。
後はショックの減衰とバネで煮詰めてみよう〜っと。
第一運転するのは私ですからノーズダイブしない車は曲げられないと思うんだよな〜。(へたくそ)
バネはもう少し選択の余地が有るから自由調は同じか長めで固めのものを手に入れればいい。
車高調バネなんて中古や行けば1000円とか2000円で ごろごろしてるしね。^^;
でもそうやって好きな硬さのバネを選べるってのが車高調の最大の魅力。
車高調ばねは直巻き(巻きの直径が一定)だから表示が無くても大体のバネレートは計算で出るから最高に便利。
こういう遊び始めちゃうと御金使わなくなっちゃうんだよな〜。
今回の車高調はぜ〜んぶ工場に転がってた ありもの だけで組んだんで材料費はほとんどタダ。
Koniも昔使ってたやつだけど、底付きしないように組んで大事に使ってた奴だから全く漏れてないし^^v
なんで削りだしてもらったアッパーシート代のみ。
あとは人件費。・・・・・。
車高調は一生もの なんて20年前に自工研の先輩が言ってたよな〜・・・・。
ショックの硬さ=減衰は平気かって?
平気 平気〜 某有名車高調メーカーだって基本の固さは松竹梅の3種類しかないってよ。^^;
とりあえずKoniの黄色はスポーツってやつで調整式だから。
残る問題はリアがロックするって奴。
これはクリオ1の足回りをごっそり入れたからつじつまが合わなくってPバルブをつけずに組んだからってのが大きな問題だった。
問題は既に把握。
フランス車のリアブレーキはリアの車高=荷重に反応してリアブレーキの効きをコントロールするように出来てる。
そのコントロールをするのがPバルブなんだけど、これの新品は高いんであり物をさがして組んだ。
こないだ306ブレークのマニュアル5速を作ったときに使った306Xsiの部品取りがまだ残ってるんでそこから拝借。
プジョーとルノーは全く互換が無いんだけど、そこら辺はうちの す〜ぱ〜メカ がつじつま合わせてきちんと働くようになんとか取り付けてくれた。 とりあえず暫定なんでリアの床下は配管の悪夢。・・・・。
そのうち手動のPバルブつけよっかな〜。っておもってる。
ちょっと脱線すると
Pバルブは正式名称 プロポーショニングバルブ っていうんだけど、要はフロントに荷重が行っちゃった時にリアのブレーキの効きをおとしてリアがロックするのを防ぐもの。特にFF車は死活問題だよね。
国産車は固定式の配分がほとんどなんだけどね。 とにかく種類と配分が星の数ほどある。
リアドラムだと効き過ぎるから(制動の立ち上がりがトンがってる)弱めのセッティング。この辺の配分比率は新型車解説書なんか見ると結構載ってる。
ちょっと古い車は前2本 後1本 の3本配管なんだけど、新しい車はほとんどがクロス配管なんで前2 後2 の4本配管。
AE86なんかはリアディスクとリアドラム両方あるから流用には便利だよね。(FRだけど。)
流用するときはそこら辺のデーターをよく調べてね。
あ〜そうそう 昔トヨタが下請工場の火災で新車ラインを止めたことがあったよね。
その工場で作ってたのがこのPバルブ。これがなくなっちゃたんで新車が組み立てられなくなっちゃったんだよね。日本では2〜3社しか作ってるメーカーが無かったはず。 最近では再編成がすすんだから世界的にも数社になっちゃったんじゃないか?
フランス車は先述のとおり多くの車種で荷重感知型のPバルブを使っているからこいつをうまく調整してやるといろんなセッティングが出来るのよ。 調整は難しいよ実際。 某カップカーのセッティングマニュアル見るとブレーキの液圧計をつないで25パスカルで なんて書いてある。
リアが効くように調整すればコーナーの進入でブレーキを残すことでリアを意図的に流れ易くしたり、弱めると どっかんブレーキ でもリアが流れにくくなる。 下りのコーナーにターゲットを絞るならここは弱くとか、ブレーキかけるときはハンドル切らないとかならちょっと強めにすることでリアが沈み込むような4輪ブレーキに出来たりと調整し始めるときりが無いくらい。 フロントロックとリアロックをうまく使い分けることが出来る=いじり始めると迷宮にはまり込むし、雨の日の高速でスピンするから注意してね。
本当は車高を調整しただけでもここのセッティングを変更しなくっちゃいけない。
車高が下がる=リアブレーキは効く という比例方向の機構だから足回りを交換したらリアがロックするって言う感じに気がついたらすぐにショップさんに相談してね。 じゃないと本当に事故るよ。 乗用車は晴れでも雨でも雪でも走るんだから。
車高短=ブレーキ注意 ね。
というわけで160Km/hからのフルブレーキングでもリアロックはしなくなりました。^^; 白煙でない。
とまあ、例によって けつかっちん の一夜漬け突貫工事作業が完了。
後は野となれ山となれ です。 うはははは。
あ、タイヤ買わないとな〜。
プジョー306ブレーク MT化 2号車製作開始。 2007年11月22日
工場は常にがんばってます。
ほんとですって。
おかげさまで怒涛の注文ラッシュもひと段落していろんな車をだいぶ納車させていただきました。
やっと少し在庫に手をつけます。
とはいえ、ぞくぞくと外注さんは仕上がってきそうだし、うかうかしていられません。
そんなわけで手っ取り早くリフトが空いた隙に306ブレークのマニュアルミッション化をやります。
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なんかこの角度からだと平たく見えるね。 |
車はH12年式のN5で走行は88000キロ、程度はまあまあ。
306の中でもほとんど最終型といえるような年式ですね。この年式だけシートが半革のコンビになってたりして微妙に豪華。
しか〜し この車は悪名高きAL4というタイプのオートマトランスミッションが載っていて、これがまたよく壊れるんだな。
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これがAL4 |
このミッションは電子制御で、同時期のルノーにも使用されています。 互換性は???だけど、まあ、とにかく壊れるミッション。 でもミッション自体以外に他の部分が壊れてるのによく調べないで全部ミッションのせいにされて車はどんどん淘汰されていってる車も少なくない。 お〜 こわ。
ちなみにN3は4HP16だっけかな という電子制御というには程遠いメカオートマミッションが乗ってる。
ZF製のこっちはあんまり壊れないね。いっそのことこっちに積み替えるという手も無くはないけど面倒くさいしちゃんと調べてないんで詳細は不明。 でも不可能じゃあないね。
だから中途半端なN5買うならN3買ったほうが安心なのよ。
あ、基本的なことだけどよくわからない人のために、N5とN3の違いは大雑把に前期か後期かって事。この違いは顔つきが違うのでわかるよね。 要はマイチェンまえか後かで車の型式が変わるくらい大きな変更があったって事なのよ。 ちなみにルノーはメガーヌ1なんかだとH10年くらいを境にこのAL4に見切りをつけててもうちょっと改良版のミッションに変わってる。 だからメガーヌ1の新しいのはあんまり壊れない。
とはいえこの車はミッションはなんともない。
そんなことよりフランス車はマニュアルミッションが命。だからこの306ブレークもMT化するのだ〜! いえい。
まずはドナー車
H10年式の306Xsi これも外装は塗装が焼けちゃってるけど意外と程度の良い車。 結構大事にされてたっぽくて内装なんかは捨てちゃうのがもったいないくらい。 部品必要な人はお分けしますよ。(もちろん有料です。商売商売。)
さ〜て ここでちょっぴり詳しい人なら知ってる。
実はこの2台 2年の生産年の差がある。 ここが問題でね〜。
結構コンピューターをはじめ制御形式や部品が違うのよ。
だからポン付けって訳には行かない。
見た目も車も一緒なのに実は違うものなの。
だから通常この載せ換えは避ける載せ換え。
でもやっちゃうもんね〜。 ちゃんとつじつまが全部あってれば何も問題ないんだから。
公認だって取っちゃうし。
まあ、そんなわけで
これが2台の配線。 左ATと右がMT
しかも細かいところのコネクターが違ったりしてる。
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あちゃー やっぱり違うよ。・・・・。 めんどうくさいな〜。 |
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こんな感じできちんと半田をつかって交換するのよ。 |
ここはMAX 5ボルト だから変な配線するとまともに動かなくなるよ。 抵抗が上がらないようにきちんときれいな半田付けを。
もし306や406で不調な人がいたらこのセンサーは点検してみて。
でも確認するのはセンサーじゃなくてコネクターの形状。
先の左側のタイプのコネクターでセンサーがくっついてればそれはトラブルの起きる旧型。
まあ、他にもこんな感じでコネクターを交換したり、センサー変えたり、あれこれやって制御系のつじつまをとる。
インヒビタースイッチもジャンパー端子を入れてやらないとセルが回らなかった。
コンピューターの互換性がないみたいってのも痛いね。これはよく調べたいところ。
ほかにもイモビライザーがついてるからコンピューター交換しただけだとエンジンがかからない。
誰も盗まないっての。
あ〜そうそう スロットルボディーもATとMTじゃ少なくともちがうよ。
一方通行の流用は出来そうだけど、今回は両方ともあるんだから調べもせずそのまま交換。
そんなこんなでとりあえず今日エンジンはかかりました。
次はMTミッションを積み込むんだけど、なんとクラッチの新品が欠品だと。 他のルート探さなくっちゃ。
まあ、そんなこんなで作業はすすみます。
出来上がったら売り物にするからね〜。
しかし外車で4ドアでマニュアルが欲しいってお客さんがこないだ来たけどそんな車ってよく見たら全く無いのね。
は〜 困ったモンだ。
でもこの車、外車で4ドアでマニュアル。しかもワゴンときたもんだ。
かっちょい〜。 ドナー車にはスーパースプリントのマフラーもついてたからこれも移植してやろ。
たのしみだね。
フランス車はマニュアルがいい。
カングーのマニュアルとか よく走るよ〜。 メガーヌだってそう。
だから現行の日産マーチの12SRって言うグレード。 ルノーのマークがでっかく入ったマニュアルトランスミッションが載ってる。 うはははは! やるなカルロス。
あ!!!!!!!!!
ひょっとして本国で最終のトウィンゴって ツインカムエンジン乗ってた。 あ!!!!!!!!!!!
そゆことなのか?
そのうちトウィンゴもなんかやってやろ。
こないだの1400CC換装 はあくまでもケーススタディーだったのにそのあと何もやってないもんな〜。
どんどんいくよ。^^
グッズだのステッカーだの。販売してるの知ってますよね? 2007年11月 20日
フレンチブルーミーティング以降なぜだかステッカーのご注文がとても多く、だんだん在庫がなくなってきました。
でも残念ですが昔足で集めたこれらも今となってはもう手に入るのかどうか解りません。
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これは売り切れちゃいました。
一体どこに行けば売ってるんだろう。・・・・・。 あ〜あ。
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一部は再入荷しましたが、もう在庫管理も大変なので多分今後ずっと欠品が予想されます。
どうしても必要な方はお早めにどうぞ。
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あ〜 これなんかわざわざディエップに行ったときに言葉が通じなくって、英語出来る奴連れて来い! っていってかってきたんだよな〜。
ホント苦労したのよ。 |
てなわけでマーシャルの猫ステッカーがこっそり入荷しています。
これも限定枚数あんまりないんでお早めにね。
ステッカーやグッズこっそりと増えたり減ったりしてます。 ご興味のある方は時々見てみてください。
細かいんでいちいちお知らせしません。
しかもグッズのほうはパリ駐在の有能な自称美人秘書がプロペラなフランス語とソフィスティケートされたパリジェンヌのエスプリでチョイスして荷物の隙間に詰めてきてくれているんで何が送られてくるかわかりません。^^;たまに変なものも送られてくるのでそういうのもぴょこッとあげておきますんでまあ、見てみてください。
ステッカー、グッズのページはショッピングカートにして有ります。
もうホント手間ばっかりかかるんだもの・・・・。
送料もあとからお知らせしますんでためしに注文してみてください。
ステッカーとグッズの売り場はこちらです。
シムカ板金完成〜 2007年11月 11日
う〜ん、シムカ出来上がったと板金屋さんから報告がありました。
まいったな〜 まだゴルディーニも頓挫して部品集め中だし、ま〜つぎからつぎへと出来上がってきちゃって。
でもこいつも一応うごいてる車だから意外と早く直るかもね。
ただ手直ししたい部分はたっくさんあるんだよね〜。
がんばって直してやろ。
まず送られてきた写真。
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ま〜 ホントきれいになっちゃって。
写真は悪いんだけど今回板金屋さんが相当がんばってくれたから期待できそう。
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床も作り直してくれたり、 FRPで補強入れてくれたり。
フェンダーなんかもはずして板金入ってるしいろんなところま〜 手を入れてくれた。
シムカもゴルディニもリアフェンダーがボルト止めで外れる。
だから逆に言うとこういうところに錆が出ちゃうんだよね。
これは作業前に取った写真
まあ、この辺はいたし方が無い。 でもフェンダーはずして錆びてなくなっちゃった所も切り継ぎしたりしてくれてるんでいい状態だろうな〜。^^ るんるん。
しかしこのシムカって言う車は乗るのは結構厄介な奴。
部品の入手が結構大変でね〜。
この車も数年前にブレーキマスターの新品を組めたけどこの簡単には部品は見つからないのよ〜。
特にミッション関係は大変みたい。
ま〜出来る限りいい状態でしあげるよ〜。
ここから下は 板金屋さんに行く前の写真ね。
こういうコンパクトでボクシーなセダン もう全くなくなったよね。 もうほんと惚れ惚れする。
みてのとおりこの車は既にノーマルではないので潔く現代のクラシックボーイズレーサーに仕上げます。
かっちょいいぞ〜。 参っちゃってもしらないよ。^^
エンジンは見てのとおりこれまた潔い。
タコアシにDevilでウエーバーツイン。 ウエタコデビル ってかんじ うははは。
ま〜気持ちよく 軽くフケるのよこれが又。 ^^v ゴルディニとはまた違ったよさがあるんだよな〜この車には。
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エンジンルームももっとしっかりとやり直すよ。 乞うご期待。 |
あ〜 ゴルデイニ検討中のお客さんには見せられないな。
心変わりしちゃいそうだし。・・・・。
しかしチョロッと書いたけどこの車はほんとに気軽に部品が手に入らない。
だからしっかりフォローするつもりで販売するということを考えなくてはいけない。
次のオーナーになるかもしれない誰かにはもちろんその辺の覚悟もいておいてもらわなきゃだけど、うちも相当の覚悟で挑むつもり。
うちは絶対売り逃げはしないぞ〜 しないからな〜 たぶんしない しないんじゃないかな〜 うんキットしない。・・・・。
いやマジでがんばります。^^
とりあえず予告まで。
写真か車が届いたらまたアップしますね。
とはいえ今工場はもう年末モード全開。 来ても置く場所ないしな〜
あ〜 がんばろ。
お、朝刊の配達の音がする。・・・・。
ここんとこプジョーが多いです。 2007年11月6 日
このところなぜかプジョーが多いですね〜 いまごろ〜 ってよその業者さんに驚かれるくらいうちはなぜか車がよそより一昔ふるい。^^;
そんなわけで今回はプジョー206です。
グレードはXS。ちょっと見てみましょうか。
まずエンジンルームを見てみると一番気になるここ。
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ストラットタワー部にエアの導入口がある。
こいつのせいでタワーバーがポン付けできない。
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この奥をのぞくとエアコン用の花粉フィルターがある。花粉を通さないかどうかは不明。^^;
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交換楽でいいね〜。 |
ちなみに花粉フィルターというのは直訳で、フランス語で花粉のことを ポレン というのよ。
日本名でこの部品は ポーレンフィルター って書いて有るけど、フランス人の発音を聞いてると ”ポ レン” て聞こえる。
ボンジュール が プジョー に聞こえる奴誰だ?^^
車検での入庫ですがなんだかすごく乗りにくいような気がしたんですよ。
大概どの車も整備にかかる前に乗ってみるんですが、まずクラッチが高い。なんかすごく上のほうでつながる感じ。
まだ4万8千キロなのにな〜。 明らかにクラッチの磨耗です。 これは滑る前に早めにやってくださいね〜。
じゃ無いとフライホイールとても高価だぞ。
この車はXSなので1.6のツインカムエンジン。
106のS16とほとんど同じエンジンが載っています。
ですけどクラッチ系統は油圧。 お〜やっとプジョーも油圧かよ〜。
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これはレリーズシリンダー |
スターレットなんか昭和時代に油圧になったぞ。^^;
106なんかはワイヤーですよね。 でも106S16はクラッチケーブルの具合が悪いんでいまいちフィーリングが悪い。
これはS16に使われてるクラッチケーブルにワイヤーの伸びを自動調整してくれる機構が付いてるからなんですね。少なくともうちのお客さんはクラッチケーブルの伸びに気づかないままとぼけてる人はいないんでこの機構が絶対必要かといえばそうでもない。
だから自動調整無しのケーブルに交換しちゃったりします。これはプジョーのほかの車種にも使える手法。
伸びたまんまだとクラッチ切りきれないからギアなりがするんで普通の感覚なら気がつくはず。
何でS16だけ自動調整か。
これがよくわからんが、多分クラッチカバーの圧着圧力が高いからなんだろうな。
そうなるとケーブルはとても仕事がつらいから延びやすい。 でも調整が必要ならフールプルーフ(昔は ばか○ょん っていってたんだけどな〜。)じゃないんで自動調整をつけて伸びやすいS16のケーブルをごまかしたんだろうね。
この辺の問題をクリアできるのであればワイヤー式でも全く問題ない。 かえって部品点数の少ないところが私は好きです。 どっちも壊れるときには壊れるんだから。 その前に異常に気がつけばいい訳。
次に目に付くのはスロットルボディーかな。
スロットルにアクセルケーブルがつながってない。
どゆことかって言うとこれが フライバイワイヤ という方式。
人間がアクセルを踏むと、コンピューターがその開度と踏み込み速度なんかをモニタしててそれをスロットル横のモーターに電気信号で伝える。そしてアクセルが開くという仕組み。
たかがアクセルケーブル1本そんな大掛かりな電気回路で動かす必要ないって思うじゃない?
でも実はコンピューターが介在することでアクセルはコンピューターの制御が介在できるってこと。
つまり人間の意志とは反した状態でもアクセルをコンピューターの思うように動かすことが出来るってことなのよ。
これが何に有用かっていうと、まず車のトータル姿勢制御。 ABSと連動することでトラクションコントロールなんかが出来る。
他にはAT車の変速ショック軽減。 全開加速してるときにギアが切り替わると変速ショックがデカいしミッションの負担も大きいよね。 そういうときには実はミッションと連携してコンピューターがアクセルを閉じてたりしてる。
他にも燃費軽減とかいろんなことに有用なのよね。
アクセルを開けないレーサーとかがいたらピットからアクセル調整できるね。 実はもうやってたりして。^^。
こいつここのコーナーアクセル開けるの遅いんだよな〜。 えい!全開。! なんてね。
さてこいつもご多分に漏れずエンジンマウントが切れてました。
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見事に切れてる。 |
このタイプのマウントは切れるのは仕方ない。
国産車とはちょっと力の方向が反対で、ゴムの弾性だけに頼ったつくりで、なおかつ力の逃げ場がないから破断するしか逃げ場がなくなっちゃうんだと思われます。
この辺はマウントの考え方から来るものの差だと思います。
ただ、この形式を取られちゃうと強化マウントが簡単に作れなくなっちゃうんで困るんだよね〜。
キット物があれば簡単なんだけど、無ければ流用で探すしかなくなる。
国産タイプなら削りだしで作れなくも無いんですよ。
このマウントは6000円くらいしかしない。
てことは車検のたんびに交換するなんてのもいいかもね。
ここのマウントがだめになると他のマウントを一気に悪くするからお金がかかるし、何よりも乗り味が全然違う。
実は乗ってみておかしかったのはこいつのせいでも有るんだよね。
とまあ、エンジンルームをチラッと見ただけでの206レポートですが、206は隠れたいい車のうちの一つ。
意外といろんなところが進化してるのよ。
他にも色々あるんだけど今日はここまで。
また〜。
月末ですよ 2007年10月30日
あ〜一番憂鬱な月末が来ました。
もちろん 支払いだのなんだのもあるんですけど車検場が混んだりするんでいやになります。
とにもかくにもいろんなモンが月末に集中するんで大ッ嫌いです。
で、忙しいんで今回のトピもやっつけ原稿です。
うちの従業員。2人とも106のS16に乗ってます。
一人の奴が遅刻の連絡。 エンジン不調だそうです。
で、私ともう一人で奴が来るのを待ってると ずどどどど と ま〜調子悪そうな音。^^;
うははは。
待ってた二人で コイル? てなかんじ。
で、106のコイルは4気筒が1体式で変な奴。
これが結構壊れる。^^;
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これがコイル。 変な形でしょ? |
見ると解るんだけど 右側の2個しかコイルはついてない。
つまり4気筒を2個のコイルで点火してる。
なんだよケチくせーな。 今時ダイハツムーブでも4個ついてるぞ。^^;
どうやら1番が点火してないようです。 従業員の車だから真剣さがない。
解体じゃん? っとかいってます。 うははは。
しかたない。みてやるか〜。
というわけで 工具はハンマーとタガネです。
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粉砕。^^ |
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も少し粉砕。 |
うはははは。 再起不能。
このコイルは2個のコイルで4気筒分点火してる。
てことはこの形から見ても同時点火で、1、4 2、3 を同時に点火してるはず。
そいつを目で見てみたい。 どんなモンでつながってるのか知りたい。どうして壊れてるのか知りたい。
とおもっての狼藉です。
写真を見ると 針金見たいのでつながってます。
この針金で1番と4番、2番と3番 とがつながっていてここに高電圧が流れる仕組み。
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こんな針金。 |
これ車につないで見るからお前針金持ってろよ。 って いじめたりして。 うははは。
しかし困りました。
うちには中古はおろか交換用のコイルがありません。
しかし今日から週末。動かない車を置いておくほどうちは広くありませんから、邪魔な車作っちゃいました。
しかも元についてたコイルはごらんのように。^^
仕方ないんでとりあえず動くようにしなくてはなりません。
お前これつけとけ。
ってそのへんに転がってたエクザンティアだか306だかのコイルがあったのでそいつをつけてこんな感じ。
うははは なんじゃこりゃ。
エンジンかけてみ?
とエンジン始動です。
なんだ簡単じゃん。
というわけで彼は無事台風の中帰途に着いたのでした。 一件落着。
このコイル5万円位します。
しかも壊れます。 前期と後期でコネクターの形が違いとりあえず互換なし。
困ったモンです。
そのうち何とかしてやらなくっちゃ。
まあ、ちょっと待ってろ。 なんか探してやるから。^^
お〜 ヨーロッパ ターボ全盛。!! 2007年10月29日
最近雑誌だのネットだので見たんですけど、プジョーもルノーもフィアットも み〜んなターボを採用してきましたね〜。
ルノーは21やV6 GT-Tなんかでターボやってましたけど、 GT-Tなんかキャブターボでしたからねえ。
それで一時期ターボはなくなってましたけど、最近になってからルノーのメガーヌRSでターボ復活。
いまじゃあ新型トウインゴやら チンクチェントやら 207 み〜んなターボですよ。
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これGT-Tのタービンね。
ブースト計があがらなくなるのはみんなこんな感じ。
古いのは大概こうなるよ。 ギャレットのT3系だよね。
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あんまり記事の内容に関係ない写真。
これから面白くなりそうですね。
最近のフランス車はでかくなっちゃって、しかも目玉のホットモデルがなんだかぱっとしなくなっちゃたんでな〜んか元気がなくなってたじゃないですか。
もともとラテン車専門だったところもそんな感じでベンツだのBMWだのを扱ったり、最悪はお店がなくなっちゃったりしてさみしいな〜 なんて思ってました。
うまく行けば欧州ホットハッチ復活するかもしれませんね。
で、うちはどうするか。
う〜ん 経営者としては悩むところです。
でもね〜。
ラッキーなことにうちって昔は走りやサンの車ばっかりやってたんですよ。
改造だのブーストアップだの。
昔の話だからもう時効だと思うんだけど、夜中に中央高速で相模湖まで5速全開で行ったりきたり。
スピードメーター表示できないところまで^^;
ターボはいいのよ あっという間にメーター振り切るから。
NAは2キロくらい走らないと最高速に達しないからねえ。まあ、怖くて後ばっかり見てた。
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三菱のTD05タービン こういうのつけて430馬力なんていってたね〜。 |
200キロ以上出してるとオービス映らないよってのはうそだよ。
知り合いの業者さん捕まったから。^^ 久しぶりに電話したら自動車学校通ってた。
新しいのは何キロでも映る。 ジェット機なら映らないな。きっと。
ナンバーないし。^^
空燃費計とサブコンにらみながらま〜それはそれは恐ろしい思いをしながら行ったりきたりしましたよ。
免許なんか絶対無くなる。 てか無くなるじゃすまなくって、逮捕されるからな〜。
180キロくらいでハンドルが振られるんですよ なんてお客さんの車も整備したけど、あんたねえそんなことやってられないよっての。^^;
まあ、そんなわけでうちは今古い車のイメージついちゃってますけど、実はインジェクションもOKなんです。
どっちかといえばインジェクションの世界のほうがすき。
だってキャブレターみ〜んな古すぎちゃってきちんと働かないんだもん。
だからターボ ドンと来い。^^
まあ、欧州ターボ車の大概がブースト圧の低いターボと高いターボのモデルの2本立てだとおもうだけど、低いほうはいじれば劇的に変化しそう。 しっかりとマネージングしないとピストンに穴が開くだろうけど。
馬力を出すのは簡単だけど、耐久性を出すのはすごく大変。
いまから楽しみです。
早くいろんなところが輸入してくれないかな〜。(他力本願)
たのしみ。
うちもオーダーがあれば持って来ますけど、何もうちがそんなもん持って来る必要もないでしょうからうちは優柔不断にへろへろ〜っと馬力を出すのに専念しようっと っておもってます。
あ〜はやくだれか持ち込んでこないかな〜。
いやうちなんかに持ち込んでこないか。
うはははは〜。
不定期連載 今週の工場 2007年10月18日
さて、秋本番。
夜は寒くて綿入りの上着が必要になってきました。
先日フレンチブルーミーティングに行ってきました。
毎年恒例で飲んだくれに行くんですけど、今年も同様。
まあ、年に一度のうちわのお祭りみたいなモンなんでね。
正直お店をおおっぴらに休めるのってこんなときくらいのモンですので。^^
で、毎年ネットで検索すると誰かのブログに引っかかってるような変な車で行くんですけど、今年はうちはこれです。
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左から日野コンテッサ900 カングー R8 |
です。
行きは900とR8でいったんですけど
100〜 km 位の速度で中央高速。
意外と出るでしょ。 よく走りますよね。
でもどちらもRRなんで速度が速くなってくるとフロントが落ち着かない。
こわいですよ〜。
お客サンのR8の方はどうやら1300VC(A110ね)かなんかのエンジンもしくはそこら辺のパーツが組んであるみたいで結構早い。
見た目はノーマルなのに普通に車の流れに乗って走れます。
タイヤなんか135の15だよ。 ありえない。
リアカーのタイヤみたい。 でも一応前に新品取り寄せて組んだからこれまたちゃんとグリップしていい感じ。
ショックも新品にしたもんね。
やっぱ車はタイヤから。そして足回り。
うちのコンテッサ900の方は9月に路上デビューしたばっかだから様子見ながらのアクセル全開。
まあ、ある程度まではやってあるんでふつ〜に快調だった。
でも高速道路が無かったころの車だからねえ。 結構長距離は大変よ。
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こんなエンジン ルノー4CVの発展系のエンジンなんだけど実は各部かなり違う。 流用はかなり難しい。 |
今回は振動でキャブの部品が脱落したのとマフラーが穴だらけになった。
マフラーはもう43年もたってる走行4万キロだからまあどこもかしこも薄くなってるんで高速なんか走ったら一撃。
しかも当時から問題になってたインマニを暖める為のバルブがついてるんでそのシャフトの周りから2次空気が入っちゃってエンジンブレーキ中にマフラー内で未燃焼ガスがパンパン破裂するのよ。
で、帰ってきたら結構いい音になっちゃってた。排気漏れが無ければ車の前に立ってるとエンジンがかかってるのわからないくらい静かなのに。
このまま放っておくと間違いなくマフラーが大爆発するんで修理。
電気溶接はこれだけ酸化した鉄には無理なんで酸素溶接で一個ずつ50箇所くらいの穴をふさいだ。
まあ、あと何年使えるか解らないけどとりあえずふさぐしかないでしょ。
普通ならマフラーを交換なんだけど、実はリアエンジンのマフラーは普通のマフラーとちがってものすごくよく出来てるのよ。
何が違うかって言うと・・・・・。 まあ、またそのうち機会があったら紹介します。
まあとにかく流用じゃうまく行かないのよ。
ちなみにR8の方は昔たまたまフランスの蚤の市で新品を買えたんで非常にいい状態。
しかも70ユーロくらいだったような。・・・・・。
車の紹介はそのうちしますね。
で、毎年ほそぼそとお店を会場内じゃなく上のほうでやってるんですけど、今年はメイングラウンドでやってみました。 こっそりと。^^;
そしたらまあ おかげさまの大盛況。
まるでバーゲンセール。
一体どうなっちゃってるんでしょ。
恐ろしいほどです。
当日ちゃんとお話できなかった皆様ごめんなさい。
てなわけでろくに休みもせずみんな働いてくれました。 ありがと〜。
で、会場のレポートやら雰囲気をお伝えしたいところですが、同行のみんな だ〜れも写真取ってない。
なんだよ。 みんな送ってくるのはよっぱらいの写真ばかり。 どういうこと?^^;
まあしかたがないのでこんな写真でおちゃ濁し。
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シーソー しなって ないか?^^; |
てなわけでフレンチブルーミーティングに行ってきたんですけど、今回は完璧な内輪ネタに終始しました。
次回はまじめにやります。
お口直しにお客さんから送られてきた写真です。
車はプジョー205
こんな写真。
まあ、ゾロ目とか続き番とかよくよそのブログでもみるけど、これはちょっぴりすごいんで掲載。
よく見るとオドが123456Kmで、トリップが7890なの。
わざわざ計算してトリップ仕込んどいたんだって。
さすが理系。 某自動車メーカー研究所職員。 自社の車に乗らなくっていいのか?^^;
てなわけで。
ま〜なんやらかんたら 不定期連載 シリーズ 2007年10月11日
え〜 工場は あれこれまあ本当にやること沢山で写真は取ったが記事にし切れないものとかも沢山あるんで一気にご紹介。
まず 9月22日 日野コンテッサクラブの定例ミーティングがありました。
毎年日本国内各支部が持ち回りで開催されるんですが、今年はなんと東京で開催。
それも八王子にある日野自動車の施設で シャノン21という資料館をかねたギャラリーへ集結しました。
ここには普段お目にかかれない車やらエンジンやら珍しいものが沢山有るので、皆さんもぜひ一度行かれるといいですよ。
ここね。
で、その施設の前に どど〜んとコンテッサが20台くらい並びました。
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すごいでしょ。 みんな自走。 一番新しいのでも39年前。 古い奴は45年位前かな。 |
ここにはこんな車やあんな車がかざってあります。
残念ながら パリダカのレンジャーはこのときはお留守でした。・・・・。
この後八王子の町を通過して秋川渓谷へ一泊しましたが、ま〜 アレだけの車が連なって走るとすごいですね。
いつもながら感心します。
これうちの車。
工場では240Zの改造が進行中。
こいつはすごくて入れ物だけZで中身はスカイライン。
定番とはいえとんでもない車になるよ。
でもぜ〜んぶ合法で、公認でいくよ。
ま〜 エンジンマウントからミッションマウント製作 配線引きなおし なんてのは序の口で このあとエアコンだのパワステだのとのたまわれてるんですこーしずつ必死に進行中。
ラジエター出来上がってきた。
せっかくだからノーマルにしか見えない様に 3層コアのパイプ移設、キャップは現代風の小型にして枠以外は新造。
見た目は古いが中は冷えるぞ 寒いくらい。 うそ。
でもノーマルにしか見えない。 かっちょいい。
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手前が古いアッパータンク。 |
見る人が見ると何のラジエターですか?ってなる仕様。
こういうのも前に書いた職人さん有っての物種。
そういう職人さんにいかにうまく物を作ってもらうかがまた楽しいところなんだけど。
図面をきちんと渡して漏れの無いように作ってもらう。
あ、図面はこんな感じ。
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おいおいダンボールかよ。^^ |
でもさ、現場でペラ紙わたされたってそんなのどッかいっちゃうでしょ。
だからわざとダンボール。
そしたら作業する手元において見ながらやってもらえるじゃない?
ラジエター屋さんの床は水でぬれてるから ペラ紙なんか落しちゃったらおしまいじゃん。?
(自己擁護・・・・)
他には205GTIのクラッチ交換
ま〜 ミッションの汚いこと。
お正月の罰ゲームみたいに真っ黒です。
お客さんはクラッチの軽くなったことに驚いて帰っていきました。
まあ、それがデフォルトですけど。
こないだ納めたけど306ブレーク。
MTのせかえやった奴ね。
こいつも足回りはローダウン。
で、普通の足なら底突き必須。 かっこよ〜くローダウンしてるから。
でも乗り心地悪いのは大ッ嫌いだからやっぱりこれも底突きしないようにショートを探しました。
ありましたよ〜。 黄色い奴が。 もう306用のショート版は次回入荷未定だと。 なんで?!
このメーカーのも普通に売ってる奴はみんなノーマルと同じ長さ。
だから短いのを探さないとこのお客さんは間違いなく底突きする。
だから問屋さんに必死に探してもらいましたよ。
でもそのおかげで低いのに乗り心地いい。
何が何でも短ければ良いってモンじゃない。
伸び側のストロークが必要な走りをするときは短い足はダメなのよ。
でもその人の走り、走る場所、使い方 を考えると大概は短い足にたどり着く。
だから普通に売ってる奴がほとんどノーマルストロークってのがわからない。
多分足を換える大半の人が車高を下げたいと思ってるでしょ。
で、車高がさがっるってことはショックが必要以上に縮んでる状態が 零G 状態なんだから 縮み側が不足するの解ってるじゃん。
大概ローダウンサスってのは2〜4cmくらい下がるんだからその分に近いくらいは短くないとねえ。
で、上の写真見たらわかるでしょ。
その分短くなってる って。
このメーカーと同じ国の なんとかばっはスプリングを組むのが定番ですけどそれじゃあ底突きするのよね。
でも 黄色ショックは やっぱり違うな〜 なんていってるから う〜ん。
あんた減衰力までたどり着いてないじゃないの。 ・・・・。
ロールさせるのかさせないのか、ピッチングをさせるのかさせないのか。 腕やタイヤ、走り方に走る場所、使い方、求めるもの よーく考えて選ぶ。
ヤフオクの某問屋め〜 車高下げるって言ってるだろ〜 ショートストロークの必要性を感じません だと? じゃあどうしてストローク量のデーター持ってないのよ。^^;
BMWのガソリンタンク
説明したくない。^^;
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うりゃー ひとかけみこすり てなわけにはいかん。 |
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そりゃー |
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どりゃー |
で、この後コーティング。なんだかんだでコーティング完了まで1週間くらいかかる。
タンク下ろすまで大変で、マフラー、ペラシャフト、遮熱版 まあいろんなモンはずしておろす。
燃料ポンプも燃料ゲージもかたまっててむちゃくちゃ。
中古のタンク買ったほうが早かったかも。
ちょっとまえだけどこんなのもやった。
前は車検とおったのに法解釈が変わって今回はこんな。
これが車検とおるっておかしくない?
ワーゲンのバギーじゃないんだから。
これは詳しい説明はしません。 合法なんだけど、個人的には納得がいかない。
でも陸事側の立場も有るだろうしコメント無し。
後はてこずり中のA110が3台。
こいつらはそのうち別にレポートするつもりです。
もうすぐフレンチブルーミーティングですね。
今回はグラウンドでひっそりお店を出すつもりなんでさがしたら み〜つけた っていってください。
多分赤い顔して飲んだくれてるから。
うはは。
いそがなきゃ。
ステアリング革の張替え。 2007年10月11日
縦サンク系のステアリングですがどれも相当くたびれて来てますよね。
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サンクアルピーヌ系やサンクターボのステアリングがこの手ですよね。 |
このハンドルはIsoDelta のステアリングなんですけど、縫い目のほつれや革の劣化などがとても目立ってきています。本来はスポーク部分がマットブラックというか半艶なんですけどここの塗装も相当劣化していて大概の人ははがして銀色にしてるパターンがほとんどです。
大体縫い目はこんな感じでほつれてきます。
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縫い目がこうやってほつれてきます。 |
ひどいのはほとんど全周にわたってほつれちゃってただ革がまとわりついてるだけ
なんて感じのの有ります。
正直貧乏くさいです。^^;
他には革の劣化があります。
こんな感じですね。
ステアリングを復活するにはいくつか方法があります。
もちろんステアリングを社外のナルディーやMOMOなんかにするのは普通ですよね。
でもこいつらみたいにちょっぴりこだわりたいハンドルやボスを手に入れるのが難しい車種はどうしても復活して使いたい。
ではどうすれば良いのか。まずは敵を知るところから。
まずほつれは縫うという手段があるんですが、革が縮んでたり硬くなってると素人が自分で治すのは難しい。
うま〜く革をやわらかくして伸ばしながら縫って行きます。
縫うには蝋引きした革用の糸を使います。
革を縫う為の針も売ってますからその辺とセットで。
次に革の劣化ですが、原因はあなたの汗です。
手から ”オヤ汁” が出てる人のハンドルは特に劣化が早くなります。
なぜか。 革は酸化する事でどんどん痛むんです。
ですので手から出た汗をハンドルが吸い込みその汗が酸化する事で革をいためていくんですね。
これを防ぐには通常の革製品と同じような手入れをするしか有りません。
なので固く絞った濡れ雑巾で拭くくらいしか出来ません。
アルカリ軽の洗剤を使って中和を狙う手も有りますが、この辺は濃度の問題も有るし、表面を逆に劣化させる可能性もあるので高等テクニックですね。
汚れた手でハンドルを握るのもそういう理由でご法度です。
なのでハンドルは出来るだけ気を使って使わなければいけないんですね。
まあ、確かに言われてみれば革のバッグやジャケットをずーと手で握っていると考えたらかなり厳しい状態だと想像がつきますよね。
さて、そうやって酸化がはじまった革は雑巾で拭くと表面がつや消しのような状態になったり、消しゴムのカスのようなものが沢山出てきたりします。 これは汚れと一緒に表面の革と塗装が剥がれ落ちてきてるということです。
こうなってくると結構やばい状態です。
実は革というのは目で見えている着色はラッカー系の塗料でつけられているようです。
こいつらも一緒にはがれちゃうんですね。
そうなった場合どうするか。
まあ、出来るだけいじらないほうが良いとは思うんですが、
大きなホームセンターに行くと革靴用として缶スプレーが売ってます。
これを使って塗るという手段があります。
これには欠点があって、あくまでも表面だけを塗るということなので長持ちしない上に妙なテカリが出ます。
なので半年に1回くらいは塗ることになってしまうかもしれません。
またしっかりと脱脂をしてやる必要があるでしょう。この辺は付属の説明書を見てね。
他には革を染め直すケミカルがうってますからこの辺を使う。
で、あれこれやっていよいよダメなら革を張り替えます。
しかしステアリングの革の張替えは自分でやるにはちょっと難しいですね。
2〜3枚失敗するつもりで作業する覚悟が必要でしょう。
職人さんも結構時間を要します。
しかも10本中10本成功するかというと今回のは出来がいまいちだな と思うときもあるようです。
うちでは総合数十年の一人でやってる内装やサンに頼んでいます。
内装屋サンの技術は目を見張るものがあります。
さすがプロです。
内装やサンに求められるものは腕はもちろん重要な要素でもあるんですが、どちらかというと違和感の無い仕上がり、そしてリーズナブルな価格だと私は思います。
内装はその部品単体で見た場合、ある程度の仕上げの荒い部分などがあると気になるものなのですが、いざ車に取り付けてしまうと意外と目立たなくなります。なので、どちらかというと全体の調和に重点を置き、リーズナブルな部分を有る程度優先するほうがよいのではないかと思います。
変な話ですが、内装やサンの技術はこの辺が重点で、言われて初めて気がつくなんてことがありました。
たとえば右と左のシートが少し違う布地で作ってあったんですが、言われないときがつかなかったりします。
実用上は全く問題ないです。
まあ、あれこれ言いましたが、結局ステアリングの革の張替えはこんな感じです。
写真は悪いけど意外と良いでしょ。
これ車に取り付けると全く違和感がないです。
スポーク部分はいじらない。
ここをピカピカにしちゃうと内装の中で浮くから。
さて気になる価格ですが このハンドルの革の張替えで26000円税別くらい。
後は革の分割数とスポークの数なんかで微妙に変わるけど。
何でこの内装やサンハンドルの革巻き出来るのかな とおもったら、最近の車はエアバック付きのハンドルなんで逆に修理の依頼が増えてるんだって。
は〜なるほど。
普段は ”某”走族 の(あ、最近は旧車会って言うのかな?いや、一緒にすると怒られるか?)3段シートとか貼ってるし。^^;
でも最後に一言言われました。 「面倒くさいからあんまり持ってくるなよ。」 だって。^^;
正直この手の昔ながらの内装屋さんも減ってきて職人さんもだいぶ高齢化がすすんできました。
もちろん若い人がはじめてるところもあるけどベクトルのすりあわせが微妙に違ったりする。
むずかしいよね。
多摩地区にはまだ昔ながらの内装やサンがのこってるし、昔プリンスの下請けしてたとか、いろんなところも実は残ってる。 そういうところはハコスカの純正内装生地持ってたりして本当に貴重なんだけど、教えるとうちのお客さんが困るから内緒にしとこ。
変な話ですが、こういう昔気質の職人さんたちあと10年そこそこがいいところでしょう。
特に昔の国産車をやるなら今のうちなのかもしれませんね。
だって、昔やったことある っていうひとたち だもんね。
うちの他の外注さん みんなご高齢です。 Zのラジエターもいいの作ってくれたし、 これはまたそのうちお知らせね。
では。
今頃 HID 2007年10月9日
いやーすっかり秋の装いですね。
一年のうちで秋が一番好き。夏は大ッ嫌い。^^
でも秋はいいんですが、秋になるとイベントやらなんやらが目白押してくるんで夏の間たるんだ気持ちを引き締めてペースをあげないと大変なことになります。
てなわけでここんとこも工場はフル回転。 しかも一人 古くからの腰が爆発して今頃手術受けてるはず。^^;
で、工場はそれはそれはめまぐるしく短期整備の車、車検が入れ替わり立ち代り。
おかげさまで車のほうも色々と買っていただいてるし、今日は国産明日はアメ車、明日はフランス車で、って状態です。
ここんとこでHIDを取り扱い始めたんですけど、意外と皆さん買ってくれて好評です。
実はこの後付のHID大ッ嫌い。
何でかって言うとトラブルが結構あるから。
取付はしっかりしてないとうまく動かないのは解るでしょ。?
で、お客さんが自分でどっかから買ってくる奴は Hi Low の切り替えがダメだったり、配線燃えたり 何かとくだらないトラブルがあってね。
まあ、ほとんどが自分で取り付けたパターンなんだけど、問題は球切れのとき。
HIDは球のことをバーナーと言うんだけど、これがメーカーによって互換性が無かったりするのよ。
でもHIDはちょっと前に大流行したから たけのこメーカーやら にわか総代理店が出来てサプライヤーが急造。
乱売が始まって、生き残れなかったサプライヤーは消えてしまってる。
問題はこういうサプライヤーの製品の場合、純正のバーナーを取り寄せるのは難しいのよ。
あっても異常に高価だったりして。
メーカーが乱立し、サプライヤーが乱立し、淘汰されてそれぞれがなくなったり、合併したり、統合されたりした。製品自体も廃止や統合、変更になって業界自体もどれがどこのメーカーなんだかわからなくなっちゃってるって感じでもうアフターサービスなんて有ってない様なものになってしまってる。
まあ、最近では価格も安くなってきたんであきらめもつかなくないですけど、しっかりした取付はやっぱり工賃かかるから製品はしっかりしたものを選ぶべきだと思います。
うちの扱ってるHIDは実は1年半も前からかみさんのカングーでテストしてきました。
ノントラブルです。
すばらしい。 てかあたりまえ。^^
どこからも飛べなかった内緒のテスト開始は コラムへ
ここは日本にあるHIDの専門屋さんがずーッと蓄積したノウハウでやってきて、海外生産してる。
向こうもHID専門だからある意味必死でやってる。
テスト中は色々と対応やら体制やら品質やら保証やらを見させていただきました。
満足。 社長自らの対応でフットワークも人柄も良いしね。^^
そんなわけでこれまではHIDの販売と取付は裏メニューだったんですけど、こないだから表メニューに格上げすることになりました。
実はこれまでも裏メニューでやってたんでサプライヤーのホームページ見るとサポートショップの一番上に載せてもらってます。^^;
なのでここのところHIDの取付が多かったですね。
この1ヶ月で、ポルシェに406、306にあとなんだっけ、とにかくいろんな車。
このクサラはヘッドライトを社外の どんぐりまなこ に変えてるからこのキット
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これがキット。H1用なのでとてもシンプル。 |
ヘッドライトはこれ。
お客さん持込だけどこのシリコンの打ち方はすごいな。^^;
中国製かなあ。 でもダンボールではできてないみたい。
狭いから厄介だけどきちんとつけないと信頼性が下がります。
だからおっくうがらずにいろんなモンはずしてしっかりとつけます。
長すぎて余った配線も出来るだけきれいにまとめて一見純正 見たいに出来ると理想ですね。
ちなみにうちが取り扱うHIDのキットは信頼性はもちろんですが、後々のバーナーの供給や保証の件もしっかりと確認してサプライヤーを決めたので安心してお客様にはお勧めできます。
つねに改良を繰り返してるし、フットワークもいいし信頼できますしね。
ちなみにここは交換用のバーナーも販売してくれてますから、他のメーカーでよくわからなくなっちゃったHIDもほとんどがここの交換用バーナーで交換できます。 配線もきちんと加工できるキットがついてくるんで調子の悪いHIDや 球切れなんかも相談OKです。
もちろんいろんな種類の球があるから古い車にも取付可能ですよ。
A110でHIDが必要な人は少ないと思うけど。・・・・。^^
このクサラは他にも足回りとかやってるんだけど、ついでに紹介しちゃおうか。
この人はAE86の化け物で筑波で走り回ってた人。
シーズンになると毎週末コースを走ってたんだからすごい。^^;
エンジンだって3機も4機も使ったっていえばわかるでしょ。
一回なんかコンロッド突き破ってきたんだから。 うはは・・・・・。
そんな人がクサラに乗り換えた。
AE86は目標達成したからだって。かっこい〜。
だからこのクサラ中途半端なことは出来ない。
浮気な足回り、カッコだけで入れることは出来ないでしょ。
なもんで足回りはいきなりアラゴスタの車高調です。
設定が無いからプジョーから拝借。
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チラみ見せ^^ |
でもそのまんまの車高調じゃうちがやる意味ないからきちんと別注文入れてショートストローク加工してもらった。
だって、クサラって、ノーマル車高低いから吊るしのものつけても意味が無いでしょ。
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みてこの短さ。 短けりゃ良いってモンじゃね〜だろ うははは。
乗り比べたら解るこの違い。
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みじかいでしょ。
なかのバンプラバーは一応暫定で考えてる。
一回走ってきてもらわんと解らないしね。
他にもブレーキパッドはEBCの緑にした。 これでも少しはましかなとおもって。
その間にノーマルブレーキパッドの裏板を回収してブレーキ屋さんに熱に強い奴を貼ってもらう。
かっこよく言えばオリジナルなんだけど、言ってみればよそのOEM品の摩擦材を拝借して貼り付けるってことだね。
だから ねんどです とか ききまっくす とか プロジェクトX とかそういうかっこいい名前は無いのよ。 うははは。
ブレーキ屋さんも詳しいから好みに合ったいい奴見つけてきてくれるのよ。だから意外と結果のいい物が出来上がってくる。 内緒だけどR8のカーボン含有が多いタイプのブレーキパッドも在庫あるよん。^^
手貼りだから多少高いけど、ノーマルと比べてびっくりするってことも無いくらい
クサラはWRCの車を見てもわかるようにリアブレーキはほとんど仕事しないでしょ。誤解を恐れずに言えばリアブレーキはハンドルの一部。みたいなかんじ。
だからフロントブレーキパッドの役割はものすごく重要なんだよね。
シートはバケットなんだけど、レールもクサラ用は設定が見つからない。プジョーから拝借。 これもそのままじゃつかないけどね。
そんなわけでこいつもこれから筑波サーキットで暴れまわるようになってくれると良いな〜。^^
オーナーいわくノーマルに近い走れる車ってコンセプトなので大きくは改造しないけど、重箱の隅をつつくようないじりをするようになるだろうね。 地味早系。
派手な部品交換だけの改造車は作るの簡単だけど、結構ストイックな方向性の車作りはとてもノウハウ蓄積になるし大好き。
ちなみにこれは試しにノーマル状態で筑波の1000を走ってきてもらった状態。
写真はタイヤだけ。
筑波の1000って右コーナーばっかだからな〜。
って写真。 右ハンドルでよかった。^^;
そんなこんなでまたこのお客サンの車と知恵比べが始まります。
あ〜 HIDだっせんしちゃった。^^;
うあ〜ゴルディーニたいへんだ〜。 2007年9月12日
参りました。^^;
こんなのありかよ〜
てなかんじです。
ゴルディニのエンジンを開けたところは先日お知らせしたとおり。
ピストンは写真にもあったとおり実は1300S仕様の1296ccでハイコンプになっていました。
でも組み方がな〜んかいい加減でおかしいなと思っていろいろよ〜くみていかなきゃなんて思ってました。
実はバラス前にとっても気になってたところがありました。
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おまえこのクリアランスはなんだよ。 てかシックネスゲージ重ねて全部入るだろ。^^; |
これがとてもいや〜な予感だったのです。
そしてその予感が的中。
現場から呼ぶ声が。^^;
カムを抜いたところ
あちゃ〜 なんだよこれ たてから見ても横から見てもカムが卵型だし。^^;
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リフターもすり鉢状にえぐれちゃってます。 |
うはははは。
こうなってると誰だかわからないこのエンジンを組んだ人に気を使って程度はよさそうです。
なんていってられない。^^; ありあわせの寄せ集めのてきと〜エンジンでした。 うはははは。
ちきしょ〜 しっかり組みなおさなくっちゃ。
というわけでゴルディニエンジン。 とっくに賞味期限が切れてます。 耐用年数がとっくに過ぎてます。
途中でいい加減なことしてるとこういう結果になるよって言ういい見本のエンジンですね。
それとも どうせ日本に送っちゃうんだから仕様かな。 ど〜も外人の仕業っぽいところも散見してる。
しかしこれでも十分走っちゃう。
エンジンの音がでかくて白煙がちょっと多いかなってだけ。
仕入れるときにこれはエンジンがかなりヤバイですね っていってやすく売ってもらってるのである程度で済むんですが正直これを誰かが買ってうちに持ってきてたらお金かかるよ〜 じゃすまないエンジンです。
でもこれヤフオクとかに出ててノークレームノーリターンで なんて書かれちゃってても普通の人は買っちゃうんだろうな〜 こわ〜。
これが普通に市場に出回ってたんだからそのときに買わなくってよかったですね〜。^^;
うちが被弾 どか〜ん。
私も特にこの手のエンジンに詳しいわけじゃないですけど、出来るだけセオリーをまもって普通に回るエンジンに戻してやるつもりです。やっぱ普通が一番。調子の悪い高性能エンジン より 調子の良い普通のエンジンのほうが楽しいモンね。
さ〜て次は加工屋さんだな〜。
既にこの車を見に来てくれた人もいるから一生懸命がんばらなくっちゃ。
306ブレーク ミッション積み替えその後。 2007年9月8日
306ブレークですが、うちのメカがあれよあれよと言う間に作り上げちゃって写真が無い。
まあ、奴にかかれば ちちんぷいぷい じゃ無いけど。
手順は AT下ろし フライホイール交換 トランスミッションのせる。
実際には サブフレームをはずしてATを下ろすんだけど、その間エンジンが宙ぶらりんになっちゃうからその辺をどうするかとか細かいところに意外と手間がかかる。
これが取り外したZFの4HP−14 オートマミッション。
これだけ部品がいらなくなる。
上に乗っかってるのがタイミングプレートといって、セルモーターの相方のギア。後はクランク角センサーのためのタイミング用のぎざぎざがついてる。
フライホイールを交換したらクラッチがつけられるからそれの取付。
クラッチ新品。
こいつらはプルクラッチのタイプ。
年式とグレードによってプルとプッシュ式が入り組んでるし、トランスミッションのドナー車によってその辺の選定が決まる。だからドナーの方はちゃんと車のデーターを保管しておかないと面倒くさいことになるよ。
プルクラッチはこんな感じ。
クラッチカバーにレリーズベアリングが取り付けられてる。
外れないようについてる。
裏から見たところ
他の注意点は オートマ車にはクランクシャフトのリアエンドにカラー(ブッシュ)が入っているからここに気をつけて。 こいつを取り外しておかないとMTミッションは奥まで入らないからね。
これ。プラスチック製で特殊な工具無しに外れる。
これがトルコンで、この先っぽのところがブッシュに刺さってる。
306はよくクラッチが渋くなっちゃう車が多かったんだけど、原因はクラッチワイヤーとここのレリーズベアリングの摺動部のグリス切れ。
ここんところ。 実は新車時にはここにグリスがついてない。^^;
だからしばらくすると渋くなっちゃってクラッチが動かなくなる。
クラッチペダルが重くなったり引っかかったりするんだけど、こいつが曲者で、そのままにしておくとクラッチが切りきれないのにシフトしてたりしてシンクロが痛む。
特に6速ミッションの車は要注意。
きちんと掃除してからクラッチグリスを塗って組み付ける。
クラッチグリスは熱に強く、粘着力も高い固めの専用グリス。
溶けて流れちゃうとクラッチに付着するからクラッチ滑っちゃう。
あとは写真は無いけど、バックランプのスイッチを配線見つけてつじつま合わせてあげる。
他にはニュートラルスイッチとかインヒビタスイッチ。
そこら辺のつじつまを合わせる。
じゃないとバックランプはつかないし、セルモーターも回らない。
そうやってそこら辺のところに注意しながら取り付けていけばOK。
その後はペダルを2個交換取付してやる。
シフトレバーもつける。
シフトリンケージは床下なんでこれもつけるんだけど、AT車とMT車は遮熱板の形が異なる。
ここらもつじつまあわせ。
シフトリンケージのミッション近くにリンクが3本あるんだけど、プジョー車は全般的にここのブッシュが弱い。
これは積替え時じゃなくても時々点検が必要。
こんな感じでボールの受けが割れてるんで、ここも交換。
3本とも新品にした。
他にプジョーは
こういう水周りのパッキンが弱いよね。
白くなってたら交換。
あちこちもれるよ。 ラジエターキャップも途中で対策品が出たくらい。
そしたらMT化は終わったようなもんで
こんな感じで交換終了。
今日テスト走行します。
テストが済んだら次は足回りだとかナビだとか、こいつも作業がまだまだ沢山あるんだよな〜。^^
306に関してのAT→MT 換装 には年式によって手間がだいぶ違う。
鍵は平成12年の10月ごろ。
FABナンバーで7902まではZFのミッション
それ以降はAL4ミッションが乗っかってる。
AL4はエンジンECUとATが通信してるから配線やらコンピューターの移植が必要になる。
しかもイモビがついてるからヘタなことするとエンジンがかからなくなる。
イモビも移植。
なので積替えをやるなら12年くらいまでのベース車のほうが比較的楽。
それ以降だと付帯作業が増える。
っておぼえてて。
まあ、3ドアとか5ドアとかをMTにするニーズは少なそうだけど、 ブレークはMT化のニーズはありそうだよね。
ブレークしか乗ったことが無い人はMT化での走りの違いにびっくりするくらい走るよ。
もちろん車持込の改造も相談に乗りますからまあ、ためしに相談してみて。
車持込、ドナー車持込も歓迎。
もう一台シルバーのブレークでMT作るけど。^^
このノウハウを使えばエクザンティアのMT化も出来そう。
あれもMTはよく走るんだよな〜。
やっぱフランス車はMTがいいよね。
そうそう気になる値段と公認だけど、値段は車によってまちまち。
てのは 車によって消耗品にかかる値段がものすごく違う。せっかくやるならってかんじで一緒に交換する部品が結構増えるのよ。
だから一概には言えない。 でもびっくりするほどはかからないよ。
ドナー車の程度にもよるかな。 程度のよさそうなの持ってこないとフライホイールが6万もする。^^; ヘタするとドナー車かえるよね。・・・・。
改造公認は全く問題ない。 うちで公認とってあげますから違法改造じゃないので安心。
で、他の車種なんだけど、406はZFでも電子制御ミッションが乗ってる。
あと EW系 のアルミブロックのミッションはドナー車を見つけるのがちょっと大変そう。
V6はミッションを探すのがもっと大変かもね。
そんじゃね〜。
不定期連載シリーズ 今週の工場 2007年9月3日
な〜んとなく秋の雰囲気ですが、工場はいろんな意味であついです。
うちは別にフランス車だけとかそういう店ではなく、な〜んでも訳隔てなくやってます。
そんなわけで今工場で進行中の大物は
フェアレディー240Zの改造。
こいつは大変な作業です。
エンジンをRB25DETに載せ換えてトランスミッションはFS5W71Cに。
他にもエアコンだのパワステだのといろんなメニュー盛りだくさんの車です。
キャブからインジェクションに、しかもインタークーラーどでかいのにしてターボですし、しかも逆輸入車の左ハンドルだから配線も一筋縄ではいきません。
こいつももちろん公認車検までやる。改造公認だってきちんとやっとか無いと後で困るのはお客さんだもんね。
まあ、ぼちぼちとすすんでいます。
これはそのうちレポートします。
続いてプジョー306ブレーク。
|
すご〜く程度のいい車仕入れてきちゃった。走行3万キロ。 積み替えるのもったいない。^^; |
これはお客さんからの注文。
ブレークにはマニュアルの設定がありません。
でもフランス車はマニュアルに乗らないとよさが解らないですよね。
しかもこいつにはツインカム16バルブエンジンが乗ってるんだから回してみたいのもよくわかる。
|
こいつがブレーク前期型のオートマミッション
悪名高きプジョー&ルノー製のAL4 とは違って ZFの4HP−14ってやつ。
こいつは意外と頑丈。 |
これを下ろして
XSi のマニュアルミッションに載せ換えます。
この作業がただいま進行中。〜。
この改造は年式で難しい部分も出るんだけど、先の240Zの改造に比べたら楽なほうなんで、うちでもアップしてない在庫の306ブレークを同様の仕様で作る予定だからそのうち売り物になります。
しかしうち在庫全く在庫なくなっちゃったな。^^;
何か仕入れなくっちゃ。
そのほかにはてこずる車がいっぱい。
ゴルディニは相変わらずだし、A110はアイドリングが下がらない。
部品の問い合わせも多いし、もう工場はひっちゃかめっちゃかです。
お〜 406クーペもお買い上げいただいて。
あの車はいいね〜。
すごくかっこいいな。406クーペ。
他にもいくつか車を買っていただいたりと見えないところで車が売れてます。
景気よくなったのかな。
しかもプロボックスとかキャラバンとか商用車の注文多いんだよな〜。
とにかくうちも在庫しあげて早く売り物にしなくっちゃ。
今仕上げ中が R8のゴルディーニと 板金に行ってるシムカラリー2でしょ。
これからやるのがアルファロメオ1300GTジュニアの青!。
他にも隠し在庫もってるんでねえ。^^;
一台一台仕上げます。
それから多分来月かな〜。
メガーヌRS前期型の登録遅れ。 新車。
ひょっとしたら入庫するかも。 こいつはいいよ〜。
てなかんじでひとつひとつやってかなくっちゃ。
フランスもバカンスあけたから部品頼まなくっちゃ。
てめ〜ら休みすぎなんだよ。 ^^
もうすぐフレンチブルーミーティングですねえ。
うちは今回もいつものところでひっそりとやってます。
今回は国産のふる〜いルノーの親戚さんで行くつもり。
まあ、見かけたら声かけてくださいね。
では。
ゴルディーニのその後 2007年8月29日
先日板金からあがってきたゴルディーニですが、機構部分の整備に入ってます。
とはいえ在庫車だからある程度片手での進行なんで少しずつですけどね。
もとからこの車は普通に走ってた。 伊香保温泉まで100+α キロでの往復も難なくこなしてた。
エンジンの音はガチャガチャと大きめで、まあ一回あけなくっちゃな〜 位に動いてたエンジンです。
あとはクラッチがフィーリング悪くてギア鳴りも時々してた。 明らかにクラッチレリーズ系のトラブルを抱えています。
5速ミッションはとんでもなく高価なんで今のうちに直しとかないと取り返しのつかないことになります。
まずはエンジン下ろし。
下ろすのはリフトがあば早いですね。無くてもジャッキで出来なくは無いんだけど、面倒くさいからリフトリフト。
エンジン下ろしは誰でも出来るよ。その後は知らんけど。^^;
まずはレリーズホーク周りの点検から。
|
ベルハウジングのレリーズホークピボット部 |
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相方のホーク 鉄なのにこんなに減ってる。 |
まあ、40年もたってるし、適当なクラッチ交換だけを繰り返してきてこういうところちゃんとやらないとこうなる典型。
大体こういう風になってる。 まあ、仕方ないか。
フォークは新品に交換
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右が新品 ふるーい新品がうちに在庫あった。 |
というわけでフォークは交換
ハウジングはアルゴンで盛って再加工してやるしかない。
でもこの加工はそこらの機械じゃ出来ないのよ。
仕方ないから手作業で削りだすことになるだろうね。
お次は
エンジンをばらしていきます。
エンジンスタンドに乗っけてバラスよん。
明らかにこれまで数度のOHをしてきてる。
さー 間違い探しとチョンボ探しからです。
絶対チョンボしてるはず 絶対。
エンジンの程度は良いようです。
きれいだよね。 洗って組んだのかな。 ピンボケしてるけど。
蛇足だけどこの写真見て〜
|
クランクジャーナルの支持部 したのところに30Φ位の穴が開いてる。 |
これは他のルノーのブロックには存在しない。
ゴルディーニ系のエンジンだけに存在する穴で、目的はピストンが下がるとき隣のピストンは上がる。その際にクランクケース内の圧力差を早く均衡させる為に有用で高回転を多用するレーシングエンジンなんかには良くある改造です。 これがノーマル状態から施されている。
やっぱりゴルディーニは特殊なエンジンなんですね。
他にシリンダーヘッドが特殊なのはよく知られているけど、こういう細かいことがあちこち押さえてあります。
他にはカムメタル このタイプのエンジンにはカムメタルが使われている。これも高回転に初めて必要なわけ。
だからゴルディニエンジンは本気でやるとすごくお金のかかるエンジンだし、耐久性は落としてあるからきちんとするにはOHサイクルも短く取らなくっちゃいけない。 そんなわけでエンジンは頑丈なので って雑誌の無責任な記事は鵜呑みにしちゃだめだよ。^^
とはいえレーシングエンジンじゃないので、普通にばらして組めば組めちゃうしOHVだから簡単。
その代わり古いから一個一個の部品をよーく観察し、ゴルディニならではの部分をしっかり理解し、きちんとしたクリアランスの設定と使用オイルが現代と今では違うとかいろんな要素を勘案して組み付けないときちんとしたものは組めない。
これらエンジンをばらすときは他にもいろんな要素が絡んでくる。
一番に来るのは大概予算 だよね〜。 こいつはいろんな部分の妥協につながるんだけど、やらなきゃいけないところ、次回に回すところ、目をつぶらざるを得ないところ いろんな判断があるんだよね。
他には部品が手に入るかどうか。
欠品も多数あるし、昔欠品だったけど今は手に入るところとか、改造してでも直さなくっちゃいけないところとかまあ、判断に困るところ。
シリンダーヘッドなんかはすべてクラックが入ってるから迷うよね。〜。 耐用期間越えてる。そのままでも大体使えるから使うんだけど、最近サードパーティーで作った奴が手に入るからそれにするとか。 でも高いんだよな〜。これ使ったら車の値段が一気に50万以上乗っかるし、まだ未知数なところもあるから今これを採用するのは得策とは思えない。
次にはそのエンジン個体がこれまで使用されてきた間に経年劣化や故障をしてきて誰かが直してって言う痕跡を見つけること。どんな目的で何を直してそれが正しかったかそうじゃないか、を見つける。
この個体はたぶんバルブクラッシュで分解してヘッド周りを修理したと見立てました。
でも下ろして作業していろんなところばらしてオイル漏れを出来るだけとめるようにがんばったっていう感じの作業だな。大事には目をつぶってあるんで 大きなことには目をつぶってガスケット交換と壊れたところだけ交換して何とか動くようにしたエンジン って感じの修理が施されているとプロファイリングしました。
じゃあ何がダメかって言うと今日までの作業では
ばらした時点でバルブのクリアランスが1個だけおかしい。
こりゃクリアランスなんてモンじゃないでしょ。1番エキゾースト
|
あんたバルブクラッシュの後だいぶ走ったね〜。 しかしこれはまずいでしょ〜。 やられた。って感じ 1番 |
このバルブの跡が2箇所のピストンについてた。
でもヘッド周りは正常。 何が起きたか解らない。
よ〜く観察。
お、バルブガイドが欠けてる。 1番エキゾースト
ゴルディーニにはリップシールがついてない。
その代わりにガイドの上側がテーパーで、バルブも細くなっててオイルがシリンダーに入り込みにくいようになっているっていうただそれだけ。
ピストンは方向がバラバラに組んである。 なんでだ?
|
白煙の原因はこのシリンダーだな。2番 |
シリンダーヘッドは何かが起きてた。間違いない。プッシュロッドとヘッドが干渉してた跡。
|
|
盛り上がっちゃってるし。・・・・。 |
バルブの頭は
ロッカーアームは
てな感じでバルブクリアランスでないよな〜 これが何箇所かある
カムチェーン
チェーンはたるんたるんでスプロケットは殺人兵器みたいにとんがってる。
テンショナーは新しいからスプロケットケチったのが原因。
メタルもダメ〜
燃焼室は
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何かが飛び込んだ跡だね。ネジでも吸い込んだのか? |
でもね〜 これはすごいよ。
プラグのホール どこもクラックなし。 すごい。えらい。はじめてみた。^^
〜〜写真は後日UPします!!〜〜
という感じでメニューは
クラッチレリーズ関係修理 ベルハウジングアルゴン盛り 修正 クラッチフォーク交換
シリンダーヘッド 測定修正 バルブガイド交換 バルブあたり修正 プッシュロッド穴修理
ピストン どうにかしなくっちゃ&シリンダー測定 ホーニング
親メタル、小メタル交換
カムチェーン スプロケット交換
ノックピンが全滅だからそこらは作って交換だな〜。
いくらかかるんだろ。^^; ものすごい金額。ほとんどオーバーホールに近いね。てかレストア寸前なんじゃないか?これだけやると。
しかし異音の原因がこれだけとは思えない。おかしい、何かが。
何かチョンボしてるはず。誰かがインチキしてるはず。・・・・・
となったところで報告が入りました。 驚愕の事実が!! うあ〜 高いエンジンになりそうだ。
いやになったのでとりあえずここらへんで。^^;
熱でそう。・・・・。 う〜ん
A110の純正タイヤ XAS-FF 2007年8月28日
暑いですね。
もうぐだぐだ。 はやく秋にならないかな〜。
さて、最近A110のタイヤが選べなくなってきました。
こまったもんです。
やっぱりああいう車ですからある程度スポーティーなタイヤを選びたいところですよね。
でも国産タイヤはエコと静音に全力でラインナップがなくなっていしまいました。
使えるサイズはノーマルだと165-13なんですけど、あとは
175・70・13
185・60・14
くらいですよね。
これまでだとうちではヨコハマのA021RというSタイヤをお勧めしてきました。
でもこれももう入手不可能なんです。
このタイヤは某フォーミュラー用なんかにも使われてたこともあって意外と最近まで作ってたんですけどいまじゃあさすがになくなっちゃいました。
というわけでA110は正直タイヤは困るところです。
選択肢はまずタイヤサイズからなんですけど、13インチか14インチか。これを決めなきゃ始まりません。
でもA110は14インチはほとんど入手不可です。
フランスには存在して内でも販売実績があるんですけど、値段がとても高くて中々手が出ません。
要は日本で定価でアルミホイールを買うよりも高い値段で仕入れて、それをフランスから取り寄せてうちの利益を載せて販売するとなるとかなりのものになります。
しかもオフセットの指定までしないと売ってくれない上にレスポンスが悪くてめんどうなメーカーです。
まあ、必要ならやりますけど。
他には国産のホイールにって手が有るけどスペーサー作るのは結構値段が張る。
で、その次は先述のサイズでエコ系で我慢するって奴ですね。
これなら165SR13もある。 しょぼいカローラとかのタイヤ。
でもな〜
ってきもちもわかります。
最後の手段はミシュランのXAS−FFです。
このタイヤはもともとA110の純正タイヤに採用されてきました。
見た目はしょぼいですが実は非対称パターンを採用し、しかもミシュランタイヤの中ではソフトコンパウンドを採用した特別なタイヤです。
普通のXASとの違いは名前の最後についてる FF ってのがミソでこれはフォーミュラーフランスの略です。
フォーミュラーフランスというのはフランス国内でのフォーミュラーのカテゴリーで、1968年からレースに使われてきたタイヤなんですね。
ですんで見た目はXASとおんなじなんですけどコンパウンドが違う特殊なタイヤです。
一時期生産終了したんですけど、いまじゃあクラッシックタイヤとして復活。コンパウンドも新しいものに変わったという話です。Made in France
だと。
|
暑いからやる気の無い写真。^^; |
国産タイヤが安く入るころだったらと XAS-FFはちょっと高いタイヤで1本3万以上したから値段は躊躇したんですけど今となってはこれに行くしかないって事で最近履き替える方がいらっしゃいます。
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165/HR/13 HR規格だから210Km/hまでOK |
通常の国産はSとかSRとか。 170Kmまで。
まあ、一応スピードは出る車だもんね。
さて気になるインプレッションはないしょ。
うそです。
乗った感じは柔らかいです。扁平率、空気圧、タイヤの腰 どれをとっても硬い理由が無い。
でもそれは他のアルピーヌとの比較。
実はとてもバランスがいいと思います。
アルピーヌはもともと軽量な車です。
タイヤの空気圧も指定はF1.6〜1.8 R2.3〜2.5kg・cm2
そこから考えると軽量なフォーミュラー用を持ってくるのはつじつまが合ってる。
しかも結構ハイグリップなコンパウンドなので意外と踏ん張る。
なのに高い扁平のせいでテールブレークさせることが出来る。
グリップとか硬さとか結構いい感じ。結構ベタッとくっついてる気がする。
ああ、そうだこれがRRの乗り方なんだ〜 思い出した。
って感じです。
しかもフロントの足が動かないからタイヤがやわらかいとてきめんに乗り心地がいいように感じるんだよね。
アクセルあけたり閉じたりで向きを変える低パワーRRの乗り方を思い出しました。
タイヤの勝ったアルピーヌはパワーの無いポルシェみたいだったもんな〜。
しかし値段が高いのには目がつぶれません。
まあでも少量生産のクラシックカー用タイヤでなおかつ純正とおなじでってのは仕方の無いところかな〜。
冷静に考えると タイヤが一番性能変わる部品だしね。
しかもタイヤ減るほど乗らない人のほうが多いから。^^;
うちでも大体交換理由は古くなったから。ってかんじ。
だったらありかな〜 って気もするし、 どうせ乗らないんだったらエコタイヤでも良いんじゃない? って気もします。 お客さん次第ですね。
でもまあ、ノーマルの乗り味知りたい人はぜひ一度お勧めしますよ。
タイヤは生ものなんで在庫はしてません。 お取り寄せになりますんであらかじめ。
残念なことにXASは普通の値段で買えてたのがこいつもクラシックラインナップになっちゃったんで値段はXASもXAS-FFも一緒になっちゃった。
ちなみにうちはヨコハマタイヤとミシュランタイヤの販売店です。
チェンジャーも3穴のバランサーもあるでよ。^^
あ〜 あついんで ゆるゆるの文章だな。
カタログでも挙げてごまかしとこ。
ほんじゃまた〜。
A110ブレーキキャリパーの秘密 2007年8月20日
勝手に考察&検証してみました。
いやー 前にブレーキのことを書くっていって書きかけていた原稿を見つけたんで、眠いんだけど適当に補足してUPします。^^; 尻切れトンボ感があるけどまいっか。
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A110とR8に使われてます。 国産車にも同様のものが存在します。 |
実はこのキャリパーは当時としては画期的なキャリパーで、本体はアルミ製、ピストンは鉄にクローム鍍金を施し、キャリパー自体がフローティングマウントされており、とても軽くて意外と丈夫だったりします。
でもディスクブレーキの初期ですからまだまだいろんなところが改良される前の仕組みがたくさんあって、化石のようなキャリパーです。でも工夫が随所にあって先人の苦労がしのばれるすごいキャリパーです。
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拳骨みたいなキャリパーです。 |
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重さはたったの767グラムしかありません。
ちなみにローターは2.8Kgぐらいです。(焼き芋屋サンの秤で計ったんで正確ではありません) |
このキャリパーが現代のものと大きく違うところは
1、キャリパーをアクスルにネジ止めしない
すごくシンプルなフローティングマウントです。
2、ピストン裏にナットがある。
3、パッド裏に穴があってそこにピストンから出ているピンをはめて固定する。 |
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などですかね。
このキャリパーは日本では曙が基本設計をライセンスし、日本で始めてのディスクブレーキ車に採用してます。こないだ曙の記念館かなんかにこれが展示されたという話を聞きました。
この曙のキャリパーはルノー系のものよりピストン径がかなりでかいです。 これを流用するとすごく効くんでしょうね。
バラすとこんな感じです。
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ピストンの裏からネジが生えてるんですよね。 |
話がそれました。
2、のピストン裏のナットですが、これってなんでだと思います?
ここが先人の知恵と工夫です。
実はこのキャリパー、初期は中のオイルシール(Oリング)が丸断面だったんです。
すごく難しいし説明へたなんで一生懸命ついてきてください
ディスクブレーキはドラムブレーキと違い常にパッドとローターが接触しています。
ローターはある程度平面ですが、実際には熱変形や表面の荒れなどにより波打っていたり、偏磨耗しています。そうするとパッドはローターに押し戻されてしまい、離れてしまいます。そうすると次に踏んだときにその空間分ピストンはカラで移動するわけですからペダルの不要なストロークができてしまいます。
また、逆に一度ブレーキを踏んだあと油圧が下がるまでにある程度の時間がかかります。
パッドを押し返す力がないほど平面なローターの場合はパッドが押し付けられたままになりやすく、最後まで油圧が抜けきれなくなってしまいます。
そこら辺を調整するのがこのピストンの裏のネジなんです。
ピストンの裏にはもう一個ピストンが入っています。 このピストンはエンジンの中で動くピストンと同じような形状になっていて、ピストン、ピストンリング(Cリング)、コネクティングロッド(見えているネジ)という構成です。
このピストンがキャリパーのピストンの動きを制限して ある程度の戻り量で抵抗になり、それ以上戻らないようにできています。その戻り量はピストンとCリングのところにあるガタの部分です。実際には1mm無いくらいです。
現代のキャリパーはOリングが四角断面です。
実際はOリングの断面はピストンと並行ではなく、油圧を抜くとピストンを引き戻すよう傾斜をつけてセットされます。 アルピーヌの拳骨キャリパーは丸断面なのでピストンを引き戻すことができません。だからある程度のガタをつけてピストンがある程度のところまで戻るように作られているんです。
わかるかなー。
実際にはマスターシリンダーの中のワンウェイバルブやピストン内のピストンの油圧差などいろんな要素があるんですけどとりあえず大筋はこんな感じです。
だから、角リングをつかった再生産のキャリパーにはネジがあったりなかったりします。
(また、純正の拳骨キャリパーもしばらくすると、この丸リングが角リングに変更されて改良品になります。つまり拳骨キャリパーは丸リング用と角リング用の2種類が存在するんです。シールの互換性は無いから要注意。)
でも、この当時のハイテクな仕組みががオーバーホールのときの罠になります。
知らないとやるんですよねー
ピストンを組み付けるときは
ピストンの組み付けマークを上に組みます。
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でべその上にある小さな丸い凹みがマークです。 |
この辺までは気の利いた人なら気がつきますよね。なんで、ピストンに上下があると思います?
大事なのは裏側です。
ピストン内のピストンはもちろん取り外しができますが、このときのCリング=ピストンリングの向きが、このマークのあらわすものなんです。 Cリングの欠けている部分、これが上に来るようになっています。 視力検査のマークのときにあなたが 上 と答える あのマークと同じ向きになっています。 このCの欠けの位置を示しているのです。
この機構は通常時は別にばらさなくってもいいと思います。戻すの大変だし、適当なことをすると取り返しのつかないことになります。^^;
でも、いままで誰がばらしてきたかわかりませんから、必ずこのマークとCの欠けが一致しているかどうか確認してくださいね。
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見難いですがCの欠けは上に向いています。
当然表側ピストンのマークも上に向いてついています。 |
こいつを必ず上マークにあわせて組まなきゃいけないんですね。
じゃなきゃ一生エアは抜けません。^^;
それで初めてピストンの上マークが生きるって訳です。
そしたら後は組みつけておしまいなんですけど、とにかく古いキャリパーですから虫食いや変形、腐食なんかがあって当たり前です。しっかり点検してから組んでくださいね。
アルミキャリパーはとても腐食がおきやすいですから要注意。
てなわけででブレーキオイルの交換は定期的にきちんとしましょう。
またシリコン系のブレーキオイルはいかがなもんかと思います。Dot5ってやつね。南極規格のこいつは水と混ざりませんから水滴がブレーキ液の中で玉になる。アルミキャリパーは錆びるかもね。
四角い溝に丸リングですから隙間も沢山あるんで溝には おから みたいなカスがいっぱいついてるはず。
この溝は一番の肝ですからここもしっかり後悔しないように掃除してください。
そうそうラバーグリスをちゃんと塗ってしっかり組んであげてね。
過去の最先端技術で作られたものですからいろんなところに落とし穴があっていろんなところにポイントがあります。
ここらへんの原理とポイントを抑えてやれば、
キャリパーはオーバーホールしたんですけどブレーキの効きが悪いんです。
とか
エアが抜けない感じがするんです。
な〜んてことは起きないはずなので、うちでもう一度OHするなんてことは起きないはずです。^^
でもプロはもう少しがんばるけど。
もう眠いから帰る。
がんばってね〜。
夏がく〜れば バッテリ〜。 2007年8月8日
夏ですね〜 暑いですね〜 もう蒸発しそう。
特に今年の夏は厳しいような気がします。
夏といえばバッテリー。
冬よりも意外と夏がバッテリーの季節です。
おかげさまでバッテリーが売れています。
バッテリーは寿命を判断しにくいものの一つですね。
うちでは大体2年くらいを目処に交換をお勧めしています。
普通に使っていればバッテリーは2年以上もちます。しかもうちのバッテリーは2年/3万キロ保証だし。^^;
じゃあ何で2年を目処に交換をお勧めしているか。
簡単な話です。 バッテリーの故障は大概が突然でしかも車が動かなくなるからです。
てことは出先でエンコって言う可能性が高いからなんです。
ケーブルつないでかけてもらって、走り出したらそーッと帰ってくるってのも手ですが、何よりも休み中にどこか行ってる出先でエンコなんて目も当てられません。
炎天下にお客さんとその家族が救援を待っていることを考えたらやっぱり交換をお勧めしとかないといけないですよね。
うちのバッテリーは普通の欧州車用で1.5〜1.6万円くらい っって覚えといてください。
国産車は3000円くらいから。
出先でバッテリーエンコ。救援呼ぶ。 JAF入ってなければそこで1万円弱。
保険に救援がついてるあなたはラッキー。 無料です。 でも来るまでに多分30分じゃ来ないですよね。
救急車だって平均6分以上かかるんですから圧倒的に台数の少ないロードサービスが10分そこらで来るのは相当ついてる。
10分じゃゴーストバスターズも来やしない。 ふるいか。 うーんスパイダーマンなら来るかも。 あたらしい。^^v あ、ぶら下がるところがないと来れないか。^^ スーパーマンが来てくれたらハナからバッテリーなんか要らない。
その間車から離れられないですよね。しかも大体そういう時は全車出払ってます。 みたいなかんじ。
そこから先、エンジンかかって走れればラッキー でもエアコンかけたりすると又バッテリー上がるかも。雨降ってたらさらに電気を食うからもう最悪。
しかもエンジン切ったらまたかからないかもしれません。
現場でバッテリーが故障ですね。交換しないと無理ですよ。なんていわれた時のバッテリーの値段の高いこと。
私の知る限りでは2万円くらいは絶対する。スタンドとかなら欧州車用は3万とかする。
もちろんとても重くて性能のいいバッテリーなんですけどね。
あ〜あ これじゃあ旅行続ける気力もお金もなくなっちゃうよ〜。
というわけで交換をお勧めしています。^^
バッテリーの仕組みと壊れるプロセスは大雑把にこんな感じ。
バッテリーは希硫酸と鉛の電池です。この物質の組み合わせだと約2.2〜2.4V位が発電される決まりです。
これじゃあ12ボルトにたりないからバッテリーの中では部屋を6個のセルに分けて、6個直列でつなぐことで12V(以上)の電圧を取り出す仕組みなんですね。 だからものすごく調子のいいバッテリーは理論的に13.2Vくらいあってもおかしくない。 得した気分。^^
さてこいつらがどうやって突然壊れるか。
この直列繋ぎの線が何らかの原因で壊れちゃう。途切れちゃうわけです。すると一気にOVにさがる。おシャカです。一番いやらしいのが6個のセルの中の1個だけが死んじゃう。 こいつが厄介。
他の5個のセルは元気が良いから理論的には2.2V X 5で11V。 も少し実際は出てくるんで11.5Vくらいでちゃってたりします。
これだとエンジンはかかっちゃうんですよね。
でも電気を使いすぎると容量的にも電圧的にもたりないんでバッテリーが上がっちゃう。
で、出先で再始動が出来なかったり、電気使うとエンジンが調子悪くなったりする。もうホントぎりぎり。
でも休ませると電圧が少し戻るから又かかったりして。・・・・。
う〜んセルが重いからそろそろ寿命かな〜 なんて。・・・・。 いやセルは平気ですから。^^;
じゃあどうして1個のセルだけイカレちゃうか。
これは直接見えないんで推測ですが、バッテリーの中は希硫酸です。希硫酸てのは硫酸を水で薄めた水溶液です。てことは温度が高ければバッテリー液は蒸発します。希硫酸がどんどん濃くなる。 液面が低くなってくるから電極が空気に触れ始めてきます。一方充電時にガスが出ます。このガスは水素と酸素を含んだ可燃性の蒸気。
燃えやすい中に電極がむき出しな状態が出来上がる。
ここに大きな電流がドン って流れるとスパークが出来ちゃうんですね。
そうすると可燃性のガスに引火して、バッテリーの中で電極をつなぐリード線の役目をしている細いところをふっ飛ばしちゃうんですよね。
そんなわけで1個のセルだけが死ぬんだとおもいます。
だから昔のバッテリーはバッテリー液の補充をこまめにしなきゃいけなかったんですね。
最近のバッテリーは蒸気を出来るだけ外に出さないようにして中でもう一度液体に戻すような仕組みになっているんで、メンテナンスフリーなんていってます。 まあある程度蒸発はするんで絶対じゃないですけどね。
メンテフリーのバッテリーのほうが液が外に出にくいんで車が錆びにくいですよね。
まあそんなわけでバッテリーは交換をお勧めしてます。
まだ内部だけの爆発なら良いんですけど、バッテリー自体の爆発をする可能性もあります。
すごいですよ。 はがそうと思ってもはがせない上の部分を全部裏返しにするくらいの爆発がおきる事もあります。こえ〜。 しかもそのあと触れないし。・・・。
これが最近多いバッテリーの壊れ方です。
もちろん昔ながらのサルフェージョンやら電極腐食なんかの壊れ方もするんですけどね。
昔のバッテリーは重くて強いバッテリーだったんでだめになったら中を洗って再使用なんかが出来たりもしたんですが、今のバッテリーは極板はがれだしたらもう絶対無理なんで余計なことしてやけどしたりしないようにね。^^
もっと詳しく知りたい人はネットで調べればゴチャマンと出てくるんで調べてみてね。
化学式とかもみ〜んなのってるよ。
最後に宣伝しとかなくっちゃ。
うちが売ってるバッテリーはこれです。
おすすめする理由も書いてあります。
では。
日常メンテって。 2007年7月3日
いつも一生懸命車を治してます。
できるだけ、同じところは壊れないように必死にやってます。 ほんと。
でも古い車はどうしても解決できない諸条件があったり、いろんなしがらみもあるので完璧はちょっと大変ですけどね。
でもいがいとちゃんと直した車って戻ってこないんです。
その好例がこのR8 オーナーはフリーメンテとか豪語してます。
だめだっての。^^
まあ、確かに前回の車検で整備修理に30万円以上かけたりと大変な思いはされたんですが、又車検です。
あんまりメンテされてないな〜 大事にしてねってあんなにいったのに〜。^^;
入庫時2階にいたんですけど、あ〜 エンジン バラケてる〜 ってかんじ。
いきなり3気筒での入庫です。
この車は以前うちでご購入いただいたんですが、確かに大きな故障はほとんどありません。
しかもまあ、良く走る。 そこら辺のゴルディニなんか目じゃないですね。ウサギと亀みたいなかんじ。
R8では最初期の部類でボディーなんか細か〜く違ってて部品が合わないところが結構あります。
でもある程度オイルも燃えてるし、本来は最低の日常メンテが必要です。
その好例で、紹介し〜ちゃおっと。
3発の原因はプラグ。4番シリンダー。
しょうがね〜な〜とかおもって写真取らずにはじめちゃったから原因のプラグは写真無し。
でもプラグはカーボンとデポジットでとんでもないことに。これじゃあ火はとばないよ〜
ちなみに他の3本はこんな感じ。
まず一番左。 これもたまってるな〜。
掃除掃除。
なぜかこの系列のエンジンはネジ部の短いプラグを使っています。
昔のJOGとかと一緒の奴ね。
電極はまだ角が残ってるから使おう。 ケチかな俺って。
でも前回の車検お金かかって奥さんに怒られてるからこういうところの積み重ねで安く上げてあげよう。^^
真ん中のしゃしん。
中までカーボンだらけ。なかまでしっかり掃除。
細いもんつかって こじこじ してやる。
一番右の写真
途中まで掃除して気がついた。 1番シリンダー。
あ、おかしくない?
な〜んだ。
ほらはやく〜。
右と左の2枚を見比べればわかるって。
正解は右のプラグ錆びてる。
考えられるのは2個。
1、止めている間 バルブが開いてたシリンダー。
ここんとこ湿気多かったからな〜
2、シリンダー内に水分混入。
ガスケット怪しいかな?
というわけで経過観察してね。〜
でもさ、古い車乗るんだったらプラグの掃除とか、水やオイルの量の点検とか、ある程度してもらいたいかなって。
むかし初めて免許取ったころとか原チャリのプラグを用も無いのにはずして磨いてたよね〜
アレは2ストだからオイル燃やしてるんでやっぱり磨きが必要だったんだけど、 この車もオイルは燃えてるんだから一緒なんだよ。
よろしく〜。
みがいたらこんなにカーボンが出てきた。
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地面の黒い粉。 これで2本分。 |
プラグの焼けが黒いのは燃調のせいじゃあなくって オイルが燃えてる&埃。
その証拠に調子いい。
というわけでこの車は4番と1番のシリンダーは経過観察てことで決定。シリンダーの中は見えないからプラグが中の状態を知る唯一の手段。気をつけてね。
で、プラグ、水、オイルは点検してもらうとして、エアクリーナも1年に一回くらい掃除したほうがいいよ。
この車はうちに来たときから弁当箱。
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リアエンジンはエアエレメントが特に汚れる。 汚れない理由が無い。 |
だからこまめな掃除か交換が必要。
だってリアタイヤより後にエンジンあるんだよ。
埃巻き上げまくり。
漏れた排気やらブローバイやらもぜんぶエアクリーナーが吸い込んでる。
よごれるのよ。
だから中はこんな感じで、エアクリーナーはこんな感じ。
このエアクリーナーは昔の奴だから埃を吸い取る能力が低い。
なので、大半は吸い込んじゃってる。
かわいそうなエンジン。
埃を多く吸い込むと
エンジンオイルが汚れる。
エンジンの磨耗が早くなるといわれている。
キャブがつまりやすい。
デポジットがつきやすい
ブローバイが増える
な〜んていわれている。
このエアクリは2枚の金網で荒いスチールウールをサンドイッチした構造。
だから吸気抵抗は低いが集塵能力もひくい。
まあ、ほとんどスルーだよね。
何でも吸い込んじゃう。 吸い込めないのはカバと象くらいかな。^^;
でも仕方ないから洗ってやる。 灯油
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もちろん最初は透明だったのよ。 |
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もちろん最初は透明だったのよ。 |
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もちろん最初は透明だったのよ。 っておい! |
洗ってよかったね。 洗っただけだとプロの仕事じゃあない。
そのままだと象は吸い込めなくても余裕で埃をスルーする。フィルター用のオイルを吹き付けて埃はオイルに吸着させてやる。
あ〜あ、普通の車だったら3000円くらいでエアエレメント新品決定なのにめんどくさ。
というわけで
とりあえず日常整備でもできる部分の整備が一つ終了〜。
ここらへんを自分でやっとくと車は調子いいし、整備代も少しは安くなる。
でもいじり壊さないでね。
さーて、この写真見て何がわかるでしょうか。
ヒント
これを見てどのプラグが調子悪いか見当ついたよ。〜
どれどれ?
答えは4番です。 (ちなみにルノーはクラッチ側を1番と呼びます。 プジョーもだっけ?)
写真で言うと左側ね。
な〜んでか。
それはね〜 一番左のエキマニだけ特に錆びてるから。
わかったかな〜。
そこは塗装がまけちゃうくらい燃焼温度が高かったことがあるってことだよね〜。
エンジン不調だったって事はこいつが怪しい。 ってことかな。 正解でした。
プラグ失火→燃料燃えない→そのまま排気→他のシリンダーの排気温度で自然に発火→エキマニの中で燃焼→そのエキマニだけ温度が高い傾向 てことだよね〜。
ただ圧縮されてない分燃焼は緩慢だろうとは思うんだけど見たことは無いからよう解らん。
しかもシリンダー内で着火しなかった混合気はピストンリングの脇を通ってエンジンオイルに混入。
オイルの量を増やしてくれるよ。^^
シリンダー内のオイルも洗い流しちゃうからシリンダーとピストン、リングは傷だらけになるよね。
と、余計にブルーバイが増えるって悪循環。
日常メンテの大切さわかったかな〜 ^^
ゴルディニ オールペン完了 2007年6月29日