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トピックス目次
トピックス1(2004年10月〜2007年2月)
トピックス2(2007年2月〜2007年12月)
トピックス3(2008年1月〜現在)




  やったるで〜 シムカ2 板金編  2007年12月23日


 
どうよ。 面食らった?
すごい錆でしょ。 さて次はどっかの錆取り雑誌で見たことあるような写真ばっかです。
 
正直言ってこの車、鉄板の切り継ぎだけでやってたら一生埒が明かない。
個人オーナーだったら破滅してるはず。^^;
 
金額の上限は決まってるんだから到底レストアは出来ない。多分GT−Rの新車が買える。
だから出来る範囲で錆殺します。 お命頂戴。
FRPやら錆止め、ウレタンなんかを使ってバンバン仕上げてもらいます。
 
今回はノーマルには一切こだわりません。
仕上がったら名前のとおりのラリー車になるよ。^^;
 
 
すげ〜。
もう気持ちがいいくらいにバンバンいっちゃってるでしょ。
しかもたたける板金屋さん。尊敬。
 
ここまでやってあると次のオーナーが定期的にきちんと手入れしてくれれば当分は平気でしょ。
FRBや錆止めでやってるんだから完璧かどうかはなんともいえないところ。
でも仕方が無い。 逆に言えばオーナーになる人がしっかりと付き合ってくれればいい。
そのためのフォローは全く惜しまないつもりです。
 
正直言って旧車は程度のよいものを買うのが一番。
でも高いからって程度が言い訳でもない。
私は年間500台以上の車をオークションでみてるんで大分わかるつもりなんだけど、生涯数台の車しか買わない人にとって車の程度なんて見た目でわかるはずが無い。もうほんとになめるように見ても解らない車沢山有るしね。
 
あ〜このひと中古車やサンで車買うんだ〜 一緒に見に行ってあげなくて平気かな? ってちょくちょく思うもの。^^
まあ、今時あこぎなことやってたらつぶれちゃうから正直なところあんまりいい加減なことしてる中古車やサンも少ないと思うけどね。
 
そんなわけでシムカのレポートまだまだ続きます。
おたのしみにね。
 
 
あ、そうそう。
 
一個だけ今の写真上げとこうか。
今は内装むき出し。
見に来るなら今のうちだよん。^^v
 
なんちゃってラリコン つけちゃった いかす。



  シムカラリー仕上げ開始〜その1 錆 編  2007年12月19日

 
SIMCA Rallyの仕上げを年末の仕事の合間を見ながら進めています。
ま〜 それはそれはいい線まで仕上げてくれました。
正直な話板金かなりしっかりやってくれてて満足です。
レストアしてたらとても売り物になる金額ではなくなってしまうので、もちろんある程度では有るんですがこれなら乗り始めても当分は走ることに専念できるんじゃないかな。^^v
 
まあ、しばらく寝てたわけなんでこの後は基本的な部分だけですがブラッシュアップを掛けていきます。
 
 
正直言ってこの車は年式相応。
特にシムカはメーカーがなくなっちゃった関係で一時期底値になってるはずだから程度のいいものはよっぽどのことが無い限りめぐり合えないでしょう。現に本国でもこのところの旧車高騰に巻き込まれてない。
一時のTE27レビンみたいで鉄板相場。
 
そんなわけでコレクターが持ってた奴以外は平気で雨ざらしの錆び錆び。
この車もご多分に漏れずすごかった。
 
写真見たら買う気無くすかな。もうそこらじゅう錆びだらけ。
とくにシムカ1000はフィアットの車両として開発されてた奴をシムカが販売したわけだからなんだか錆びるのも解る気がする。
 
錆びの写真はこんなだよ〜
 
 
 
すげ〜 ほんとにこんなの見せちゃって平気かな。
まあとにかく雨ざらしの古い車の錆びるところ全部錆びてた。
でもこんなのふつ〜。
日本車はもっと錆びてるよ〜。 湿気が多いしね。
フランスからもってきて10年。
どうしてシムカが残らないか解るよね。これだけ錆びてる。しかも前オーナーは簡易とはいえ屋根のある駐車場においてあったんだからフランスの時点で錆びてたってことだよね。
 
でもうちは見捨てないで予算の許す限り錆を殺した。
でもそれだけの価値のある車なんだよねホントは。
走ると楽しいよ〜^^
 
次は板金編。
みてろよ〜。
数日後Upします。先に噂話しちゃうと後でフォロー入れるの大変になるぞ。 うはは。
 


  今週の工場  2007年12月10日

う〜ん 年末押し迫ってきました。
12月もあっという間ですね。 今年も1年短かった〜。
 
いろんなものが年を越していきます。
うちの在庫車も結局仕上がらなかったな〜。
来年は魅力的な車ラインナップしてがんばるよ。
 
今週の工場は
 
プジョー206のHID取付。
 
まずまた取り扱い品のHIDキットが改良はいりました。
ま〜ほんとに改良改良でどんどんよくなっていきます。
もうほんとメーカーさんには脱帽。
 
今回は206に取付です。
206はエンジンルームにバラストを取り付けられなくっていつも困るんですけど、今回のHIDキットから以下の点が変更になりました。
1、バラストが小さくコンパクトになりました。
2、バーナーまでの配線がシリコン皮膜に変更になりよりフレキシブルで取り回しやすい配線に変わりました。
 
と特にアナウンスは無いんですけど、多分そこが変更。 取付にはとても便利になりました。
ホントこのメーカーさん今年に入って何回改良してきてるんだろう。
まだ改良する余地有るんだ。って毎回思います。 さすが専門。
今度はLEDのライトやるっていうんだかそっちも面白そうですね。 まずはフォグとかで試してみたいな〜。
 
そんなわけで206ですが以前に取り付けた奴はバラストの入る場所が無くてバンパーの中につけたりしていました。
でも今度のはうまいところに収まります。
 
左側がここ。
右がここ。
これまでのやつだったら絶対こんなところに入らない。
もうホント便利だし、配線もやわらかいからきれいに収まっちゃうんで見ても気がつかないくらいすっきり。
 
バーナーはこんな感じでつけるのよ。
 
うらぶたに 穴を開けるんだけどま〜すっきりでしょ? 
 
そんな感じのお客さんも大満足の作業。
 
 
そのほかはこれ。
 
日野コンテッサ1300S!
 
この車はセダンなんだけどSなんで普通のセダンとは違う。
Sはクーペと同じエンジンでSUツインキャブ。
ブレーキもフロントがディスクも選べた。
 
まあ、セダンの上級グレードね。
 
で、こいつの車検だけど難航中〜。
 
ブレーキマスター漏れ
 
床下についてるから大変なのよ。
 
クラッチレリーズももれてた。
普通なら部品探しに必死になるんだけどうちも馬鹿だから(うはは)コンテッサのこういう消耗品は在庫してたりして。・・・・。
 
あとはリアハブベアリングの交換。
これはすごかったよ。
 
こいつがリアドラムをはずしたところ。
で、バックプレートをはずすとベアリングが見える。
 
あちゃ〜 なんじゃこりゃ。
手前に見えるぺらぺらの板はもともとベアリングのシールだったはずの板。 
きれ〜に形がおわん型に変形。
こうなると熱変形しててベアリングが外れなくなるんだけどこいつは外れた。 よかった〜。
 
もうぐちゃぐちゃ。 玉はどこ行っちゃったのよ。
新旧ベアリング
 
これ見てわかると思うけどコンテッサはルノーの8やA110と基本設計がそっくり。
ドライブシャフトがこんな感じで
 
アルピーヌはここの真ん中にバネかゴムが入ってて
シャフトのズレを抑制するようになってる。
 
流用できるかどうか? そんなのしらんよ。 だってどっちも部品が無いから流用できても部品が入手できない。 こまったもんだ。
 
 
これみて。
 
ま〜そっくり。 でも実はそのままつくけど同一じゃない。
何が違うかは教えてあげない。 ^^
 
で、一番左の写真 ニップル折れてて逆タップが折れて刺さってる。ありゃ〜 こういう仕事はあそこしかない。・・・・・。
こういう仕事しといてそのまま見てみぬふりで車検納車しちゃったんだ〜。 やっぱつぶれるわけだよな〜あのお店。
 
でまたあの人の後始末です。は〜あ。手が焼けるオヤジだ。
逆タップはドリルが立たないほど硬いのでもう一か八かで周りを粉砕するしか方法がない。
で、挑戦したけど失敗。 このキャリパーはゴミ箱行きです。
しかたがないので虎の子のキャリパーをつけてあげました。
 
もうほんとあのオヤジこんな仕事ばっかしやがってむかつく。 着信拒否。 うははは。
 
 
そうそう、以前の106のコイルだけど純正品取ってみた。
そしたらあんた対策が入ってるんですよ。 あ、有名か。
写真取ったんで一応あげとくね。
 
 
こっちが新しいほう
こっちが古いほう。
な〜んだ結局対策品かよ。
3、4番の絶縁が悪いことがわかったんで絶縁体として仕切りが増えて、距離を離してあるんだね。
め、欠陥品だったということで。
 
日本のメーカならリコールだな〜
 
点火コイルの絶縁に不良のものがあり、失火および最悪の場合エンジン停止の恐れがある。
 
とかって文言かな。でもこれは初期のほうのモデルだけだからリコール届けなかったんだろうな。ずるい。後期モデルはコイル自体がもっと大きく変更になってる。
 
他には306ブレークが出来あがって、ポルシェの911が修理中。A110もやってるしフランスから部品がドカンと来た。
ゴルディニのエンジンパーツもほとんどそろった。^^;やんなきゃ。 もってかえってコタツで組んだらどうですか休み中に。 だと。 ちくしょ〜。
もうすぐ年末だからフル回転中〜。
 
 
そうそう ここんとこで事故がすごく多い。
しかも当て逃げが結構ある。
駐車場でこすられたとかはかわいいもんでうちの代車なんかボルボのでかいトラックにカマ掘られてそのトラック逃げたんだってよ。
お客さんすぐさま携帯で写真とって警察通報。警察が運転手呼び出してお縄。 ぶつかったの気づかなかったとの賜ったそうな。
ありえない。 2回もぶつけておいてきがつかないわけね〜だろ。
しかしお客さんも写真取ったって言うんだからすごいよね。 さすがカメラマン。^^;
 
他にもぶつけられて、じゃあ少し前に出しましょうっていってそのまま逃げたハイエースとか。 世の中世知辛いよね。皆さんも気をつけてね。
こういうときはおまわりさんはよっぽどのことがないと何もしてくれないよ。 だってYouTubeに当て逃げビデオアップされてんのにそれでもマスコミ騒ぐまで取り合ってもくれなかったって言う事件あったじゃない。
 
もうホント警察ってうちの近所の橋でスピード違反捕まえるくらいしかしてくれないんだから。
うちに来るときは気をつけてね。^^
おまわりさん、あんまり市民の味方してくれないとそのうち現行犯でつかまえるぞ うははは。
 



  日野コンテッサ900 しってる?  2007年12月5日

 
コンテッサ900Sです。(1964年式)
 
 
先日からフレンチブルーミーティングをはじめイベントにチョコッと参加したりしたので結構他所さんのブログなんかに乗ってるらしく、いろんな人からあそこのブログで見たよ〜 なんてお話をいただいていました。
 
コンテッサの1300は結構有名で大体の方はご存知だと思いますが、900は意外と表舞台に出てこない車で、今日では私の知る限り約20台くらいが現存しているのではないかという状態だとおもいます。
というかまず日野自動車が乗用車を作っていたことを知らないというほうが普通ですよね。
簡単に説明すると 古い順に
日野ルノー (ルノー4CVノックダウン生産)
コンテッサ900シリーズ 900と900S (どちらも4ドアセダン)
コンテッサ1300シリーズ セダン、セダンS、クーペ
と 3モデル4ボディータイプの車を生産して市販していました。
 
 
コンテッサ900は日野自動車がルノーの4CVをノックダウン生産あと、フルモデルチェンジ、自社で開発したモデルでデザインも日野内製だそうです。デザインは当時流行の 河童のお皿屋根 やリアテールフィンなどを取り入れ結構欲張りなデザインになっています。 正直言ってヨーロッパ系のデザインにアメリカのデザインを取り入れた国産車で、しかもリアエンジンの為の空気取り入れ口をつけなきゃいけない制約つき という むっちゃくちゃコンセプト のわりにまあよくまとまったね という感想ですかね。
 
後に突き出してる河童のお皿。 クオーターエンブレムが当時の宇宙モチーフデザインですよね〜。
正直言ってこの後のコンテッサ1300(ミケロッティーデザイン)から比べると明らかに垢抜けていません。^^;
当時のヨーロッパ車ってこういうデザイン結構あるのよね。〜 見比べると面白いよ。
 
日野自動車は4CVのノックダウンをやめ独自にこの900を作ったわけですが、4CVの基本設計をかなりの部分までパクッているようです。 しかし実際には900完成時にルノーから視察が来て4CVのパクリじゃないか、コピーじゃないか、部品の互換性はないか、それはそれは入念にチェックして行ったそうです。
現在問題になっている中国製のパクリより少しはましな手順を踏んでるとはいえ、今見るとどこの国でも一緒なんだなあという気はします。(とか書くと日野関係者、クラブから怒られるかな? 悪意は有りません。 本当^^)
 
とまあ、そんな経緯でできたコンテッサ900ですから正直言って部品のかなりの部分がルノー4CVとすこ〜しずつちがって互換性が無い様に作られてるからとても厄介です。 使えそうなんだけど使えない 見たいなのばっかりです。
 
 
エンジンは4CVやドーフィンにそっくりです。 ほんとに。でもそっくりなだけで結構いろんなところが違います。
大きなところでは燃料ポンプの取付位置やミッションとの接合部分の形状などま〜あれこれ細かく変更してあります。
 
コンテッサ900という名前を持つ車は基本的に3種類。
 
1個は 900スプリント という名前で これはミケロッティーが作ったプロトタイプモデル。
とてもきれいなデザインでヨーロッパでニュースになり、ミニカーまで発売されたモデルですが、実は人が乗れないようなつくりで、到底市販化は出来なかったと思われます。 
実物に座ったことがあるのですが正直言って運転できないような狭さでした。 うはははは。
 
後の2個は市販されたものでコンテッサ900とコンテッサ900Sです。
この違いは主にミッションの違い。 900が3速コラムミッションであるのに比べて900Sはフロア4速ミッションになっています。 馬力は当初35馬力と40馬力の違いがあったのですが、後期はどちらも一緒になっています。
前期後期の主な違いはデスビの進角とキャブレターのバレル数みたいです。
 
左が前期型900 右が後期型900S です。 フェイスリフト、モール形状なども違います。
900Sは後期型にのみ存在するモデルのようでこれまた非常に短命のまま1300に切り替わったようです。
 
ここのエンブレムが900Sのしるし。
この車はリアエンジンです。 で、ラジエターはエンジンの前についています。
当時はそっちのほうが多かったようですね。4CV、ドーフィン、Fiat600やらその辺もほとんどエンジンの前にあります。
てことはリアシートの後にあるって事なのでどうしても空気の取り入れ口を車の後端ではなく前のほうに持ってきてやる必要があります。
 
リアフェンダーにエアの導入口がついてます。 ここから空気を吸ってラジエターへ導いています。
その空気はラジエターをとおりテールのグリルから排出されます。 だから冬は後に立ってると暖かいです。^^;
 
てことは高速走ってるときは相当の風がここから吐き出されているって事で少しは早くなってる というのはうそです。はははは。
 
 
足回りは4輪ドラムですがま〜よく効くブレーキです。 正直1300のディスクのほうが利きません。 1300が効かないのは理由があるからなんですが、今回は割愛。
そして5.50-14−2PR のタイヤ。 これが結構最近ではなくなってて今回は155−70−14というタイヤを履かせました。 中国製です。^^v 減ったらダンボールが出てくるとかこないとか。・・・・・。
指定空気圧はF1.0KgのR1.8Kg/cm2 です。怖くてそんな空気圧では走れません。ダンボールラジアルだからバーストするかも。 当時のタイヤはバイアスだし非常に低い空気圧設定です。
 
このころの車はでかいタイヤですね。 4CVが15インチで、900が14インチ、1300は13インチです。 なんだよインチダウンかよ てなかんじ。 これは当時の道路状況に理由があると思います。 でかいタイヤのほうが悪路に強いですからね。 高速道路もまだ開通していなかった時代ですから、やはり悪路性能や、現在の町乗り程度の速度域に設定されて作られています。 ちなみに最高速度(昔のカタログには記載がある)は120Km/h です。
 
 
こんな運転席ですから120キロくらいがいいとこですよね。 もう少し出ますけど。^^;
 
スポーティーなバケットシート(当時) だそうです。・・・・・。
実はこの車内装の純正色は赤です。 マクドナルドかって言うの。^^;
でもこの車茶色になってます。 これは張り替えたのではなくうま〜く褪色して茶色になっただけ。 うはははは。
よかった赤じゃなくて。  ちなみにボディーカラーが他の色だと黒内装です。
 
しかし何もついてない車だよな〜 車ってこれで事足りるんだよな〜。^^;
ほんとに何もついていません。 ヒーターだってエンジンルームについてるコックをひねらないと運転席からはヒーターをONに出来ません。 でも豪華!ラジオがついてます。 いかす〜。 でも周波数が1600Mhzまでしかないので道路情報が聞けません。 なんだよそれ。  Onにしてから聞こえてくるまで10秒くらいかかったりします。
 
 
フロントはこんなデザインだけどよく見るとすごい。 
 
出っ張ったり引っ込んだりの数が半端じゃない。 
よくまあこんだけのプレスを当時したモンです。
ミラーは4CV そして有名なルーカスミラーにそっくり。
でも よ〜く見るとHino の文字が入ってる。 こういうところが版権対策なのよね。
 
コンテッサ900は第一回日本グランプリで優勝してたりします。^^; 
 
とまあ、こんな車です。
現在ではコンテッサクラブ員で走る車が4台。 そのほかにも走る車が確認されているけどとても残っていることが少ないのは確か。 なかなかお目にかかれません。 正直言ってA110より珍しい車になっちゃってます。
 
 
なんかの時には声でもかけてね〜。
 
 
 




  サンテシアその後 車高調作ってみた。  2007年11月28日

 
え〜と、12月1日に走行会があります。
スポーツランドやまなしです。 こじんまりとしたコースですが、もう何回行ったかな〜・・・・
今回はサンテシアで2度目の走行です。
 
去年の今頃やまなしを走ってそれっきりほったらかしていましたが、さすがにやっぱりそのままでは走れないんで少しいじってやります。
ちょっと写真を取る暇が無かったんで文章ばっかだけど、興味があれば読んでね。 駄文だからつかれるぞ〜。 うははは。
 
まず現在の仕様は一口で言うと、形はサンクだけど中身はクリオ1 16Vって仕様。
 
エンジンをF7Pに換装、ベース車はATだから5速ミッションに。
リア足回りすべて ルーテシアの16V用 つまりワイドトレッドで4輪ディスク フロントは大径のベンチレーテッドね。
フロントは Vits 用車高調改+6Kg   → Koni 黄色ショック+カットサス と2種類試した。
フロントはサンクの弱点のハブベアリングがすぐぶっ壊れるんで大径のハブベアリングを使う。
(っていっても簡単じゃないし、アライメントがとれなくなるよ。他のいろんなとこでキャンバー、キャスター、キングピン、とか各アングルは最低限の再検討が必要になる。トレッドの変化とスクラブ半径も変わるからいろんなところをいじらなきゃいけない。ホイールベースだって結局伸びちゃったからね。全部いっぺんにいろんな車のもの組み合わせちゃったから基準になる数字が取れなくなっちゃった。)
 
他にもいじり倒しだけど割愛して、今一番の問題はリアのブレーキとフロントの足。
 
リアブレーキは効きすぎてコーナー入り口でロックする。 
フロントはやわらかすぎるからロールしすぎてリアが流れちゃう。
フロントロールがでかすぎるしリアのスピードが殺せない。
 
そんなわけでそこらじゅうで白煙あげてドリフトしてる感じでした。
ドリフトってのはフロントの速度よりリアの速度が速い=リアタイヤがフロントタイヤを追い越そうとしてるってことでしょ。?
 
まずは足から。
今回はVitz用を煮詰めようかと思ったんですが、ちょっと時間をかけてアライメントの見直しからやってる場合でもなさそうだし、ムーブ用のショックも転がってたんだけど、GT−T用のKoni黄色をベースに車高調で手っ取り早く組んじゃいます。まずはなんとなく基準値に近いところに戻って再スタートしたほうがスムーズに行く。バネも車高もな〜んとなく方向性が見えたからね。
 
まずはこれがGT−T用の足。フェ〜ズ2用。Koniのスポーツって昔売ってた奴。
これはもともとうちの車(サンクオートマチック)にはボルトオンでつかない。 
GT−TのPh2用は キャスターアングルとキャンバーが普通のサンクと違うのよね。
 
こいつをベースに車高調化していろんな硬さのバネを試せるようにしてみようって訳。
 
材料はこれ。 そこら辺に転がってた。
 
S130フェアレディーZのリア用車高調整。 当時の高級品。御大尽が使ってたお古。 ほんとに古い。
こいつのネジ部分を使う。
都合のいいことにかぶせ式の車高調だからこいつをはずして、Koniにかぶせてやって、他のところつじつま合わせれば完成。
面倒なだけで作業は簡単。
 
とはいえもう10年位前からほうってあった車高調だからネジ部が緩まない。
 
 
こんなに粉が出る。  ここは鉄のネジにアルミのスプリングシートだから並大抵の錆じゃない。
完全に電触がおきてアルミの錆がすごい。錆びの粉が鉄との間で成長しちゃって完全に固着してる。
もうタガネとハンマーでバンバンたたく。 粉砕系。
緩まないから酸素も使ってあぶったりなんだかんだで緩めました。
お客さんのじゃそうは行かないけどうちのものだから見た目は激しいけど実用十分。OKでしょう。
 
スプリングシートとロックナットがスムーズに回るようになったら今度はショックの加工です。
車高調のネジがかぶせられるようにKoniの皿をはずす。
 
皿のした 溶接の部分を上手に削っていく。
 
外れるとこんなかんじ。
 
 
意外と上手でしょ?
粉砕系工具得意だから。 ^^v
実はショックの筒のてっぺん(要は蓋ね)の部分も外形がとても太かったから削ってあるのよ。
 
そうしたらさっきのネジ部分をこいつに取り付けて
 
これが こうなる
 
ストラットアッパーはGT−TのPh2用だからキャスターとキャンバーが変わるんで、ロアアームもGT−TのPh2用。Ph2GT−Tだけがアルピーヌ系=ディエップ系の60品番なのよ。
じゃないとストラットが立っちゃう。
スプリングのアッパーシートはGT−T用だとバネが固定できず使えないからアルミの削りだしで作ってつじつま合わせた奴。
加工屋さんさすが。写真は無い。^^;
 
ピンボケ。
 
ありゃー 車高下げるとバネが遊んじゃうよ。
遊ばない程度まで上げると車高高すぎ。
 
 
って訳でバネを遊ばなくする為に上にヘルパースプリングを入れてやって
 
こんな感じ。
ちょっと車高は高め(ノーマルよりは低いよ。)
 
 
そしたらアライメントを取り直して、試乗。
特設のテストコースで試乗した。
あ〜 速いねこの車。^^; ピットレーンの出口でホイールスピンしてる。はははは。
 
足のほうは程よく硬い感じ。
もう少し車高と硬さをいじりたいところだな。
フロントのホイールスピンも押さえたいしね。
 
車高はもう少し下げたい。 伸び側のストロークは十分以上に有り余ってる。
ってことはショックのストロークが長すぎ。 もっと詰めたい。もうちょっと前輪荷重に。 でも今回はここまで。
これ以上はちょっと厄介な加工が必要になるでしょう。
だってショックの頭詰めようと思っても減衰調整用のダイヤルがついてるんだもん。
つめられないじゃん?
 
しかもGT−TのPh2用アッパーは 上に突き出すことも出来ない。
ってことで作業が迷宮にはまるんでここまでで妥協。
 
後はショックの減衰とバネで煮詰めてみよう〜っと。
第一運転するのは私ですからノーズダイブしない車は曲げられないと思うんだよな〜。(へたくそ)
 
バネはもう少し選択の余地が有るから自由調は同じか長めで固めのものを手に入れればいい。
車高調バネなんて中古や行けば1000円とか2000円で ごろごろしてるしね。^^;
でもそうやって好きな硬さのバネを選べるってのが車高調の最大の魅力。
車高調ばねは直巻き(巻きの直径が一定)だから表示が無くても大体のバネレートは計算で出るから最高に便利。
 
こういう遊び始めちゃうと御金使わなくなっちゃうんだよな〜。
今回の車高調はぜ〜んぶ工場に転がってた ありもの だけで組んだんで材料費はほとんどタダ。
Koniも昔使ってたやつだけど、底付きしないように組んで大事に使ってた奴だから全く漏れてないし^^v
なんで削りだしてもらったアッパーシート代のみ。
あとは人件費。・・・・・。
車高調は一生もの なんて20年前に自工研の先輩が言ってたよな〜・・・・。
 
ショックの硬さ=減衰は平気かって?
平気 平気〜 某有名車高調メーカーだって基本の固さは松竹梅の3種類しかないってよ。^^;
とりあえずKoniの黄色はスポーツってやつで調整式だから。
 
 
 
残る問題はリアがロックするって奴。
これはクリオ1の足回りをごっそり入れたからつじつまが合わなくってPバルブをつけずに組んだからってのが大きな問題だった。
問題は既に把握。
 
フランス車のリアブレーキはリアの車高=荷重に反応してリアブレーキの効きをコントロールするように出来てる。
そのコントロールをするのがPバルブなんだけど、これの新品は高いんであり物をさがして組んだ。
 
こないだ306ブレークのマニュアル5速を作ったときに使った306Xsiの部品取りがまだ残ってるんでそこから拝借。
プジョーとルノーは全く互換が無いんだけど、そこら辺はうちの す〜ぱ〜メカ がつじつま合わせてきちんと働くようになんとか取り付けてくれた。 とりあえず暫定なんでリアの床下は配管の悪夢。・・・・。
そのうち手動のPバルブつけよっかな〜。っておもってる。
 
ちょっと脱線すると
Pバルブは正式名称 プロポーショニングバルブ っていうんだけど、要はフロントに荷重が行っちゃった時にリアのブレーキの効きをおとしてリアがロックするのを防ぐもの。特にFF車は死活問題だよね。
 
国産車は固定式の配分がほとんどなんだけどね。 とにかく種類と配分が星の数ほどある。
リアドラムだと効き過ぎるから(制動の立ち上がりがトンがってる)弱めのセッティング。この辺の配分比率は新型車解説書なんか見ると結構載ってる。
ちょっと古い車は前2本 後1本 の3本配管なんだけど、新しい車はほとんどがクロス配管なんで前2 後2 の4本配管。
AE86なんかはリアディスクとリアドラム両方あるから流用には便利だよね。(FRだけど。)
流用するときはそこら辺のデーターをよく調べてね。
あ〜そうそう 昔トヨタが下請工場の火災で新車ラインを止めたことがあったよね。
その工場で作ってたのがこのPバルブ。これがなくなっちゃたんで新車が組み立てられなくなっちゃったんだよね。日本では2〜3社しか作ってるメーカーが無かったはず。 最近では再編成がすすんだから世界的にも数社になっちゃったんじゃないか?
 
フランス車は先述のとおり多くの車種で荷重感知型のPバルブを使っているからこいつをうまく調整してやるといろんなセッティングが出来るのよ。 調整は難しいよ実際。 某カップカーのセッティングマニュアル見るとブレーキの液圧計をつないで25パスカルで  なんて書いてある。 
 
リアが効くように調整すればコーナーの進入でブレーキを残すことでリアを意図的に流れ易くしたり、弱めると どっかんブレーキ でもリアが流れにくくなる。 下りのコーナーにターゲットを絞るならここは弱くとか、ブレーキかけるときはハンドル切らないとかならちょっと強めにすることでリアが沈み込むような4輪ブレーキに出来たりと調整し始めるときりが無いくらい。 フロントロックとリアロックをうまく使い分けることが出来る=いじり始めると迷宮にはまり込むし、雨の日の高速でスピンするから注意してね。
 
本当は車高を調整しただけでもここのセッティングを変更しなくっちゃいけない。
車高が下がる=リアブレーキは効く という比例方向の機構だから足回りを交換したらリアがロックするって言う感じに気がついたらすぐにショップさんに相談してね。 じゃないと本当に事故るよ。 乗用車は晴れでも雨でも雪でも走るんだから。
車高短=ブレーキ注意 ね。
 
というわけで160Km/hからのフルブレーキングでもリアロックはしなくなりました。^^; 白煙でない。
 
とまあ、例によって けつかっちん の一夜漬け突貫工事作業が完了。
後は野となれ山となれ です。 うはははは。
 
あ、タイヤ買わないとな〜。
 
 
 



  プジョー306ブレーク MT化 2号車製作開始。  2007年11月22日

 
工場は常にがんばってます。
ほんとですって。
 
おかげさまで怒涛の注文ラッシュもひと段落していろんな車をだいぶ納車させていただきました。
やっと少し在庫に手をつけます。
とはいえ、ぞくぞくと外注さんは仕上がってきそうだし、うかうかしていられません。
そんなわけで手っ取り早くリフトが空いた隙に306ブレークのマニュアルミッション化をやります。
 
なんかこの角度からだと平たく見えるね。
車はH12年式のN5で走行は88000キロ、程度はまあまあ。
306の中でもほとんど最終型といえるような年式ですね。この年式だけシートが半革のコンビになってたりして微妙に豪華。
 
しか〜し この車は悪名高きAL4というタイプのオートマトランスミッションが載っていて、これがまたよく壊れるんだな。
 
これがAL4
このミッションは電子制御で、同時期のルノーにも使用されています。 互換性は???だけど、まあ、とにかく壊れるミッション。 でもミッション自体以外に他の部分が壊れてるのによく調べないで全部ミッションのせいにされて車はどんどん淘汰されていってる車も少なくない。 お〜 こわ。
 
ちなみにN3は4HP16だっけかな という電子制御というには程遠いメカオートマミッションが乗ってる。
ZF製のこっちはあんまり壊れないね。いっそのことこっちに積み替えるという手も無くはないけど面倒くさいしちゃんと調べてないんで詳細は不明。 でも不可能じゃあないね。
 
だから中途半端なN5買うならN3買ったほうが安心なのよ。
あ、基本的なことだけどよくわからない人のために、N5とN3の違いは大雑把に前期か後期かって事。この違いは顔つきが違うのでわかるよね。 要はマイチェンまえか後かで車の型式が変わるくらい大きな変更があったって事なのよ。 ちなみにルノーはメガーヌ1なんかだとH10年くらいを境にこのAL4に見切りをつけててもうちょっと改良版のミッションに変わってる。 だからメガーヌ1の新しいのはあんまり壊れない。
 
 
とはいえこの車はミッションはなんともない。 
そんなことよりフランス車はマニュアルミッションが命。だからこの306ブレークもMT化するのだ〜! いえい。
 
まずはドナー車
 
H10年式の306Xsi これも外装は塗装が焼けちゃってるけど意外と程度の良い車。 結構大事にされてたっぽくて内装なんかは捨てちゃうのがもったいないくらい。 部品必要な人はお分けしますよ。(もちろん有料です。商売商売。)
 
さ〜て ここでちょっぴり詳しい人なら知ってる。
実はこの2台 2年の生産年の差がある。 ここが問題でね〜。
結構コンピューターをはじめ制御形式や部品が違うのよ。
だからポン付けって訳には行かない。
見た目も車も一緒なのに実は違うものなの。
 
だから通常この載せ換えは避ける載せ換え。
でもやっちゃうもんね〜。 ちゃんとつじつまが全部あってれば何も問題ないんだから。
公認だって取っちゃうし。
 
まあ、そんなわけで
 
 
これが2台の配線。 左ATと右がMT 
しかも細かいところのコネクターが違ったりしてる。
 
あちゃー やっぱり違うよ。・・・・。 めんどうくさいな〜。
たとえばこんな風に違う。
こんな感じできちんと半田をつかって交換するのよ。
 
ここはMAX 5ボルト だから変な配線するとまともに動かなくなるよ。 抵抗が上がらないようにきちんときれいな半田付けを。
 
もし306や406で不調な人がいたらこのセンサーは点検してみて。
でも確認するのはセンサーじゃなくてコネクターの形状。
先の左側のタイプのコネクターでセンサーがくっついてればそれはトラブルの起きる旧型。
 
まあ、他にもこんな感じでコネクターを交換したり、センサー変えたり、あれこれやって制御系のつじつまをとる。
インヒビタースイッチもジャンパー端子を入れてやらないとセルが回らなかった。
コンピューターの互換性がないみたいってのも痛いね。これはよく調べたいところ。
ほかにもイモビライザーがついてるからコンピューター交換しただけだとエンジンがかからない。
誰も盗まないっての。
 
あ〜そうそう スロットルボディーもATとMTじゃ少なくともちがうよ。
一方通行の流用は出来そうだけど、今回は両方ともあるんだから調べもせずそのまま交換。
 
そんなこんなでとりあえず今日エンジンはかかりました。
次はMTミッションを積み込むんだけど、なんとクラッチの新品が欠品だと。 他のルート探さなくっちゃ。
 
まあ、そんなこんなで作業はすすみます。
出来上がったら売り物にするからね〜。
 
しかし外車で4ドアでマニュアルが欲しいってお客さんがこないだ来たけどそんな車ってよく見たら全く無いのね。
は〜 困ったモンだ。 
でもこの車、外車で4ドアでマニュアル。しかもワゴンときたもんだ。
かっちょい〜。 ドナー車にはスーパースプリントのマフラーもついてたからこれも移植してやろ。
たのしみだね。
 
フランス車はマニュアルがいい。
カングーのマニュアルとか よく走るよ〜。 メガーヌだってそう。
 
だから現行の日産マーチの12SRって言うグレード。 ルノーのマークがでっかく入ったマニュアルトランスミッションが載ってる。 うはははは! やるなカルロス。
 
あ!!!!!!!!!
 
ひょっとして本国で最終のトウィンゴって ツインカムエンジン乗ってた。 あ!!!!!!!!!!! 
そゆことなのか?
 
そのうちトウィンゴもなんかやってやろ。
こないだの1400CC換装 はあくまでもケーススタディーだったのにそのあと何もやってないもんな〜。
 
どんどんいくよ。^^
 
 



  グッズだのステッカーだの。販売してるの知ってますよね?  2007年11月 20日

 
 
フレンチブルーミーティング以降なぜだかステッカーのご注文がとても多く、だんだん在庫がなくなってきました。
でも残念ですが昔足で集めたこれらも今となってはもう手に入るのかどうか解りません。
 
これは売り切れちゃいました。
一体どこに行けば売ってるんだろう。・・・・・。 あ〜あ。
一部は再入荷しましたが、もう在庫管理も大変なので多分今後ずっと欠品が予想されます。
どうしても必要な方はお早めにどうぞ。
 
あ〜 これなんかわざわざディエップに行ったときに言葉が通じなくって、英語出来る奴連れて来い! っていってかってきたんだよな〜。 

ホント苦労したのよ。
 
てなわけでマーシャルの猫ステッカーがこっそり入荷しています。
これも限定枚数あんまりないんでお早めにね。
 
ステッカーやグッズこっそりと増えたり減ったりしてます。 ご興味のある方は時々見てみてください。
細かいんでいちいちお知らせしません。
 
しかもグッズのほうはパリ駐在の有能な自称美人秘書がプロペラなフランス語とソフィスティケートされたパリジェンヌのエスプリでチョイスして荷物の隙間に詰めてきてくれているんで何が送られてくるかわかりません。^^;たまに変なものも送られてくるのでそういうのもぴょこッとあげておきますんでまあ、見てみてください。
 
ステッカー、グッズのページはショッピングカートにして有ります。
もうホント手間ばっかりかかるんだもの・・・・。
送料もあとからお知らせしますんでためしに注文してみてください。
 
ステッカーとグッズの売り場はこちらです。 GO!→
 
 



  シムカ板金完成〜  2007年11月 11日
 
う〜ん、シムカ出来上がったと板金屋さんから報告がありました。
まいったな〜 まだゴルディーニも頓挫して部品集め中だし、ま〜つぎからつぎへと出来上がってきちゃって。
 
でもこいつも一応うごいてる車だから意外と早く直るかもね。
ただ手直ししたい部分はたっくさんあるんだよね〜。
 
がんばって直してやろ。
 
まず送られてきた写真。
 
ま〜 ホントきれいになっちゃって。
写真は悪いんだけど今回板金屋さんが相当がんばってくれたから期待できそう。
 
床も作り直してくれたり、 FRPで補強入れてくれたり。
フェンダーなんかもはずして板金入ってるしいろんなところま〜 手を入れてくれた。
 
 
シムカもゴルディニもリアフェンダーがボルト止めで外れる。
だから逆に言うとこういうところに錆が出ちゃうんだよね。
これは作業前に取った写真
 
 
まあ、この辺はいたし方が無い。 でもフェンダーはずして錆びてなくなっちゃった所も切り継ぎしたりしてくれてるんでいい状態だろうな〜。^^ るんるん。
 
しかしこのシムカって言う車は乗るのは結構厄介な奴。
部品の入手が結構大変でね〜。
この車も数年前にブレーキマスターの新品を組めたけどこの簡単には部品は見つからないのよ〜。
特にミッション関係は大変みたい。
 
ま〜出来る限りいい状態でしあげるよ〜。 
 
ここから下は 板金屋さんに行く前の写真ね。
 
こういうコンパクトでボクシーなセダン もう全くなくなったよね。 もうほんと惚れ惚れする。
 
みてのとおりこの車は既にノーマルではないので潔く現代のクラシックボーイズレーサーに仕上げます。
かっちょいいぞ〜。 参っちゃってもしらないよ。^^
 
 
エンジンは見てのとおりこれまた潔い。
タコアシにDevilでウエーバーツイン。 ウエタコデビル ってかんじ うははは。
ま〜気持ちよく 軽くフケるのよこれが又。 ^^v ゴルディニとはまた違ったよさがあるんだよな〜この車には。
 
エンジンルームももっとしっかりとやり直すよ。 乞うご期待。
 
 
あ〜 ゴルデイニ検討中のお客さんには見せられないな。
心変わりしちゃいそうだし。・・・・。
 
しかしチョロッと書いたけどこの車はほんとに気軽に部品が手に入らない。
だからしっかりフォローするつもりで販売するということを考えなくてはいけない。
次のオーナーになるかもしれない誰かにはもちろんその辺の覚悟もいておいてもらわなきゃだけど、うちも相当の覚悟で挑むつもり。
うちは絶対売り逃げはしないぞ〜 しないからな〜 たぶんしない しないんじゃないかな〜 うんキットしない。・・・・。
 
いやマジでがんばります。^^
 
とりあえず予告まで。
 
 
写真か車が届いたらまたアップしますね。
とはいえ今工場はもう年末モード全開。 来ても置く場所ないしな〜
あ〜 がんばろ。 
お、朝刊の配達の音がする。・・・・。 



  ここんとこプジョーが多いです。  2007年11月6 日



このところなぜかプジョーが多いですね〜 いまごろ〜 ってよその業者さんに驚かれるくらいうちはなぜか車がよそより一昔ふるい。^^;
 
そんなわけで今回はプジョー206です。
グレードはXS。ちょっと見てみましょうか。
 
 
まずエンジンルームを見てみると一番気になるここ。
ストラットタワー部にエアの導入口がある。
こいつのせいでタワーバーがポン付けできない。
 
この奥をのぞくとエアコン用の花粉フィルターがある。花粉を通さないかどうかは不明。^^;
 
交換楽でいいね〜。
 
 
ちなみに花粉フィルターというのは直訳で、フランス語で花粉のことを ポレン というのよ。
日本名でこの部品は ポーレンフィルター って書いて有るけど、フランス人の発音を聞いてると ”ポ レン” て聞こえる。
 
ボンジュール が プジョー に聞こえる奴誰だ?^^
 
車検での入庫ですがなんだかすごく乗りにくいような気がしたんですよ。
大概どの車も整備にかかる前に乗ってみるんですが、まずクラッチが高い。なんかすごく上のほうでつながる感じ。
まだ4万8千キロなのにな〜。  明らかにクラッチの磨耗です。  これは滑る前に早めにやってくださいね〜。
じゃ無いとフライホイールとても高価だぞ。
 
この車はXSなので1.6のツインカムエンジン。
106のS16とほとんど同じエンジンが載っています。
ですけどクラッチ系統は油圧。 お〜やっとプジョーも油圧かよ〜。
 
これはレリーズシリンダー
 
スターレットなんか昭和時代に油圧になったぞ。^^;
106なんかはワイヤーですよね。 でも106S16はクラッチケーブルの具合が悪いんでいまいちフィーリングが悪い。
 
これはS16に使われてるクラッチケーブルにワイヤーの伸びを自動調整してくれる機構が付いてるからなんですね。少なくともうちのお客さんはクラッチケーブルの伸びに気づかないままとぼけてる人はいないんでこの機構が絶対必要かといえばそうでもない。
だから自動調整無しのケーブルに交換しちゃったりします。これはプジョーのほかの車種にも使える手法。
 
伸びたまんまだとクラッチ切りきれないからギアなりがするんで普通の感覚なら気がつくはず。
何でS16だけ自動調整か。
これがよくわからんが、多分クラッチカバーの圧着圧力が高いからなんだろうな。
そうなるとケーブルはとても仕事がつらいから延びやすい。 でも調整が必要ならフールプルーフ(昔は ばか○ょん っていってたんだけどな〜。)じゃないんで自動調整をつけて伸びやすいS16のケーブルをごまかしたんだろうね。
 
この辺の問題をクリアできるのであればワイヤー式でも全く問題ない。 かえって部品点数の少ないところが私は好きです。 どっちも壊れるときには壊れるんだから。 その前に異常に気がつけばいい訳。
 
次に目に付くのはスロットルボディーかな。
 
スロットルにアクセルケーブルがつながってない。
 
どゆことかって言うとこれが フライバイワイヤ という方式。
 
人間がアクセルを踏むと、コンピューターがその開度と踏み込み速度なんかをモニタしててそれをスロットル横のモーターに電気信号で伝える。そしてアクセルが開くという仕組み。
 
たかがアクセルケーブル1本そんな大掛かりな電気回路で動かす必要ないって思うじゃない?
でも実はコンピューターが介在することでアクセルはコンピューターの制御が介在できるってこと。
つまり人間の意志とは反した状態でもアクセルをコンピューターの思うように動かすことが出来るってことなのよ。
 
これが何に有用かっていうと、まず車のトータル姿勢制御。 ABSと連動することでトラクションコントロールなんかが出来る。
他にはAT車の変速ショック軽減。 全開加速してるときにギアが切り替わると変速ショックがデカいしミッションの負担も大きいよね。 そういうときには実はミッションと連携してコンピューターがアクセルを閉じてたりしてる。
他にも燃費軽減とかいろんなことに有用なのよね。
 
アクセルを開けないレーサーとかがいたらピットからアクセル調整できるね。 実はもうやってたりして。^^。
こいつここのコーナーアクセル開けるの遅いんだよな〜。 えい!全開。! なんてね。
 
 
さてこいつもご多分に漏れずエンジンマウントが切れてました。
 
見事に切れてる。
このタイプのマウントは切れるのは仕方ない。
国産車とはちょっと力の方向が反対で、ゴムの弾性だけに頼ったつくりで、なおかつ力の逃げ場がないから破断するしか逃げ場がなくなっちゃうんだと思われます。
この辺はマウントの考え方から来るものの差だと思います。
 
ただ、この形式を取られちゃうと強化マウントが簡単に作れなくなっちゃうんで困るんだよね〜。
キット物があれば簡単なんだけど、無ければ流用で探すしかなくなる。
国産タイプなら削りだしで作れなくも無いんですよ。
 
このマウントは6000円くらいしかしない。
てことは車検のたんびに交換するなんてのもいいかもね。
ここのマウントがだめになると他のマウントを一気に悪くするからお金がかかるし、何よりも乗り味が全然違う。
実は乗ってみておかしかったのはこいつのせいでも有るんだよね。
 
とまあ、エンジンルームをチラッと見ただけでの206レポートですが、206は隠れたいい車のうちの一つ。
意外といろんなところが進化してるのよ。
他にも色々あるんだけど今日はここまで。
 
また〜。
 
 
 



  月末ですよ  2007年10月30日

 
 
あ〜一番憂鬱な月末が来ました。
もちろん 支払いだのなんだのもあるんですけど車検場が混んだりするんでいやになります。
 
とにもかくにもいろんなモンが月末に集中するんで大ッ嫌いです。
 
で、忙しいんで今回のトピもやっつけ原稿です。
 
うちの従業員。2人とも106のS16に乗ってます。
一人の奴が遅刻の連絡。 エンジン不調だそうです。
 
で、私ともう一人で奴が来るのを待ってると ずどどどど と ま〜調子悪そうな音。^^;
うははは。 
待ってた二人で コイル?  てなかんじ。
 
で、106のコイルは4気筒が1体式で変な奴。
これが結構壊れる。^^;
 
これがコイル。 変な形でしょ?
見ると解るんだけど 右側の2個しかコイルはついてない。
つまり4気筒を2個のコイルで点火してる。
なんだよケチくせーな。 今時ダイハツムーブでも4個ついてるぞ。^^;
 
どうやら1番が点火してないようです。 従業員の車だから真剣さがない。
解体じゃん? っとかいってます。 うははは。
 
しかたない。みてやるか〜。
 
というわけで 工具はハンマーとタガネです。
 
粉砕。^^
も少し粉砕。
 
うはははは。 再起不能。
 
 
このコイルは2個のコイルで4気筒分点火してる。
てことはこの形から見ても同時点火で、1、4 2、3 を同時に点火してるはず。
 
そいつを目で見てみたい。 どんなモンでつながってるのか知りたい。どうして壊れてるのか知りたい。
とおもっての狼藉です。
 
写真を見ると 針金見たいのでつながってます。
この針金で1番と4番、2番と3番 とがつながっていてここに高電圧が流れる仕組み。
 
こんな針金。
これ車につないで見るからお前針金持ってろよ。 って いじめたりして。 うははは。
 
しかし困りました。
うちには中古はおろか交換用のコイルがありません。
 
しかし今日から週末。動かない車を置いておくほどうちは広くありませんから、邪魔な車作っちゃいました。
しかも元についてたコイルはごらんのように。^^
 
 
仕方ないんでとりあえず動くようにしなくてはなりません。
お前これつけとけ。
 
ってそのへんに転がってたエクザンティアだか306だかのコイルがあったのでそいつをつけてこんな感じ。
 
うははは なんじゃこりゃ。
 
エンジンかけてみ?
とエンジン始動です。
 
なんだ簡単じゃん。
というわけで彼は無事台風の中帰途に着いたのでした。 一件落着。
 
 
このコイル5万円位します。
しかも壊れます。 前期と後期でコネクターの形が違いとりあえず互換なし。
困ったモンです。
 
そのうち何とかしてやらなくっちゃ。
まあ、ちょっと待ってろ。 なんか探してやるから。^^
 
 



  お〜 ヨーロッパ ターボ全盛。!!  2007年10月29日

 
 
 
最近雑誌だのネットだので見たんですけど、プジョーもルノーもフィアットも み〜んなターボを採用してきましたね〜。
 
ルノーは21やV6 GT-Tなんかでターボやってましたけど、 GT-Tなんかキャブターボでしたからねえ。
それで一時期ターボはなくなってましたけど、最近になってからルノーのメガーヌRSでターボ復活。
いまじゃあ新型トウインゴやら チンクチェントやら 207 み〜んなターボですよ。
 
これGT-Tのタービンね。
ブースト計があがらなくなるのはみんなこんな感じ。
古いのは大概こうなるよ。 ギャレットのT3系だよね。
あんまり記事の内容に関係ない写真。
 
 
 
これから面白くなりそうですね。
 
最近のフランス車はでかくなっちゃって、しかも目玉のホットモデルがなんだかぱっとしなくなっちゃたんでな〜んか元気がなくなってたじゃないですか。
もともとラテン車専門だったところもそんな感じでベンツだのBMWだのを扱ったり、最悪はお店がなくなっちゃったりしてさみしいな〜 なんて思ってました。
 
うまく行けば欧州ホットハッチ復活するかもしれませんね。
 
 
で、うちはどうするか。
う〜ん 経営者としては悩むところです。
 
でもね〜。
ラッキーなことにうちって昔は走りやサンの車ばっかりやってたんですよ。
改造だのブーストアップだの。
 
昔の話だからもう時効だと思うんだけど、夜中に中央高速で相模湖まで5速全開で行ったりきたり。
スピードメーター表示できないところまで^^;
ターボはいいのよ あっという間にメーター振り切るから。
NAは2キロくらい走らないと最高速に達しないからねえ。まあ、怖くて後ばっかり見てた。
 
三菱のTD05タービン こういうのつけて430馬力なんていってたね〜。
 
 
200キロ以上出してるとオービス映らないよってのはうそだよ。
知り合いの業者さん捕まったから。^^ 久しぶりに電話したら自動車学校通ってた。
新しいのは何キロでも映る。 ジェット機なら映らないな。きっと。
ナンバーないし。^^
 
 
空燃費計とサブコンにらみながらま〜それはそれは恐ろしい思いをしながら行ったりきたりしましたよ。
免許なんか絶対無くなる。 てか無くなるじゃすまなくって、逮捕されるからな〜。
 
180キロくらいでハンドルが振られるんですよ なんてお客さんの車も整備したけど、あんたねえそんなことやってられないよっての。^^;
 
 
まあ、そんなわけでうちは今古い車のイメージついちゃってますけど、実はインジェクションもOKなんです。
どっちかといえばインジェクションの世界のほうがすき。
だってキャブレターみ〜んな古すぎちゃってきちんと働かないんだもん。
 
だからターボ ドンと来い。^^
まあ、欧州ターボ車の大概がブースト圧の低いターボと高いターボのモデルの2本立てだとおもうだけど、低いほうはいじれば劇的に変化しそう。 しっかりとマネージングしないとピストンに穴が開くだろうけど。
馬力を出すのは簡単だけど、耐久性を出すのはすごく大変。
 
 
いまから楽しみです。
早くいろんなところが輸入してくれないかな〜。(他力本願)
たのしみ。
 
うちもオーダーがあれば持って来ますけど、何もうちがそんなもん持って来る必要もないでしょうからうちは優柔不断にへろへろ〜っと馬力を出すのに専念しようっと っておもってます。
 
あ〜はやくだれか持ち込んでこないかな〜。
いやうちなんかに持ち込んでこないか。
うはははは〜。
 
 
 
 
 



  不定期連載 今週の工場  2007年10月18日

 
さて、秋本番。
夜は寒くて綿入りの上着が必要になってきました。
 
先日フレンチブルーミーティングに行ってきました。
毎年恒例で飲んだくれに行くんですけど、今年も同様。
まあ、年に一度のうちわのお祭りみたいなモンなんでね。
正直お店をおおっぴらに休めるのってこんなときくらいのモンですので。^^
 
 
で、毎年ネットで検索すると誰かのブログに引っかかってるような変な車で行くんですけど、今年はうちはこれです。
 
左から日野コンテッサ900 カングー R8
 
です。
 
行きは900とR8でいったんですけど
100〜 km 位の速度で中央高速。
意外と出るでしょ。 よく走りますよね。
でもどちらもRRなんで速度が速くなってくるとフロントが落ち着かない。
こわいですよ〜。
 
お客サンのR8の方はどうやら1300VC(A110ね)かなんかのエンジンもしくはそこら辺のパーツが組んであるみたいで結構早い。
見た目はノーマルなのに普通に車の流れに乗って走れます。
タイヤなんか135の15だよ。 ありえない。
リアカーのタイヤみたい。 でも一応前に新品取り寄せて組んだからこれまたちゃんとグリップしていい感じ。
ショックも新品にしたもんね。
やっぱ車はタイヤから。そして足回り。
 
うちのコンテッサ900の方は9月に路上デビューしたばっかだから様子見ながらのアクセル全開。
まあ、ある程度まではやってあるんでふつ〜に快調だった。
でも高速道路が無かったころの車だからねえ。 結構長距離は大変よ。
 
こんなエンジン ルノー4CVの発展系のエンジンなんだけど実は各部かなり違う。 流用はかなり難しい。
 
今回は振動でキャブの部品が脱落したのとマフラーが穴だらけになった。
マフラーはもう43年もたってる走行4万キロだからまあどこもかしこも薄くなってるんで高速なんか走ったら一撃。
しかも当時から問題になってたインマニを暖める為のバルブがついてるんでそのシャフトの周りから2次空気が入っちゃってエンジンブレーキ中にマフラー内で未燃焼ガスがパンパン破裂するのよ。
 
で、帰ってきたら結構いい音になっちゃってた。排気漏れが無ければ車の前に立ってるとエンジンがかかってるのわからないくらい静かなのに。
 
このまま放っておくと間違いなくマフラーが大爆発するんで修理。
電気溶接はこれだけ酸化した鉄には無理なんで酸素溶接で一個ずつ50箇所くらいの穴をふさいだ。
まあ、あと何年使えるか解らないけどとりあえずふさぐしかないでしょ。
 
普通ならマフラーを交換なんだけど、実はリアエンジンのマフラーは普通のマフラーとちがってものすごくよく出来てるのよ。
何が違うかって言うと・・・・・。 まあ、またそのうち機会があったら紹介します。
まあとにかく流用じゃうまく行かないのよ。
 
ちなみにR8の方は昔たまたまフランスの蚤の市で新品を買えたんで非常にいい状態。
しかも70ユーロくらいだったような。・・・・・。
 
 
車の紹介はそのうちしますね。
 
 
で、毎年ほそぼそとお店を会場内じゃなく上のほうでやってるんですけど、今年はメイングラウンドでやってみました。 こっそりと。^^;
 
そしたらまあ おかげさまの大盛況。
 
まるでバーゲンセール。
 
一体どうなっちゃってるんでしょ。
恐ろしいほどです。
 
 
当日ちゃんとお話できなかった皆様ごめんなさい。
 
 
てなわけでろくに休みもせずみんな働いてくれました。 ありがと〜。
 
で、会場のレポートやら雰囲気をお伝えしたいところですが、同行のみんな だ〜れも写真取ってない。
なんだよ。 みんな送ってくるのはよっぱらいの写真ばかり。 どういうこと?^^;
 
まあしかたがないのでこんな写真でおちゃ濁し。
 
シーソー しなって ないか?^^;
てなわけでフレンチブルーミーティングに行ってきたんですけど、今回は完璧な内輪ネタに終始しました。
次回はまじめにやります。
 
 
お口直しにお客さんから送られてきた写真です。
 
車はプジョー205
 
こんな写真。
 
 
まあ、ゾロ目とか続き番とかよくよそのブログでもみるけど、これはちょっぴりすごいんで掲載。
よく見るとオドが123456Kmで、トリップが7890なの。
 
わざわざ計算してトリップ仕込んどいたんだって。
さすが理系。 某自動車メーカー研究所職員。 自社の車に乗らなくっていいのか?^^;
 
てなわけで。
 
 
 



  ま〜なんやらかんたら 不定期連載 シリーズ  2007年10月11日

え〜 工場は あれこれまあ本当にやること沢山で写真は取ったが記事にし切れないものとかも沢山あるんで一気にご紹介。
 
まず 9月22日 日野コンテッサクラブの定例ミーティングがありました。
毎年日本国内各支部が持ち回りで開催されるんですが、今年はなんと東京で開催。
それも八王子にある日野自動車の施設で シャノン21という資料館をかねたギャラリーへ集結しました。
 
ここには普段お目にかかれない車やらエンジンやら珍しいものが沢山有るので、皆さんもぜひ一度行かれるといいですよ。
 
 
ここね。
 
 
で、その施設の前に どど〜んとコンテッサが20台くらい並びました。
 
すごいでしょ。 みんな自走。 一番新しいのでも39年前。 古い奴は45年位前かな。
ここにはこんな車やあんな車がかざってあります。
残念ながら パリダカのレンジャーはこのときはお留守でした。・・・・。
 
この後八王子の町を通過して秋川渓谷へ一泊しましたが、ま〜 アレだけの車が連なって走るとすごいですね。
いつもながら感心します。
 
これうちの車。
工場では240Zの改造が進行中。
こいつはすごくて入れ物だけZで中身はスカイライン。
定番とはいえとんでもない車になるよ。
でもぜ〜んぶ合法で、公認でいくよ。
 
 
ま〜 エンジンマウントからミッションマウント製作 配線引きなおし なんてのは序の口で このあとエアコンだのパワステだのとのたまわれてるんですこーしずつ必死に進行中。
 
ラジエター出来上がってきた。
せっかくだからノーマルにしか見えない様に 3層コアのパイプ移設、キャップは現代風の小型にして枠以外は新造。
見た目は古いが中は冷えるぞ 寒いくらい。 うそ。
でもノーマルにしか見えない。 かっちょいい。
 
手前が古いアッパータンク。
見る人が見ると何のラジエターですか?ってなる仕様。
こういうのも前に書いた職人さん有っての物種。
そういう職人さんにいかにうまく物を作ってもらうかがまた楽しいところなんだけど。
 
図面をきちんと渡して漏れの無いように作ってもらう。
あ、図面はこんな感じ。
 
おいおいダンボールかよ。^^
でもさ、現場でペラ紙わたされたってそんなのどッかいっちゃうでしょ。
だからわざとダンボール。
そしたら作業する手元において見ながらやってもらえるじゃない?
 
ラジエター屋さんの床は水でぬれてるから ペラ紙なんか落しちゃったらおしまいじゃん。?
(自己擁護・・・・)
 
 
他には205GTIのクラッチ交換
ま〜 ミッションの汚いこと。
お正月の罰ゲームみたいに真っ黒です。
 
お客さんはクラッチの軽くなったことに驚いて帰っていきました。
まあ、それがデフォルトですけど。
 
 
こないだ納めたけど306ブレーク
MTのせかえやった奴ね。
こいつも足回りはローダウン。
で、普通の足なら底突き必須。 かっこよ〜くローダウンしてるから。
 
でも乗り心地悪いのは大ッ嫌いだからやっぱりこれも底突きしないようにショートを探しました。
ありましたよ〜。 黄色い奴が。 もう306用のショート版は次回入荷未定だと。 なんで?!
 
このメーカーのも普通に売ってる奴はみんなノーマルと同じ長さ。
だから短いのを探さないとこのお客さんは間違いなく底突きする。
だから問屋さんに必死に探してもらいましたよ。
 
でもそのおかげで低いのに乗り心地いい。
何が何でも短ければ良いってモンじゃない。
伸び側のストロークが必要な走りをするときは短い足はダメなのよ。
でもその人の走り、走る場所、使い方 を考えると大概は短い足にたどり着く。
だから普通に売ってる奴がほとんどノーマルストロークってのがわからない。
 
多分足を換える大半の人が車高を下げたいと思ってるでしょ。
で、車高がさがっるってことはショックが必要以上に縮んでる状態が 零G 状態なんだから 縮み側が不足するの解ってるじゃん。
 
大概ローダウンサスってのは2〜4cmくらい下がるんだからその分に近いくらいは短くないとねえ。
で、上の写真見たらわかるでしょ。
その分短くなってる って。
 
このメーカーと同じ国の なんとかばっはスプリングを組むのが定番ですけどそれじゃあ底突きするのよね。
でも 黄色ショックは やっぱり違うな〜 なんていってるから う〜ん。 
あんた減衰力までたどり着いてないじゃないの。 ・・・・。
ロールさせるのかさせないのか、ピッチングをさせるのかさせないのか。 腕やタイヤ、走り方に走る場所、使い方、求めるもの よーく考えて選ぶ。
ヤフオクの某問屋め〜 車高下げるって言ってるだろ〜 ショートストロークの必要性を感じません だと? じゃあどうしてストローク量のデーター持ってないのよ。^^;
 
 
BMWのガソリンタンク
説明したくない。^^;
 
うりゃー   ひとかけみこすり てなわけにはいかん。
そりゃー
 
どりゃー
で、この後コーティング。なんだかんだでコーティング完了まで1週間くらいかかる。
 
タンク下ろすまで大変で、マフラー、ペラシャフト、遮熱版 まあいろんなモンはずしておろす。
燃料ポンプも燃料ゲージもかたまっててむちゃくちゃ。
 
中古のタンク買ったほうが早かったかも。
 
 
ちょっとまえだけどこんなのもやった。
前は車検とおったのに法解釈が変わって今回はこんな。
 
 
これが車検とおるっておかしくない?
ワーゲンのバギーじゃないんだから。
 
これは詳しい説明はしません。 合法なんだけど、個人的には納得がいかない。
でも陸事側の立場も有るだろうしコメント無し。
 
後はてこずり中のA110が3台。 
こいつらはそのうち別にレポートするつもりです。
 
 
もうすぐフレンチブルーミーティングですね。
今回はグラウンドでひっそりお店を出すつもりなんでさがしたら み〜つけた っていってください。
多分赤い顔して飲んだくれてるから。
 
うはは。
いそがなきゃ。
 
 




  ステアリング革の張替え。  2007年10月11日

縦サンク系のステアリングですがどれも相当くたびれて来てますよね。
 
サンクアルピーヌ系やサンクターボのステアリングがこの手ですよね。
 
このハンドルはIsoDelta のステアリングなんですけど、縫い目のほつれや革の劣化などがとても目立ってきています。本来はスポーク部分がマットブラックというか半艶なんですけどここの塗装も相当劣化していて大概の人ははがして銀色にしてるパターンがほとんどです。
 
大体縫い目はこんな感じでほつれてきます。
 
縫い目がこうやってほつれてきます。
ひどいのはほとんど全周にわたってほつれちゃってただ革がまとわりついてるだけ
なんて感じのの有ります。
 
正直貧乏くさいです。^^;
 
 
他には革の劣化があります。
 
こんな感じですね。
 
ステアリングを復活するにはいくつか方法があります。
もちろんステアリングを社外のナルディーやMOMOなんかにするのは普通ですよね。
でもこいつらみたいにちょっぴりこだわりたいハンドルやボスを手に入れるのが難しい車種はどうしても復活して使いたい。
 
ではどうすれば良いのか。まずは敵を知るところから。
 
まずほつれは縫うという手段があるんですが、革が縮んでたり硬くなってると素人が自分で治すのは難しい。
うま〜く革をやわらかくして伸ばしながら縫って行きます。
縫うには蝋引きした革用の糸を使います。
革を縫う為の針も売ってますからその辺とセットで。
 
次に革の劣化ですが、原因はあなたの汗です。
手から ”オヤ汁” が出てる人のハンドルは特に劣化が早くなります。
なぜか。 革は酸化する事でどんどん痛むんです。
ですので手から出た汗をハンドルが吸い込みその汗が酸化する事で革をいためていくんですね。
 
これを防ぐには通常の革製品と同じような手入れをするしか有りません。
なので固く絞った濡れ雑巾で拭くくらいしか出来ません。
アルカリ軽の洗剤を使って中和を狙う手も有りますが、この辺は濃度の問題も有るし、表面を逆に劣化させる可能性もあるので高等テクニックですね。
 
汚れた手でハンドルを握るのもそういう理由でご法度です。
なのでハンドルは出来るだけ気を使って使わなければいけないんですね。
まあ、確かに言われてみれば革のバッグやジャケットをずーと手で握っていると考えたらかなり厳しい状態だと想像がつきますよね。
 
さて、そうやって酸化がはじまった革は雑巾で拭くと表面がつや消しのような状態になったり、消しゴムのカスのようなものが沢山出てきたりします。 これは汚れと一緒に表面の革と塗装が剥がれ落ちてきてるということです。
こうなってくると結構やばい状態です。
 
実は革というのは目で見えている着色はラッカー系の塗料でつけられているようです。
こいつらも一緒にはがれちゃうんですね。
 
そうなった場合どうするか。
まあ、出来るだけいじらないほうが良いとは思うんですが、
大きなホームセンターに行くと革靴用として缶スプレーが売ってます。
これを使って塗るという手段があります。
 
これには欠点があって、あくまでも表面だけを塗るということなので長持ちしない上に妙なテカリが出ます。
なので半年に1回くらいは塗ることになってしまうかもしれません。
またしっかりと脱脂をしてやる必要があるでしょう。この辺は付属の説明書を見てね。
 
他には革を染め直すケミカルがうってますからこの辺を使う。
 
で、あれこれやっていよいよダメなら革を張り替えます。
 
しかしステアリングの革の張替えは自分でやるにはちょっと難しいですね。
2〜3枚失敗するつもりで作業する覚悟が必要でしょう。
職人さんも結構時間を要します。
しかも10本中10本成功するかというと今回のは出来がいまいちだな と思うときもあるようです。
 
うちでは総合数十年の一人でやってる内装やサンに頼んでいます。
内装屋サンの技術は目を見張るものがあります。
さすがプロです。
 
内装やサンに求められるものは腕はもちろん重要な要素でもあるんですが、どちらかというと違和感の無い仕上がり、そしてリーズナブルな価格だと私は思います。
 
内装はその部品単体で見た場合、ある程度の仕上げの荒い部分などがあると気になるものなのですが、いざ車に取り付けてしまうと意外と目立たなくなります。なので、どちらかというと全体の調和に重点を置き、リーズナブルな部分を有る程度優先するほうがよいのではないかと思います。
 
変な話ですが、内装やサンの技術はこの辺が重点で、言われて初めて気がつくなんてことがありました。
たとえば右と左のシートが少し違う布地で作ってあったんですが、言われないときがつかなかったりします。
実用上は全く問題ないです。
 
まあ、あれこれ言いましたが、結局ステアリングの革の張替えはこんな感じです。
 
 
写真は悪いけど意外と良いでしょ。
 
これ車に取り付けると全く違和感がないです。
スポーク部分はいじらない。
ここをピカピカにしちゃうと内装の中で浮くから。
 
さて気になる価格ですが このハンドルの革の張替えで26000円税別くらい。
後は革の分割数とスポークの数なんかで微妙に変わるけど。
 
何でこの内装やサンハンドルの革巻き出来るのかな とおもったら、最近の車はエアバック付きのハンドルなんで逆に修理の依頼が増えてるんだって。
は〜なるほど。
普段は ”某”走族 の(あ、最近は旧車会って言うのかな?いや、一緒にすると怒られるか?)3段シートとか貼ってるし。^^;
 
でも最後に一言言われました。  「面倒くさいからあんまり持ってくるなよ。」  だって。^^;
 
正直この手の昔ながらの内装屋さんも減ってきて職人さんもだいぶ高齢化がすすんできました。
もちろん若い人がはじめてるところもあるけどベクトルのすりあわせが微妙に違ったりする。
むずかしいよね。
多摩地区にはまだ昔ながらの内装やサンがのこってるし、昔プリンスの下請けしてたとか、いろんなところも実は残ってる。 そういうところはハコスカの純正内装生地持ってたりして本当に貴重なんだけど、教えるとうちのお客さんが困るから内緒にしとこ。
 
変な話ですが、こういう昔気質の職人さんたちあと10年そこそこがいいところでしょう。
特に昔の国産車をやるなら今のうちなのかもしれませんね。
だって、昔やったことある っていうひとたち だもんね。
うちの他の外注さん みんなご高齢です。 Zのラジエターもいいの作ってくれたし、 これはまたそのうちお知らせね。
では。
 
 




  今頃 HID  2007年10月9日

 
いやーすっかり秋の装いですね。
一年のうちで秋が一番好き。夏は大ッ嫌い。^^
 
 
でも秋はいいんですが、秋になるとイベントやらなんやらが目白押してくるんで夏の間たるんだ気持ちを引き締めてペースをあげないと大変なことになります。
てなわけでここんとこも工場はフル回転。 しかも一人 古くからの腰が爆発して今頃手術受けてるはず。^^;
 
で、工場はそれはそれはめまぐるしく短期整備の車、車検が入れ替わり立ち代り。
おかげさまで車のほうも色々と買っていただいてるし、今日は国産明日はアメ車、明日はフランス車で、って状態です。
 
 
ここんとこでHIDを取り扱い始めたんですけど、意外と皆さん買ってくれて好評です。
実はこの後付のHID大ッ嫌い。
何でかって言うとトラブルが結構あるから。
 
取付はしっかりしてないとうまく動かないのは解るでしょ。?
で、お客さんが自分でどっかから買ってくる奴は Hi Low の切り替えがダメだったり、配線燃えたり 何かとくだらないトラブルがあってね。
まあ、ほとんどが自分で取り付けたパターンなんだけど、問題は球切れのとき。
 
HIDは球のことをバーナーと言うんだけど、これがメーカーによって互換性が無かったりするのよ。
 
でもHIDはちょっと前に大流行したから たけのこメーカーやら にわか総代理店が出来てサプライヤーが急造。
乱売が始まって、生き残れなかったサプライヤーは消えてしまってる。
問題はこういうサプライヤーの製品の場合、純正のバーナーを取り寄せるのは難しいのよ。
あっても異常に高価だったりして。
 
メーカーが乱立し、サプライヤーが乱立し、淘汰されてそれぞれがなくなったり、合併したり、統合されたりした。製品自体も廃止や統合、変更になって業界自体もどれがどこのメーカーなんだかわからなくなっちゃってるって感じでもうアフターサービスなんて有ってない様なものになってしまってる。
 
まあ、最近では価格も安くなってきたんであきらめもつかなくないですけど、しっかりした取付はやっぱり工賃かかるから製品はしっかりしたものを選ぶべきだと思います。
 
 
うちの扱ってるHIDは実は1年半も前からかみさんのカングーでテストしてきました。
ノントラブルです。
すばらしい。 てかあたりまえ。^^
  
どこからも飛べなかった内緒のテスト開始は コラムへGO!→
 
ここは日本にあるHIDの専門屋さんがずーッと蓄積したノウハウでやってきて、海外生産してる。
向こうもHID専門だからある意味必死でやってる。 
テスト中は色々と対応やら体制やら品質やら保証やらを見させていただきました。 
満足。 社長自らの対応でフットワークも人柄も良いしね。^^
 
そんなわけでこれまではHIDの販売と取付は裏メニューだったんですけど、こないだから表メニューに格上げすることになりました。
実はこれまでも裏メニューでやってたんでサプライヤーのホームページ見るとサポートショップの一番上に載せてもらってます。^^;
 
なのでここのところHIDの取付が多かったですね。
この1ヶ月で、ポルシェに406、306にあとなんだっけ、とにかくいろんな車。
 
このクサラはヘッドライトを社外の どんぐりまなこ に変えてるからこのキット
 
これがキット。H1用なのでとてもシンプル。

ヘッドライトはこれ。
お客さん持込だけどこのシリコンの打ち方はすごいな。^^;
中国製かなあ。 でもダンボールではできてないみたい。
 
 
狭いから厄介だけどきちんとつけないと信頼性が下がります。
だからおっくうがらずにいろんなモンはずしてしっかりとつけます。
長すぎて余った配線も出来るだけきれいにまとめて一見純正 見たいに出来ると理想ですね。
 
 
ちなみにうちが取り扱うHIDのキットは信頼性はもちろんですが、後々のバーナーの供給や保証の件もしっかりと確認してサプライヤーを決めたので安心してお客様にはお勧めできます。
つねに改良を繰り返してるし、フットワークもいいし信頼できますしね。
 
ちなみにここは交換用のバーナーも販売してくれてますから、他のメーカーでよくわからなくなっちゃったHIDもほとんどがここの交換用バーナーで交換できます。 配線もきちんと加工できるキットがついてくるんで調子の悪いHIDや 球切れなんかも相談OKです。
これがバーナー。

もちろんいろんな種類の球があるから古い車にも取付可能ですよ。
A110でHIDが必要な人は少ないと思うけど。・・・・。^^
 
このクサラは他にも足回りとかやってるんだけど、ついでに紹介しちゃおうか。
 
この人はAE86の化け物で筑波で走り回ってた人。
シーズンになると毎週末コースを走ってたんだからすごい。^^;
エンジンだって3機も4機も使ったっていえばわかるでしょ。
一回なんかコンロッド突き破ってきたんだから。 うはは・・・・・。
 
 
そんな人がクサラに乗り換えた。
AE86は目標達成したからだって。かっこい〜。
 
だからこのクサラ中途半端なことは出来ない。
浮気な足回り、カッコだけで入れることは出来ないでしょ。
 
なもんで足回りはいきなりアラゴスタの車高調です。
設定が無いからプジョーから拝借。
 
チラみ見せ^^
でもそのまんまの車高調じゃうちがやる意味ないからきちんと別注文入れてショートストローク加工してもらった。
だって、クサラって、ノーマル車高低いから吊るしのものつけても意味が無いでしょ。
 
みてこの短さ。 短けりゃ良いってモンじゃね〜だろ うははは。
乗り比べたら解るこの違い。
みじかいでしょ。
なかのバンプラバーは一応暫定で考えてる。
一回走ってきてもらわんと解らないしね。
 
他にもブレーキパッドはEBCの緑にした。 これでも少しはましかなとおもって。
その間にノーマルブレーキパッドの裏板を回収してブレーキ屋さんに熱に強い奴を貼ってもらう。
かっこよく言えばオリジナルなんだけど、言ってみればよそのOEM品の摩擦材を拝借して貼り付けるってことだね。
 
だから ねんどです とか ききまっくす とか プロジェクトX とかそういうかっこいい名前は無いのよ。 うははは。
ブレーキ屋さんも詳しいから好みに合ったいい奴見つけてきてくれるのよ。だから意外と結果のいい物が出来上がってくる。 内緒だけどR8のカーボン含有が多いタイプのブレーキパッドも在庫あるよん。^^
手貼りだから多少高いけど、ノーマルと比べてびっくりするってことも無いくらい
 
クサラはWRCの車を見てもわかるようにリアブレーキはほとんど仕事しないでしょ。誤解を恐れずに言えばリアブレーキはハンドルの一部。みたいなかんじ。
だからフロントブレーキパッドの役割はものすごく重要なんだよね。
 
シートはバケットなんだけど、レールもクサラ用は設定が見つからない。プジョーから拝借。 これもそのままじゃつかないけどね。
 
 
そんなわけでこいつもこれから筑波サーキットで暴れまわるようになってくれると良いな〜。^^
オーナーいわくノーマルに近い走れる車ってコンセプトなので大きくは改造しないけど、重箱の隅をつつくようないじりをするようになるだろうね。 地味早系。
派手な部品交換だけの改造車は作るの簡単だけど、結構ストイックな方向性の車作りはとてもノウハウ蓄積になるし大好き。
 
ちなみにこれは試しにノーマル状態で筑波の1000を走ってきてもらった状態。
写真はタイヤだけ。
筑波の1000って右コーナーばっかだからな〜。
って写真。 右ハンドルでよかった。^^;
 
 
そんなこんなでまたこのお客サンの車と知恵比べが始まります。
あ〜 HIDだっせんしちゃった。^^;
 
 



  うあ〜ゴルディーニたいへんだ〜。  2007年9月12日

 
参りました。^^;
 
こんなのありかよ〜 
てなかんじです。
 
ゴルディニのエンジンを開けたところは先日お知らせしたとおり。
ピストンは写真にもあったとおり実は1300S仕様の1296ccでハイコンプになっていました。
でも組み方がな〜んかいい加減でおかしいなと思っていろいろよ〜くみていかなきゃなんて思ってました。
 
実はバラス前にとっても気になってたところがありました。
 
おまえこのクリアランスはなんだよ。 てかシックネスゲージ重ねて全部入るだろ。^^;
これがとてもいや〜な予感だったのです。
 
そしてその予感が的中。
現場から呼ぶ声が。^^;
 
 
カムを抜いたところ
 
あちゃ〜 なんだよこれ たてから見ても横から見てもカムが卵型だし。^^;
 
リフターもすり鉢状にえぐれちゃってます。
 
 
うはははは。
 
 
こうなってると誰だかわからないこのエンジンを組んだ人に気を使って程度はよさそうです。 
なんていってられない。^^; ありあわせの寄せ集めのてきと〜エンジンでした。 うはははは。
 
 
ちきしょ〜 しっかり組みなおさなくっちゃ。
 
というわけでゴルディニエンジン。 とっくに賞味期限が切れてます。 耐用年数がとっくに過ぎてます。
途中でいい加減なことしてるとこういう結果になるよって言ういい見本のエンジンですね。
それとも どうせ日本に送っちゃうんだから仕様かな。 ど〜も外人の仕業っぽいところも散見してる。
 
しかしこれでも十分走っちゃう。
エンジンの音がでかくて白煙がちょっと多いかなってだけ。
仕入れるときにこれはエンジンがかなりヤバイですね っていってやすく売ってもらってるのである程度で済むんですが正直これを誰かが買ってうちに持ってきてたらお金かかるよ〜 じゃすまないエンジンです。
でもこれヤフオクとかに出ててノークレームノーリターンで なんて書かれちゃってても普通の人は買っちゃうんだろうな〜 こわ〜。
これが普通に市場に出回ってたんだからそのときに買わなくってよかったですね〜。^^;
うちが被弾 どか〜ん。
 
私も特にこの手のエンジンに詳しいわけじゃないですけど、出来るだけセオリーをまもって普通に回るエンジンに戻してやるつもりです。やっぱ普通が一番。調子の悪い高性能エンジン より 調子の良い普通のエンジンのほうが楽しいモンね。 
 
さ〜て次は加工屋さんだな〜。
既にこの車を見に来てくれた人もいるから一生懸命がんばらなくっちゃ。
 






  306ブレーク ミッション積み替えその後。  2007年9月8日

 
306ブレークですが、うちのメカがあれよあれよと言う間に作り上げちゃって写真が無い。
まあ、奴にかかれば ちちんぷいぷい じゃ無いけど。
 
手順は AT下ろし フライホイール交換 トランスミッションのせる。
実際には サブフレームをはずしてATを下ろすんだけど、その間エンジンが宙ぶらりんになっちゃうからその辺をどうするかとか細かいところに意外と手間がかかる。

これが取り外したZFの4HP−14 オートマミッション。
これだけ部品がいらなくなる。
上に乗っかってるのがタイミングプレートといって、セルモーターの相方のギア。後はクランク角センサーのためのタイミング用のぎざぎざがついてる。
 
フライホイールを交換したらクラッチがつけられるからそれの取付。
 
クラッチ新品。
こいつらはプルクラッチのタイプ。
 
年式とグレードによってプルとプッシュ式が入り組んでるし、トランスミッションのドナー車によってその辺の選定が決まる。だからドナーの方はちゃんと車のデーターを保管しておかないと面倒くさいことになるよ。
 
プルクラッチはこんな感じ。
クラッチカバーにレリーズベアリングが取り付けられてる。
外れないようについてる。
裏から見たところ
 
 
他の注意点は オートマ車にはクランクシャフトのリアエンドにカラー(ブッシュ)が入っているからここに気をつけて。 こいつを取り外しておかないとMTミッションは奥まで入らないからね。
 
これ。プラスチック製で特殊な工具無しに外れる。
 
これがトルコンで、この先っぽのところがブッシュに刺さってる。
 
 
306はよくクラッチが渋くなっちゃう車が多かったんだけど、原因はクラッチワイヤーとここのレリーズベアリングの摺動部のグリス切れ。
 
ここんところ。 実は新車時にはここにグリスがついてない。^^;
だからしばらくすると渋くなっちゃってクラッチが動かなくなる。
 
クラッチペダルが重くなったり引っかかったりするんだけど、こいつが曲者で、そのままにしておくとクラッチが切りきれないのにシフトしてたりしてシンクロが痛む。
特に6速ミッションの車は要注意。
 
きちんと掃除してからクラッチグリスを塗って組み付ける。
クラッチグリスは熱に強く、粘着力も高い固めの専用グリス。
溶けて流れちゃうとクラッチに付着するからクラッチ滑っちゃう。
 
あとは写真は無いけど、バックランプのスイッチを配線見つけてつじつま合わせてあげる。
他にはニュートラルスイッチとかインヒビタスイッチ。
そこら辺のつじつまを合わせる。
じゃないとバックランプはつかないし、セルモーターも回らない。
 
そうやってそこら辺のところに注意しながら取り付けていけばOK。
 
その後はペダルを2個交換取付してやる。
 
シフトレバーもつける。
シフトリンケージは床下なんでこれもつけるんだけど、AT車とMT車は遮熱板の形が異なる。
ここらもつじつまあわせ。
 
シフトリンケージのミッション近くにリンクが3本あるんだけど、プジョー車は全般的にここのブッシュが弱い。
これは積替え時じゃなくても時々点検が必要。
 
こんな感じでボールの受けが割れてるんで、ここも交換。
3本とも新品にした。
 
他にプジョーは
 
 
こういう水周りのパッキンが弱いよね。
白くなってたら交換。
あちこちもれるよ。 ラジエターキャップも途中で対策品が出たくらい。
 
そしたらMT化は終わったようなもんで
 
 
こんな感じで交換終了。
今日テスト走行します。
 
 
テストが済んだら次は足回りだとかナビだとか、こいつも作業がまだまだ沢山あるんだよな〜。^^
 
 
 
306に関してのAT→MT 換装 には年式によって手間がだいぶ違う。
 
鍵は平成12年の10月ごろ。
FABナンバーで7902まではZFのミッション
それ以降はAL4ミッションが乗っかってる。
 
AL4はエンジンECUとATが通信してるから配線やらコンピューターの移植が必要になる。
しかもイモビがついてるからヘタなことするとエンジンがかからなくなる。
イモビも移植。
 
なので積替えをやるなら12年くらいまでのベース車のほうが比較的楽。
それ以降だと付帯作業が増える。
っておぼえてて。
 
 
まあ、3ドアとか5ドアとかをMTにするニーズは少なそうだけど、 ブレークはMT化のニーズはありそうだよね。
ブレークしか乗ったことが無い人はMT化での走りの違いにびっくりするくらい走るよ。
 
もちろん車持込の改造も相談に乗りますからまあ、ためしに相談してみて。
車持込、ドナー車持込も歓迎。
もう一台シルバーのブレークでMT作るけど。^^
 
このノウハウを使えばエクザンティアのMT化も出来そう。
あれもMTはよく走るんだよな〜。
やっぱフランス車はMTがいいよね。
 
 
そうそう気になる値段と公認だけど、値段は車によってまちまち。
てのは 車によって消耗品にかかる値段がものすごく違う。せっかくやるならってかんじで一緒に交換する部品が結構増えるのよ。
だから一概には言えない。 でもびっくりするほどはかからないよ。
ドナー車の程度にもよるかな。 程度のよさそうなの持ってこないとフライホイールが6万もする。^^; ヘタするとドナー車かえるよね。・・・・。
 
改造公認は全く問題ない。 うちで公認とってあげますから違法改造じゃないので安心。
 
で、他の車種なんだけど、406はZFでも電子制御ミッションが乗ってる。
あと EW系 のアルミブロックのミッションはドナー車を見つけるのがちょっと大変そう。
V6はミッションを探すのがもっと大変かもね。
 
 
そんじゃね〜。
 



  不定期連載シリーズ 今週の工場  2007年9月3日


 
な〜んとなく秋の雰囲気ですが、工場はいろんな意味であついです。
 
うちは別にフランス車だけとかそういう店ではなく、な〜んでも訳隔てなくやってます。
そんなわけで今工場で進行中の大物は
 
フェアレディー240Zの改造。
こいつは大変な作業です。
エンジンをRB25DETに載せ換えてトランスミッションはFS5W71Cに。
他にもエアコンだのパワステだのといろんなメニュー盛りだくさんの車です。
キャブからインジェクションに、しかもインタークーラーどでかいのにしてターボですし、しかも逆輸入車の左ハンドルだから配線も一筋縄ではいきません。
 
こいつももちろん公認車検までやる。改造公認だってきちんとやっとか無いと後で困るのはお客さんだもんね。
 
まあ、ぼちぼちとすすんでいます。
これはそのうちレポートします。
 
 
続いてプジョー306ブレーク。
すご〜く程度のいい車仕入れてきちゃった。走行3万キロ。 積み替えるのもったいない。^^;
 
これはお客さんからの注文。
ブレークにはマニュアルの設定がありません。
でもフランス車はマニュアルに乗らないとよさが解らないですよね。
しかもこいつにはツインカム16バルブエンジンが乗ってるんだから回してみたいのもよくわかる。
 
こいつがブレーク前期型のオートマミッション 
悪名高きプジョー&ルノー製のAL4 とは違って ZFの4HP−14ってやつ。 
こいつは意外と頑丈。
  
 
これを下ろして XSi のマニュアルミッションに載せ換えます。
 
この作業がただいま進行中。〜。
 
 
この改造は年式で難しい部分も出るんだけど、先の240Zの改造に比べたら楽なほうなんで、うちでもアップしてない在庫の306ブレークを同様の仕様で作る予定だからそのうち売り物になります。
 
しかしうち在庫全く在庫なくなっちゃったな。^^;
何か仕入れなくっちゃ。
 
そのほかにはてこずる車がいっぱい。
ゴルディニは相変わらずだし、A110はアイドリングが下がらない。
部品の問い合わせも多いし、もう工場はひっちゃかめっちゃかです。
お〜 406クーペもお買い上げいただいて。
あの車はいいね〜。
 
すごくかっこいいな。406クーペ。
 
 
他にもいくつか車を買っていただいたりと見えないところで車が売れてます。
景気よくなったのかな。
しかもプロボックスとかキャラバンとか商用車の注文多いんだよな〜。
 
 
とにかくうちも在庫しあげて早く売り物にしなくっちゃ。
 
今仕上げ中が R8のゴルディーニと 板金に行ってるシムカラリー2でしょ。
これからやるのがアルファロメオ1300GTジュニアの青!。
 
他にも隠し在庫もってるんでねえ。^^;
一台一台仕上げます。
 
それから多分来月かな〜。
メガーヌRS前期型の登録遅れ。 新車。
ひょっとしたら入庫するかも。  こいつはいいよ〜。
 
てなかんじでひとつひとつやってかなくっちゃ。
フランスもバカンスあけたから部品頼まなくっちゃ。 
てめ〜ら休みすぎなんだよ。 ^^
 
もうすぐフレンチブルーミーティングですねえ。
うちは今回もいつものところでひっそりとやってます。
今回は国産のふる〜いルノーの親戚さんで行くつもり。
まあ、見かけたら声かけてくださいね。
 
 
では。



  ゴルディーニのその後  2007年8月29日

 
先日板金からあがってきたゴルディーニですが、機構部分の整備に入ってます。
とはいえ在庫車だからある程度片手での進行なんで少しずつですけどね。
 
もとからこの車は普通に走ってた。 伊香保温泉まで100+α キロでの往復も難なくこなしてた。
エンジンの音はガチャガチャと大きめで、まあ一回あけなくっちゃな〜 位に動いてたエンジンです。
あとはクラッチがフィーリング悪くてギア鳴りも時々してた。 明らかにクラッチレリーズ系のトラブルを抱えています。
5速ミッションはとんでもなく高価なんで今のうちに直しとかないと取り返しのつかないことになります。
 
まずはエンジン下ろし。
下ろすのはリフトがあば早いですね。無くてもジャッキで出来なくは無いんだけど、面倒くさいからリフトリフト。
エンジン下ろしは誰でも出来るよ。その後は知らんけど。^^;
 
 
まずはレリーズホーク周りの点検から。
 
ベルハウジングのレリーズホークピボット部
相方のホーク 鉄なのにこんなに減ってる。
まあ、40年もたってるし、適当なクラッチ交換だけを繰り返してきてこういうところちゃんとやらないとこうなる典型。
大体こういう風になってる。 まあ、仕方ないか。
 
フォークは新品に交換
右が新品 ふるーい新品がうちに在庫あった。
というわけでフォークは交換
ハウジングはアルゴンで盛って再加工してやるしかない。
でもこの加工はそこらの機械じゃ出来ないのよ。
仕方ないから手作業で削りだすことになるだろうね。
 
 
お次は
エンジンをばらしていきます。
エンジンスタンドに乗っけてバラスよん。
 
 
明らかにこれまで数度のOHをしてきてる。
さー 間違い探しとチョンボ探しからです。
絶対チョンボしてるはず 絶対。
 
エンジンの程度は良いようです。
 
きれいだよね。 洗って組んだのかな。 ピンボケしてるけど。
 
 
蛇足だけどこの写真見て〜
クランクジャーナルの支持部 したのところに30Φ位の穴が開いてる。

これは他のルノーのブロックには存在しない。
ゴルディーニ系のエンジンだけに存在する穴で、目的はピストンが下がるとき隣のピストンは上がる。その際にクランクケース内の圧力差を早く均衡させる為に有用で高回転を多用するレーシングエンジンなんかには良くある改造です。 これがノーマル状態から施されている。
やっぱりゴルディーニは特殊なエンジンなんですね。
 
他にシリンダーヘッドが特殊なのはよく知られているけど、こういう細かいことがあちこち押さえてあります。
他にはカムメタル このタイプのエンジンにはカムメタルが使われている。これも高回転に初めて必要なわけ。
 
だからゴルディニエンジンは本気でやるとすごくお金のかかるエンジンだし、耐久性は落としてあるからきちんとするにはOHサイクルも短く取らなくっちゃいけない。 そんなわけでエンジンは頑丈なので って雑誌の無責任な記事は鵜呑みにしちゃだめだよ。^^
 
とはいえレーシングエンジンじゃないので、普通にばらして組めば組めちゃうしOHVだから簡単。
その代わり古いから一個一個の部品をよーく観察し、ゴルディニならではの部分をしっかり理解し、きちんとしたクリアランスの設定と使用オイルが現代と今では違うとかいろんな要素を勘案して組み付けないときちんとしたものは組めない。
 
これらエンジンをばらすときは他にもいろんな要素が絡んでくる。
一番に来るのは大概予算 だよね〜。 こいつはいろんな部分の妥協につながるんだけど、やらなきゃいけないところ、次回に回すところ、目をつぶらざるを得ないところ いろんな判断があるんだよね。
 
他には部品が手に入るかどうか。
欠品も多数あるし、昔欠品だったけど今は手に入るところとか、改造してでも直さなくっちゃいけないところとかまあ、判断に困るところ。
シリンダーヘッドなんかはすべてクラックが入ってるから迷うよね。〜。 耐用期間越えてる。そのままでも大体使えるから使うんだけど、最近サードパーティーで作った奴が手に入るからそれにするとか。 でも高いんだよな〜。これ使ったら車の値段が一気に50万以上乗っかるし、まだ未知数なところもあるから今これを採用するのは得策とは思えない。
 
次にはそのエンジン個体がこれまで使用されてきた間に経年劣化や故障をしてきて誰かが直してって言う痕跡を見つけること。どんな目的で何を直してそれが正しかったかそうじゃないか、を見つける。
 
この個体はたぶんバルブクラッシュで分解してヘッド周りを修理したと見立てました。
でも下ろして作業していろんなところばらしてオイル漏れを出来るだけとめるようにがんばったっていう感じの作業だな。大事には目をつぶってあるんで 大きなことには目をつぶってガスケット交換と壊れたところだけ交換して何とか動くようにしたエンジン って感じの修理が施されているとプロファイリングしました。
 
じゃあ何がダメかって言うと今日までの作業では
 
ばらした時点でバルブのクリアランスが1個だけおかしい。
 
こりゃクリアランスなんてモンじゃないでしょ。1番エキゾースト
 
あんたバルブクラッシュの後だいぶ走ったね〜。 しかしこれはまずいでしょ〜。 やられた。って感じ 1番
 
 
このバルブの跡が2箇所のピストンについてた。
でもヘッド周りは正常。 何が起きたか解らない。
よ〜く観察。
 
お、バルブガイドが欠けてる。 1番エキゾースト
ゴルディーニにはリップシールがついてない。
その代わりにガイドの上側がテーパーで、バルブも細くなっててオイルがシリンダーに入り込みにくいようになっているっていうただそれだけ。
 
 
 
ピストンは方向がバラバラに組んである。 なんでだ?
 
白煙の原因はこのシリンダーだな。2番
 
シリンダーヘッドは何かが起きてた。間違いない。プッシュロッドとヘッドが干渉してた跡。
盛り上がっちゃってるし。・・・・。
バルブの頭は
 
ロッカーアームは
 
てな感じでバルブクリアランスでないよな〜 これが何箇所かある
 
 
カムチェーン
チェーンはたるんたるんでスプロケットは殺人兵器みたいにとんがってる。
テンショナーは新しいからスプロケットケチったのが原因。
 
メタルもダメ〜
燃焼室は
何かが飛び込んだ跡だね。ネジでも吸い込んだのか?
 
でもね〜 これはすごいよ。
プラグのホール どこもクラックなし。 すごい。えらい。はじめてみた。^^
 〜〜写真は後日UPします!!〜〜
 
 
という感じでメニューは
 
クラッチレリーズ関係修理 ベルハウジングアルゴン盛り 修正 クラッチフォーク交換
シリンダーヘッド 測定修正 バルブガイド交換 バルブあたり修正 プッシュロッド穴修理
ピストン どうにかしなくっちゃ&シリンダー測定 ホーニング
親メタル、小メタル交換
カムチェーン スプロケット交換
ノックピンが全滅だからそこらは作って交換だな〜。
いくらかかるんだろ。^^; ものすごい金額。ほとんどオーバーホールに近いね。てかレストア寸前なんじゃないか?これだけやると。
 
しかし異音の原因がこれだけとは思えない。おかしい、何かが。
何かチョンボしてるはず。誰かがインチキしてるはず。・・・・・
 
となったところで報告が入りました。 驚愕の事実が!! うあ〜 高いエンジンになりそうだ。
 
いやになったのでとりあえずここらへんで。^^;
熱でそう。・・・・。 う〜ん
 



  A110の純正タイヤ XAS-FF  2007年8月28日

暑いですね。
もうぐだぐだ。 はやく秋にならないかな〜。
 
 
さて、最近A110のタイヤが選べなくなってきました。
こまったもんです。
 
やっぱりああいう車ですからある程度スポーティーなタイヤを選びたいところですよね。
でも国産タイヤはエコと静音に全力でラインナップがなくなっていしまいました。
 
使えるサイズはノーマルだと165-13なんですけど、あとは
175・70・13
185・60・14
くらいですよね。
 
これまでだとうちではヨコハマのA021RというSタイヤをお勧めしてきました。
でもこれももう入手不可能なんです。
このタイヤは某フォーミュラー用なんかにも使われてたこともあって意外と最近まで作ってたんですけどいまじゃあさすがになくなっちゃいました。
 
というわけでA110は正直タイヤは困るところです。
 
選択肢はまずタイヤサイズからなんですけど、13インチか14インチか。これを決めなきゃ始まりません。
でもA110は14インチはほとんど入手不可です。
フランスには存在して内でも販売実績があるんですけど、値段がとても高くて中々手が出ません。
要は日本で定価でアルミホイールを買うよりも高い値段で仕入れて、それをフランスから取り寄せてうちの利益を載せて販売するとなるとかなりのものになります。
しかもオフセットの指定までしないと売ってくれない上にレスポンスが悪くてめんどうなメーカーです。
まあ、必要ならやりますけど。
他には国産のホイールにって手が有るけどスペーサー作るのは結構値段が張る。
 
で、その次は先述のサイズでエコ系で我慢するって奴ですね。
これなら165SR13もある。 しょぼいカローラとかのタイヤ。
でもな〜   
 
ってきもちもわかります。
 
最後の手段はミシュランのXAS−FFです。
 
このタイヤはもともとA110の純正タイヤに採用されてきました。
見た目はしょぼいですが実は非対称パターンを採用し、しかもミシュランタイヤの中ではソフトコンパウンドを採用した特別なタイヤです。
 
普通のXASとの違いは名前の最後についてる FF ってのがミソでこれはフォーミュラーフランスの略です。
フォーミュラーフランスというのはフランス国内でのフォーミュラーのカテゴリーで、1968年からレースに使われてきたタイヤなんですね。
ですんで見た目はXASとおんなじなんですけどコンパウンドが違う特殊なタイヤです。
一時期生産終了したんですけど、いまじゃあクラッシックタイヤとして復活。コンパウンドも新しいものに変わったという話です。Made in France だと。
 
暑いからやる気の無い写真。^^;
国産タイヤが安く入るころだったらと XAS-FFはちょっと高いタイヤで1本3万以上したから値段は躊躇したんですけど今となってはこれに行くしかないって事で最近履き替える方がいらっしゃいます。
 
165/HR/13 HR規格だから210Km/hまでOK
通常の国産はSとかSRとか。 170Kmまで。
まあ、一応スピードは出る車だもんね。
    
 
さて気になるインプレッションはないしょ。 
うそです。
 
乗った感じは柔らかいです。扁平率、空気圧、タイヤの腰 どれをとっても硬い理由が無い。
でもそれは他のアルピーヌとの比較。
実はとてもバランスがいいと思います。
アルピーヌはもともと軽量な車です。
タイヤの空気圧も指定はF1.6〜1.8 R2.3〜2.5kg・cm2
 
そこから考えると軽量なフォーミュラー用を持ってくるのはつじつまが合ってる。
しかも結構ハイグリップなコンパウンドなので意外と踏ん張る。
なのに高い扁平のせいでテールブレークさせることが出来る。
 
グリップとか硬さとか結構いい感じ。結構ベタッとくっついてる気がする。
 
 
ああ、そうだこれがRRの乗り方なんだ〜 思い出した。
って感じです。
しかもフロントの足が動かないからタイヤがやわらかいとてきめんに乗り心地がいいように感じるんだよね。
 
アクセルあけたり閉じたりで向きを変える低パワーRRの乗り方を思い出しました。
タイヤの勝ったアルピーヌはパワーの無いポルシェみたいだったもんな〜。
 
しかし値段が高いのには目がつぶれません。
まあでも少量生産のクラシックカー用タイヤでなおかつ純正とおなじでってのは仕方の無いところかな〜。
冷静に考えると タイヤが一番性能変わる部品だしね。 
しかもタイヤ減るほど乗らない人のほうが多いから。^^;
 
 
うちでも大体交換理由は古くなったから。ってかんじ。
だったらありかな〜 って気もするし、 どうせ乗らないんだったらエコタイヤでも良いんじゃない? って気もします。 お客さん次第ですね。
でもまあ、ノーマルの乗り味知りたい人はぜひ一度お勧めしますよ。
タイヤは生ものなんで在庫はしてません。 お取り寄せになりますんであらかじめ。
残念なことにXASは普通の値段で買えてたのがこいつもクラシックラインナップになっちゃったんで値段はXASもXAS-FFも一緒になっちゃった。
 
ちなみにうちはヨコハマタイヤとミシュランタイヤの販売店です。
チェンジャーも3穴のバランサーもあるでよ。^^
 
あ〜 あついんで ゆるゆるの文章だな。
カタログでも挙げてごまかしとこ。
ほんじゃまた〜。
 
 




  A110ブレーキキャリパーの秘密  2007年8月20日
          勝手に考察&検証してみました。


いやー 前にブレーキのことを書くっていって書きかけていた原稿を見つけたんで、眠いんだけど適当に補足してUPします。^^; 尻切れトンボ感があるけどまいっか。

A110とR8に使われてます。 国産車にも同様のものが存在します。

実はこのキャリパーは当時としては画期的なキャリパーで、本体はアルミ製、ピストンは鉄にクローム鍍金を施し、キャリパー自体がフローティングマウントされており、とても軽くて意外と丈夫だったりします。
でもディスクブレーキの初期ですからまだまだいろんなところが改良される前の仕組みがたくさんあって、化石のようなキャリパーです。でも工夫が随所にあって先人の苦労がしのばれるすごいキャリパーです。

拳骨みたいなキャリパーです。
重さはたったの767グラムしかありません。
ちなみにローターは2.8Kgぐらいです。(焼き芋屋サンの秤で計ったんで正確ではありません)


このキャリパーが現代のものと大きく違うところは 
1、キャリパーをアクスルにネジ止めしない
   すごくシンプルなフローティングマウントです。

2、ピストン裏にナットがある。

3、パッド裏に穴があってそこにピストンから出ているピンをはめて固定する。

などですかね。

このキャリパーは日本では曙が基本設計をライセンスし、日本で始めてのディスクブレーキ車に採用してます。こないだ曙の記念館かなんかにこれが展示されたという話を聞きました。
この曙のキャリパーはルノー系のものよりピストン径がかなりでかいです。 これを流用するとすごく効くんでしょうね。

バラすとこんな感じです。
ピストンの裏からネジが生えてるんですよね。

話がそれました。

2、のピストン裏のナットですが、これってなんでだと思います?
ここが先人の知恵と工夫です。
実はこのキャリパー、初期は中のオイルシール(Oリング)が丸断面だったんです。
すごく難しいし説明へたなんで一生懸命ついてきてください

ディスクブレーキはドラムブレーキと違い常にパッドとローターが接触しています。
ローターはある程度平面ですが、実際には熱変形や表面の荒れなどにより波打っていたり、偏磨耗しています。そうするとパッドはローターに押し戻されてしまい、離れてしまいます。そうすると次に踏んだときにその空間分ピストンはカラで移動するわけですからペダルの不要なストロークができてしまいます。

また、逆に一度ブレーキを踏んだあと油圧が下がるまでにある程度の時間がかかります。
パッドを押し返す力がないほど平面なローターの場合はパッドが押し付けられたままになりやすく、最後まで油圧が抜けきれなくなってしまいます。

そこら辺を調整するのがこのピストンの裏のネジなんです。


ピストンの裏にはもう一個ピストンが入っています。 このピストンはエンジンの中で動くピストンと同じような形状になっていて、ピストン、ピストンリング(Cリング)、コネクティングロッド(見えているネジ)という構成です。



このピストンがキャリパーのピストンの動きを制限して ある程度の戻り量で抵抗になり、それ以上戻らないようにできています。その戻り量はピストンとCリングのところにあるガタの部分です。実際には1mm無いくらいです。

現代のキャリパーはOリングが四角断面です。
実際はOリングの断面はピストンと並行ではなく、油圧を抜くとピストンを引き戻すよう傾斜をつけてセットされます。 アルピーヌの拳骨キャリパーは丸断面なのでピストンを引き戻すことができません。だからある程度のガタをつけてピストンがある程度のところまで戻るように作られているんです。

わかるかなー。
実際にはマスターシリンダーの中のワンウェイバルブやピストン内のピストンの油圧差などいろんな要素があるんですけどとりあえず大筋はこんな感じです。
だから、角リングをつかった再生産のキャリパーにはネジがあったりなかったりします。
(また、純正の拳骨キャリパーもしばらくすると、この丸リングが角リングに変更されて改良品になります。つまり拳骨キャリパーは丸リング用と角リング用の2種類が存在するんです。シールの互換性は無いから要注意。)


でも、この当時のハイテクな仕組みががオーバーホールのときの罠になります。
知らないとやるんですよねー

ピストンを組み付けるときは
ピストンの組み付けマークを上に組みます。
でべその上にある小さな丸い凹みがマークです。

この辺までは気の利いた人なら気がつきますよね。なんで、ピストンに上下があると思います?

大事なのは裏側です。
ピストン内のピストンはもちろん取り外しができますが、このときのCリング=ピストンリングの向きが、このマークのあらわすものなんです。 Cリングの欠けている部分、これが上に来るようになっています。 視力検査のマークのときにあなたが 上 と答える あのマークと同じ向きになっています。 このCの欠けの位置を示しているのです。
この機構は通常時は別にばらさなくってもいいと思います。戻すの大変だし、適当なことをすると取り返しのつかないことになります。^^;
でも、いままで誰がばらしてきたかわかりませんから、必ずこのマークとCの欠けが一致しているかどうか確認してくださいね。
見難いですがCの欠けは上に向いています。 
当然表側ピストンのマークも上に向いてついています。

こいつを必ず上マークにあわせて組まなきゃいけないんですね。
じゃなきゃ一生エアは抜けません。^^;
それで初めてピストンの上マークが生きるって訳です。

そしたら後は組みつけておしまいなんですけど、とにかく古いキャリパーですから虫食いや変形、腐食なんかがあって当たり前です。しっかり点検してから組んでくださいね。
アルミキャリパーはとても腐食がおきやすいですから要注意。

てなわけででブレーキオイルの交換は定期的にきちんとしましょう。
またシリコン系のブレーキオイルはいかがなもんかと思います。Dot5ってやつね。南極規格のこいつは水と混ざりませんから水滴がブレーキ液の中で玉になる。アルミキャリパーは錆びるかもね。

四角い溝に丸リングですから隙間も沢山あるんで溝には おから みたいなカスがいっぱいついてるはず。
この溝は一番の肝ですからここもしっかり後悔しないように掃除してください。
そうそうラバーグリスをちゃんと塗ってしっかり組んであげてね。

過去の最先端技術で作られたものですからいろんなところに落とし穴があっていろんなところにポイントがあります。
ここらへんの原理とポイントを抑えてやれば、
キャリパーはオーバーホールしたんですけどブレーキの効きが悪いんです。
とか
エアが抜けない感じがするんです。

な〜んてことは起きないはずなので、うちでもう一度OHするなんてことは起きないはずです。^^
でもプロはもう少しがんばるけど。


もう眠いから帰る。

がんばってね〜。
 




  夏がく〜れば バッテリ〜。  2007年8月8日


 
夏ですね〜 暑いですね〜 もう蒸発しそう。
特に今年の夏は厳しいような気がします。
 
夏といえばバッテリー。
冬よりも意外と夏がバッテリーの季節です。
 
おかげさまでバッテリーが売れています。
バッテリーは寿命を判断しにくいものの一つですね。
うちでは大体2年くらいを目処に交換をお勧めしています。
普通に使っていればバッテリーは2年以上もちます。しかもうちのバッテリーは2年/3万キロ保証だし。^^;
 
じゃあ何で2年を目処に交換をお勧めしているか。
簡単な話です。 バッテリーの故障は大概が突然でしかも車が動かなくなるからです。
てことは出先でエンコって言う可能性が高いからなんです。
 
ケーブルつないでかけてもらって、走り出したらそーッと帰ってくるってのも手ですが、何よりも休み中にどこか行ってる出先でエンコなんて目も当てられません。
炎天下にお客さんとその家族が救援を待っていることを考えたらやっぱり交換をお勧めしとかないといけないですよね。
 
うちのバッテリーは普通の欧州車用で1.5〜1.6万円くらい っって覚えといてください。
国産車は3000円くらいから。
 
出先でバッテリーエンコ。救援呼ぶ。 JAF入ってなければそこで1万円弱。
保険に救援がついてるあなたはラッキー。 無料です。 でも来るまでに多分30分じゃ来ないですよね。
救急車だって平均6分以上かかるんですから圧倒的に台数の少ないロードサービスが10分そこらで来るのは相当ついてる。
10分じゃゴーストバスターズも来やしない。 ふるいか。 うーんスパイダーマンなら来るかも。 あたらしい。^^v あ、ぶら下がるところがないと来れないか。^^ スーパーマンが来てくれたらハナからバッテリーなんか要らない。
 
その間車から離れられないですよね。しかも大体そういう時は全車出払ってます。 みたいなかんじ。
 
そこから先、エンジンかかって走れればラッキー でもエアコンかけたりすると又バッテリー上がるかも。雨降ってたらさらに電気を食うからもう最悪。
しかもエンジン切ったらまたかからないかもしれません。
 
現場でバッテリーが故障ですね。交換しないと無理ですよ。なんていわれた時のバッテリーの値段の高いこと。
私の知る限りでは2万円くらいは絶対する。スタンドとかなら欧州車用は3万とかする。
もちろんとても重くて性能のいいバッテリーなんですけどね。
 
あ〜あ これじゃあ旅行続ける気力もお金もなくなっちゃうよ〜。
 
というわけで交換をお勧めしています。^^
 
 
バッテリーの仕組みと壊れるプロセスは大雑把にこんな感じ。
 
バッテリーは希硫酸と鉛の電池です。この物質の組み合わせだと約2.2〜2.4V位が発電される決まりです。
これじゃあ12ボルトにたりないからバッテリーの中では部屋を6個のセルに分けて、6個直列でつなぐことで12V(以上)の電圧を取り出す仕組みなんですね。 だからものすごく調子のいいバッテリーは理論的に13.2Vくらいあってもおかしくない。 得した気分。^^
 
さてこいつらがどうやって突然壊れるか。
 
この直列繋ぎの線が何らかの原因で壊れちゃう。途切れちゃうわけです。すると一気にOVにさがる。おシャカです。一番いやらしいのが6個のセルの中の1個だけが死んじゃう。 こいつが厄介。
他の5個のセルは元気が良いから理論的には2.2V X 5で11V。 も少し実際は出てくるんで11.5Vくらいでちゃってたりします。
 
これだとエンジンはかかっちゃうんですよね。
でも電気を使いすぎると容量的にも電圧的にもたりないんでバッテリーが上がっちゃう。
で、出先で再始動が出来なかったり、電気使うとエンジンが調子悪くなったりする。もうホントぎりぎり。
でも休ませると電圧が少し戻るから又かかったりして。・・・・。
う〜んセルが重いからそろそろ寿命かな〜 なんて。・・・・。 いやセルは平気ですから。^^;
 
じゃあどうして1個のセルだけイカレちゃうか。
これは直接見えないんで推測ですが、バッテリーの中は希硫酸です。希硫酸てのは硫酸を水で薄めた水溶液です。てことは温度が高ければバッテリー液は蒸発します。希硫酸がどんどん濃くなる。 液面が低くなってくるから電極が空気に触れ始めてきます。一方充電時にガスが出ます。このガスは水素と酸素を含んだ可燃性の蒸気。
燃えやすい中に電極がむき出しな状態が出来上がる。
 
ここに大きな電流がドン って流れるとスパークが出来ちゃうんですね。
そうすると可燃性のガスに引火して、バッテリーの中で電極をつなぐリード線の役目をしている細いところをふっ飛ばしちゃうんですよね。
 
そんなわけで1個のセルだけが死ぬんだとおもいます。
だから昔のバッテリーはバッテリー液の補充をこまめにしなきゃいけなかったんですね。
最近のバッテリーは蒸気を出来るだけ外に出さないようにして中でもう一度液体に戻すような仕組みになっているんで、メンテナンスフリーなんていってます。 まあある程度蒸発はするんで絶対じゃないですけどね。
 
メンテフリーのバッテリーのほうが液が外に出にくいんで車が錆びにくいですよね。
 
まあそんなわけでバッテリーは交換をお勧めしてます。
 
まだ内部だけの爆発なら良いんですけど、バッテリー自体の爆発をする可能性もあります。
すごいですよ。 はがそうと思ってもはがせない上の部分を全部裏返しにするくらいの爆発がおきる事もあります。こえ〜。 しかもそのあと触れないし。・・・。
 
これが最近多いバッテリーの壊れ方です。
 
もちろん昔ながらのサルフェージョンやら電極腐食なんかの壊れ方もするんですけどね。
昔のバッテリーは重くて強いバッテリーだったんでだめになったら中を洗って再使用なんかが出来たりもしたんですが、今のバッテリーは極板はがれだしたらもう絶対無理なんで余計なことしてやけどしたりしないようにね。^^
 
もっと詳しく知りたい人はネットで調べればゴチャマンと出てくるんで調べてみてね。
化学式とかもみ〜んなのってるよ。
 
最後に宣伝しとかなくっちゃ。
うちが売ってるバッテリーはこれです。GO!→
おすすめする理由も書いてあります。
 
では。
 




  日常メンテって。  2007年7月3日
 
いつも一生懸命車を治してます。
できるだけ、同じところは壊れないように必死にやってます。 ほんと。
でも古い車はどうしても解決できない諸条件があったり、いろんなしがらみもあるので完璧はちょっと大変ですけどね。
 
でもいがいとちゃんと直した車って戻ってこないんです。
その好例がこのR8 オーナーはフリーメンテとか豪語してます。
 
だめだっての。^^
 
まあ、確かに前回の車検で整備修理に30万円以上かけたりと大変な思いはされたんですが、又車検です。
 
あんまりメンテされてないな〜 大事にしてねってあんなにいったのに〜。^^;
 
 
入庫時2階にいたんですけど、あ〜 エンジン バラケてる〜 ってかんじ。
いきなり3気筒での入庫です。
 
この車は以前うちでご購入いただいたんですが、確かに大きな故障はほとんどありません。
しかもまあ、良く走る。 そこら辺のゴルディニなんか目じゃないですね。ウサギと亀みたいなかんじ。
 
R8では最初期の部類でボディーなんか細か〜く違ってて部品が合わないところが結構あります。
 
 
でもある程度オイルも燃えてるし、本来は最低の日常メンテが必要です。
その好例で、紹介し〜ちゃおっと。
 
3発の原因はプラグ。4番シリンダー。
しょうがね〜な〜とかおもって写真取らずにはじめちゃったから原因のプラグは写真無し。
でもプラグはカーボンとデポジットでとんでもないことに。これじゃあ火はとばないよ〜
 
ちなみに他の3本はこんな感じ。
 
まず一番左。 これもたまってるな〜。
掃除掃除。
なぜかこの系列のエンジンはネジ部の短いプラグを使っています。
昔のJOGとかと一緒の奴ね。
電極はまだ角が残ってるから使おう。 ケチかな俺って。
 
でも前回の車検お金かかって奥さんに怒られてるからこういうところの積み重ねで安く上げてあげよう。^^
 
真ん中のしゃしん。
中までカーボンだらけ。なかまでしっかり掃除。
細いもんつかって こじこじ してやる。
 
 
一番右の写真
途中まで掃除して気がついた。 1番シリンダー。
あ、おかしくない?
 
 
な〜んだ。
 
ほらはやく〜。
 
右と左の2枚を見比べればわかるって。
 
正解は右のプラグ錆びてる。
考えられるのは2個。
1、止めている間 バルブが開いてたシリンダー。
  ここんとこ湿気多かったからな〜
2、シリンダー内に水分混入。
  ガスケット怪しいかな?
 
というわけで経過観察してね。〜
 
でもさ、古い車乗るんだったらプラグの掃除とか、水やオイルの量の点検とか、ある程度してもらいたいかなって。
むかし初めて免許取ったころとか原チャリのプラグを用も無いのにはずして磨いてたよね〜
アレは2ストだからオイル燃やしてるんでやっぱり磨きが必要だったんだけど、 この車もオイルは燃えてるんだから一緒なんだよ。
よろしく〜。
 
みがいたらこんなにカーボンが出てきた。
地面の黒い粉。 これで2本分。
 
プラグの焼けが黒いのは燃調のせいじゃあなくって オイルが燃えてる&埃。
その証拠に調子いい。
 
 
というわけでこの車は4番と1番のシリンダーは経過観察てことで決定。シリンダーの中は見えないからプラグが中の状態を知る唯一の手段。気をつけてね。
 
で、プラグ、水、オイルは点検してもらうとして、エアクリーナも1年に一回くらい掃除したほうがいいよ。
 
この車はうちに来たときから弁当箱。
リアエンジンはエアエレメントが特に汚れる。 汚れない理由が無い。
 
だからこまめな掃除か交換が必要。
だってリアタイヤより後にエンジンあるんだよ。
埃巻き上げまくり。
 
漏れた排気やらブローバイやらもぜんぶエアクリーナーが吸い込んでる。
よごれるのよ。
 
だから中はこんな感じで、エアクリーナーはこんな感じ。
このエアクリーナーは昔の奴だから埃を吸い取る能力が低い。
なので、大半は吸い込んじゃってる。
かわいそうなエンジン。
 
埃を多く吸い込むと
 エンジンオイルが汚れる。
 エンジンの磨耗が早くなるといわれている。
 キャブがつまりやすい。
 デポジットがつきやすい
 ブローバイが増える
な〜んていわれている。
 
このエアクリは2枚の金網で荒いスチールウールをサンドイッチした構造。
だから吸気抵抗は低いが集塵能力もひくい。
まあ、ほとんどスルーだよね。
何でも吸い込んじゃう。 吸い込めないのはカバと象くらいかな。^^;
 
でも仕方ないから洗ってやる。 灯油
 
もちろん最初は透明だったのよ。
もちろん最初は透明だったのよ。
もちろん最初は透明だったのよ。 っておい!
 
洗ってよかったね。 洗っただけだとプロの仕事じゃあない。
 
そのままだと象は吸い込めなくても余裕で埃をスルーする。フィルター用のオイルを吹き付けて埃はオイルに吸着させてやる。
 
あ〜あ、普通の車だったら3000円くらいでエアエレメント新品決定なのにめんどくさ。
 
 
というわけで
とりあえず日常整備でもできる部分の整備が一つ終了〜。
ここらへんを自分でやっとくと車は調子いいし、整備代も少しは安くなる。
でもいじり壊さないでね。
 
 
さーて、この写真見て何がわかるでしょうか。
 
ヒント
これを見てどのプラグが調子悪いか見当ついたよ。〜
 
 
どれどれ?
 
 
答えは4番です。 (ちなみにルノーはクラッチ側を1番と呼びます。 プジョーもだっけ?)
写真で言うと左側ね。
 
な〜んでか。
 
それはね〜 一番左のエキマニだけ特に錆びてるから。
わかったかな〜。
 
そこは塗装がまけちゃうくらい燃焼温度が高かったことがあるってことだよね〜。
エンジン不調だったって事はこいつが怪しい。 ってことかな。 正解でした。
 
プラグ失火→燃料燃えない→そのまま排気→他のシリンダーの排気温度で自然に発火→エキマニの中で燃焼→そのエキマニだけ温度が高い傾向 てことだよね〜。
 
ただ圧縮されてない分燃焼は緩慢だろうとは思うんだけど見たことは無いからよう解らん。
 
しかもシリンダー内で着火しなかった混合気はピストンリングの脇を通ってエンジンオイルに混入。
オイルの量を増やしてくれるよ。^^
シリンダー内のオイルも洗い流しちゃうからシリンダーとピストン、リングは傷だらけになるよね。
と、余計にブルーバイが増えるって悪循環。
 
日常メンテの大切さわかったかな〜 ^^
 
 




  ゴルディニ オールペン完了  2007年6月29日

 
ゴルディニがオールペンからあがってきましたよ〜。
 
すごい。きれいだな〜
満足満足。
 
残念ながらホイールがそろってない。ちぐはぐでかっこ悪い。 
何になるかわからないけど、販売時はホイールをそろえます。うまく手に入れられるかな〜
 
 
昔の記事見てわかると思うんだけどもともとこいつはノーマルじゃあ無かった。
だからいろいろと中途半端なところ煮詰めてやって好みのスタイルにしちゃいました。^^
 
 
イかすでしょリアのフェンダーライン。 板金屋さんに膨らませてもらうよう頼んどいた。
う〜ん かっこいい。
意外と膨らませたのよ。
詳細はまた別途報告するとして、とりあえず板金からあがってきました。
先日少し作業内容をアップしましたがかなりがんばってくれてます。
ホント板金屋さんにはいつも感謝です。
でもレストアじゃないからね。勘違い無き様。(うちではレストアという言葉は安易に使いたくないと思ってます。)
 
 
今回も張り切ってウエザーストリップや水きりモールなんかも新品を奢りますからいい車になるよ〜。
内装も天井も張替え予定。
去年伊香保まで高速で走ってなんとも無かったんだけど、エンジンとかミッションとかくたびれてるところもなおしちゃお〜っと。 金かかるな〜
エンジンも多分ばらしてミッションもいい感じにシフトできるようにして 足はびしっと決めたいだろ〜 って自分で乗ろうかな。・・・・。^^;
 
まだ も少し 時間かかるからお楽しみにね。
ご興味のある方は早く見に来ないと内装やサンに出しちゃうぞ。
しかもこないだのサンクアルピーヌみたいにまだ出来上がってないのに売れちゃったりするからな〜。
 
 
しかしさ、この写真見て。
 
あらまフランスのハコ車 3台。・・・。
グレーはお客さんので車検で預かり。
 
 
一体どうなってんだろ最近。
 
A110が4台、R8が3台、シムカに、ClioV6にスピダーまである。 なんじゃこりゃ。・・・。
最近前を通る車が急にスピードダウンする。・・・・。 よそ見はあぶないよ。 ね。
一応うちはルノー専門店ではありません。これ本当。
それが証拠に
 
 
ほらね AE86とかもふつう〜にやってます。^^;
 
だから代車2号機はスーパーチャージャー付きの これ。

 
あ、 ルノーのマークついてる。・・・・・・。^^




  今週の工場 〜不定期シリーズ〜^^;  2007年6月24日

 
暑いです。 ほんと〜に暑いです。
今週はエアコン強化週間でした。勝手に。・・・・。
 
いや来る日も来る日もエアコンの修理ばっかり。
大変です。
 
エアコンは人を涼しくさせる為にあるんだけど、修理するほうは気が狂うほど暑くてしかも時間がかかったり、それはまあ手間のかかる仕事です。
しかも結果が涼しいかな? とか主観的な部分での判断に頼って、どうしてもはっきりと数値で結論が出せないあいまいな修理なんでやってるほうは満足度が低いんですよね。
 
ざまみろ直ったじゃね〜か とかって思えない。 こんなもんかな〜 位の感覚だし、しかも外気温やガスの圧力、機械の調子、状態、車の性能、とにかく千差万別。 日本車の後に外車やるとなんだよ全然冷えないじゃんか。壊れてる。 とか勘違いしたりして。
 
日本車でも冷えないのは冷えないから何とか冷えるようにメーカーが手抜きしてるところを煮詰めたりして更なるエアコンの効きを目指したりして。
 
ま、とにかくどの車も工夫工夫を織り交ぜつつ粛々と修理をしたいけどどうしても作業途中になんか用事が入ったりして頭パニックです。^^;
 
 
他にはプジョー407SWをご購入いただきました。
 
 
 
こりゃいいや。
静かだし早いし 力あるし。
しかも新古車並みの程度なのに安い。!
デザインは賛否両論だけど、日本車並みになってきてる。
あとは壊れないかどうかとかだなあ。
 
屋根なんか
 
前から後までガラス。
フロントガラスからリアハッチまでぜ〜んぶガラスでつながってる。
こういうギミックはフランス車だよなあ。
 
17年式で走行たったのの7000キロ。
まだ保証もたっぷり残ってるし、悪いところどんどんメーカーさんにみてもらお〜っと。^^v
 
 
でその後にチラッと写ってるシムカラリー2
 
いよいよ入荷!
でもボディーに錆が結構浮いてるからこいつもバッチリ治してからの販売。 こいつはヘタすると1年かかるぞ。^^;
ずっとうちのお客さんが乗ってた奴。
買い取させていただきました。
 
もうね、見るたび欲しくなる理想的なサイズとその愛らしくも四角いデザイン。
ゴルディニとは違う魅力があるのよ。
 
こいつはラリー2の後期なんでラリー3の顔を持つラリー2なの。
3も魅力なんだけど、なんか鉄騎兵みたいなつぎはぎだらけの鎧よりこのラリー2のクリーンなデザインはすごく好き。
 
丸目もいいんだけど角目もこれまた逆に良くなってきちゃうんだよな〜。
丸目はちょっと媚び過ぎって感じがしてね。
 
 
しかしシムカはとっくの昔にアメリカ系資本に引っ掻き回されたあとほったらかしにされちゃった悲しいメーカー。イタリアの彼氏にだまされ、アメリカに売り飛ばされて捨てられちゃったフランス娘。ってかんじでメーカーはおろか現存数も結構少なくなってきてる。
部品の入手も結構困難。 だけどうちでは一生懸命フランスの部品商やらクラブやらを調べてこの車も何とか延命してきてる。こいつもしっかり仕上げてまたいい状態にしてあげたいな〜。
 
まあ、きなが〜 にまっててね。 なが〜い目で見て頂戴 なが〜い目で^^
 
 
他にはA110花盛り。
 
このところA110が4〜5台とまってる。
修理なんだけどま〜思うように事が運ばない。
 
もうほんと疲れる。
この110の後にリフトにあがってもう一台。
いったい何台あるんだろ。日本に。
まだ他にもA110の修理入庫予約いただいてるし。^^; が〜〜〜〜〜〜
A110は乗るの大変です。
たぶん。 しかも程度のいいのはどんどんヨーロッパに輸出され始めた。
日本に残るのはどんな奴かっていうと・・・・・。 おのずと解る。
 
まあ、でも円安、しかも本国での価格上昇見ると、日本にもう一度バブルが来ない限り二度と乗れない車になりそうだよね〜。
 
うちも怖くて買取も販売も手が出せないよ〜。
いい車は本当に少ない。
 
リフトの上のA110はエンジンミッションをおろした。
 
クラッチ修理なんだけど、クラッチが異常な重さで、しかも切れなくなってきちゃった。
だから思い切って修理。
 
業者さんから質問があった部分の写真 ここに載せておきます。^^;
 
 
こいつは1600だから?こんな写真。^^
 
 
景品交換所狭! みたいな・・・・・・。
 
 
原因はこれ
 
クラッチワイヤーの付け根の支持部。
 
きたないな〜。
その拡大。
クラックが水平方向、垂直方向 に入ってる。
 
これじゃあ、支えらんないよ。
実際手で動いちゃうんだもん。
 
ここはこの板を補強入れてがっちりするように改造するか、もう他のところにもっとシンプルな構造で支持部を新造するか考え中。
 
でも今週中に決着つけてとりあえずミッションだけでもつんじゃわないと来週はJZX100チェイサーのクラッチ交換があるしな〜・・・・・。でかいタービンついてるらしい。 はやいだろな。
 
気になるアルピーヌの追跡リポートはこちら。GO!→
 
Twingoイージー改は無事納車。
 
エンジンルームすっきり。
ペダルも自然。 あたりまえか。
シフトレバーはそのまま使用。 
クラッチのセンサーが中に入ってるからすこ〜しカタカタする。
取り外したものはこれ。
 
 
イージーシステム。 名前のわりにイージーじゃないごついシステム。^^ 
オイル漏れてた。 はいゴミゴミ〜 ゴミ箱にポイ。
 
前出のAE86トレノはとりあえず こんだけ ブッシュ交換した。
 
まだもう少し残ってるけど、かなりいい感じになってきた。
やっぱ、こういうところは20年もたってれば絶対交換しないとね〜。
しかも車がしっとりと動くようになるし、静かになる。
 
R25
写真はないんだけどこいつはかわいそうな車。
十数万キロはしってたんだけど、どっかでATF交換しちゃったんだって。
変速しなくなって持ち込まれた。
かわいそうにATF交換後しばらくしてご臨終。
色々調べた結果、どうやらスラッジかなんかがバルブボディーを詰まらせちゃったみたいだなあ。
交換しないでね ってオーナーには口すっぱくなるほど言っといたんだけどな〜。ざんねん。
しかもエンジンルームも綺麗にお掃除されてたから洗われた時にたぶん水温センサーが水につかっちゃったんだよな。
あいつはVバンクの真ん中についてるから水没しちゃうんだよね。
アイドルバルブ(なんていうのか名前は知らない トヨタならISCV、日産ならAACバルブって奴。)があいちゃってアイドリングが2000回転もある。 水温補正がCPUに入ったまんま。
センサーはインマニはずさないと交換できないからこれもまたお金かかるし。
ATとエンジンでざっと60万くらいはかかるだろうからかわいそうだけど・・・・・。
 
ATFは7万キロ以上走ったらむやみに交換しないほうがいいよ。
だってATFのメーカーのアンチョコに書いてあるもん。^^;
交換するなら新車から3〜4万キロに1回。
でも最近の車は無交換指定されてる。 てことはATF交換に起因するトラブルが多かったとも思えるよね。・・・・・。
 
 
 
他にもカプチーノやビビオ、先週はマーボーもやったなあ。多数の車やってて上げてくともうきりがないんで写真取った一部だけね。
 
暑いけど、どんどんいくよ〜。
 
 
 



  ゴルディーニ その後。  2007年6月16日
 
板金屋さんからもうすぐできるよ〜ってゴルディーニの写真を送ってきました
い〜感じに作業してくれてます。
 
しかしこの写真見るとぞっとしちゃう。・・・。
お金かかってるな〜。そんなわけで当初の予価はとっくに不可能状態。^^;
 
でもさすがにレストアまでやっちゃうと普通の値段じゃ売れなくなっちゃうから、とにかくはずせるものをはずして錆びは出来る範囲で殺して塗ってチョ。というオーダーだったんだけど板金屋さんがんばってくれたな〜。
感謝。
 
これを書いてるのは夜中の3時。 もう眠いのでコメント無しでとりあえず写真だけバンバンあげちゃいます。
 
フロントリア周り。
 
フェンダー周り

 
 
元の状態を見るとチョコチョコ錆びてたんだけど、意外と致命傷って訳じゃなかったんだよね〜
だからとんでもない作業ってのはそんなに無かったみたい。
でも切開してパネル張り替えている部分もあるんでその辺の写真は又後日。
 
しかし次から次へと車出来上がってきちゃってこっちが追いつかなくなってきちゃった。
 
このゴルはまだメカ部分の整備も沢山やる予定だからな〜。
 
う〜ん。
 
う〜ん。
 
う〜ん。
 
 
ん。・・・・・・・・・・・・・
 
しかも次はシムカ仕入れちゃったからな〜。・・・・・。
 
とにかくやるぞ〜。   ←むなしい声。^^;
う〜 さむ。  帰って寝よ。zzzzz
 
 
 



  Twingo イージー  2007年6月16日

なぜか知りませんが同じ作業、同じ車は意外と続く傾向にあります。
今回はまたTwingo イージーを買っていただきました。で、クラッチペダル増設もありです。
 
車はH12年のイージー。ご注文で仕入れてきた奴。また在庫にのらないままお客様のところへ直接納車の運びとなります。
その前に整備と改造です。
 
後期型になるのかな。 本国だと中期くらいの扱いですけど。
 
 
パワステがついてOHCのエンジンに変更されたやつです。
 
パワステとD7Fだったかエンジンのおかげで静かで乗りやすい車になったのが中期(後期)の特徴ですね。
 
Twingoは確か去年くらいまで売ってたから10年以上の息の長いモデルでした。
 
ここでTwingoのラインナップおさらい。
 
シャシはクリオ1ベースと思いきや意外といろんなところが違う。
足回り、サブフレームみんな違う。だからセンターシャシーのあたりがひょっとしたら一緒なのかな〜ってレベル。 詳しくは知りません。^^;
 
エンジンが大きく3種類有って、初期のOHV(シュペールなんかの流れ)中期のOHCエンジン、で、本国でそろそろ販売の終了するDOHCエンジン。日本には前の2機種が入ってますね。
 
D7F型エンジン 1148CC 微妙な排気量^^;58馬力。
意外と良く走るよ。 必要十分。
ミッションは何故だかトルコンATが無い。
普通の5MTとクラッチレス5速のイージー、そしてクイックシフトが最後に追加。
イージーとクイックシフトはAT限定免許でも乗れるってのが良くわからないところ。
 
他にはパワステが初期には無し。これも途中から電動がステアリングコラム下に追加。
ABSも途中からと限定車に。という感じ。こいつらはエンジンと時期がずれての導入なんで変なモデルもある。
 
正直言ってデビュー当時デザインで話題になったけど、パワステ無いんで女性層にいまいち食い込めず。Hotなうちにパワステが準備できず話題の無くなったころにパワステがついた。このころはディーラーが迷走して宙ぶらりんだったころ。エンジンもOHCになって、最後にはシーケンシャルシフトが追加されたんだけど、そのころにはお客サンの車の選択肢には全く登ってない車になっちゃってたんでとき既に遅し。
少なくとも日本ではもうちょっと売れてもいい車だったんだけど、さまざまなタイミングと宣伝の関係でいまいちパットしないまま消えて行っちゃった。 残念という感がある。
 
クイックシフトだってシーケンシャルって言葉にしちゃえば良かったのにとか、パワステホントは大きなエポックだったのにとか正直いろんな条件に恵まれなかった車だと思います。
 
でも逆に言えば長い時間をかけて色々熟成が進み、改良が入った車だから新しければ新しいほどいろんなところがよくなってる。
 
そういう感じの車。 今は価格がすごくこなれていい感じなんでかき混ぜミッション(マニュアルのことね)に乗りたければいい選択かもしれない。
 
室内もリアスライドシートだから後のシートの足元がびっくりするほど広い。 現行メガーヌより広いよ。
 
そういう点でなかなかお買い得ないい車です。
 
本国では新型のTwingoが販売開始しました。クリオIIのシャーシベースで今度は100馬力のターボもあるんだと。 ロープレッシャーターボだからガスケットこさえて圧縮落としてタービン交換なんて化け物がしばらくするとヨーロッパのホームページでチョコチョコ見られるようになるだろうな。
でもさ〜全く初代とはかけ離れた形になっちゃった。
本家Todayにも似てないし。^^;
 
 
で、イージー改 ビジー なんじゃそれ。 の実際の作業はコラムへGO!→
 
 
 



  ご無沙汰しています いろいろやってるんですけど・・・・・。  2007年6月5日




いや〜 すっかりご無沙汰しちゃって。
いやほんとすいません。最近筆不精になっちゃって。
 
というわけではないんですけど、ま〜忙しかったこと。
正直体壊すかと思いましたよ。 うひひ。
 
 
見直してみればもう2ヶ月。丸々何も書いてないんですね。
 
まあ、年度末からず〜っと追いまくられてて、面白いネタとかあっても頭の中で組み立てられなくって。仕事が終わって家に帰って寝る。この繰り返しでした。 もう家に帰ったら雑巾みたいに・・・。
 
 
順不同でかいつまんで報告すると
 
Twingo 1400 納車
 
こいつはサンクの1400ccに載せ換えた奴を、さらにイージーからクラッチペダルつきにして、なおかつ公認車検を取ってお客様へ納車。毎日片道数十キロの通勤に活躍中との事。
 
サンクアルピーヌターボ納車
 
納車の途中、中央道のとあるパーキングで。
こいつは納車まですごく長かった〜 11月に注文もらって、納車が5月。
お客さんずーッと待っててくれた。 でもかなりいい状態までもっていけてると思います。
相当手をかけたもんな。
うちの従業員もしばらくサンクアルピーヌターボは見たくない ってぼやいてたもんな。^^;
 
岐阜まで納車に行きました。
走行距離500Kmのテスト付き納車。
とおかった〜。
 
これ岐阜陸事 だ〜れもいない広大な陸事。^^;
あ^昼時の写真です。 念のため。・・・。
帰りは高速バスに乗り遅れて あずさ に乗って帰ってきた。^^;
お土産は途中にとおった名古屋で外郎(ういろう)^^ 大好物。
 
しかし組みあがった車でいきなり高速道路500Kmも走るかよ。
お客さんにも最初のうちは様子見ながらのってくださいね ってあんた。へへへへ・・・・。
 
あの車170Km/h 位は出たよ。 出たような気がする。 でるんじゃないかな。
多分出る。 昔200キロ でたもん。
でも公道じゃだせないよねえ。
 
 
ガソリンだって途中で補給だよ。
 
 
OOさん 手直しもってきてね〜。
 
 
シトロエン Hトラック 救出
 
某巨大公園でセルが飛び込まなくなったんで出張。^^;
 
 
携帯カメラで走りながらだからうまく取れなかった。
この車は営業のスケジュールが有るから修理のタイミングが難しくてね〜
とにかく原因解明と修理が別の日になるのが普通。
 
今回はセルモーターの分解清掃と接点の修理しか出来なかった。
 
あんたいまどきこんなぜんまい仕掛けみたいなセルモーター見たこと無いっての。
わかるかな〜 カラーが割れちゃってるの。 これはなおすのたいへんだぞ〜。
 
ハチロク トレノ整備中
 
こういうの大好き。
いままで化けモンみたいなハチロク乗ってた人なんだけど、今度は非常にノーマルっぽいハチロクに乗り換え
オークションで仕入れてきた奴。いいものはいまだに高い。
外装はそれなりなんだけど、素性は結構いい感じ。どうしても我慢できない天井だけは塗った。
 
ブレーキやって、タイミングベルトにウォーターポンプ、スタビやらテンションロッドやらショックやらのブッシュを新品。
 
でもってマフラーは私の強い希望でノーマル。^^;
 
 
黒銀外観ノーマルで、シートがレカロのLS、ナルディー、14インチのワタナベ! 
かっこいー これぞ大人の乗り物。 
こいつは鋭意仕上げ中。
 
 
1300GTJ 車検
 
こいつもブレーキのブリーダー折れてる。
だめだね〜 みんな折れちゃう
 
今回はやらないけどそのうちリアのブッシュはやりたいところだよな〜。
お尻が落ち着かなくってむずがゆい。^^;
 
 
 
 
ダッジデュランゴ車検
 
 
この車 ノーマルで車検に通らない。 
チェックポイントは タイヤのハミダシとテールランプの光漏れ。
 
 
ノーマルでタイヤはみだしてるって どゆこと?
 
 
A110も車検行ったけど、あいつもはみだしてたな〜。
 
A110のチェックポイントは タイヤのはみ出し(全部じゃないよ)とか、バックランプ、ヘッドレスト、サイドミラー(両方必要)だよん。
年式でなくてもいいのはほとんど無い。
ついてない人はつけないと違法だよ〜。
 
 
相変わらずパナール
 
ブレーキマスターがやっと手に入った。
今までついてたのはこれ。
 
日本製。 前のメカニックの人の苦労が忍ばれる一品。 何用?・・・・・・・

燃料ポンプは 微妙に違うのが来たんで改造して取付。

 
 
他にもツインカムターボのマー坊とか、ジャガーのXタイプとか メガーヌRSとか シボレーアストロ、ワーゲンパサート、カングーMT仕上げ、メガーヌGC納車、 メガーヌ16V仕上げ ま〜 とにかくやりました。
 
みんなヘトヘト。
 
気候も不安定なんで大変ですけどがんばってます。
そのうちうちあげやろうな〜。
 
あ、最後が社員向けのメッセージになっちゃった。^^;
 



  できてきたよん サンクGTX これから仕上げます。  2007年6月5日




いや〜 長かった〜。
いま見直してみたら、オールペン中の記事が 去年の11月^^;
 
確かに板金屋さんにいつでもいいからね〜 なんていいながら出した上に、割り込み割り込みでお客サンの車を入れてうちの在庫を後回しにしてもらってたもんだから、すっかり6月。^^
 
でもね〜 出来上がってきましたよ サンクGTX。
 
走行は7.8万キロ。 サンルーフついてるけどマニア延髄の? サンクNAホットモデル。!!
しかもこいつは数少ないキャブモデルでマニュアルと来たもんだから走りは楽しいよね〜。
非常に高バランスモデル。
 
こいつのオールペンが上がってきたんですよ。
隠れサンクファンとしてはうれしい^^  いえ〜〜い 
 
 
 
今回はガーニッシュもサイドミラーもぜ〜んぶ同色でぬっちゃった。^^
一見バカラ仕様なんだけど、こいつをちょびっと走りに振った感じで仕上げていきます。
ちなみに同色にした理由は、内緒。
というのはうそで、他にもう一台分 部品があるはずなんで、いざとなったらノーマルカラーに戻せるし、という欲張りな仕様。
だからせっかくなんでぜ〜んぶ同色。
 
 
とりあえずはずせるものをみんなはずして塗ったんで中古仕上げのオールペンにしては仕上がり満足なはず。
錆びはほとんど無かったしね。
 
塗ってるところはこんな感じGO!→ 
 
 
で、塗りあがってきたんで2日かけて小物を磨いて組み付け中。
磨きながらつけるからま〜時間のかかること。
古ぼけた小物類も新品を使って行きたいと思っています。
 
たとえばこんなの。
 
リアクオーターウインドウのヒンジの止め具。
 
 
いがいと知らないシュペールの みすぼら ポイント。
 
ここはね、ゴムを挟み込んでプラスチックでガラスを固定してるんだけど、こいつのゴムはもう寿命。
で、ここがだめになると そ〜っと 雨漏りするの。
雨漏りは継続的に少しずつするんだけど、これが内装を伝わってふやけさせて、最後は椅子の下にカビを生やす。
 
で、雨の日に乗ってもガラスの内側を一筋ぬらすだけだから気がつかない。
後のシートに人が乗ってても目に入るところじゃないから気がつかない。
雨が上がるとすぐに筋が消えちゃうから全然気がつかない。
というわけで、知らないうちに少しずつ室内に雨漏りを起こすいやーなところなんです。
 
ここはゼッタイ新品でしょ〜。
意外と高いけどね。^^ 両側6個で1万円くらいして。^^;  なんでだ〜。
 
ゴムを適当なもので作っても リンクは特殊な機構だし、厚さが絶妙なの選ばないとガラスとの隙間が微妙に出来たり、プラスチックをとめられなかったりしていらいらするんで、けちけちせずに純正を取り付けます。 変なのつけると窓の枠から漏れてくる。 あ〜 イライラ。
 
 
でもって、フロントのウインカーレンズは新品に交換したいな。 お〜 エンブレムも新品にしたいな〜。リアエンブレムと一緒に在庫確認してみよう。
 
車高高いな。 絶妙な感じで落としてみよう。ストロークはゼッタイに確保。
ホイール どうしよっかな〜 14インチは捨てがたいしね。
やっぱロクマルタイヤでボーイズッぽくツラにしたいな。
 
 
リアビューはナンバー灯がないとすっきりしててかっこいい。 
このままでうまいこと仕上げてみようっと。
 
というわけで、とりあえず組み付けて写真とって見ましたが、まだまだやるところは一杯です。
今のところ次のような感じで考えてます。
 
Fビックブレーキ&キャリパー
ローダウン  乗り心地、ストロークを確保。
外ホイール 14インチでかっこよく。
マフラーもちょっぴりスポーティーに行きたいな。
エンジンは基本ノーマルで、要所を押さえたブラッシュアップ
もちろん基本的な整備はバッチリと。
ブッシュ類もダメなところはこの際。
ボディーはピンストいれてみたいな〜。
 
ってかんじかな。
 
カフェでもないしボーイズでも無い。
見た目はしっとりなんだけど、いつでもスポーツできるジョギングシューズみたいなコンセプトで仕上げていきます。
やっぱフランス車はマニュアルでしょ〜。 軽いボディーにバランスの取れたエンジンパワー。 たのしいよ〜
さすがに18年も前の車ですからいろんなところしっかりとやっていかないといい感じには仕上がりません。
あ〜 また輪をかけていそがしくなるな〜。
 
 
乞うご期待。
 




  お茶濁し企画。写真でごまかし。  2007年5月28日

 
このところ工場が手一杯らしく、原稿が送られてきません。
原稿の催促を社長にしていますが、なかなかこないので、パリの事務所周辺で取った写真を上げてお茶を濁しておきます。
 
 
ルノー9をベースとしたルノー11。ハッチバックタイプの車で、 ターボモデルもありました。
一時はWRCに参戦していたこともあるらしいです。
こないだYouTubeにビデオがあがってましたね。
 
最近はこういう80年代モデルはパリでもほとんど見かけなくなりました。
まあ、考えてみれば日本でも同年代の車で見かけるのはハチロクくらいですもんね。
フランスの人たちに古い車を大切にしろというのは酷なもんです。
 
 
 
 
205ベースの働く自動車です。
取ってつけたようなデザインはフランス車でよく見られるデザインでしたが、最近は専用も出るが開発されるようになって、こういうデザインの車はなくなってしまいましたね。
多分エンジンは1100ccあたりのシングルカムだと思います。もちろんキャブですね。
プジョー104〜106くらいまで使用されたタイプのエンジンの流れの奴ですね。
 
しかし、こんな車で一体何を運ぶのでしょうか。
大して荷物も積めないと思うのですがね〜。
でもこういう派生モデルってとっても魅力的ですよね。
日本でこういうデザインの車は売れないんだろうな〜。
いや、もうマーケットが無いですね。 小型の商業車は軽バンというすばらしい乗り物があるんでした。
スズキのエブリーなんかはパリの街でも良く見かけます。
エンジンは800ccみたいですね。 意外と街に溶け込んでしまうので気がつかなかったりするのですが。^^;
 
 
 
 
フロントガラスに黄色い紙が挟まっていますね。
これは駐車違反の切符です。
というのはうそで近所のヨガ教室のチラシでした。^^;
 
なますて〜
 
 


  いよいよ追い込み サンクアルピーヌターボ  2007年3月30日
怒涛の追い込み中です。
 
あせってます。^^; 3月中に何とか検査受けられる状態まで仕上げるぞ との決意からとんでもないスピードで仕上げ中です。
 
まだいくつかの整備を残すものの、いよいよ納車前の仕上げも同時に進行し始めました。
とりあえずホイールの磨きです。
今回は納車のためのブラッシュアップですから本来必要以上のことはやらないです。
なのでレストアじゃ有りません。要は車両本体価格に含まれたサービスの範囲内での作業です。
だから磨きだけなんですけど、ホイールを磨きます。
 
だって、ボディーはニューペイント 内装も張替え なのにホイールだけみすぼらしい。
これじゃ〜ね〜。

くたびれてる。 しかもセンターキャップがない。 
4本中 1本だけついてた。 後はどこにいっちゃったの???
 
センターキャップ 新品見つけました !!!! いえ〜い。 
やっぱこれがなくっちゃね〜。
見てのとおり 左古いの 右新しいの。
やっぱ新品はいいね。
 
でもこの新品 固定用のばねがついてないんですよ。
けち。
 
こんな感じで固定されるんだけど、このばねがない。
しかたないな〜 じゃあ作るか。・・・・。
 
というわけで昔シムカのデスビキャップの固定用クリップを作るときに余分にもらったバネになる素材があったんで、これで作ります。
 
金色の奴ね。
純正は抜け止めがついてるんだけど、実際これは必要ない。
てかあるとはずすときにキャップの角が折れやすいんで解ってれば抜け止めはないほうがいい。
多分無くさないようにするのと、工場で組み付けるときにこっちのほうが作業性いいからこういう構造なんだな。
 
で、真ん中に穴を開けて、うまく曲げる。 ただ曲げただけだと穴が変形するから工夫して。
 
こんな感じ。
もちろん実用上は理にかなってるし、全く問題なし。
 
この素材 なんだろう?
色から行くと銅板にみえるんだけどバネに使えるくらいのしなりがあるから銅の合金なんだろうな。 多分。
 
おっと脱線。
 
で、ホイールのほうは1本ずつ丁寧にザーッと磨く。^^;
しばれるね〜  一生懸命磨く。
 
おお、きれい。 色は塗らないけどクリアだけ。レストアじゃないからね。
レストアだったら旋盤使って表面削ってもらわないといけないよね。
で、バフ仕上げで余りテカら無い様にしないと。
今回こいつも中古車なんで、それなりのきれいさまで。
鏡面だとカリフォルニア仕様になっちゃうからね。
 
実はこの作業1日で2本が限界だった。
もちろんエアツールも使ってるし、バフも使ってるからね〜 いったいいくらなんだろ。
しかもこの作業の前に1日かけてクリアを剥離してるからこの作業とんでもない金額だよね。
は〜あ。
 
まあ、でもこれならお客さん満足でしょ〜 やっぱ喜んでもらいたいしね。
沢山お金もらうんだからもらう分はきちんと仕事しないとね。
 
 
あとはデスビが出来上がってきました。
 
デスビ上下の2点のブッシュを交換。
 
ノーマルがどんな状態だったのかわかりません。
上側のほうはもともとある程度のクリアランスがあって軸受けの役はしてなかったのかもしれないけど、これだけ長いシャフトを下側1箇所で受けるのは無理。
 
この一番上と一番下にブッシュが入ってる。
しかも ガニ又
じゃ無くてシャフトはこんなに長い。
下の2本のツメは組み間違い防止のために円に対してオフセットしてついてるから、このシャフトのはかき混ぜるような力がかかっている。
 
というわけで少し改造してやります。下側は鉄、上側は砲金のブッシュに指定して製作打ち換えしました。
上側も元は鉄のブッシュだったんだけど、素材変更です。上側はオイルが届かないはず。なので砲金を使用することにして焼きつき等の問題をクリアします。
下側はオイルが回る構造なので砲金にはしません。しかも、デスビのシャフトには回転だけでなくかき混ぜ系の力が入ってるので、絶対芯が出ていません。 だからこそこのシャフトにはこんなにガタが出るわけで、やはり下側は鉄でしっかりと軸をおさえて置かないとすぐガタが出ちゃいそうです。下は鉄のブッシュのままでいきます。 今回上の砲金でさらに軸を押さえてやるわけですからしっかりセンターが出るはずです。
 
というわけでありえないほど芯が出ていい感じの回転、なおかつスムーズです。
このガタが減ったということは、デスビローターとデスビキャップのエアギャップが均一になるということにつながるので、確実かつ均一な火花で、アイドリング時の安定性にとっても効果が高いです。
こういうところ直さずにCDIとか組むからデスビ内でリークの現象がおきちゃって、それを又永井電子に文句言う人がいるんで、ある車種用は対応表からはずされちゃったりするんですよね。 全く無責任なクレームつける人いるから他の人迷惑しちゃってたりして。(あ、ここだけの話ね。)
 
サンクアルピーヌターボは回転落ちがとても早い上に低圧縮なので比較的ストールしやすいエンジンですから、この修理はとても効果的だと思います。
 
 
そんなわけでもう少しです。
これが出来上がったころにはゴルディーニが帰ってくるんだろうな。
今度はそっちを仕上げて売り物にしないとね。
こっちは今ボディーを 沢山お金かけてオールペン中で、窓周りのゴムもみんな新品が手に入ったしいいものができそうな予感。 
これもお金かけすぎの感が。
ボディーだけでかなりの金額かけてるでしょ。
エンジンはセミオーバーホールは最低するつもり。てかしないと詐欺だし。そのままだとターンフローのエンジンより遅いし、何よりディーゼルみたいな音。 ま、これが40年たったエンジンだよね。それは当然当然。オイル漏れもしっかりあるし。
だからこれもバラしてみる予定。
こっちも部品が高いエンジンだからね〜。
しかもシリンダーヘッドにクラック間違いなく入ってるからねー。
 
他にも色々あるんだろうな。
 
ま、とにかくがんばろ。
 
あ、今週メガーヌの売り物とか他にもアップしますよ。おたのしみにね。
 
 



  A110足回り 〜ブッシュ交換  2007年3月28日


 
A110といえば走りの車のはず。
私も昔A110でサーキットを走ってたことがあるんですが、正直幻滅した覚えがあります。
思い起こせば早15年位前か〜はやいもんだ。
 
あのころは当時某有名なアルピーヌの整備の人に作ってもらった足回りで走ったんですよね。
かっこよかったなー でも全く使い物にならなかったのを覚えています。
富士のシケインなんか曲がらないから完全にショートカット。^^;
あぶないっつ〜の。
 
300Rだってアクセル全開でドリフト始まっちゃうんですから。
タイヤはクラシックカー用のレーシングタイヤG5でした。
 
ストレートで170キロくらいまでメーター見てたけど、そこから先は怖くて見てられない。命がけだから1コーナーまでひたすら前を見てアクセル全開。
1コーナーのはるか手前で怖くってブレーキ踏んだらドリフト始まっちゃうんだから。^^;
必死でカウンター当ててまたアクセル全開。 周りのみんなどいてくれる。
良く死ななかったよな。
 
で、幻滅したんですよ。
でもこれには理由があって、足が全く駄目だったの。
全く動かない足。
明らかに車高の設定とバネの選定が間違えてたんだよね。
しばらくしてジャッキアップしてなんじゃこれ と思ったもん。
 
そうだな、氷の上を走ってるのと代わらない操縦性だったかな。
でもそんなだから大菩薩峠とかはいつでもドリフトOKみたいな状態でスリックカートのようにたのしかったな〜。
 
というわけで、そんな轍を踏んできたから足回りはきちんとしたいってのが考えにあるんだけど、なにせ40年近く前の車でしょ。 まともな車は中々いないんですよね。〜。
 
で、今回の車検で入ってきたアルピーヌですが、リフトにあげてみてびっくり。
こんな感じ。
 
おお、変わったスプリングだな〜。 っておい。すげーなこれ
 
折れてました。
こんなのアメ車の整備やってたころにしか見たこと無いっての
普通は折れないよね。
破断面の観察は疲労の発展なんだけど、原因ははっきり特定できない。
ただ1箇所かけらが見つからないところがあるんで、どうもそこら辺の傷から亀裂が徐々に発展していって最後に破断したみたい。
 
破断面から最後は引きちぎれるように折れたんだな〜 と想像出来ます。
でもね、この車普通に走ってたの。 しかも引き取り行って違和感感じなかったんだよね〜。
どうしてだと思います?  プロ失格?
 
実はバンプラバーが接触してたの。
A110はとんでもなくごついバンプラバーがついてて、これが支えていてくれた。
ラバーコーンスプリング。^^;
 
というわけで、バンプラバーに乗っかっててもわからないくらいA110は足が動いて無い車が多いんですね。
 
本来の設計はフロントに荷重がかかりやすいように少し尻下がりでノーズダイブがおきなくっちゃいけないはず。だけどほとんどの車はブレーキふんでも荷重移動を感じない。写真見てもノーズだいぶしてる車は少ないし、ロールしている車も見たこと無い。(ちょっと極端な言い方だな)
ロールじゃなくてインリフトがおきてる。
 
てことは走ってる間中足に乗っかっちゃってる車になってるんですね。
 
そんなわけで、スプリングは交換するんだけど、どうしよっかな〜って感じ。 特にスプリングは在庫無いのよね。 まあ、ためしにうちのスプリング地獄(用済みスプリングの置き場のこと)から何か見繕ってつじつまの合う奴を探すつもりです。
 
で、スプリングをはずすにはロアアームを脱着したいんではずすんだけど、これが大変。
絶対40年くらいはずしてきて無いからま〜固着の嵐。
まあ、どのネジもよくくっついてるよ。 油かけるとこんな色の液体が・・・。
おれ はずれね〜よ。 なめんなよ。 ってかんじ。^^;
こっちは調整がついてるほうだから実は空間があるんで意外とはずれる。
 
なんやかんやですごく時間かけてはずして
 
外れた方はこれ。
 
ざまーみろ。
 
しかし、ここまではずしておいてアームの付け根のブッシュを交換しない手はないよね。
お客さんもやってください ってことなんで やるよ〜。^^
 
このフロントアームブッシュ 在庫もってるし。
実はうちのお客サンの車全部ブッシュ駄目なの気がついてたんでとりあえず5台分とか用意はしてたんだよね。でも足回りのことで相談してくる人少ないし、大変な作業になるんで内緒。^^
 
在庫はスーパーのかご一杯分くらい持ってるから邪魔になってたりして。
 
 
ブッシュの交換は実はとても手間のかかる作業。
現代の車でも足回りのチューンで一番お金のかかるところ。
しかも部品代は安いのに工賃がすごくかかる。 ほとんどが圧入で、作業が大変なんだよね。
 
アルピーヌ、R8は同じ部品なんだけど、ロアアームの形が災いして交換するのにへたするとアームが曲がっちゃう。だから自分での交換はお勧めできません。 でもみんな同じ人間だからちゃんとやれば誰でもできる。 なんじゃそりゃ。
 
これがロアアームブッシュのゴムとインナーのカラーが抜けたところ。
まだアウターがのこってる。
うまく抜けるとこんな感じ。
偶然ブッシュは3分割で抜けてくれた。 意外とスムーズに行った。
ロアアーム 片側で2個 使ってる。
 
色塗ってあげて天日干し。 明日には食べられる。
異様なテカリのさび止めぬった。
カエルみたいな車。 前足ないからまだ おたまじゃくし だな。
  
ボールジョイントもこんなだよ〜。
ブーツ切れてたからブーツだけ交換する。
何か国産の奴使えないかなー。
 
ボールジョイントは幸まだ使える。
部品があるうちに交換って言う考えも有るけど、とりあえずお金かけすぎる必要もないしね。
 
まだアッパーアームにも4個ブッシュがあるからアッパーもはずさなきゃ。
その前にステアリングラックもはずす。
 
まあ、予想通りラックもまずはカップリングが駄目。
これ見たら微妙に怖くなるよね。
千切れたら何が起こるんだろ。  おーこわ。
 
ルノーの純正は 中に糸(布)などの芯材が入っていないタイプ。
だからほんとに千切れるよね。
 
国産車は大概中に布みたいなのが入ってるんでぐずぐずになってもとりあえず使えるし、まあ、よっぽどのことがない限り千切れない。
 
そんなわけでここも国産車の部品使っちゃお。
硬いのからしなやかなのまで意外と種類もあるのよ。
流用流用。
 
 
あとはリアブレーキキャリパーも里芋見たいだったから分解清掃ね。
 
お〜きれいきれい。 別に魔法できれいにしてるんじゃないよ。
ちゃんと手間ひまかけてきれいにする。
 
中はもっと重要。
 
ブーツとOリングの入る溝は新品並みにきれいにしてね。
ここを手抜きすると何の為にキャリパー開けたか解らないから。
 
溝にでこぼことかゴミが入ってると意味なくって、オイルが漏れるのはとまっててもピストンの戻りが悪かったりしてブレーキの引きずりがでる。だからしっかり掃除してね。
ちゃんとやるとA110は一人でもハンドル操作しながら余裕で押せる。
 
もう古い車だから車検2回に1回は開けると理想かもね。
3回に1回は最低分解清掃したいな〜
フルードは最低2年に1回交換はしてね。 最低だよ。 じゃないとブリーダー固着とかまた余計なこと増えるよ。
 
いままで40年近く使えたんだから上手に使えばまだまだずーっと使えます。
ピストン錆びさせたり、ブーツの中に粉拭かせたりし始めるとNG。
だから分解清掃。
前にも言ったけど、A110のブレーキはちゃんと整備すればよく効くからね〜。
 
 
そんなかんじで、このA110はきっといい具合になってお客さんに戻っていくことでしょう。
バネを見直して、ストローク確保。荷重移動がおきて適度にロールする足。
ブレーキはバッチリ効く。
 
こういうアルピーヌでサーキット走りたかったな〜。
 
 



  いろいろ進んでますよ。〜その後のサンクアルピーヌターボ  2007年3月26日
 
えーと早いもので3月も26日
あと5日もすれば3月も終わりです。はえ〜 光陰矢のごとし。
しかしながら工場もありえない速度でいろんなことが進行中です。
 
今仕上げてる車が
カングー 赤 5速マニュアル 
ルノー8ゴルディーニ
サンクのGTX 5速マニュアル キャブ
S13シルビアの走行会OKなやつ。^^; ← なつかし〜 しかも早いよ。
 
入荷予定がメガーヌ16Vの走れる奴
 
で、他にはだいぶ前に買っていただいたサンクアルピーヌターボ なんてのが仕上げ中。
おー前の記事からはや2ヶ月か〜 お客さん首が2メートルくらいになってるなきっと。^^;
こいつはほとんど出来上がってきました。
 
ちなみに内装なんだけどいい生地見つけてね〜
ちょっと写真悪いけど
いいでしょ〜  意外とそっくり。
 
多分オーナーじゃないと生地の違い解らないな。
 
もちろんリアシートも張り替えてラゲッジルームの絨毯もいい奴見つけたのよ。
だから張替え。
床ももちろん同色で張替え。
残念だけど天井は手がつけられないからそのままです。
 
ここはいじると中の芯材が崩れちゃうんで収集がつかなくなりそう。
 
大体ここまでやってあの納め金額で赤字になるかも。 心配になってきた。^^;
 
 
ノーマルの生地との比較写真は
左が今回の生地で右がノーマル
畝の幅と畝と畝の感覚が少し違うのよ。
 
でも色も結構にてるし質感もにてる。
 
だからぱっと見てもわからないよ。
すごく満足
 
 
他には
 
前後ショック交換
サンクアルピーヌターボの足はショックが肝なんだけど残念ながらリアショックは欠品(再生産するか解らない)
だからリアショックは減衰と硬さの似てるTRDのショックをつける。
おまけに8段調整。
 
コニがまだ一部で手に入るんだけど、アレをターボに使うと腰抜けになるんだよね。
これは伸び側の反発力の問題。
ちなみにノーマルショックは人間の力で縮められないほど硬いのよ。コニは手で縮むよね。
で、コニは調整式なんで硬くすることができるけど、それとこれとじゃ意味が違うのよ。反発力がノーマルはすごいの。
置いとくと勝手に伸びてる。この力がこれまたすごいのよノーマルは。
フロントショックはまだ純正品が手に入るよ。
 
ああ、そうそう。
純正のショックそのままつけると交換した意味無いよ。
大概のサンクアルピーヌは車高が下がってる。これはトーションバーのヘタリ。
もしくはトーションバーを調整して下げてるんだよね。
一時期雑誌の長期レポートの車も下げてた。
でも下げるだけじゃ〜駄目なのよ。
硬くなったなんて喜んでるけど、実は底づきですから〜 ^^
もともとストロークが3センチくらいしかないから、良くストローク確認しながら組んでね。
 
他にはあのハンドリングの肝
さすがに古いからこんなことになってる。
在庫も持ってたから即交換
 
ラックブーツも新品にして
ステアリングラック完調。
 
ミッションケースも見えないんだけどきれ〜にね。
 
で、エンジンマウント、ミッションマウントはすべてそろったから当然新品
それからサンクアルピーヌ系で必ず壊れるこの部品。
 
シフトリンケージ。必ず駄目になる。
駄目になる原因は明らかな耐久性不足とエンジンミッションマウントのヘタリ。
マウントがへたるとこいつに常に力がかかってる。
しかもオイルだの汚れだのにやられて中のナイロンブッシュが崩壊。
 
結局最後は駄目になるんだけど一時期この部品が欠品してた。
だからこの車はこんなことになってた。
なんだか削ったボルトを適当なクリアランスにして無理やりついてた。
 
こんなだからシフトレバーぶらぶら。
今は新品後何個かルノーにあるはずだから取り寄せてもいいんだけど、どうせ又駄目になるんでうちではこんなの作ってる。
 
ピロボール。! いえい。
これは国産車の部品でピロボールになってるの。
だからこいつを溶接で継ぎ足してやる。
右の奴がその部品。途中で切ってつなぐのよ。
 
このピロボール支点と取り付け位置が少しオフセットしているタイプなんでこれの取り付けは少しオフセットして溶接する。だからコツが必要だよ。寸法をよく考えてつけてね。
 
 
他にもこないだからやってたタイミングチェーンの交換効果でま〜すごく静かなエンジン。
聞かせてあげたい。
 
とかいいつつ、あれ?何だこの音?
今日気がついた。
なんがカチャカチャいってるな。タペットにしちゃあ変な音だし。
 
お、デスビだ。
 
って分けでデスビをはずしてみたら ありゃ〜
 
芯が振れてる  ^^;・・・・・・・
 
わかんないだろうな写真じゃ。 良く見るとわかるけど。
 
そうだな〜根元で1mm弱振れてる。
てことは一番下の部分のブッシュの磨耗。
 
分解分解
 
 
さすがに新品は厄介。
実はサンクアルピーヌターボは既に点火系の部品が欠品。
しかも前期と後期に別れる。
この車もクランク角センサーが駄目で交換必要だったんだけど、センサー欠品だったんで対策部品の交換キット調べたらクランク角センサーと配線とイグナイターコイルの3点セット交換とかになっててとんでもない金額。
仕方ないんで他の車の奴を改造して(=つじつまあわせして)つけてるのよ。だから正直もうこんなもん新品に交換できない。^^;
 
で、仕方が無いんで頼りになる加工屋さんにブッシュの打ちかえとシャフトの修正にだしたのよん。
 
と今日までの作業の流れをとんでもなくかいつまんでご紹介しました。
おいおい、ほんとに儲け出るのか。・・・・・・。
 





  いろんなものとどいたよ〜。  2007年3月24日


 
こないだのレトロモビルの絡みでフランスから荷物がどかどかと届き始めました。
ご注文いただいたお客様。入荷したものから検品して発送していきますんでもう少し待っててくださいね。
 
とりあえず第一陣で入荷したものは
 
ゴルディニのパーツ ゴム類。
F,Rウエザーストリップにガラスランチャネルゴム、ウインドウ水きりモール。(こんなの新品手に入った。!)
あ、これうちの仕上げ中の車の奴だ。^^; ごめん。
 
ゴルはこっち
ブレーキホース1台分。
ロアホース とか その他いっぱい。

もうめんどくさくなってきた。
 
4CVの部品関連は今月末ごろの便で届きます。
一部は問屋と調整中です。
 
パナールのデスビキャップは難航。入荷不可能かもしれません。(一生懸命さがしてます。のはず。^^;)
これはお客さんの。
A310用のフロアマットね。
 
それからA110の19Φのブレーキマスターシリンダー  リビルト品。
3個入荷 1個は売約。ご注文の方既に発送済みです〜。古い奴送り返してくださいね。
残りの2個売れたらしばらくはリビルトしないよ〜。
時間とお金かかるんだもん。・・・。
 
 
他にはビバンダムシリーズ
 
数量限定よ。
ビバンダムの毛布とかグローブは最近の仕様で、目だけのデザイン。
ブリーフケースはA4no書類が入るサイズでかっこいい奴。中は黄色でこれまたイカす。
○○ちゃん ぬいぐるみもきたよ〜。
ご注文いただいた方順次発送します。
一部は余分に取り寄せてるのでお問い合わせください。
 
 
ミニカーは
エスタフェ
ご注文品のR25もはいってきたよ〜。これはルノーのクラシックカーと2台セットの限定品。
他にも入荷予定。ご注文の方次の荷物待っててね。
メガーヌトロフィーとクリオV6のミニカーも取り寄せてみたよ〜 これは次の便。
 
あとはA110とゴルディーニのサスペンションアームブッシュ1台分セット やらR4のスペアキー ルノーと、ルノースポール、アルピーヌのネックストラップになんだか輪っかみたいな奴とかキーホルダーとか2006年ルノーF1チームの奴とかグッズ関係多数。多めに取り寄せた分は工場においてあるからね。
こっちもご注文の方には順次発送です。
 
その他紹介しきれないもの沢山あって後のは個別に入荷発送のご連絡差し上げますからね。
 
では。
 
 
 
 
 



  106クラッチ交換  2007年2月28日
 
106のS16のクラッチ交換をしました。
うちではクラッチ交換の時には必ずクランクシールを交換するようにしているんですけど、そのときに面白いクランクシールが来たのでなんとなくあげときます。^^;
いや、ねた切れじゃないよ・・・・。
お〜 漏れてる漏れてる。
だからクラッチは3点交換じゃなくて4点交換なのよ。
まあ、クラッチ交換といってもうちのメカは元この手の車ばっかりいじってた奴なんで得意分野の一つです。
とはいっても力のいる作業だし、スキルはとても必要。交換だけなら誰でもできる。弱点はちゃんとチェックするし、”木を見て山もちゃんと見る”頼りになります。
 
だから作業の写真は少なくって、交換時に何をチェックするか この辺の写真が中心。
 
 
まずクラッチディスクね。
厚さぜんぜんOK 。左新品 右古 
でもほら右はフェーシングの張り付いてるベースの板が波打ってるでしょ。
てことは見かけの厚さは保ってるけど圧着時の厚さは薄い。 おー だまされる。
表面は当然焼き入ってるよね。ここでははリベットのガタと上に映ってるスプリングのガタを見る。
そうするとどんな乗り方してきたかわかる。 ベースがしっかりとしていればクラッチ盤は張り替えて使うことも可能。
フェーシングの材質は選べるからノーマルベースでメタルクラッチなんかも作れる。
 
クラッチカバー
は程度がよければ再使用もできなくない。
ここのツメの部分。 ここ見ると円周に磨耗してる。これがレリーズベアリングの跡。
こうなってると再使用不可。
ツメの高さも見る。 激しい運転してた人だとこのツメがバラバラの高さになってる。
このツメは実はバネだからバネが部分的にへたっちゃった ってことになるのね。
そうなると均一な圧着力が確保できない。
交換交換。
 
 
レリーズベアリング
これは安いから何が何でも交換する。
でも使われ方が現れるところでもある。
これだけカスがついてると見難いけど、カバーとの接触面に焼きが入ってる。
てことはベアリングの状態が悪かったてこと。
現にこの車をばらした理由はレリーズベアリングの音。
クラッチを踏んでないときは音がして、踏むと止まるのがこの手のトラブルの症状。
レリーズベアリングのグリス切れからボールが駄目になって回転が悪くなる。
これをカバーに押し付けてるんだからカバーのツメが減る。
摩擦がすごくなるからカバーが減る。
摩擦熱でスリーブとかホークとかそこらじゅうのグリスが乾いちゃう。
とクラッチ渋くなって、そのまま乗ってると切れが悪いもんだからディスクが加熱してひずむ。
そうすると余計に切れが悪いから負担がシンクロに行く。
で、ミッションのシンクロを壊す。
 
というプロセスでどんどん伝染する。
だからレリーズ鳴きは早めに対処しないと駄目よ。^^
 
ね、カラカラ。 スリーブとレリーズベアリングの接触面もグリスがこびりついてる てかんじで逆に抵抗になってる。
 
前々から思うんだけどフランス車のレリーズベアリングって スリーブとベアリングスリーブ の接触面がプラスチックでできてるのね。
このプラスチックがとてもすべりのよいプラスチックでできてる。 だからグリス塗らなくってもいいんじゃないかなー
って思うんだけど、そんな感じで実践してくれちゃってるのが306のS16 特に6速ミッションのほう。
ほとんどグリスの痕跡がないの。
で、結局カスがつまってレリーズの動きが悪くなってるのにガンガンシフトするからシンクロが逝っちゃう。
高いよ〜 このミッション。
 
この辺の症状はクラッチペダルの重さに出てくるから重くなったり、ストロークが変わったりしたら要注意ね。
シンクロが元気なうちは多少なりともシフトできる。
でも繰り返してるとシンクロがへたるんでそのうちガクって手ごたえに変わる。
そのうちにガリって鳴くようになったら ゴ〜〜ル!!!!。
 
そのまま乗ってると取り返しがつかなくなるよん。^^
 
 
さーてやっと本題。
106のクランクシール頼んだら変な入れ物に入ってきた。
 
黒いハコに黒いシールが入ってて、でもなぜだか白いドーナツ型 見たいのにはまってる。
なんじゃこりゃ。
 
過剰包装も甚だしいな。
なんて一瞬思ったんだけど、
♪♪♪
『いや、まてよ・・・・、こいつはフランス車やし、ただでさえケチな人種がこんな包装するわけあらへん。
てことはなにかあるな〜。 (犬井ヒロシ調^^;)』
 
で、よーくクランクシールを観察するとちょっと特殊なリップ形状をしてるんですね。
打ち込みには細心の注意を払ってもリップの一部が裏返しになっちゃう可能性大。
だったらやらないほうがマシ。
 
てことでドーナツ型を観察すると又面白い形状。
 
お〜〜〜!
 
でこゆこと。
打ち込みの際、先にドーナツをクランクシャフトにかぶせてガイドにする。
そうするとリップが傷つかないし滑りがいいから裏返りも防止する。
すげー 天才。
 
ってほんとかどうかはしりません。
たぶんね。 多分。
♪♪♪♪♪♪ ♪♪♪♪♪♪♪
『あんたがクランクシールをどう打ち込むかは・・・・・・・・・・・・。   自由だ〜!!!〜〜』
 
 
でも、ちゃんとまっすぐ打ち込まないとどの道オイル漏れするで。^^ ♪♪♪♪
 
 
 
 



  カングーって意外といいかも。  2007年2月27日

 
カングーって、なんかナンパでいまいち好きになれなかったんですよね。
でも実は意外といい車だったりして。
しかもこないだムルティプラ買っていただいて紹介しちゃったから同じジャンルでなんか紹介しなくちゃと思ってカングーを今乗り回しています。
カングー後期型 
後期はエンジンがルーテシアやメガーヌと同じ K系列のツインカム1600を搭載MT、ATが選べる。
前期がトィンゴ系のやさしい顔だったのに比べて、
後期は昆虫のお尻見たいなラインのボンネットにいまどきのツリ目ライトで、
どっちがいいかは意見の分かれるところ。
乗り回してるのは写真の後期型と同じ奴。
エンジンは1600ツインカムに変更になった後の奴だから必要にして十分。
前期のK7エンジンはさすがにATだとちょっと力がないかな〜って感は否めなかったけど、後期は良く走るよね〜。
馬力にして20馬力アップの95馬力を500回転低い回転数で発生するから高速もだいぶ楽になった。
だからATの組み合わせも結構走る。
 
K4Mエンジン だっけか?これを4速ATに組み合わせる
このAT オートマオイル選ぶからね。 気をつけてね。こわれてもしらんぞ。
フランスも商用車にこんなエンジン載せるようになったんだ〜
ディーゼルのマニュアル運転してみたいね〜 多分早いよかなり。
 
前期(K7J)は逆に非力だけどマニュアルだとエンジンの回る感じが気持ちのいいところかな。
もともとフランスはいまだにMT率の高い国だからMT車はとても楽しいよね。本来の走りが楽しめる。
最も日本ではMTはとても少なく、カングーでMT選ぶと時間がかかったり色が選べなかったりで探すと意外とタマがないのよね。 でもフランス車といえばMT乗ってみないと話にならないんでそのうちMT車仕入れてみようかな なんて考えてます。
こっちは他の車。
マニュアルミッションのノブ おお〜 Rが上にある。 あのミッションか〜。
対策してあるかな。?
対策してあればあの車の強化品に流用可能だよね。
もともとカングーは貨物車を少し乗用に振った程度の乗り物だからまあ、乗り心地や快適性を期待されてもかわいそうってモンなんだけどだいぶがんばってると思うんだよね。 でも内装は安っぽいし、材質も安っぽいからあちこちゴトゴト、ガタガタとした音は我慢するしかない。こいつを解決するにはまず見えてる鉄板の制振からスタートしないと解決しなそうです。
貨物車は本国で日産ブランドでも売ってます。グリルがちょっと違うんだけど、ほとんど一緒。 ロングなんてものある。
 
ロングっていえば思い出したけど、カングーって実質エクスプレスの後継って位置づけに感じますよね。
でもカングーはかなり現代的になってるんだか、乗用方向にだいぶ偏った。 でも足はゴトゴトする。 ちょっと矛盾かな〜。
矛盾は沢山あって、イモビがついてる。 あんたカングーなんて誰も盗まないっての。
って感じで正直要らない装置。
これがあるおかげでエンジンコンピュータの交換はイモビコンピューターのことまで考えなきゃいけないってことになりそう。 改造は簡単じゃなくなる。 しかもこのイモビが おばか なのよ。 苦笑・・・・。
 
でもって、もっと馬鹿なのは純正のカーステ。
1DINのCDがついてるんだけど、 これがなんと暗証番号を必要とするのよ。
ま、もちろん初めて使うときとか、バッテリー交換した後とかに入力すれば後はいいんだけど、あんたいまどき誰がCDデッキ盗むのよ。 ってかんじ。
しかも他のルノー車とも平気で互換がなかったりする。 ばっかで〜。
 
まあ、室内とかはどこでも紹介してるだろうからもうめんどいんで写真だけ。
天井に荷物入れがついてる。 開けっ放しで走り出そうとするとスチュワーデスが閉めに来てくれる。

んな、訳無い。 しかもキャビンアテンダント だし。^^;
エクスプレスよりいい椅子。 ま、グレードが違うんだろうな。 この椅子、もちろん折りたためるんだけどレバーで取り外せるってのはいいね。
そこらじゅうに棚はついてるし、物入れはついてるしで、いい感じに思えるんだけど、ドリンクホルダが馬鹿でね。
ドアポケットにあるんだけど、ペットボトルクラスじゃないと駄目なの。 珈琲の52Φの缶入れるとたおれる。 なんじゃ〜そりゃ〜。^^; 
今度ダイハツの奴付けよっと。
 
で、走ってる間中そいつらがゴトゴトぎしぎし言ったりして。・・・。
 
荷室は写真ないんだけど、エクスプレスより狭くないか?
ってかんじ。
 
微妙に不満。
 
 
エクスプレスだったときはタイヤ40本くらい入ったのにってまじかよ。・・・。
というわけで不満ばっか書きましたが、逆に言うと車の剛性感は上がってて、動力性能も十分。 幅は1660mmしかないし長さは3990mmだからフェリー安いし、運転しててラクです。 十分な大きさ。 リアスライドは狭いところで子供の乗り降りに便利。 足もロールが少なくなってるし、ゆっくりだから(エクスプレス比較対照ね。)首都高意外と怖くない。 
ATはエンジンブレーキが積極的に効くあのAL4系の改良版でOD0だっけか? (名前多分間違ってる。)これも壊れなければ意外といい。せせこましく走るのにも、ロングでもアクセルはなせばエンジンブレーキがしっかり効くから実は運転が楽。 これは国産からの乗換えだと違和感大だろうけど。 慣れて使いこなせれば減速、すぐ加速、を繰り返せる。 ある意味余計な変速、キックダウンをしない。 とにかく慣れは必要だけど。 
4速から3速に落すのもボタンを押さなくてもレバーだけで操作できるようになったし。(クリオ1比較対照ね。)
 
乗り味は椅子も硬いし、足もボディーも硬い、(比較対照が80年代)んでエクスプレスからの乗り換えは違和感だらけだろうな。 ま、別物ですよ別物。 いろんな点から見てエクスプレスとは別物。
それだけフランスの車の使い方も変化したということなんだよね。
 
シャシはクリオとかなり共通 だから日産の あれ とかなり共通。 うへへへ。 エンジン積み替えちゃおうかな。ツインカムターボとか。 いえ〜い。 やっぱやめよ。 かみさんにおこられる。
でもこのエンジンを日産に持っていくってのもありかな。う〜ん。あっちは完全な乗用エンジンで、なおかつ排気量小さいし。・・・・。
クリオの部品が使えれば、足もブレーキも姑息なチューンできるね。
誰もわからないような。 クリオは2000のDOHCあるし。お、メガーヌはターボまであるし。 って何する気?!
 
ま、そんな車ですよ。
 
で、うちのカングーは完全に足車 といいつつ 15インチのモニタつけてDVDつけて アルミごとスタッドレスに変えて さ〜 スキーだ〜!! って雪降らないじゃん。
しかも春一番吹いたし。  ・・・・・・・。^^;
 
 
あれ?、カングーうちの工場に5台もある。 なんでだろ。
 


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