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トピックスの内容が増えてページが重くなったので新規のページを作ることにしました。

トピックス目次
トピックス1(2004年10月〜2007年2月)
トピックス2(2007年2月〜2007年12月)
トピックス3(2008年1月〜2008年6月)
トピックス4(2008年7月〜現在)

  シムカ ラストスパート  ほんとか?   2008年6月30 日


月末だ〜
工場はフル回転中。
おかげさまでとても忙しいです。

さてとんでもなく長期でやってきた シムカラリーII もいよいよ大詰め。
既にお買い求めいただいたんだけど、納車に向けてまっしぐら。

売れたからって手を抜くわけには行かない。
だから当初の予定+αで細かいところを煮詰めていく。
正直面倒くさいけど、サギみたいなまねすると信用にかかわるしね。

まずは雨漏りの修理。
この車は長年の雨漏りが原因で床がすごいことになってたのは過去の記事を見ていただければお分かりのとおり。
で、ボディーをかなりのところまでやって、床も作り直した。
雨漏りも一箇所ずつつぶしていってとまったかな〜 なんて思ってたの。
でももう一箇所雨漏りを発見しちゃったんでやっつけます。
ヒーターASSY。
ここから雨水が漏れてくる。

ここをはずすのが又厄介でね〜。
隣のペダルブラケットとかもほんの少し干渉するんで作業がでかくなるのよ〜。

で、はずしたのがこれ。

エアチャンバー部分とモーター、コア部分に大きく分かれる。
左がチャンバー部分なんだけどフロントガラス前のインテークから入った雨水はここで空気と水を分離する構造になってて、水は抜けるようになってた。
でもドレンがこんな感じ〜。 うが〜
落ち葉が泥になってる。
このドレン(Drain)が下からは見えないのよ〜。 やられた。
ヒーターから水が漏れる時点でこうなてるだろうと予測はしてたんだけど、こんなんじゃ全く排水できないよね〜。
で、下から突っついて掃除しようかとおもったんだけど、原因確認もせずになおった〜 ってのは満足できないし、どっちにしろモーターの調子も見てやりたいからはずすことにしました。
そうすれば当分また調子よくつかえるじゃない?

モーターは点検したらブラシがまだ十分残ってるからそのままでOKだし、普通の仕組みだったから修理も出来ることがわかったんで安心。
掃除して組みなおしました。
コアも点検したし、コックは既にOH済みだしヒータートラブルは当面平気だろうと思う。
雨漏りテストは後日。

あとは結構重要なところ。
ドア内張りをはがしてビニールを貼る。 普通の車には全部ついてる。

これが無いとドアの中に侵入した水が内張りを伝って室内に入ってきちゃったり、もちろん紙で出来た内張りをふやかしちゃう。
この車には1枚もついてなかったんで内張りが多少ふやけてる。
まだまだ芯材は生きてる状態だからこの際新規に取り付ける。

ドアの下には水抜きの穴があるからこれも確認。
ドアと車体の間にある発泡ニトリルみたいので出来たドアシールも新品に交換。
ドアのリンケージ関連も調子みて、給脂。
ドアOK〜。

で、ヒーター周りをやっててすごくむかついた超インチキな配線周りに着手。
大体ヒューズは適当なものに交換されててヒューズボックスがあるけどヒューズは6個中3個が追加で別体にされてるし、何がナンやらわからん。
しかもヒューズこんなのだし。
こんなもんそこら辺で売ってないよ。
てかはじめてみた。

ルームランプはスイッチでもドアでもつかない。
古い車はよくルームランプだめになってるんだけど、やっぱりつかないと不便じゃない?
直しときたいよね〜。
ドアスイッチ ここから全分解して接点を磨いてバネを新品に交換。
接触不良を直してアースも確実に取る。
買った方が絶対安いけど売ってないからしょうがない。治す。
は〜。



しかもこいつはメーターがすべて スミス に交換されてる。
なもんでメーター裏の配線がむちゃくちゃなのよ〜。
なんか変な塊がある。

今までは何とかごまかしとバイパス線で無理やり解決?されてきたんで枝分かれが枝分かれになって余計に不具合が出てるもんだから配線たどるとまた元に戻ってたりして^^;。
なんやねんこれは。
配線の塊は基盤についてる。
どうやら元のメーターAssyは1セットになっててこの基盤がそのパネルの裏についてたみたい。
で、そのパネルからこの基盤だけをはがして生かしてあるんだな〜。
しかも1本断線してる。

メーターの照明なんかアースこれだよ?
有り?

プラスの線が黒だったりマイナスの線が赤だったりは普通。
だもんだから下手すると火事になりそう。
やりなお〜し。
ヒューズボックス新設。
6系統
配線作り直し
うが〜。 
 
これメーターの照明だけの線ね。
プラスとマイナス メーター5個分。

  基盤修理
  錆とるがな。・・・・。

こいつら治すぞ〜。

基盤の断線はまずジャンプしてやる。
ちょっとインチキだけど。
予備ハンダを盛っておいてリード線をつける。
表の端子を磨いてやって 裏は絶縁しておく。
配線作る。
メーターが5個、警告灯が6個。
メーターの配線全部あわせると25〜6本。
左 新しく作ってる配線。 全長を短くスマートに。
右 元の配線。 こんなのがメーター裏に3束もあった。
プラスの線が黒だったりマイナスの線が赤だったりは普通。^^;
だもんだから下手すると火事になりそう。
誰が作ったんだろこんな配線。

で、ヒューズボックスの線は届かなくなっちゃったから全部延長〜。
めんどくさ。

できた〜 とおもったら新設した補助灯の配線作らなくっちゃ。
ヘッドライトもCIBIEのリレーキットかまして明るく。補助灯も一緒にバッテリー直電源のリレー回路を新規で作ってあげる。
電源線は2スケ以上有る線を使って回路を作った。これにCIBIEのオスカー+だから明るいぞ〜。^^v

でもつかな〜い。
新設リレーが駆動できないんでスイッチ信号線電圧はかると 4V しかない。
は〜。 またかよ〜。

ノーマルのリレーばらしてみたら     みえるかな〜。
隙間に何か挟まってる。
気がつかないだろ〜
もう夜中だし。 みえないっての。

別働隊はフロアにゴムの敷物を敷いてやってシートレールの分解清掃調整修理?
シート動かないと気分悪いじゃん?
で、その別働隊がシートベルトも国内規定に合わないんでこないだ解体したダイハツのムーブからはずしといた3点式のものに付け替えてやる
こっちはこっちでまだ気に食わない水周りの再製作。
せっかくこないだこさえたけどまたバラバラに切り刻む。
こんな感じで短く作り直し。
エンジンルームでかっこ悪いし
取り回しが気に食わないし
エアがまだ溜まりそう。

こに穴あける。
ぶ厚いんで手ごわい
加工途中

で、こいつらをもう一回はじめから溶接しなおして完成〜。

だったんだけど、厚さがとんでもなく違うものの溶接はむずかしい。
そこらじゅうから漏れが発生して今日は時間切れ。
他の溶接もしなくっちゃいけなかったし。
これは別の車のタコアシ。
車種は内緒。^^;

てなわけで今日はおしまい〜。
雨降って今日はたいへんだった〜。

しかも別働隊も忙しかったぞ〜。
GT−Rの車検整備やりながらの進行で、お茶も2回したし。
お昼ごはんも食べなきゃいけないし。 
うはははは〜。

今週は車検ラッシュだ〜
変な車の予備検査、ガス検、もあるがんばろうぜ〜。



  
ここんとこの工場  〜日本車ウイーク   2008年6月13 日


さて、今週はなぜか国産車週間。
とにかく日本車が多かった。
もちろんフランス車もドイツ車もいつもどおりやってるんだけどね。

いろいろあった。
まず老人ホームの送迎車5台板金見積もりでしょ〜
あとは水道屋さんの注文。新古車でバネットトラックのリフトゲートつき1台引っ張ってきてそいつが九州から到着。
リフトゲートって言うのは荷台の一番後ろにつけるエレベーターみたいな奴のこと。

しってた?日産バネットとマツダのボンゴと三菱のデリカトラックは兄弟車。
しかもディーゼルの長期規制に適合している唯一の1トンクラストラックだって。
中でもリフトゲート付きは特殊でどこも新明和の垂直ゲートを使ってるんだけど日産の奴はオーテックが架装してるんでダントツに値段が高い。
でもね〜ここがミソでベース車が1トン積みの奴にリフトゲートをつけると最大積載量が850Kg に減っちゃうの。
つまり、リフトゲートが150Kgあるんでその分最大積載量から引かれちゃうのよ。
でもねオーテックの奴は足回りも強化してあるんで1トンのまま登録できるの〜。
すごいでしょ? だから高い。 あ、興味ないって? うはははは。
他にはホンダのFit。

こいつはかわってるよ。これも新古車さがして引っ張ってきたんだけど、注文が面白い。
新車で買ってきて納車前に早速ローダウン。
な〜んでか。

最近多いんだけど、駐車場が立体で1.5mの高さの車までしか入らない。
でもFitは車検証上152cmあんのよ。
だもんで入るけどバウンドするとぶつかる。
だからローダウン。
いろんな理由があるよね。

最近の車はフロントガラスが前に出てきてるから足回りの交換は面倒くさい。
ストラットのアッパーはこんな穴から手を突っ込んで手探りで作業。
これ見て。
リアのストロークこんなにある。 ショックながっ!

フロントはかなり荒巻だけどローダウン。
そんなかんじでお客サンの要望にこたえた車を作るってとこはいつもの作業と一緒。
しかもねFitってもともとタイヤとフェンダーの隙間が広いから出来上がってもぜんぜん下がったように見えない。^^;
でもホンダの車は昔のミニみたいに見た目より車室が低く作ってある。下げると地上高9cmちょいで車検ギリギリになる感じ。  
下手な立体駐車場だと今度は下が擦るかもよ〜 気をつけてね。

他にはコンテッサが立て続けに2台。
こいつらは厄介。 もう車じゃない。 A110やゴルやシムカみたいにクラシックカーだから普通の車と一緒に考えちゃいけない。

結局、フィットやらワゴンRやらバネットやらクサラ、カングー は現代車。
ルーテシアや306や405やエクザンテイアは小旧車
縦サンクやサンクターボやらキャトルやBXは1回目の成人式を迎えたくらいの中旧車
コンテッサやゴルやA110やシムカ、204なんかはもう大旧車。2回目の成人式。男だったら厄年だ。^^;
そんな感じで細分化されてる。それぞれ対応は大きく違うのよ。
大体10年一区切りで車は手がかかると思ってないといけない。そのくらいのスパンで大きくお金がかからないようにちょこちょこと修理していくのが長く乗り続けるコツだよね〜。

その中で普通の乗用系車とスポーツカーと改造車と亜レーシングカーと商用車(Hトラックやキャトルのフルゴみたいな商用車としてとんでもない距離走ってきた奴) に別れるからこれまたま〜ったく修理する箇所、手間、が変わってくる。
そう考えるとすべては車の形をした目的の違うものだから同じただの自動車として取り組むと大きくはまる。
で、普通のとこだとこれをどれも一緒な感覚で受けちゃうからとんでもなくはまる。
一回痛い目に会うともう受けなくなる。 だからバブルのころ板金屋さんに入ったきりになっちゃった車がたくさんあったんだよね。

かく言ううちも長期のものが何台もある。
そういう車は不調のところを治してもちゃんと直らない。
何かがおかしいと。どんどん深みにはまってどんどんたどっていくとあれもこれもみんな賞味期限切れ。 耐用年数越えやらインチキののオンパレード。
誰かがいままで手を入れてるからどんな考えで何の部品を使ったのかも解らない。
とにかくその車個々の状態に応じてすべて対応を変えなくっちゃいけないの。
ホント古くなると何があるかわかんないよ〜。

で、コンテッサから。
オイルパンのドレンボルトからオイルが滴る。
そんなもん今車だったらパッキン交換して終了〜
なんだけど、こいつはわかりやすい例だよね。
シール剤ぬってパッキン2枚重ねで目いっぱい締まってる。
こりゃ厄介だぞ〜。

こういう奴は人災でもあるんだけど、もうオイルパンが使用限界でもある。
患部の写真はこんな感じ。
解るかな〜。
ドレンワッシャーは完全に変形。
オイルパンもそれにあわせてへこんでる。

裏にオイルパンのネジを受ける為のナットがついてるわけだけど、そのネジにわざわざ細工がしてあって、たまったオイルを少しでも多く抜き取ろうという考えで十字架の形にナットがえぐれてる。

ここに紙などの変形しやすいパッキンを昔は使ってたから馬鹿力で閉めると裏打ちの無い部分だけが変形する。
また蝋引き厚紙とかアスベストのパッキンを上手に使えばとまるんだけど、それを繰り返してるうちに結局こうなる。
で、今回みたいに最近でも入手しやすい銅のパッキン入れると一撃でこうなっちゃう。
もれるから大馬鹿力で締めると手の施しようが無くなる。
古い車だからオイルパンははずしたくない。
オイルパンのパッキンが日野は設計がルノー系なんでコルク切抜きとかじゃ作れないし、もちろん新品の入手はほぼ不可能。
だからオイルパンはずさないでなんとかならないか試しにへこんじゃった十字架をこっちに起こしてみた。

でもだめ〜。

こうなったら腹をくくるしかありません。

お客さんにやるよ。覚悟しといてねって電話してから作業開始〜。
作業中はオイルべとべとなんで写真無いけどオイルパンをはずします。

これが又外れないのよ〜
オイルパンのパッキンは再使用するから切れちゃったら又作業が増えちゃう。
オイルポンプが出っ張ってるからオイルパンはフレームとオイルポンプにつっかえて下りて来ない。
悪戦苦闘してるとオイルも垂れてきて頭にくる。
「 おい ルパ〜ン 観念しろ〜」 とかくだらないこといいながらやっとはずす。

左から
エンジン下。

オイルストレーナー 何か刺さってる。

オイルパン結構ゴミたまってる。
なんとか外れた。
せっかくだからみてみて。こういうときに観察しとくと ゆくゆく応用につながる。
左 コンテッサのエンジンはKPスターレットみたいに斜めに乗ってる。
  車上でコンロッドがはずせるようにコンロッドが斜めに分割されてる。
中 オイルストレーナーはちょっと設計おかしくね〜か?・・・・・・
右 オイルパンのナットはオイルパンに溶接されてるんじゃなくて溶接された金具で挟み込んでるだけ。

っておい。 じゃあオイルパンのナットにあんな細工しなくってもオイルぬけるだろ! こういう無駄なコスト掛けてるから会社つぶれちゃうんだよ〜^^;

そんなわけで観察がすんだらあのでこぼこになったオイルパンを直すわけですが、今ある状態のものをきれいに板金してたら手間賃がいくらかかるかわかりません。
ここはそうそう見えないところなんだからパット見おかしくなくて機能がきちんとしてればいいところ。
だから下からでっかいワッシャーを溶接してドレンボルト用の平面を新たに作ってやることにしました。

とはいえオイルパンを甘く見ちゃいけない。
なが〜いあいだオイルが漏れてたから溶接する面はオイルがしつこくついてる。しみこんじゃてるってかんじ。鉄にオイルはしみこまないけど。・・・・・
しかもこのでっかいオイルパンは一枚の平らな板からとんでもないプレスで一発で型抜きしてるはず。
てことは応力が相当残ったままになってる。
こいつにうかつに火を入れると変な変形がでちゃってエンジンとの接合面が平面じゃなくなっちゃうし、なによりクラックが入るのよ。
しかも溶接が終わって冷えていく最中に パチ パチッ て言う音がする。
そうすると小さなクラックが入ってる。
目にはギリギリ見えるくらいのクラックなんでオイルがほんの少しにじんでしにじんできたり、オイルパンがいつもぬれてるような感じのクラックが入る。エンジンかけるとブローバイの圧力でどんどん出てくる こいつをつぶすのは厄介だぞ〜。

なもんでオイルパンをあらかじめ酸素であぶって予熱する。
いつも目検討でやってるから何度くらいに暖めてるのか知らない。^^
今回試しに
放射温度計で測ってみた。350℃くらいだった。 こんなもんかな〜 この温度が正しいかどうか知らない。^^;

で、ワッシャーを溶接。
溶接は 段取り7割 仕事3割 だからお客さんが来ないうちにとっとと済ませちゃわないとオイルパンが組めなくなる。
なもんで溶接中の写真はなし。^^

オイルがしみこんでるからうまくくっつけるの難しいよ〜。


やっぱり難しかった。 団子溶接。
 ま、漏れてなさそうだからいいか。
ほんとに写真ない。^^;
きちんと色塗って組んであげた。

あ、作業終了しちゃった。・・・・。
え〜と もどるけど 問題のオイルパンパッキンはこんな形。
ね、これを材料切り抜いて作るのはちょっと無理だよね〜。
4個のパーツから出来ててジョイント部はプラレールの線路みたいになってる^^;
幸うまくはずせたんでこいつにベンガラ色(エンジンオイルに強い方がベンガラだよん。)を塗って組みつけてやった。
ここはどのエンジンも締め付けトルクが思いのほか緩いから気をつけないとパッキンだめにしちゃうぞ〜。
はみ出してるのは締めすぎの証拠。
締めないと漏れが止まらないのはオイルパンの変形直さないで組んだでしょ の 手抜きのしるし。^^;
気をつけてね。

シールがいらないはずのパッキンにシールが塗ってあるのは素人が組んだかよっぽどそこに問題があったかのどっちか。
だからそれを解決できるか考えてからバラすし、そういうエンジンは必要なことナンもやらないで余計なことばっかしてるから手がかかることを覚悟してバラす目安にしてる。^^v


さてもう一個上の話題に戻るぞ。
もともとの作業はオイルドレンの漏れを止める。 
でも原因があって、その原因、そうなったプロセスは既に説明したとおり。
人災と設計の両方に問題があった。
普通の作業だったらパッキン交換で済むところなんだけど修理するには

 1、オイルパンはずす。
 2、錆落し(後で塗るからね。)
 3、脱脂
 4、酸素バーナーで予熱
 5、ワッシャーを準備する(ぴったりなのはないからこれまた有りものを加工しておく)
 6、位置を決めてきちんと溶接「もれないようにね」
 7、オイルパン塗装(脱脂しても結構はじくよ〜)
 8、オイルパンパッキンを再使用できるように掃除して脱脂(再使用できなかったら又手間が増えるところだった。)
 9、オイルパンパッキンにシール剤を塗布
 10、エンジン側の脱脂 垂れてくるオイルも拭き取る
 11、オイルパンをはめる。
 12、指定トルクで締め付ける
 13、エンジンオイルを少し入れて漏れが無いか一晩放置
 14、点検
 15、完成〜


ととんでもなく手間がかかるのよ。
でも古いし、部品も手に入らないんだったら直すしかないわけだからやるしかないよね〜。

納車に行ったらお客サンの立体駐車場だけ下にオイルのシミがあったからどこなのかすぐわかっっちゃった。
しかもリアエンジンこいつだけだしね。^^;

古い車は今の車と同じ感覚じゃ維持できません。
こないだまで今の車だった 205もシュペール5もキャトルもみ〜んなもう20年選手。
306だってクリオ1だって10年選手。
そろそろしっかりやっとかないと次の車検でめんたまとびでるぞ〜。^^

しかしコンテッサはまだまだつづく。・・・・。



  サンクGTL追加作業 〜またぎりぎり。   2008年6月6 日




なんだか暑いやら寒いやらですっかり参ってます。
従業員ともどもな〜んか体が重くって。

今回作業時間の短縮のために当社では Speedo社 製のつなぎを採用することに決定しました。

うそ。^^;
うはははは


ま〜とにかくめまぐるしくいろんな車が出たり入ったりしています。
一体どうなっているんでしょう。
他所の工場は暇だ〜 っていってるのに、うちみたいな趣味の車を扱っているところは忙しいようです。
普通の工場さんもどんどんやってもらいたいな〜。
でもやってくれないんだよな〜こういう車。・・・・・。

思うにこの現象は自動車を取り巻く状況の変化がおきている。
今日、自動車という市場は実はとても細分化され、昔のような自動車修理業は成り立たなくなっているということを現しているんだと思っています。
( いちおね俺 経済学士。広告マーケティング専攻。 うはははは。)
なので 車検屋モータース とかって感じのところはその流れに追いついていないのでは と思っています。
相談いただければバックアップしますから相談してくださいね。〜。
同業者含めてみんながうまくいかないと市場が急速に減退します。そしたら変な車に乗るのにみんな困っちゃうもんね〜
 
高飛車かな。  ごめんなさい。

しかしこういう車ばっかをやってると全くもうかりません。
普段パンの耳をかじりながら仕事をしています。 ・・・・・・。
人の心配してる場合じゃない。


こないだの5GTLつづき。
実は納車時にお客さんがポロッと サイドウインドウくっつけてもらえないですかね〜 って。
は?

サンクの一部の年式、モデルなどには実はリアのサイドウインドウのヒンジが接着タイプが使われています。
2種類あって、ガラスを貫通してネジでとめてるタイプと、ただヒンジが接着されているタイプ。
これ子供が見たって無理なのわかるだろ〜。

で、接着されているタイプ。こいつがま〜 はがれる。・・・・・。
走ってるとサイドウインドウが突然ぶら〜んとなって割れる。
なので当時キャピタルは接着タイプがはがれて落ちるとネジ止めタイプを供給してました。
現存するほとんどの車がこれに変わってるはずなんですけどこの車は違っていて、そのままのものが左だけ残っていました。 なんと右側はネジ止めタイプ。^^; 割れたんだ〜。・・・・・。

で、これから納車なのにこのままでは帰れません。
見ると超強力 と詠われてる 両面テープで貼り付けてありました。 うはははは。 やる〜。

ここは本来外れたらくっつけることが不可能です。
どんな接着剤を使っても又はがれます。
まいったな。 これからお客さん帰るのに。・・・・・。

奥の手を使うしかなさそうです。
お隣のガラス屋さんがタイミングよく帰ってくるんですよ。 ついてる。らっきー。

早速ガラス屋さんにお願いします。普段は住宅や建物のガラスやサッシをやってる人なんだけど腕のいい人で何でもやれる。 
うちのサンドブラストのガラスも交換してもらってる。ドアの鍵も豪華なのにかえてもらったし。
ピッキングかかって来い。 ^^v

この人偶然あとからわかったんだけど大学の先輩に当る人だったりして。 びっくり。^^
しかもまあ、面倒見のいい人で困ったときとか本当に助けてもらってます。
すんごいいい人。感謝。

で、秘密兵器。
Photo Bond という通称の紫外線硬化型接着剤です。
ガラスの接着に使う紫外線で硬化するタイプの接着剤。
条件さえ良ければかなりの接着力なんですが、本来はガラス同士を接着するもので金属とガラスの接着はチョと心配ではある。
ガラス同士をつけるというところにヒントがあって、つまりこいつは多分ガラスの非常に平滑な面と面の間に表面張力や毛細管現象でとってもうす〜い膜になり、接着とか溶着じゃなく付着するような感じの接着方式だということがわかるでしょ?保持力が強い。
だから面の条件には非常に左右されやすかろうとおもいます。
同様な指向のものには指しかくっつかないアロンアルファとかがあるんじゃないかな。 ま、こっちは水分でくっつくみたいだけど。
でもそこらのエポキシよりはよっぽど紫外線に強い(あたりまえか。)んでこいつでくっつけてもらいます。

しかも今日はお天気なんで又一つ好条件だし。

さすがサッシ屋さん。ポケットからマスキングテープとカッターを取り出してぱっぱと接着開始。

さーて接着しても薄膜化させなきゃなんないし、
紫外線に当てなきゃいけない。
当らなければ全くかたまらない。
なのでどうするか。

お昼ごはん。〜。^^;

お昼ごはんを食べ終わってもいまいち固まってない。
う〜ん紫外線出すものなんかないかな〜。 日焼けサロン? コパトーンのQT塗っても意味ないしな〜。
(古いか。 今の人にはわかるまい。^^)
どらえも〜ん なんかだして〜。

 ぶらっくらいと〜。

なもんでエアコンの漏れを確認する為の道具ブラックライトで光を当てます。
  Disco Time〜!
こいつは紫外線を出すんで日焼け注意です。 既にお肌の曲がり角を過ぎたのでシミそばかすが残るといけません。
で、難なく硬化。

お客さん窓が落ちることなく無事帰っていかれました。
定期的に様子見てくださいね。
うちは今回 光当てただけだ。 ^^;

あ〜また夜遅くなっちゃった。
明日の朝 速く起きられるように Speedo社の 寝間着 きて寝よ。^^



h

  サンクGTL   2008年5月31 日

今日は寒いや〜。


サンクGTLです。
車検で持ってこられました。

外装内装ともにとてもきれいな車です。
きれいに仕上がってますね。この状態で以前購入されたそうです。

こうなってくると次は機関、シャシー周りに手を入れなくっちゃいけないですね。
それが理想的な旧車との付き合いかたですね〜。  好感。^^


そんなわけで一生懸命やらなきゃいけません。
まずはサンクのユラッユラッ した乗り心地を支える足回りを見てみると

ここは結構だめになるから車検ごととかにはチェックしたいところ。
さて古いんでルーチンどおり水周りのチェックから。

ちょっと見にくいいけどラジエター水漏れ。
ラジエターはノーマルより大きいのがついてた。
このままだとどうせ水漏れするんでおなじもの交換。
高いけど手に入るうちが花。 作るとなると結構大変だし。

写真一番右が古いのと新しいの。 
右の奴はなんとサイドタンクがプラスチックから銅に材質変更されてた。
これなら今後のトラブルも修理可能なんでいいね〜。
でもこれが結構高いのよ。・・・・。

さて縦サンクの水周りでぜひ直しておかなきゃいけないのはヒーターコック。
これが固着して動かなくなる。 で、レバーが壊れる。
そのころにはヒーターコックもかなりやばい状態で直しても又もれる。
ヒーターコックはいま新品が供給されてないんで厄介なのよ。
しかも他のもの流用が難しい形。だから早めにやっとかないと痛い目にあう。
ヒーターコアは入手できる。でもヒーターコアもコックもメーカーが3種類くらいあるから部品の特定も結構面倒くさいし。
オーバーホールは結構普通に出来るけどOリングが2種類はいっててこの辺のサイズが結構微妙なのよ。
プラスチック製だし簡単な気持ちで分解すると余計に水漏れするし、元に戻らなくなるかもよ。
部品が手に入らないから壊さないでね。

LLCのタンクはこんな感じ。
← じじいのしょんべん。

   これ普通 →
水は結構きれいだったんだけど尿管結石みたいな感じ。堆積物で経路が細くなってた。
はずして中を水筒用ブラシで掃除してやった。
まあ、水周りはこんな感じ〜。
あとはあらゆるところのホースとその継ぎ目からの漏れをチェックする。
たいがいどっかからもれてる。
漏れ、にじみ どっちも止めとかないと将来大変なことになる。
どうなるかって言うと〜 アルミが腐食するんだよね。
そうすると掃除したら巣だらけになっててその部品の交換を余儀なくされる。
部品が手に入りにくい車にとっては致命傷足りえるんだよね〜。
一回腐食で巣が入った部品はアルゴン溶接でも直せない。組成が変化しちゃってるから溶接するとみんな飛んでなくなっちゃう。
酸化したアルミはどうにもならなくって手でぼろぼろ崩れるようになっちゃうから火なんか入れたら簡単に燃えちゃう。
酸化したアルミの粉は条件によっては自然発火するくらいだからね〜。

さて次の縦サンク弱点。
シフトレバーがぐらぐらになる奴。
これはノーマルを知らない人のほうが多いんで普通だと思ってるんだけど実は結構かっちりしてるのよ。
何で出来てるんだか知らないけどここのブッシュが大体 油害 を受けて消失する。
だもんでシフトレバーがぶらぶらになるのよ。
でもこのブッシュ、うちには在庫があるから交換。 フランスから前にいくつか取り寄せといた。
今回補充しようと思ったら製造廃止だってさ。 まいったな〜。
どっか他の国から取り寄せられるかな〜。

とにかくここがシフトレバーのぐらぐらするキモの部分。
最後の在庫で直してあげる。
せっかくなんでブラケットもきれいに塗ってあげた。

しかしこのサンク、オイル漏れはいたるところから。
結局このオイル漏れが原因でこういうブッシュをやっつけちゃったりする。
キャトルも同じところからもれる。シャシーは同じだからね。

まあ、とにもかくにも下回りべったりなんでお客さんに話をしたらやっちゃいましょうとのことなんでやるぞ〜。
キャトルと縦5のオイル漏れポイントは
1、クランクシール
2、デフのサイドシール(ドライブシャフトシールね)
3、油圧警告灯スイッチ
4、オイルパン
大概もれてる。 今回もこの車は少なくとも1〜3はもれてる。
でも下回り べたべた でどこから漏れてるか解らない。

まずは3の油圧警告灯スイッチ
もれてます。 交換。
下からも上からも結構工具も手も入らなくて厄介なところ。
弱点だから在庫も手持ち。
交換交換〜。

お次は今まで一度もやってなければ必ずもれてるところ。
2のデフサイドシール。
掃除はして有るけどもれてた跡だよね〜。
このシールも交換。
某キャトルのお店(うちから見て北東のほうね。)さんから注文いただく部品もここのシールばっかり。
てことは今こいつらは大体もれる時期。
まあ、もう25年だからな〜。

交換はドライブシャフトをはずす。
そしたらハブナックルもはずす。
こいつを組むのはトーションバーだから結構コツと力がいるよ。
作業は後回しにしてミッション下ろすことに決定〜。
てのはクランクシールが駄々漏れ。
絶対なるポイント。ほぼ全車なってる。
なんでかって言うと古いから。
それからクラッチ交換やってる車でもクランクシール交換してないから。
掃除はしてあるね^^;

こいつらは不思議な仕組みでミッションが前でエンジンは後。
だからミッションだけ下ろすんだけど余計に面倒くさかったりして。
だってエンジンがエンジンルームに残っちゃうからエンジン固定できなくってぶら下げとくのも大変。
エンジンの逆側のメンテはエンジン下ろさないとできない。
厄介な構造だなあ。

何でこんな構造かっていうと安価にFFをつくったからだね。
もともとルノーはリアエンジンを作ってたでしょ。
そのままの構造を運転席より前に持って来るでしょそしたらハンドル切れるようにして完成〜。
だからミッションが前なのよ。
結果ミッションリンケージはつじつまあわせの塊で、エンジンはメンテしにくいということになったの^^;

ミッション下ろしたらこんなかんじ〜
たいしたことなく見えるけど一番右下の写真。
油泥の堆積物がパーツクリーナーで掃除されて油分が抜けてるから層みたいになってはがれてくる。
全体的に油泥に包まれてるのよ。
だから湿気を帯びてない泥の堆積になってる。
このまま積み込んだら次どこから漏れてるか又わかんないでしょ?
だから洗う。  ほぼ1日かった。
クラッチは っていうと。
交換は必然だった

新品はいいな〜  →
さて次なる縦系の弱点はベルト。
先述のとおりRRのレイアウトをそのまま前に持ってきてるって事はエンジンが逆向きに載ってる。
本来のクランクプーリーがついてる側はアクセスできない。
だから補機類はカムシャフトが駆動してる。

ハイここで試験に出るポイントです。
1、カムシャフトはクランクシャフトの半分しか回転してません。
2、エンジンを裏から見てるから補機類はすべて逆回転で回っています。
すごい重要なポイント。 絶対に頭に入れておかないと大変なことになる。 ^^

はいじゃあ、模擬試験。------------------------

こないだキャトルに乗ったお客さんが来た。
クーラー付きだった。
この車ちょっと前にオルタネーターが壊れたのでどっかのモータースで純正品を取り寄せて交換した。
またオルタネーターが発電しなくなった。

原因と対策をのべよ。
(府中レーシング大 整備 96年)

模範解答。-----------------------------------
キャトルのノーマルは反時計回り用のオルタネーターを使用している。
しかしクーラーつき車両は本来のオルタネーターの位置にクーラーコンプレッサーを取り付けるためオルタネーターを移設してある。
その際スペースの関係から逆向きに取り付けるため時計回り用のコンプレッサーを使用してある。
そこに純正のオルタネーターを使用すると逆回転で使用することとなりオルタネーターに負担がかかり最悪の場合故障する。

もうわけわかんなくなる。

もともとクランクプーリー側(ないけどこの場合は運転席側)から見ると時計回り。
でもキャトルと縦5はフライホイール側から駆動を取り出してるから反時計回り。
だから補記類は全部反時計回り。
でもクーラー付きの車はさらにオルタネーターを逆向きに使うからまた時計回りになるってこと。

わかるかな〜。
で、キャトルの話はホントに有った話。うはははは。
この人1日乗ると一晩充電してたんだって。 ラジコンみたい。^^;

まあそんなわけでカム駆動のベルト使ってるんだけど今度はスペースの関係で大きなプーリーが使えない。
だから小さなプーリーを使ってるんだけど、回転数が半分しかないからプーリー比で増速して使う。
でも小さなプーリーは摩擦面積が少ないからすべる。
だから苦肉の策でこんな逃げ方をしてる。
ダブルプーリー
よく出来ました。 30点。^^;

一見2倍の力回せるように思うんだけど実は2本を同じ力で張るのは無理。
だって、シャフトの剛性、相対するシャフトの平行度がきちんと保ててないとどっちか一本のベルトだけが張られちゃうでしょ?
だから力はほぼ1本のベルトが受け持つ。 ほとんど役に立たない仕組み。
まあ、キャトルみたいにベルト切れで立ち往生はしにくいように予備のベルトつけときました。くらいの仕組みかな〜。

そういうわけでキャトルと縦5は常にここにトラブルを抱えてる。
少しでも大きな硬いプーリーを使ってベルトの摩擦を有効に使ってやるしか方法がないんだよね。
いろんなアイデア持ってるけど、そこまで真剣に悩んでる人いないからやってあげない。 うはははは。
第一 キャトル乗ってる人たちって二言目には貧乏なんでって言うんだもん。
俺のほうが貧乏だよ。 っての。^^

あ〜今日の話長いな。
よくここまで読んでますね みなさん。 やっぱ私ってくどいでしょうか。・・・・・。

で、ミッションに戻る。
ミッションきれいになった〜。
そしたらデフのサイドシールを交換する。
別名サイドフランジシールとかいうんだけど、ここの交換は注意が必要。
デフの歯あたりを調整する機構の肝。
だから適当にはずして適当につけるとデフが大変なことになるかも。
普通のひとなら交換が面倒だから交換しない。
わかってる人ならデフの調整をするところだから下手に触りたくない 
ってんで交換されてないのよ。

おかまいなしに交換。
ここをはずすとこんな。
真ん中の黒いのがオイルシールでミッションオイルの漏れを止める。
で、その外側の黒っぽくピカピカの奴がデフのテーパーローラーベアリングのアウターレースなのよ。
つまり、この締め付ける力具合でデフの位置を替えることが出来る。それでリングギアとピニオンギアの歯当りを調整してるの。
歯辺りの調整は難しいからやっちゃいけないにおいがするでしょ? そうミッションオイルはくさいし。^^

でもこのシールを交換しないと出てきたオイルをドライブシャフトが遠心力でそこらじゅうにとばすからでろでろになるんでやっぱり交換必要。
だから交換。
よっしゃできたぞ〜。 載せるべ。
あちゃードライブシャフトブーツ亀裂入ってる。
交換だ〜
ラックブーツも切れてた。

とにかく何とか形になっていよいよ車検。
あんたバックランプつきませんから〜。
車屋の常套手段でたたくとつく。 あ、ついた。
でももう一回やるとつかない。
てことはこの車全塗装以降はほぼつかないほうが長かったな。・・・・・・

バックランプはもともと輸入元のキャピタルがノーマルのバックランプを殺して後付けしたもの。
イギリス製のバックランプなんだけど、こいつはステンレスでできててレンズはガラスなんで結構しっかりしてる。
でもレンズの押さえはプラスチックなんでなんかもうチョイ て感じの部品。

部品としては働くんだけどこいつは考えないとうまく働かない部品の典型。
ポイントはステンレス。
1、ステンレスで出来てるから鉄のボディーにネジ止めするとボディーが錆びて接触悪くなる。(ネジはメッキしてあるから。)
2、ステンレスとメッキネジの間の導通がよくない。
と電気の流れが結構すぐ悪くなる仕組み。
だからたたくと一時的につく。

金属同士だからなんで?って思うでしょ?
一目瞭然。
左は元の状態を再現。42Ωもある。 右はステンレスのベースに配線を半田付けしてそこからわざわざ配線を取り出し、アルミの端子でネジにアースさせたもの。 0.4Ω。
ステンレスに半田をつけるのは難しいよ。
そう簡単には半田がのらない。強酸性のフラックスで表面を整えてから100Wクラスの半田ごてで母材をしっかりと暖めて 配線、ベースともに予備半田をあらかじめ盛らないとつかない。
こういう一番単純なしくみのものが一番コツがいるんだよね。

これで百発百中でバックランプがつく。
バックランプなんてと思うけど車検に通らない。
それよりもバックランプつかないと不便だよ〜。
バックランプは照らす為に有るんじゃなくて意思表示のためについてる。

だからバックランプがつかないといつまで経っても周りの人がバックしたいことに気がついてくれないから駐車場とかで困るのよ。
万一の事故のときバックランプつかないでさがってきたなんていわれたら間違いなく負ける。

さてもうちょいだ。

この車、車検場でアイドリングが不調になった。とまっちゃう。
車検取れないくらい。 暑い日だった。
パーコレーションです。 は〜あ。 もう飽きた。

フィルターの中のガソリンが泡立ってる。
パーコレーションの基本は・・・・。 もう書くのが面倒なんで又そのうち。

とにかく燃料配管の取り回しの変更と吸入空気の経路を変えてやる。
燃料配管

ピンクの点線が古い奴。 熱がモロ。
新しいのはこんな感じでエンジンルームの後を取り回す。
ここが一番温度が低かった。
パイプを手曲げで一品製作。

吸気管
ラジエターからの熱もろ吸い込み。

ダクト作ってミッション横の涼しい空気の通るところから吸い込んでやった。
写真ないや〜。
どちらも数度からせいぜい20度くらいしか差が無いはずなんだけどこれが結構効果的なのよ。
こういうところつめていくとA110の1300VCパーコレーション起きないよ。
というかノーマルならそれほどパーコレーション起きないはずなんだけど誰かがインチキしてるんだよな〜。
中途半端な電動ポンプついてない?

あとなにやったっけかな。
まあとにかくあれこれたくさんやりました。

大分よくなったんじゃないかな?

あ〜 又新聞配達来た。
かえろ。


  もう夏なのか?!   2008年5月23 日


いやなんだか夏みたいに暑い日が続きました。
Tシャツで仕事してた。
昨日なんかソファーで転寝したら朝だった。
よかった〜風邪引かないで。・・・。


このところトピックスのアクセスがうなぎのぼりでうれしいやらうれしく無いやら。^^;

一応物書きの仕事はかなり前に足を洗ったもんですから本業の整備をがんばらなければいけないのにホームページの更新をサボると死にました?とかリンク切れてますよとかわざわざ連絡いただいて。 うはははは。

アフィリエイトでもつけて稼ごうかな・・・・・・。


ホームページの更新をするのに必要なのはパソコンですよね。
いまうちの工場でパソコンは5台。
私のパソコンと社員用のパソコン、パーツ検索用のパソコン、そしてモバイルと最近は補欠になったパソコン。
と夏はパソコンの発する熱で事務所暑くて仕方がありません。

しかもパソコンは暑くなると仕事をサボるので処理能力が遅くなって頭に来ます。
なのでこないだの定休日にパソコンの掃除をしてやりました。

今のパソコンはCPUの発する熱量がすごいのでCPUの放熱板がとんでもないのになってます。
放熱量を増やす為にフィンがたくさんついてるんですけど、こいつらに埃がみんな引っかかって放熱効果が落ちます。

パソコン開けて見るとこんな感じ。


埃びっしり。
でも今年はまだましな方。
去年は夏にやったからものすごかった。

早速工場のエアガンで埃を飛ばしてやります。
PC本体の方もエアガンで吹いたけどすごい埃でたよ。
放熱板は銅の合金かな? 指紋は案外つかないみたいだから銅じゃなさそう。
でも結構重い。


おお、きれいきれい。^^v

この枠に放熱板とシロッコファンがCPUと3階建てになる構造

CPUはたったこれだけ。
なのに放熱板がでかくてしかもその上にもっとどでかいファンがのっかってるんだからその発熱量たるやすごいものがあります。

よく見ると黒い枠は基盤から浮いていて基盤と枠の間から吸い込まれた空気はCPUの上の放熱板をとおってその上にあるシロッコファンに吸い出されて外にでる仕組みなんですね。

だもんでここらへんに埃がつまると放熱できないもんだからファンがちょくちょく回るようになります。
そうなるとパソコンの処理能力が落ちるので遅くなったり、エラーがおきやすくなるって仕組み。

だからうちでは年に1〜2回必ず分解して清掃してます。 


いま修理中のサンク。
ラジエターが純正よりでかいのがついてる。
ルノーのほかの車の奴だった。

でも今回届いたのはなぜかサイドタンクも金属製。
これなら次またもれても修理効くからいいやね〜。

でもファンの効率が悪いからこのラジエターをどこまで生かせてるか疑問だな〜。
きちんと働かせられればオーバーヒートは皆無になるだろうな。

この車のレポートは 得意の そのうち。^^;


車のレポートだと思ったでしょ〜。
へへへ いじわるだもん。  ^^v



  サンクターボII タービン交換   2008年5月22日



前述の配線大変なことになってたサンクターボの方はもともとオーバーヒートで入庫。
で、こっちはどうやらファンスイッチの故障だったみたいなんだけどまだわからない。
ヘッドガスケット抜けが疑われる。

ターボ車のヘッドガスケット抜けはちょっと厄介。
最初のうちはヘッドガスケット抜けてても気がつかないことも意外とある。
なんで?

まずガスケット抜けの基本なんだけど、シリンダーヘッドガスケットにはいっぱい穴が開いてるでしょ。?
でかい穴はシリンダー。 猿でも解る。  で、他には水路の穴、そしてオイルの穴。
写真はR8のやつ。
OHVだからプッシュロッドの穴もあいてる。

基本的にはこれだけの種類があるんだけど、一般的に開通しやすいのはシリンダーと水路。
な〜んでか? 
答えは  水路は大体シリンダーの真横に通ってるから   でした。
シリンダーを冷やす為に水路は設けられてる。だからお互いの穴は直近にあるんだよね。
この三種類の穴の中で一番でかい圧力がかかってるのはシリンダー。
しかもシリンダーは正圧と負圧が交互にかかってる。 意外と忘れるよね。 正圧だけのような気がするけど、負圧もかかってる。

で、シリンダーと水路との間がその圧力に負けて抜けちゃう。
抜けるって言ってもその部分がなくなっちゃうこともあればにじみ出てるくらいって場合もある。
でも圧力に押されたり引っ張られたりして水路に爆発圧力がかかっちゃうんだよね。
で、シリンダーが負圧のときは水が吸い出される。

こうなっちゃったエンジンの一番簡単な見分け方は、ラジエターキャップを開けてエンジンふかすと水がドバーっと勢いよく出てくる。 この場合はほぼ間違いないかな。 でも問題無しなのに吹く奴もあるけどね。

次は冷却水の色が風呂屋でうってる瓶の珈琲牛乳いろになってる。
なんでかって言うと排気ガス中の成分が冷却水に溶け込んで反応するから。
こうなってるとこれまた怪しい。
あ、錆びてる奴は論外ね。 うはははは。
だれだ?フランス車だからカフェオレですよっていってる奴。・・・・・・。

最終的にはうちらは試薬を使って冷却系統に排気ガスが混入して無いかテストするんだけど、困った奴があるのよ〜。
それがガスケットチョイ抜けのターボ車。

なんでかって言うと、それらのテストってすべて車が止まっててなおかつラジエターキャップがあけられるときにだけ見られるっていう共通項があるでしょ。
でもターボ車の困ったところはブーストがかかるって所。
ブーストがかかると圧縮圧力、爆発圧力ともに一気に上がるからブーストがかかってるときだけ圧力が回るって言う抜け方するのよ。
平地で問題ないんで走りに行くでしょ。 中央道談合坂とか登ると一気に水温上昇。ガスケット抜け。
でも下りになると平気 見たいな抜け方しちゃうんだよね〜。
だから十分なテストをしないとお客さん、にっちもさっちも行かないところで困ることになる。

ここでプロの判断は3つ。

1、ファンスイッチを交換して問題ないからそこら辺を走ってテスト。→OKだから納車。
2、ブースト下でのガスケット抜けが否めないのでブースト下走行でのテストをしてから納車。
3、どの道古いんでいっそのこと全部修理しちゃう。

そりゃもう25年も前の車だから3が一番いいんだけど、そんなことしたら中古のサンクターボ買えちゃう。
なので2を選択してから判断するのがいいよね。
1はなんか無責任な気がする。
やっぱまず2をやってから判断するのがお財布にも優しい。^^v

というわけで元に戻ると、こいつも十分なテストをしてからじゃないと渡せない。
ちょっくらブースト掛けて走ってみるか。
っていうんでテストに出たら うははははは! お前はイカか。・・・・・・

後白煙もうもう。〜〜

ありえないし。
タービン終わってます。
おまわりさんに見つからないように夜走ったんだけど、それでもはっきり解るほど煙でてる。
カチカチ山。

あ〜あ。
前からこのタービンダメですよって言って有ったんだけどいよいよだめか〜。
まあ、お客さんも知ってたからうちのせいにならないけど一瞬あせったよ〜。

そんなわけでタービン交換です。
っていったって、とんでもなく高価。(むか〜し聞いたら35万くらいしたってさ。 まあ、言い値だから今はどうか知らないけど。)
仕方ないのでOHすることになりました。

幸なことにこいつはギャレット製なんで日本国内で普通にOHが可能です。
GTターボ用も出来る 前はできた。
なんでか? 日本の某社がギャレットのOEM品作ってるからだよん。^^

前置き長かったけど、取り外しです。

サンクターボはミッドシップ。
腰が疲れるのよ腰が。
一切合財はずすとこんな感じ。

意外と知らないポイント。
サンクターボってピン1本でサイドウインドウが整備用の窓になっるって知ってた?
明日使えるトリビアですね
うちのお客さんならこの写真見れば文句言わないだろう。
オイルでろでろ。
タービンとインタークーラーはずしただけでしたにこんなにオイルが出てきた。
当然インタークーラーの中はオイルちゃぷちゃぷ。
サンクターボはサージタンク=インタークーラーだからその点はラクだよね
サージタンクはずして洗わなくてすむ。
タービンはこれ。

スピンドルは目で見てわかるほどガタガタ。=インペラーはハウジングに干渉して削れちゃてる。
エキゾースト側は真っ黒。
これが十数万でリビルトできるんだから安いよね。
センターのシャフト支持部、インペラー、下手すりゃハウジングまで交換されてくるぞ。
どう考えても安い。お得。


さ、リビルト屋さんにおくろ。
続きは又来週〜 かどうかはしらん。

で、サンクターボなんだけど、今安いよね〜。
150万円くらいから買えるでしょ?
でも25年。 一番やばいとき。
軽自動車のタービンが7〜10年で壊れるのにサンクターボは25年前のタービンまだ回してる。
ホースも25年たってる。
インジェクションは機械式のKEジェトロだし、燃料ポンプだって3個もあってそいつらがちゃんと燃圧保ててるか解らんよ。
ポンプは普通に安く買ったら1個5万位するし金かかるぞ〜。燃圧保てないと一発で飛ぶよ。
きちんと見極めてから買わないと失敗するぞ。
ホント気をつけてね。

R30のスカイライン 鉄火面とかRSとか呼ばれてた奴ね。
いまでも全開で走れる車みるとお金かかってるよ〜。 
サンクターボはそれと同じくらいの年式。そして外車のグループ4ホモロゲモデル。
心してかかってきなさい。^^;

サンクターボじゃなくてミッドシップのこういうの欲しけりゃクリオV6がお勧めかも。
世界で一番安いよ日本市場価格は。



  その後のシムカ   2008年5月18日
 


シムカの作業がだいぶ進んで来ました。
なんだかもうすぐできるかも。^^;

長かったな〜
でもはじめの状態から考えるとだいぶいいところまで出来上がってきたはず。
これまでレポート(トピックス)ではインマニ直したり水回り改造したりまあ、ボディーやブレーキ、足回りもやった。
だけどそっちはほら車を出来る範囲でいい状態に持っていこうとするための努力じゃない?
そのうち乗る誰かが苦労しない為に苦労してる。要は車として走るために最低必要な部分、一番基本的な部分を直してきた。
当然一番重要なことでとにかくそっちは一生懸命やった。 想定した販売価格、その中での予算や部品、技術、いろんなことの制約の中で出来る範囲でやってきたつもり。

お客さんに渡すベース車としてはがんばったな〜って気がしてる。
やりすぎかもとも思ってるけど。・・・・・・・^^; でもこのあとお客さんがこつこつとメンテをしながら乗って行ってくれればしっかり乗れると思うよ〜。


実はこのシムカ既に6人の方から問い合わせがあって、正直どなたに買っていただけるのだろうかというところでは有るんですが、やはり私個人としては私好みの一台を仕上げたいというところでもあり、この車には旧車ラリーにエントリーしてる車という感じで作っていっています。
そのためにファッション ラリコン つけてみたり 補助灯をつけてみたりというような方向ですすんでいっています。


で昨日の閉店間際に30分時間が余ったんでちょっと悪戯してみた

自分好みの車に仕上げたいってのが一番の根本にあったわけだからやっぱりやりたいのよ。〜。
だもんでステッカーのストックを引きずり出してちょっと貼ってみたのよん。
今日は土曜日でお客さん続々。表に出して写真撮るひまなかった。
うひひひひ。イカす。 ^^v

ゼッケンはまあ、雰囲気見るために一枚あったやつで、実際は四角いでかいのにしようとおもってる。
ステッカーの時代考証はわざとしない。
だって現代につくった旧車ラリーカーだもん。
だから今あるものを使わないと雰囲気でない。 昔のステッカーはそのまま使って新しいものもわざと貼る。
でもシムカの走ってたころ。長髪パンタロンにロンドンブーツじゃないけどサイケデリックな時代のテイストは残したいからマーシャルは赤猫。テールランプ横には火を吐く蛇。
実はまだテープで仮止めしてるだけだったりして。
いくじなし。^^;

でもイメージわいてきた

でも補助灯は現代でも手に入る シビエオスカー+ とか。
外装にはYaccoのステッカー貼ってるんだけどエンジンルームにはわざと現代ロゴのTOTALとかはって。
ミシュランだって新BIBで新ロゴとかね。
このはずし感覚が現代旧車ラリーカーなんじゃないかと思ってるのよねん。 う〜ん 自分だけ自己満足。 萌え〜。
綾波レイとか貼っちゃおうかな・・・・・ 痛車。^^;

なんかありでしょ?
車のほうはほぼ良いところまで来てるんで後は灯火類とかこまかい所やってけばできあがりみたいな感じ。大分見えてきてる。

早く実走行テストしたいな〜。いっぱい走らなくっちゃ。わくわく。 。(^^)。
タペットカバー何色に塗ろっかな〜


あ〜 ストーブ色で塗ったデビルのマフラーも KERKERのステッカー貼ればよかったなー。
なんで?  ^^;
うひゃひゃひゃひゃ。


もう一組補助灯つけたらかっこいいかな。
あ、でもナンバーつかなくなるぞ・・・・・・・。




  今週の工場?   2008年5月12日
 

道具の話。
 
こないだシムカのプラグレンチの話をチラッとしました。
どんなのですかって言う話があったんで写真。
 
たいしたもんじゃないです。^^;
 
長さをギリギリまで削って、頭の6角のネジを丸く肩を落してやる。
使うときはこれをまず差し込んで頭の6角をスパナで回して後は手で回して取る。
これでなんとかまわせる。
そんな道具です。
 
長く作業をしてるとこういう工具が結構あります。
このところちょいちょい使ってるのはこれ。
まあ、お気に入り工具の一つですね。
 
キャブ工具。
 
ビット以外は自作。
このビットをアルピーヌで使いたくてグリップとシャフトを組み合わせました。
えぐれた筒の中にマイナスドライバーが入ってる。
このビットはどんなときに使うのかというと、キャブなんかのマイナスネジを とっとと回しちゃいたいときに便利。
こんな形で急いで回してもドライバーの先がマイナスの溝からずれないから楽。
 
アイドルミクスチャなんかも回すの簡単。
慣れると見えないとこのマイナスネジも回せる。
 
で、グリップはスナップオンの旧型をつかう。
何でかって言うと旧型のスナップオンはグリップが四角だから。
四角ってことは90度が判断しやすいでしょ。=キャブのセッティングにすごく使いやすい。2と1/2回転とか。
 
スタッビののグリップでもいいんだけど、キャブのアッパーカバーのネジとか硬いときに力が入らないし手がデカいから握りにくい。
(ピアノのドからミまで届くくらいの手。^^;)
 
でも長いグリップはアルピーヌだと使いにくいから太くてあんまり長くないのが欲しいので長い奴を切ってしかも逆向きにして製作。
う〜んいい感じ。 だからこんな逆ナス型のグリップになる。
これだとこんな感じで安定できたりする。
 
シャフトは安売りラチェットについてた3/8の四角のシャフトを打ち込んであるから他のモンも色々つかえる。
一番上はスタッビの先をテーパーじゃなく並行にグラインダーで削った奴でしかもマイナス部分をわざと段違いに強引に曲げた奴。
これがね、ウエーバーの細い方のアイドルジエットジェットホルダを回すのにぴったり。
わざと曲げたのはジエットにちょうどはまってジエットの上に立つくらい安定させる為。 
幅もジェットにぴったりの幅。
 
その下はさっきのネジからずれないビット。
でその下は小さいジェットを回す奴。
その下が作ったグリップとメインジェットにぴったりはまるように作った奴。
 
こんなのをちょこちょこ作っては作業してます。
 
作るといえば最近なんか作り物が多い気がするんだけど今日はゴルディーニのデスビキャップを留めるクリップが折れてたんでそれを作ってみた。
 
こんな感じ。
 左の写真のほう折れてるでしょ。 
 
 
これ作るのかよ〜面倒くさいな。
材料は右にあるバネ系の金属。銅色してるけど銅じゃないみたい。
昔加工屋さんにもらった。切って使えって言うから シャーリングで切ってよー っていってスルメイカみたいに短冊に切ってもらった。
 
ラジペン=ロングノーズプライヤー とドライバの柄とか いろんなものを駆使して曲げる。
できた。^^;
 
うははは、やけにまっすぐですね って従業員が言うけど、これより硬いと手で曲げるのつらいんだよね。
短いし。 ほんとちょっとだけやわらかいんだよね。 
 
でもキャップはぴったり止まるんでOKでしょ。
 
今在庫のシムカとゴルディーニを作業してるんだけどゴルディーニはご予約いただいちゃいました。
まだ出来てないのに〜。
でもこの2ケ月やたらと2台の問い合わせが多いの。
なんでだろ。・・・・・。
 
シムカの方も大分出来上がってきた。
 
シムカは調べものが多くていけないね。
とにかくフランス語ばっか。
文献はこないだフランスで買ってきた奴は見たから(読めないからねえ)仕方なくフランスのホームページへ。
 
ま〜すごい人たちいるね。
 
ラリーIIのホモロゲシートまでアップされてる。^^;
SRT77のキットの詳細も。 は〜。
ボディー補強やマフラーをつけるためのバックパネルのカット寸法まで載ってるんだ〜。
 
しかし読めない。 電子辞書引き引き大変だ〜。
 
ねむい。
 
 
 


  一品製作   2008年5月10日
 

一品製作 また たいそう なタイトルだな〜。
正直うちは一品製作なんてすごいもんはできません。

アルピーヌA310のV6GTを修理しました。

お客さんによるとシフトリンケージがすっぽ抜けたとのこと。
あるある。
なぜかフランス車はリンク抜けが多い。
な〜んでか。

それはね〜 どのメーカーもおんなじような仕組みを使ってるからなの。
プジョー205、306なんかも古くなると必ず1回は壊れるよね。
ボールとナイロンのブッシュ(受け)でピロボールみたいな仕組みになってる。
このブッシュが割れちゃってシフトレバーがすっぽ抜けたようになっちゃう。

昔205ですっぽ抜けちゃって。しかも山梨で。 エンジンルームで3速に入れてそのまま走って帰ってきたことあったな〜。・・・・・。

イノチェンミニ なんかアクセルワイヤー切れちゃって。
キャブリンクに紐むすんで窓から手を出してそれ引いてね。 まあ、良く帰ってくるよ。^^;

で。この車もおんなじ様にそのブッシュがイカレてすっぽ抜けたけど、そのときは入ったんでとりあえず点検に持ってきたとのこと。

サンクアルピーヌも必ずなるし、新品に交換してもどうせまたなるからうちではリンク作っちゃうんだけど今回のもおんなじ様にできるかな・・・・。

室内の作業。しかも内装張り替えたばっかでとってもきれいな車。気を遣う。

リアシートの間をあけて作業。
ここのリンクがすっぽぬけたんだって〜。

とりあえずこんなところで思うように作業できないからリンクを取り外す。
ボール(ピボット)が緩んでて手で回る。
もともとずいぶん前から問題があって誰かが苦労したんだろう跡を発見。

てことは付け焼刃な修理じゃ今回は直らないぞ。・・・・。
今日直せるかな。
ボールジョイント部分分解してみる。

逆側には不自然なワッシャーが溶接してあって中身のブッシュが出てこないように蓋がしてある。
溶接はがれてるし・・・・・・。^^;

あちゃー 誰かがウレタンで作ったブッシュばらばら
てことは同じ方法はできないぞ。うちにもほぼ同じ材質のウレタン棒はあるけどそれいれてももたないってことだ。 直せるか?
しかもサンクアルピーヌで使う流用のピロは径がでかくて使えないぞ。
こまった〜。

もう4時過ぎだからお客さん帰れなくなっちゃうぞ。 まずいまずい。

ガラクタ箱やら材料箱やらあれこれ探す。
あ〜あった。 工業用ピロボール。
これ使うか〜。

このピロボール真ん中の径計ったら9.2mm あんたピボットはM8のねじだから約1.5mm穴がでかい。 くびれのあるM8のねじなんか無いかな〜 ないよな〜 とはいえうちには旋盤は無いから作れないしな〜 第一日本の規格は9mmくらいのものって使ってないんだよな。

もう一回ガラクタ箱。
なんかいけそうなのあった。 すげ〜 ねじの頭が16mmだからフランス車の部品だな多分。
両側からM8がはえててねじが切ってないところが9.85mmてことは10φの穴に通すようにできてるなんかの部品だなあ。

こいつは9.2mmの穴には絶対通らない。
細くする。 旋盤無いからグラインダー。
究極の目見当 うはははは。

このねじ日本だとトヨタ車なんかに使われるつや消し銀とおなじネジだから表面処理が入ってるんでポキっと折れはしないだろうと思う。ネジの切ってないところを9.2mmくらいにグラインダーで ほぼ まるく削って後はヤスリで手仕上げしてぴったり入るようにした。

もくろんでるのはこんな感じ。

そしたら男らしくもとの部品を切る。
へいきかな・・・・・・・。
マジで切っちゃった。
そしたら今度はさっきのピロボールを長さを大体あわせて切る。
で、溶接するとこんな感じ〜。
なんか使えそうな部品でしょ。?
こいつを組みつけてやっておしまい。 完成。

ありがとうございました〜  ってお客さん送り出そうとしたらいつまでたっても走り出さない。
あ! バックが入んないんだ。 あちゃ〜 寸法ちょっと違うんだな。
ピロだから動きがスムーズな上に厳密で遊びが無いし稼動範囲もちょっと大きい。

再調整。
え〜と支点がここで力点がここで作用点がここだからもう一個の支点との関係がこうだから〜。

こんなこともあろうかとわざとネジを切らずに長めに作ってありました。^^v
4mmのカラーを入れてやって解決。
ちょっとだけバック側に押し切れなかった。
前も後ろもほぼ1:1の比で動いてるみたいなんでほんのちょっとの狂いがこういう結果になります。
むずかし〜ね〜。

でもまあ普通なら預かって作業するような内容だったけどこれはうまい具合に材料が手持ちにあってスムーズに全部がうまく行ったから2時間半くらいでできた。
お客さん無事当日お帰りになりました。

すいません うち座るところも無くて・・・・・。^^

一品製作って大そうにに聞こえるけど実はこれでもいいんだよね。
できればいちからこのリンケージをフルピロで作ってやればお金たくさんもらえるんだろうけど、そんな必要ないじゃん。壊れずに機能してくれればいいんだもん。見せびらかすところに使うもんじゃないんだしね。

あ、ついでだから今仕上げ中のゴルディーニのオルタネーターブラケットのクラックも溶接しておこ〜っと。
さっきはステンレスの溶接棒を使った。今度は鉄の溶接棒。
だいぶ感じが違うんだよね。 巣が入っちゃった。 
ま、いいか 見えるところじゃないんだから。 な〜んて言い訳の複線だったりして。 うははははは〜。

直し方は次のとおり。 興味があったら見といてください。
明日はきっとお客さんたくさん来るぞ〜。  そんじゃね〜。

クラックはこんな感じ。結構長い4cmくらい。 屈折してる。
良く見えるようにブラストかけておいた。
クラックをなぞって深く削りこむ
そしたら溶接。
溶接跡を削ってザーッと平面出したらおしまい。


  シムカ 微妙に進行中   2008年5月9日
 
 
 
シムカ段々できてきた。
 
このところ在庫のゴルディニといい、シムカといい、なんだかお問い合わせが増えてきていて、でもまだ車が出来上がってないんでいい返事ができず申し訳ないな〜と思っています。
ただうちも人数が少ないんでなかなか日常の作業と在庫車の仕上げを同じようにこなすのは難しくてね〜。
 
しかし大体ゴールデンウイークは来店が少ないと相場が決まっているのでその隙を見てシムカが進みました。
部品屋さんは休みだから部品なしで進む作業に手をつけられるんだよね。
 
うちにあるシムカは角目のラリーIIです。
珍しいでしょ?
じゃあまずは簡単なお勉強から。

このベースになった車はシムカ1000というただの乗用車なんですがこの開発はフィアットによるもの。
それを当時の子会社だったフランスのシムカが生産して販売した。
だからどちらかというとイタ車よりの考えと部品でできています。
1962年に誕生したシムカ1000は1970年に1158ccのラリー を発売。
72年2月にはラリーIが1294ccで発売。 
9月にSolex35PHHEを2連装してラリーIIとして発売。同時にブレーキもタンデムサーキットで4輪ディスクも採用。そのまま生産はつづいたが1977年はじめてのビックマイナーチェンジが行われる。
(ラリー1=72年2月〜78年1月までIIと併売、ラリーII=72年9月〜78年1月 75年9月以降は82→86馬力 )
このときにフロントマスクが角目の二灯になる。
同年 ラリーIIにグループII用のホモロゲキットを組み込んだ Coupe SRT77 が発売される。
SRT77はグループII用のカムや大径のインマニ、WEBERDCOE40、オーバーフェンダーなど24点の部品から構成されていて110馬力を出していた。
これが翌年に発売されるラリーIIIへと発展する。
難しいね〜。
 自分でもわけわかんないからそのうちまとめる。 はず。・・・・。
途中からシムカはクライスラーに買われてクライスラーフランスとして営業していたが1978年にシムカ1000シリーズの生産が終了しシムカ1000は17年の歴史の幕を閉じた。
 
というような歴史。 はいメモ メモ。^^ 明日使えるトリビアですね〜。
もうね〜 シムカは日本語になってる資料が凄く少ないのよ。だから調べるの大変だった〜・・・・。
資料みんなフランス語なんだもん間違ってるかもしれないから編集者の人ちゃんと自分で裏づけとってから雑誌に載せてね。♪
 
つまりですよ、ラリーIIの角目は多くて1年強、ラリーIIIは1年作ってないめずらし〜モデルだったんですね。
道理で角目見ないと思った。^^;
 
うちにあるのは77年生産の角目でしかもSRT77キット風なインマニがついててWeber40がツインでついてる。
あ〜 なるほどアイドリングとるの大変なはずだ。
ポートもとてつもなくでかい。1300ccでこんなポートはありえないでしょ。ゴルディニだってもっと細い。
 
  バルブ丸見え。ステムが指でつかめる・・・。
もちろんタコ足デビルもついちゃっててま〜ホントすごいのよ。^^;
もうちょっとおとなしい仕様でも良かったのに。・・・・・。
 
ここにSRT77 見たいなインマニがこれまたでかい。
で、ヘッドのレイアウトが凄くてプラグの真上から吸気。 もうモロ^^;
 
だもんだからプラグはかぶりやすいしインマニが邪魔でプラグレンチは入らないしどう考えてもありえない。
仕方ないからプラグレンチ削って専用品作ったんだけどそれでもうちの従業員以外プラグ交換できないくらいありえない。

こんな車お客さんに納めたってお客さん持ちきれないのは目に見えてる。
前のオーナーも苦労してた。
だからこの際少しでも整備性良くしてあげることにしました。
 
どうするかって?
このアフターマーケット品のインマニをきちんと製品にしてあげるのよん。
たかが町工場のうちがどこまでできるかな?
 
この写真見て〜。
こんな状態。 レンチ到底刺さらないし刺さっても回せないのよ。
ほかにも気づくかな?ねじの跡が変でしょ? つじつま合ってない。
 
なもんでインマニ加工大会!〜〜。
あちこち削って2日かかった。^^;
何回仮組みしたかわからない・・・・・。
 
こんな感じで削っていくのよ。 いま一番右だけ荒削り。
 
 
2日後 
大変だった〜 良く削った。
工場の床切子だらけ。
削っては厚さを見てまた削る。 嫌になる。 サボる。 また削る。 うはははは。
一人寂しく削ってたから作業中は誰も写真とってくれなかった。・・・
 ほかにはさ〜この写真見るとわかるんだけど
ねじの当たり具合が変でしょ?
 横から見るとななめじゃん。
 これじゃあ面圧上がらんだろ。! ちゃんととまらないっての
ここも無い道具駆使してできるだけ平面に削った。 きれいにできなかったけど。 ^^;
でもさ〜 いままでここってみんなが目をつぶってきたところじゃない?
馬鹿なんじゃん? 誰かやっといてよ。^^
 
そんなこんなでなんとかプラグレンチが使えるようになったのよ〜
 
ほかにはキャブの修理。
キャブのレバーがアルピーヌよりつらい。
このクリアランスはありえんだろ。
これも前人の苦労と手抜きがしのばれる。
仕方が無いので一人で溶接して直したよん。
だってぐらぐらでキャブが調整できないんだもん。
  とにかく削って 溶接が最低限の熱で最大の効果を得られるようできるだけうまく削る。
 
でもって男の半自動MIG溶接機でバリバリ! あ、いけねガソリン入ってた・・・・。
気を取り直してぬれ雑巾でくるんで溶接。
あ〜 気休め ガソリンはマイナス40度でも気化するので危険ですって昨日テレビで言ってたな〜 なんて思いながら息を止めて上手に溶接。(ほんまかいな)
 
おー 絶妙のクリアランス。 天才。
 
てなわけで吸気系の部品修理は形になった。
これを組み上げて調整すればOK。 お〜い組んどいて〜。^^;
 
調整ありえない。 エンジンかけて調整30秒。きれいにアイドリングするようになっちゃった。
 う〜ん今までの苦労はなんだったんだ。
 
そのほかには冷却水のパイプ。
こいつはなんとサーモが入ってなかった。
サーモ絶対いるんだよな〜。水温安定してないと排気ガスが出て地球に優しくないから。^^v
エンジンにもよくないし。
 
で、これまた誰かのいいかげんな仕事の尻拭い。
もともとSRT77のマニは多分サーモブロックとセットになってたはずなんだけど、こいつはそれがなぜか無いんで誰かが作ったんだろうごつごつのジャガイモ製。でもサーモ入れるの面倒なんで目〜つぶっちゃったんだろうな。
 
なんか深海に棲んでそうな形
もううちにある道具じゃ削りだし系はできないし、そんなもん線引いてなんかいられない。
こいつをベースにもう一工夫してつじつま合わせてやることに決定。 そこらへんが予算と私に優しい。^^
 
なによこれ。 チャーシューかっての。
 
サーモはルノー式に見習ってホースの中に入れることに決定。それっきゃできないもん。
でもサーモはシムカのホースはおろかパイプの系より太い・・・・。
仕方ないから太くなるようにテーパーのパイプ作ってやる。
真ん中のホースから飛び出してるのがサーモの感熱筒
写真左のホースがルノーのなんかのホース。 なんだろこのホース。
右がシムカのホース。 いけそうでしょ?
で、真ん中のパイプのきれっぱしが継ぎ足し用のパイプ。
こいつらを組み合わせて作りました。
 
作りましたが、今日は眠いんでもう帰る〜。 あ、やばい また新聞配達来ちゃう。
 
またそのうち。
 
 
しかしさ、やってもやっても見栄えのしないとこばっかでさ。これじゃあ素人受けしないよな〜。
でもこういうところ押さえとかないと車きちんとしないもんな〜。
いいな〜 ぱっと見凄くて売れちゃう車扱ってるところはな〜・・・・。
う〜ん だれか褒めてくれないかな〜。^^;
帰って寝よっ。
 

.
 追加。

こんな感じ〜。
結構いいでしょ。 前人の溶接跡はそのままに私の仕事の痕跡は消した。^^;
なんだ色塗っただけかよ位にしかだ〜れも思わないはず。
多分パイプ継ぎ足してあること気がつかないと思うよ。
黒い缶スプレーたまたま切らしちゃったんでそこらに合った黒っぽい色で塗った。
う〜ん相変わらず無骨。
まあ、こういう荒削りな感じもモディファイ車っぽくていいんじゃん?
SRT77も資料が少なくっていまいちわからんのだけど、この上につくキャップとか平気できたね〜溶接してあるし。^^。 手作りのキットだったんだろうね、きっと。 シャレかよ。・・・・

でもそれだけじゃいまいち意味が無い。
実はここにエアがたまるの明らかでしょ?
だからまだ計画はすべてできてないんだけどここにたまるエアをポジティブに抜いてやる機構がほしいなとおもってね。 だもんでもうひとつ小細工しといた。 ^^v
一本エア抜きのパイプを増設しといたのよ。
中に見えるパイプがそれ。
で、2枚目の写真にチラッと写ってるように裏の見えないところからパイプが外に出してある。
ここからリザーブタンクまでもっていってエアを抜き取ってやろうとおもってるんだ〜。

実はSRT77もこの上のキャップにそのパイプが増設してあって、開発した人はエアがたまるのを知ってたみたいなんだよ。だけど、このマニをつけた人はそんなこと考えもしなかったんだろうね。

ま〜このシムカ とにかく水周りは前オーナーのときにやりたかったけどできなかったことをぜ〜んぶっやっちゃってる。 だって今はうちの車だもん。 う〜ん自己満足。
そして出来上がったころには買われていく。・・・・・・・。 チョイ複雑なんだけど、次のオーナーがトラブルフリーで乗ってくれればそれでいい。
 あの人どうしちゃったんだろうね。車売っちゃったのかな〜 なんてドキドキしながらメールしてみて。 あ〜まったく調子いいんで顔出さなくてすみません。 な〜んてのが理想。

ラジエターもやった。配管もやった。エアがたまるつじつまの合わないところもやった。ファンもきれいにして完調。 
よ〜しかかって来い 日本の夏 金鳥の夏^^;



  不定期連載シリーズ ここんとこの工場 4月13日   2008年4月15日
 
 
 
 こっち帰ってきてからいきなり日本に1台しかないだろうヒュンダイの登録にはじまってそのまま年度末に突入。
3月終われば何とかなるかと思いきや4月の頭までひきずっちゃって車あふれかえってます。^^;
問い合わせのお客さんからは お忙しいところ申し訳ありませんが とお気遣いいただいちゃって。・・・・。
ほんとにすいません。
 
でもそろそろ出口は見えるか?! と少しは思いながら気休めに原稿書いてみます。
 
工場はどんなかんじかというと まあ〜 あれこれやってますよ。
 
アルピーヌ 2台 どっちもキャブが言うことを全く聞いてくれない。
どっちもかなり不機嫌。
毎日排気ガスくさい体で家に帰っています。
そのうち死ぬかも。・・・・・。
 
お預かりしているGotti 太くてかっこいいんだけど丸くない。^^;
8角形位かな。
とにかくどうやって計ればいいのかわからない位たわんじゃってて。
センターのディスクハブは既に溶接修理が入ってたところにさらにひびが入ってて。
丸くないからひずんじゃって。
インナーリム交換してセンターディスク交換してアウターリムもひずんでるとなるとそれ1本交換じゃん。^^;

 
 
でも考えてみればもう30〜40年まえのホイール。
仕方がないよね。 だってヤフオクで30〜40年前のホイールでてたって怖くて買えないでしょ。
弥生とかスターシャークとか。ワタナベなんか腐食しちゃうからスポーク折れるモンね。
ひずみはありませんか?って問い合わせするでしょ?
仕方ないです。
ゴッティーは特に薄くて軽くて古い3ピース。
曲がってて当然。
ヨーロッパで某中古のホイール見てたらあれ買っちゃダメだよ。っていわれたもん。
なんで? だってうちが流した曲がったホイールだもん。  だって。 うはははは。
組み付けるのも大変、 ばらした状態からタイヤはめて組みたてるんだけど均一トルクで閉められないし憂鬱。
早く組んでお返ししなくっちゃ。
 
そのほかには204が到着。
自力で通関してそのまま大井埠頭から乗って帰ってきた。
乗って帰れるのはわかってたから仮ナンバー借りて準備してたしね〜。 いえい。
帰りに大田区の市場でガソリン入れたら119.6円だった。 安。
 
 
 
そんでもってエスパス仕入れた。
2002年モデルの並行車。まあディーラー車は基本的になし。基本的に。・・・・。
並行はあれこれやばいことがあるのが通例なんだけど平気みたい。
実は1箇所致命的なところがあって、これが元で登録3年強にして前のオーナー手放したんだろうな〜。
でもうちは大丈夫〜 だって直すもん。 いえい^^v
いま出してある値段安すぎるな〜 そのうち値上げしよ。 うははは。   てかもうなおったし。^^v
 
 
エスパスは日本にあんまりないよね?
でもうちってこれでエスパス4台目。
こないだのエスパス2だって心配なんでたまーにお客さんに聞いてみると問題なく動いてますよ〜。 だって。
あれもあちこち直したもんな〜 もちろんオーバーヒートも皆無みたい。
うちに来る前にあの車乗ってた人 大変だったろうにな。 だってこないだブログ見たらまだ残ってたもん。 うははは。
オーバーヒートもミッションもパワステもなおしちゃったも〜ん。
 
 
このエスパスはいいよ〜。なんてったって2リッターのオートマ。
燃費がいいの。 でも結構走るのよ。
燃費系のビュンビュン系〜   ハイッブレーキ。^^
すでに300Kmくらいは走ったけどやっぱエスパスは良いね〜。
エンジンはF4Rだったかでメガーヌの2000と一緒。
ミッションは悪名高きAL4系だけど実はルノーはH10年くらいから対策が入ってて壊れにくくなってる。
しかもうちには予備のミッションあるからへいき〜。
プジョーとルノー どっちでもこい。
 
しかし在庫の車 シムカラリーII角目、エスパス、204ブレーク、改造だけど306ブレークの5速マニュアル、日本にほとんど無いのばっかだ。ゴルディーニもあるけど日本に沢山あるから興味うせちゃう。^^;・・・・・。
 
こっそり仕上げ中のシムカ、ゴルディーニ どちらもお問い合わせが。
不思議なモンで一人お問い合わせいただくと2人、3人と。
でもまだ出来てないんですいません。 
ただもうこの辺は値段が上がっちゃっててもうどうにもならん。
アルピーヌはもううちは売り物は無理! 買える値段じゃうれないもん。
こないだもお問い合わせありましたが、外国だもん。 てかうちはアルピーヌの売り物ないよ〜。
もう今年に入って知ってるだけで4台が海をわたって行ったとか。・・・・・・・・・。
 
 
ゴルディーニだってもう海外じゃすごい値段。
シムカもそれなりに上がってきちゃってほんとにねえ。
為替がすごくあがって2日前には162円に届きそうなくらい。(2008年4月13日現在)
その上欧州内でお金が余っちゃてるから車の相場も上がってる。
昨日 G7 で声明がでたけど100日以内に協調して手を打つって?
むりむり焼け石に水。 
どこの国も金利は底だし住宅バブルははじけるのが解ってるし大規模市場介入だって半日しか持たない。
一体どんな手を打つ気??? あれか?!
中国のオリンピック8月8日開催か〜。 てことは約120日。 ふ〜ん。なるほどね。
 
在庫のゴルディーニはシリンダーブロックが加工から戻ってきた。
スリーブ、ピストン、カム、 リフターにチェーン メタルにバルブガイド もうあれもこれもみ〜んな交換。
 
 
 
エンジン一体いくら掛けちゃったんだろ。 こんちきしょ〜め。
ムカつくからみんな交換だーってねえ。  今思えばも少し頭冷やせよ。商売なんだから。
まあでもいい車にして置けば長く乗ってくれるし、もし手元に戻ってきても困らないもんな。 
 
306は足回り交換。
ものすごい難航。 融雪剤? さびがすごい。
くっついちゃってる。はずれないなにもかも。・・・・・。
 
 
トーションバーがくっついててどうしても外れない。 スイングアームごとはずした。
 
フロントショックのネジ。 刺さってるだけなのに外れない。 たたいても抜けない。 変形交換。
 
  こんだけたたいても炙っても絶対抜けね〜ぞ みたいな固着。
 
 
306ももう足回りなくなってきたね〜。
簡単に手に入るのはアラゴスタとかビルシュタインとか。
まあ、でも306ももう減ってきたから仕方ないか。
 
といいつつ、中々のレアアイテム輸入しちゃった。 さがしたよ〜世界中。
プジョー306用のピロアッパーマウント。 こいつへ別でクサラに組むつもり。
 
あるとこにはあるのよ〜
 
 
だってお客さん今回はサーキット流す程度で なんていってたのにもうフロントキャンバーいじって車高調のバネ3KgUpだもん。
筑波の最終コーナーの写真見たらロールしすぎちゃってる。タイヤ使い切れない。
あ〜あ、はじまっちゃった。 そろそろシーズンだから急いでやんなくっちゃ。
でもSタイヤは使わないよね。 なんて念押したりして。
プジョー306のピロアッパーはどこもラインナップがないから探してる人もいるかもね。
まあ、ご興味あればお問い合わせください。
 
他にはポルシェやらS30フェアレディーZのレーシングカー。
サンクターボはオーバーヒートと配線トラブル。
すごいことになってる。
 
 
 
他にもトゥインゴの2.1万キロワンオーナー。OHVの奴。
52馬力しかないけどこれがパックなんでよく走るわ。
これも仕入れてきちゃった。
 
ワンオーナーだし距離若なんで良い感じよ。 るんるん。
さー何して遊ぼうか。・・・・・。 どっかにエアロないかな。・・・・・・。ホイールと足。 エンジンは〜 ないしょ。
程度もだいぶ良いので今のところ現状無改造でも販売中〜。
 
 
 
ま〜とにかくあれもこれもみんなやってる。
プレートっっていう道路慣らす建設機械の燃料タンク コーティング失敗。^^;


脱線 イカす道具 鉄筋カッター
こんな鉄筋一刀両断^^v


トラックの車検に 軽の車検。 しゃこたんバルケッタにボンゴはエンジンブロー。 マーチ12SRはお買取で秘蔵っ子のメガーヌRSは九州に嫁いでいった。 GT-Tは北海道で サンクアルピーヌターボはもらい事故。
 
 
マイティーボーイも何とか形になって帰っていった。
たいへんだったな〜 あれ。
もう無理かと思ったもん。 でも強い見方の某お客さんがいたからなんとか部品も手に入ったし。
やっとこれでツインカムターボが普通に回るようになった。てか自動車になった。^^;
 
 
 
年度末あけても一生懸命フル回転中〜。
 
一台一台のレポートは又別であげます。
かけるかな〜
 
           佐保姫と花を愛でる心無し。   


  204日本上陸!〜プジョー204ブレーク その7〜   2008年5月12日


 

フランス ルアーブル港を2月29日に出港してそろそろ到着かな〜なんて思ってて、船会社連絡ね〜しな なんて思ってた。
一応調べてみるかと思ってネットで調べてみる。
ネットって便利。
どっか他所の国のHPで3月の24日に入港することがかいてある。
お〜なるほど
 
じゃあ手を打たねば。
26日水曜日にとりにいくか〜。 定休日だし。
そしたらあんた 年度末で倉庫いっぱい。 コンテナを移動するトラックが押さえられない。
う〜ん 迂闊。
つ〜か船会社連絡して来いっての
 
でもまあ、年度末でうちもごった返してるし 実際に船から下ろすのは3月31日にしてもらって保税倉庫に2泊。
こんな感じなら平気だろう。 1泊2000円。 
という手はずで4月2日に延期。
 
4月2日は朝9時に港に行くぞ。! 6時に起きた          つもり。
何でかっていうと通関も自力。
帰りも自走。
何が起きるか解らない。
車両 税関検査 とかいわれるとその日に終わらなくなる。
 
税関検査ってすごいよ。
コンテナごとX線掛けるんだから。 あ〜ここに影がありますね〜 みたいな。^^;
保税倉庫から税関まで運ぶのだって保税中だから自力で運べないの。
だからまた余計にお金がかかるの。 どゆこと?・・・・。
 
で途中四谷によってうちの輸入担当をたたき起こす。朝8時。 おまえ昨日飲み過ぎたろ。・・・・・。
 
大井埠頭までは下道で。 朝の都内は道すいてるのよ実は。
この橋を越えると大井埠頭。
 
そしたら保税倉庫にいく。
車から石刷り取らなくっちゃいけない。
石刷りってのは車体番号の拓本のこと。
税関職員立会い。 2人様いらっしゃいました。
長旅ご苦労さん。
鼻っ面に札つけられちゃったのね。^^;・・・・・
見ている中で拓本をとってとりあえずOK。
何で見に来るかというと保税中だから税関職員立会いのもとでしか車に触ることが出来ない。
だからさ、あんまり写真取る雰囲気じゃなくてね。写真はあんまりない。
 
そしたら倉庫で書類を受け取って税関に行く。
必要な事項を記載した申請書、税金の計算書、車体番号の拓本、フランスでの売買契約書、そのほかの書類を出す。
提出したら呼ばれるまで待つ。
 
意外とすいてる。
 
ここで検査で〜す。 っていわれたらカラの財布投げ出して気絶したフリをする。 うはははは。
うそ。 
 
待ってる間 面白いもの見たよ。
どうやら最近コピーブランドの輸入が増えてるみたいで、税関の壁に何枚も コピーブランド品の輸入は違法です。 ってポスターが貼ってあるの。
で、ショーケースが並んで2個おいてあるんだけど、そこに見覚えのある有名ブランド品がたくさんはいってる。
そのショーケースには 
 このショーケースの中はすべてコピーブランド品です。
ってかいてあんのよ。 まあ、それはそうだ。 みたいな。
 
でももう一個のショーケースには 枯れ草やら 白い粉が入ってるのね。麻薬。
うははは。 白い粉のコピー品って小麦粉か? 輸入禁止か〜?。 ^^
こっちのショーケースは本物は禁止だけど偽物はありだろ。
ってくだらない話してたら よばれた。^^;
 
検査ありませんでした〜。  いえい。
別に嘘も隠し事も密輸品もないんで検査になってもなんともないんだけどお金かかるのは売値に響くからやっぱね〜。
う〜ん税関の人大好き。 働き者だし書類の訂正箇所とか丁寧に教えてくれるし、書き間違いを指摘してくれて650円多く払わなくてよくしてくれたし。 見習えフランス役人。
 
輸入許可証をもらったら関税、消費税を払いに行く。まだ消費してねえっつうの。 しかも41年も前の車もう消費しつくされてるっての。^^; まあ、でも650円とくしたから後で昼飯でも食おう。
しかし今日だけで又何十万円か取られる。 は〜あ。
 
今度は通関証明書を出してもらう。
通関証明書が登録のとき陸事で一番重要な書類なんで絶対間違えないように記入。訂正不可能。
おねえさんやさしい。 結構美人。^^v
 
そしたら手続き終了〜。
一応税関の中の食堂を偵察。
埠頭は倉庫街だから飯食うところ見つけるのが大変。
弁当屋サンのバンがあちこちに走ってる。 だから飯食うところ見つからなければ又ここに戻ってくる。
 
11時チョイすぎ。
倉庫にダッシュで戻る。
てのは11時40分くらいまでに書類出さないと午前中に車が出せなくなっちゃう。
まあ、フランスと違って昼休みは1時間だけどね。 えらい日本人。
 
倉庫に戻ると担当の人が もう終わったんですか? ってちょっと驚いてた。
うはははは。なめんなよ。 
自動車は検査になる確率が結構高い。 だからそう簡単に終わらないと思ってたみたい。
あ、移動代もうけそこなったと思ったのかも。 うはははは。
 
そしたらダッシュで車のところに。
係りのひと見つけて書類をだす。
そうすると車を出させてくれる。
 
バッテリー上がってますから。・・・・・。
 
とにかく倉庫から出しちゃおう っていうんで手で押して倉庫から降りるスロープまで行く。
後は惰性でおりる。
 
日本上陸。!
 
乗ってきた車からバッテリーをつないでエンジン始動。
一発。!。
 
いいね〜。
 
 
仮ナンバーつけて  あ〜!!!!
よく考えたら仮ナン つかないじゃん。
だってさ、 穴ないもん ネジの。 何でネジ持ってきたの?・・・・・・・・
 
あたりまえだし。^^; フランスから来た車 日本のナンバーつかね〜だろ。
コンビニにガムテープ買いにいこう。・・・・・。
コンビニの場所は既に確認ずみ だって飯食えないと・・・・・・。
仮ナンバーをガムテープで貼って。
さ〜てここからは晴れて公道を走れる。
どこに行く? 飯食いに。  又飯かよ。・・・・。
 
ガソリンは知ってのとおりほぼカラです。
てことは人間も車も飯です。 飯。 飯。
 
大井埠頭から行くとすると。 大田市場です。
市場。 ガソリンスタンドもご飯もある。
大田市場の食堂は 市場併設だから・・・・。 あ、逆か。 
材料が市場直送。
 
ガソリンスタンドにいったらなんとレギュラー119.6円でした。
安! 市場直送?
 
輸入担当。高血圧なのにアジフライ定食なんか食って平気なの?^^;
大田市場でたらふく食ったら一路日野へ。
快調。 眠くなってくる。 ぽかぽか陽気だし。
フランスで見つけたクラッチ漏れも平気。 まだ走れる。 工場帰ったら直そう。
東京の車の流れに全く無理なく乗れる。41年前の車。
何のストレスもない。
注目度高い。ちょっぴりみんなに見られる。 微妙に恥ずかしい。 ガムテープ。^^;
 
そんなわけで無事工場に到着しました〜。
 
せっかくだから仮ナン生きてるうちに写真取りに行ってこようってんで桜咲く道へ。
多摩のシャンゼリゼと呼ばれる某所。 ほんとか?
 

珈琲のみながら反省会。
 
ほんとに長旅ご苦労様でした。
おつかれさん。
 
長旅の垢を落さねば。
 
さあ、夕飯何食う?^^;
 
 
 

 
  上陸前夜 〜プジョー204ブレーク その6〜   2008年4月12日
 
 
 
実はもう既に 204上陸しました!〜 いえい。
 
東京は桜満開
 
でももうちょっと能書き書いちゃう。
 
プジョー204は1963年にヌーベルプジョープロジェクトD12で企画された6CVクラスの車。
デザイナーはピニンファリーナが何度も再考を重ね、メカニズムでは横置きエンジンの下にトランスミッションを配置したイシゴニス方式を採用。 エンジンはアルミブロックのガソリン1100ccと1300cc そしてディーゼル。
足回りだとフロントマクファーソンストラット、リアトレーリングアームの4輪独立でフロントブレーキがディスク。リアはドラムね。
 
 
正直言ってこれらのメカニズムは当時としては先進的。
でもシンプルでよく出来てるから現代でも普通にうごいちゃう。 生き残る車の典型だよね〜。
もちろんフランス車特有の変な機構もあるけどね。^^;
ベルトなんかこんな掛けかただし。^^;
 
 
生産は1965年〜1976年まで。 (昭和だと40年から51年まで。)
うちのは車体番号からも車検証からもつじつまの合ってる1967年式。 お誕生日は4月20日だからもう41歳。
田舎の育ちのフランス娘かとおもいきや 一番下から車体に直接かかれたナンバーを調べると92番は Hauts de SEINE = オードセーヌ県 なんでパリ近郊。  最初の持ち主のお名前までわかっちゃう。^^
な〜んでか。
 
このファーストセカンドオーナーが物持ちの良い人でね〜。
 
ノーマルの鍵、ノーマルのスペアキー しかもふる〜いキーホルダーついてる。
 
そしてオーナーズマニュアル と 新車保証書やら整備記録。 すごい。
こんなの大体のこってても車屋がガメちゃうか捨てちゃうからなかなか次のオーナーに渡らないのよね。
うちはご希望なら次のオーナーさんに差し上げます。 うれしいよね。^^v
ちなみに前オーナーは30歳代の夫婦でした。
ルノーのフロリードに買い替えなんでこの車を売りに出した。
ごめんね〜 日本にもってっちゃうんだよ っていったら
なんで? いいよ 日本で大切にされるでしょきっと。 っていってた。 うるうる。
 
 
 
 
で、76年まで継続して生産されたけど同じメカニズムのまま1970年には304が登場。
こっちは1980年くらいまで。 結局このメカニズムは15年も使われた。
じつはまだそのあとも生き延びるんだけど。
 
で、304を見るとボディーは結構違うデザインで504系なんかに似た感じに変わってるんだよね。
でもセダンなんかを見るとちょっとボルボか?って感じになっていい感じの古いフランス車とはちょっとデザインが異なる気がするのよね。
 
でも304ブレークだけはちがう。 おまえ204ブレークの顔だけ304にしたろ ってかんじです。正直言って304ブレークも一台めぼしつけておいたんだけどちょっと年式が新しすぎて排ガスに引っかかるんで204だけ買ってきた。
まあ、とりあえず渡仏のレポート見てもらった方にはわかると思うけど12日間ですべての手続きを済ませるとなると今回は2台は無理 という結論になってね。 まあ、見るだけ見てきていい車だったから次のときに買えばいいかなって。
いつでもかえるぞ。 こっちはモケットシートがふかふかでいいかんじだったのよね〜。
 
話を204に戻すと1965年の発表時に 
Berline Grand Luxe Essence =ガソリンのグランドラグジュアリーセダンが約21000台
 
1966年には
廉価版の Berline Luxe
オプションでマスターバックつきの Grand Luxe
そして Break Grand Luxe が発表された。生産は約41000台このうちの1台がきた。
 
1967年になると
ブレークにオプションでマスターバックつきが登場(うちのはこれよ。^^)
クーペとカブリオレとフルゴネット=パネルバン も追加された。
 
68年にディーゼルが追加
70年には304が発売となって併売が6年続く。
 
という感じなんだけど、デザインもパッケージングもいい。
コンパクトなサイズだけどFFで広い室内。床もほぼまったいらだからレッグスペースが広い。
シートはフルフラットになるしコラムシフトででかい椅子だからほぼベンチシートみたいなかんじ。
 
    
シンプルなダッシュパネルが余計に室内を広く見せる。
 
 
椅子はいわゆるフランス車のいす。 最近のフランス車にはないやつ。
でも背もたれは薄いからリアシートもしっかりレッグスペース確保。
 
 
 
 
すごいパッケージングです。
R8もすごいとおもってたけどホントによく出来てる。
しかもブレークはリアシートが倒れて床まったいら。
ほぼセダンと乗り心地の変わらない椅子でこんなにすごいとは。
今の日本車どうしてこれできないんだろう。。。。。
 
乗り心地はもともとやわらかめの足回りにでかいアッパーマウントでショックを吸収した上であの椅子でしょ〜 もう大好き。 るんるん。
メロメロ。
 
しかもタイヤはほそくて155SR15とかでお前はリアカーかっての。 このタイヤがパワステ無しのFFを可能にし、同時にあの乗り心地を実現する。
やっぱフランス車はこういう普通の車が一番いいんだな〜
 
今回フランス語の本ひっくり返して色々調べて、ついてた資料見返してどんどん愛着がわいてくる。
あ〜そっか。 もって帰ってきたのは車だけじゃない。 この車の物語も一緒にもって帰ってきたんだな〜。
 
これが日本の桜だぞ〜。
 
 
 
  年度末だよ マイティーボーイ   2008年4月02日
 
 
 
あ〜 年度末ですね。
年度末は車検が沢山。
 
車検場が混んでるから大変です。
軽自動車の車検場は狭いんで車が場外に溢れ出し、道路上に列を作ってたりします。
 
昨日も今日も2台ずつ車検をやっているような状況。
しかも一筋縄じゃ通らないようなものもあるから大変です。
 
さて、今うちのメカが悪戦苦闘しているのはスズキのマイティーボーイです。
お客さんが某ネットオークションで買ってきたもの。
ここ最近ネットオークションで変なのつかまされてなきついて来る人減ってたんですけどこれはやられちゃったかな〜 という感が無きにしも非ずです。
 
外装はきれいにしてあって、当時流行のAE86見たいな白黒パンダに塗り分けられてるから結構イカス。^^
まあ、外装だけでもやり直せば購入金額くらいはかかっちゃうだろうからまあ、安かったでしょう。
既にベース車が20年たってますからもう旧車の部類。
 
スズキマイティーボーイは もともと日本で一番安かった軽自動車でセルボのピックアップトラック版みたいなかんじです。
550ccガソリン3気筒OHCから28馬力を出しますが、乾燥重量が520Kgしかないんでマニュアルミッション車はよく走ります。
 
この車は既にお客さんが買ってきたときにアルトワークスのツインカムターボエンジンに載せ換えてありました。
昔何台か同じ仕様を作ったけどそれはそれは速かったよ。 ぴゅ〜 ってかんじ。 リミッタ殺してメーターの表示の無いところまでハリが行っちゃうような車でした
 
しかしこの車、受け取って帰り道にミッションが焼きつき。
 
あちゃ〜 ミッションオイルはいって無いじゃん。

漏れてもいない。 いれわすれかな。 ありえん。・・・・・。
ミッション交換が予算的にも現実的だろうと言うことで中古のミッションに交換。
 
マー坊は顔をばらして作業する。
作業開始して呼ばれる呼ばれる。 社長〜 ^^;
 エンジンリアマウント ないし。・・・・・・
 
ミッションマウントブラケット ネジ刺さってるだけだし。・・・・・・・ てかもう少しで落としてくるところだった。 
 まあ、ブレーキローターはこんなもんだろ。相当ほったらかされてたやついきなり走るとこうなる。
 
でもさ〜 こういう仕事は無いだろ〜。 殺す気か?
キャリパー違う車のだし。^^;
つかねーだろこれ
下駄履かせて無理やりついてる。
 
お前ブレーキパッドちゃんとあたっとらんがな。      ありえない。。。。。。 
こんな感じでしかブレーキローターにあたってないのよ。 
 
ここまで来るともう確信犯だな。 売り逃げ。^^; うははは
まあでもボディーきれいだからボディー買ったんだと思えばトントンでしょ。
悪人とは言い切れない。
 
こうなるともうインチキ探しが仕事になる。
エンジンルームはもちろんま〜あれこれでてきた。
インチキのデパート 何でもあり。
 
マフラーはマーボー専門店製のかっちょいいのがついてるんだけど 取付作業がいい加減。
せっかく専門店がいいマフラー作ってくれてるのに取り付ける人が悪いとこんなかよ っていういい見本。 
半自動溶接機のワイヤーが中にこんなに出てきてる。^^;
 ラジエターはこんな  
こーひーた〜いむ。^^ 違いのわかる男。
 
水路もものすごい。 だからファーストアイドル(冷間時のアイドルアップ)効きっぱなしでアイドリング2000回転くらいある。
スロットルボディーのところにホットワックスでファーストアイドルを上げる(下げる)機構がついてるんだけどそこが開きっぱなし。
水が回って無いからエンジンあったまってるのに下げてくれない。
 
この車はリアが板バネ。
だから車高を下げるにはバネとホーシングの間にかませ物をする。
ってこれありかい。?
 
ガス管の接続用のエルボ。 うははは。
 
それまた こんな分厚い板まで作って焼きの入ったボルト8本も使って作ってる。
買った方が明らかに安い。 それとも自動車用品じゃないものでどうしてもやりたい人だったのかな?
こんな厚い鉄板にどうやって穴あけんのよ。 工作技術有るなら車をちゃんと作りなさい。 うひひひひ。
だいたい さっきのブレーキキャリパの下駄だって鋳物でできたアップライトに平気で点付け。
そんなの10回もブレーキ踏んだらはがれちゃうのしってるでしょ っての。
 
まそんなわけで 
ガス管をきちんとした専用部品に交換して。
これが専用の部品 ロワリングブロック ってなまえ。
下の写真が使用前 使用後。
ローダウン具合は変わらない。 2インチダウン。
何で変わらないかって?   ははは ガス管も単位はインチ使ってるんだもん  はははは^^;
 
で、ミッション交換して ついでだから クランクシールも交換。
ついでだからタイミングの目盛りに色入れといた。だって調子悪いんだもん。絶対後でタイミングチェックすることになるはず。
畑から掘り起こしたようなエンジンも、焼肉屋の換気扇みたいに汚れたエンジンルームもすごい時間かけて掃除して。
 
ローターは研磨。
 
ま〜そのほかにもでるわでるわ。
椅子なんかもFD3Sの奴がついてて てきと〜についてるもんだから椅子が後に下がらない。
俺乗れない。(身長180cm)
だもんでシートレール溶接やりなおーし。
だってそのままじゃお猿の電車かってかんじ。
 
ネジがしまって無いなんてあたりまえ。
よくこれであんなところから乗ってきたね。 チャレンジャー。
 
他にも沢山あって、エンジンがレッドまで回らない。とか燃料ポンプが理論に反したつけ方とか、まあ不具合作る為にわざとやったのかってかんじ。
 
他にはリアブレーキ。
走るとカタカタ言うのよ。おまえは赤ん坊の手押し車かっての・・・・。
とりあえずドラムはフロントと一緒に研磨して面は出てる。
 
今度は何を仕込んであるのかな〜。
とにかくきちんとばらして動くところはスムーズに直してやらなければ。
 
おまえらがちゃんと動かないからシューが偏磨耗しちゃってるし。・・・・・・・。
 
み〜っけ。
 
あんたシュー曲がってるじゃないですか。これじゃーね〜
安いから新品に交換交換〜。 
 
てな訳で完治。 なんできちんと直さないかな〜。 手を入れた後しっかり残ってたのに。・・・・・・。 
でも仕方ないか。ものの考え方が違うよな〜。だってここまでやってたら車の値段越えちゃうもんな〜 ある程度動くようにして相場より安めにオークション出しちゃえば後はノークレームノーリターン だもんね。
おかけげでリアブレーキが効きすぎて雨の高速 リアロック注意 な車になりました。 リア軽いからね〜。 怖い。 気をつけて乗ってね。
 
実はリアショックもマー坊にアルト用をつけるとまっすぐつかないみたい。
なのでノーマルバネの硬さより硬くなっちゃうのよ。
で、ぽんぽんはねるようになっちゃうので注意がが必要なのよねん。^^;
 
他にもあれもこれもな〜んも固定してない。
インタークーラーはネジ一本で固定。エアクリーナーはおいてあるだけ。
キャニスターは隙間にホースと丸めて突っ込んであるだけだし バキュームセンサーは固定されて無いし やること結構あるね。
固定してないエアクリーナーがぷらんぷらんしてた。 フリチン状態。 うははは。
簡易だけど固定してあげて、大気開放してたブローバイもエアクリーナーに戻してやる。
 
完成形はこんな感じ。
 
作業はね  
エアクリーナーに穴を開ける。 
 パイプを作る。  水道管とエアコンの室外機のパイプ。 銅製の高級品だぞ〜
これをロウ付けして完成〜。     
パット見きれいでしょ。
 
いろんなもん一個一個取り回して固定していく。
インタークーラーはステーを作ってやる。
 
てなかんじでやっとこさっとこ完成〜。
お金かかっちゃったね。 ごめん。。。。
でもこれで安心して走れるぞ〜。
 
 
あ、デスビキャップのネジ折れてた。・・・・・。
 
あ〜そうそう 中古のミッション乗せたら5速が抜けちゃうんで結局ミッションも5速のところだけばらしてシフトホーク交換したんだった。 写真どっか行っちゃったな〜 まあ、その内気が向いたら乗せときますよ。^^;

追加 気が向いたわけじゃないけど。
写真がたまたま出てきたんでUpします。

マイティーボーイ(SS40系)のミッションはその後のCA70系のアルトなんかと違うミッションを使っていて、これがいろんな制約を生むんで面倒くさい。

つまりこの車のドナー車になったであろうCA72Vなんかのアルトワークスのミッションとは違うんで今回SS40系の中古ミッションを探して組んだんだけど、このタイプのミッションは弱点があって、各部の容量が少ないみたい。だからオイルが少ないとベアリングから音が出るし5速が抜けたりする。
クラッチの容量もSS系は小さいんでF5Aツインカムターボに乗せ変えたときはここに問題がくる。

クラッチ板はいくらでも改造が利くから摩擦材をメタルや強化フェーシングに張り替えることはできる。
でもいくら調べても強化のクラッチカバーが無いんでここが困るところ。
まあ、本気でやりたければ考えなくも無いんですけど。^^;

CA系のミッションはもともとクラッチ&フライホイールの径がでかいタイプなんでこっちを使えば何の問題も無いんだけど今度はミッションを車に固定するのが大変なの。
むずかしいよね。

そんなわけでSS系のミッションの弱点 5速抜け なんだけど、
大体5速ミッションは4速ミッションをベースに5速部分を後から付け足して設計されてるのが多い。
この辺はルノーもプジョーも一緒。 FF系は多いんだよね。
なので5速を見るにはミッションの一番端っこのふたを開けてみてあげればいい。

もうシフトホークはずしたところ。

で、シフトホークなんだけどこんな感じ。
携帯カメラで撮ったからいまいちなんだけど黒いほうが古いやつでグレーのほうが新品。
黒いやつものすごく減っちゃってるでしょ。
これで5速を押し切れなくなっちゃって固定されるところまで入らないのよ。
だからホークを交換。

そしたらおしまい。

簡単でしょ?車上でできる。
うははは。交換だけなら誰でもできる。
まあいろいろ考えながらチャレンジしてみて。
悪いのはホークだけとは限らないよ。 良く見てね。

ルノーのシュペールサンク、クリオに流れるトランスミッションのJB系はギアのシャフトが刺さってるハウジングの部分が薄くて割れる。 だから昔よくあのマニュアルミッション壊れたんだよね。
特にどっかんクラッチの人とか、スポーツ走行、エクスプレスに重いもの乗せて走る人の車はハウジングが割れて交換になった。
でも軽いヒビとかだと力のかかってるときしか不具合で無いから見えなくって原因不明〜 なんてなってたんだよね。 良く見ればわかる。

がんばれ〜。

あ〜車検目白押し。・・・・・・・・・
あ、しかもプジョー204の船 来週到着だ。
なんで月末やねん。 でもわくわく。
 
 
 
 

 


  並行輸入新規登録車 で〜はみんぐぅ   2008年3月18日
 
 
フランスから帰ってきてからというもののま〜それはそれは過密で。^^;
 
すっかりご無沙汰しちゃいました。
とにかくやること大量にあって、長期の出張の後は半分ノイローゼになります。
 
帰ってきて翌日からはこいつの並行輸入新規です。
この車日本には1台しかないはず。
しかも車はもう日本に入ってきちゃってて、車検取れるんだか取れないんだかわからないまま登録してくれとのこと。
 
 
 
この車はヒュンダイのスターレックス。
お客様は特殊な方。
 
先代のスターレックスは三菱デリカの韓国版。
でもこいつは違うみたい。
 
そして韓国で売ってるのは左ハンドルの11人乗りとかなんだけどこいつはなぜか右ハンドルの8人乗り。
なんじゃこりゃ。
聞いてみるとニュージーランド仕様。名前はH-1に変わる。
調べてみるとニュージー仕様はディーゼルのみ。
無理〜 ディーゼルは日本で登録できないのよ。 ガス検が並大抵のことでは通らないし、ガステストに金がかかりすぎる。
これはお断りだなと思って電話したら昨日ガソリン入れたとのこと。  ???
なにそれ?
てことはどこか他の国向け。 日本仕様は存在しないからてことはユニオンジャック入りの国旗を持つ国。
お〜! すとラリア仕様か。
 
てことで調べるとありました。 現地名 i-MAX 。
てことでこの車豪州向けのスターレックスらしい。
エンジンは直4のガソリンツインカム。 FRで4速AT
 
日本で並行輸入車を登録するときにはいくつかのハードルがあって、今回のこの車はH17排ガス検査 (10.11.15モード)と日本の安全基準をPASSしなければならない。
 
新しい車はこれが厄介。
無ければ車一台壊してテストする様。とにかく証明が必要。
 
安全基準は日本のTRIAS という規格に合致していることを証明する書面がいる。(保安基準適合証明)
この規格、欧州ではECE、アメリカではFMVSS という名前でそれぞれが独自の規格なんだけどどこも似たり寄ったりで、どこかの基準でクリアーしてれば日本もOK 見たいな仕組みになってる部分もある。
日本で安全基準として求められる項目をどこかの国のどの規格をクリアーしているか証明書を出すの。
これは強力な協力を得てなんとかGet。 ^^いえい。 かむさむにだ。
 
しかもすべてクリアーしてる。あたりまえだけど。^^
今回のこの仕事で韓国車に関する沢山のことを調べた。
そこで初めて知ったんだけど、ヒュンダイは世界で第6位の生産台数を誇るメーカーなの。
トヨタが1位でヒュンダイ6位。 2〜5はGM フォード クライスラー VW なんとホンダや日産なんかの国産メーカーより上。
すげ〜。 日本もうかうかしてられない。
道理でヨーロッパでヒュンダイちょくちょく見かけるわけだよ。韓国車増えたな〜なんて思ってた。 
しかも行き帰りの飛行機大韓航空だったし、現地で携帯買うのに韓国製かヨーロッパ製か真剣に悩んでたし。で、帰ったら韓国車の登録でしょ? 何かの暗示だったのかも。・・・・・・・。 
 
車のほうもよく出来てる。
日本車うかうかしてられないぞ。
しかもヒュンダイ低価格。 
日本車のコストダウンはま〜いいとこ限界。
人件費高いし。 削るとなれば人件費、税金、土地代、 削りたいけど削れなかったところ。
工場が海外に出ちゃう。 車が安くなって喜んでるのはいまのうちだぞ〜。 うはははは。
日本は本当に車もガソリンも物価もものすごく安い。 ありえない。消費者天国。
 
で、ガス検だけどこいつは受験料が22万円くらいかかる。
しかも落ちたらもう一回チャンスが有るけどクリアーできないとまた再受験。=また22万円。^^;
 
ガス検は東京の昭島市にあるJATAという日本自動車輸送協会(だったかな?) でうける。
幸にもうちは近いんで楽なんだけど、このガス検施設日本には東京と大阪にしかない。
地方の人どうしてるんだろ。
 
今回は時間が無いんでとにかく予約を入れて2日後には受験というハードスケジュール。
で、ガス検受けてきましたよ〜。
 
 
まず車を持ち上げて排ガス浄化装置の確認から。どんな機構でどうやって排ガスを落としているかを確認される。
 
そんなに取り囲まないでよ〜。
 
この施設並行輸入車はもちろん正規輸入車も抜き取り検査でチェックしてる。
いろんな車有ったよ。 フランスの某ディーラー車も2種類入ってた。 ないしょ。
バイク試験してるところとか怖くて見れないよ。
ローラーの上に無人のバイクが走ってるの。 こえ〜。
検査室の中に入ると音がすごくて話が聞こえないくらい。
 
ガス検、登録関係は写真、依頼者、同業者 いろんなとこに配慮が必要なんで詳しく書けないのよ〜。
これ出しても平気かな。
 
並行輸入車 なんとディーゼル。 通ったかどうかは教えない。^^
良いな〜この車。 ヨーロッパのディーゼルほんとうにいい。 これ買った人うらやましいな。
エンジンいすゞ製だし。ね。^^;
 
ガス検はこんな感じ。
写真平気かな。・・・・・・。
 
もうホント研究所みたいなとこでシャシダイの上を実際に走らせながら排ガスをずっと監視するの。
10モードとか11モードとかいうでしょ?
あれって0発進40キロまで加速 とかそういうメニューを10個、11個 とやるから10モードとかって言う名前なの。
今回は17年ガソリン排ガス規制乗用だから10.11.15合計36個のメニューをこなしてその間中の排ガスデーターが取られるって思えば解りやすいかも。
試験は2日かかる。
 
ガス検お金かかるけどこれだけテストしてくれるんだから安いかもね。
うちらは2日間かけてわずかの金額しかもらえないし、しかもなんかあったらその場で対応しないといけない。
結構神経使うのよ。 すんなり通ればネットであがってるレポートみたいに「結構簡単でした」 なんて書けるんだけどね。^^;
 
そんなこんなでガス検は無事終了〜 いえい。
でも他の車に比べると少し多めにガスが出てた。 とはいえほんのわずかだけど。
もちろん規定値内なんで全く問題なし。
 
それがおわったら今度はリサイクル料金の設定をしてもらう。
こいつがね一番あたまにくる。
とにかく仕事が遅いのよ。平気で1週間とかかかる。
頭にきたんで丁寧にお願いしたらなんとか早めてくれたけど4営業日6日もかかった。
何のためのコンピューターなのよ。
だいたいリサイクル料金を払わないと検査が受けられないってのがおかしい。 登録が出来ないのは解る気もするけど検査も受けられないってのはどういうことだ。 天下りめ〜。 徳田様に言いつけて成敗してもらいたい人種だよね。
 
で、並行して陸運局で今度は日本の車検をうける為の準備。
又検査かよ。
こいつは資料を作る。
資料は車のデーターや先述の保安基準適合証明、カタログやら車体番号の解説やエンジン型式の解説やらまあ、いろんな書類。
 
A4でまあ、2cmくらいの厚さかな。
でもネットでいろんなところから引っ張ってくるから楽になたよね〜。
それら書類を陸事に提出して申請。
書類でOKが出れば車持込。
 
書類出しに行って検査官がチラ見。 いつ車持ってきます?だって。うははは。信頼されてるのね結構。 いやあきれられてるのかな?いつも変な車ばっかで、しかもケツカッチンなのばっかだから。
あんたら仕事速い。 おりこう。 さすが民間。 天才。 よっ!大将。 東京の陸事すばらしい。 もうこれ以上ほめられない。^^;
 
じゃああさって。 みたいなかんじ。
で、忌々しいリサイクル料金もできあがってきて(なんと2万5千円越)登録と相成りました。
お前どういう計算するとリサイクル料金そんなに高いねん。
とにかく輸入車はおかしな公式があるみたいでとにかく不利にできてる。
GMのCEOとかにいいつけて貿易障壁だっていわせるぞ。 徳田様〜^^
 
とすったもんだがありましたが車預かりから約2週間で登録と相成りました。
どっかの町をこれから走ることでしょう。
この間も並行してナビとETCの取付(配線わからんし2DIN変形だしブラケットは1品で製作で、2日がかり)ウインドウフィルム、新車なんで外装の保護フィルムはぎ なんかもやったからほんとよくまにあったな〜 ってかんじ。しかも書類たりなくって税関取りに行ったりしたし。 
税関も仕事速かったな。2〜3日かかるっていうところ即日やってくれた。お姉さん美人だったし^^v
しかも税関って5時過ぎても残業代払うと夜でも仕事してくれるって知ってた? もう公務員の鑑。 
 
憲法第15条 A すべて公務員は、全体の奉仕者であつて、一部の奉仕者ではない。 ってかいてあるだろ!
天下りは公務員じゃないから仕方ないか リサイクルめ。
 
あ〜つかれた。 
でもお客さんとても喜んでくれたのでまあいっか。
 
しかしお客さんとこの門 守衛さんが居て、玄関には金属探知機があって。 ピーピーなってたし^^;
機動隊の方もお勤めご苦労さん なところでした。
 
韓国メーカー車あなどれません。
てか、結構欲しくなりました。 輸入しちゃおうかな。
おかげで今回韓国車を取り巻く状況や情勢大分勉強しちゃいましたよ。
今はどうしてもヒュンダイというブランドイメージが日本になじまないから売れないのは仕方ない。
でも車としては世界で6番目に売れてるメーカーだけある。
ここから国籍色を無くす展開を取り始めたら間違いなく売れるな。
どうやって売るか? 
それはコンサルタント料もらわないと教えてあげない。 うはははは。^^
 
 



   旧車ラリー BOUCLES DE SPA その2   2008年2月27日
 
お待たせしました。                             
相変わらずじらしていこうか。
BOUCLES DE SPA はスパを中心としてその周辺の町、その公道、私道、
そして3個の施設を使用して行われる。
3個の施設とは、スパフランコルシャンサーキット(のなかの森)、プジョーの運転体験施設、ベルギー軍?のキャンプロイアルバート。 すごいよね。
これでラリーの規模がどのくらいかわかるでしょ?
 
 
しかもラリーの観戦は基本的にタダ。
だからスパフランコルしゃんとかタダでは入れちゃう。いえい。
 
で、ラリーの実際の写真はない。
だって目の前、手で触れるくらいのところドリフトして走ってんだよ〜。そんなの見るのいそがしくて写真なんか取るわけないじゃ〜ん。^^
 
だからほんとに写真はあんまりないよ。
 

この写真とってて俺轢かれそうだったらしい。^^;
ファインダー越しだとよくわからない。
こんな風に旧車がすごい勢いで目の前を走っていく。
ミスコースしてマンタ400がY字路飛び込んできてね、ひかれそうになってた人たちもいた。
各SS(スペシャルステージ)は封鎖された公道でどこでも救急車と消防車が待機。
 
そのあとパルクフェルメでグループごとにあつまる。
普段欧州車ばっかりやってるから みょ〜に日本車がかっこいくみえるのよね。^^;
 
ハチロクかっちょいい。
こうやっていろんなところ場所を変えて走って回るのよ。
で、我々も地図みてそこに先回りして観戦。

ラリーは夜になっても続く。
 
ははは、夜のラリーは写真に写らん。
でも目には見えるんだよね〜
 
夜の写真の場所はこんな感じのダート。タイトコーナー。
そりゃあんたすごいドリフトだよ。^^v
入り口からドリフトしてるがな。 拡大するとなんとなくわかる
 
そんなわけで夢のような旧車ラリーの日は暮れていくのでした。
 
スパの町はとてもきれい。パリに戻るのが嫌なくらい。
道も広いしごちゃごちゃしてない。 最高。
 
ここ Spa は実は日本で温泉なんかをあらわす”スパ” の語源。
実は温泉地。もちろん温泉施設もある。
温泉施設は温水プールみたいな感じでもちろん水着ではいる。
行ってしっかり保養してきた。
でも温水プールぬるいのよ。あたりまえか。
 
で、2階はサウナがあるけど二つに分かれてる。
一つは水着着用。
もう一つはnaturist用。 
もちろんどっちも混浴。
私がどちらに入ったか?それはいえないあしからず。^^; うははは。
 
 


   BOUCLES DE SPA   2008年2月26日

 

さて打って変わって今日はベルギーです。
ベルギーはフランスのお隣の国。
陸続きでオートルートを通ればいけます。
レンタカーで片道450キロ。
 
ベルギー王国の基本情報は
人口 1045万人(東京都より少ない)
国土 日本の約12分の1
言語 オランダ語 フランス語 ドイツ語
こんな小さな国なのに、日本との貿易品目の第一位は輸出入ともに自動車が一番多い。
これはどういうことか。
さあ、みんなで考えよう。^^
 
今回このベルギーへは何をしに行くのか。
実はラリーを見に行くんですね〜。^^v
いままでレトロモビルのためにフランスへは来てたんですが、最近は魅力を感じなくなってしまって・・・・・。
だから必要な部品と情報だけもらったらさっさと帰ってきちゃった。
 
今回は車の仕入れとこのラリーを目的にきてたんですね〜。 いえい。
 
ベルギーのSPAで開催される旧車のラリーです。スパはF1で有名なフランコルシャンサーキットがあり、温泉地。日本語のスパの語源にでもある町。
ここで旧車の大規模なラリーが開催されます。
さて、このBOUCLES DE SPA は今回で50回を数える歴史あるラリーその参加台数はなんと237台!!!
すげ〜 公道最速、一番かっこいいのはラリー車だと思っていますからたまりません。^^!絶対行く。
 
下調べはしたけど朝9時ごろスパでやる。それ以外の情報はほとんどありません。でも行く。
まあ、狭い町だから行けばわかるでしょ。
ラリーは土曜の朝9時に開会式、深夜まで各SSを走ります。そんなわけでパリから450キロ。早起き(ホントは徹夜^^;)して一路スパへ!
 
前日の夜パリ北駅でレンタカーを借りてきて路駐。朝4時出発。
まっくらです。
 
ネーデルランド語、(オランダ語)フランス語、ドイツ語が公用語で、スパはフランス語圏です。
てことは駐在員を無理に引きずっていくことに決定。
つくまで寝てていいという条件で39度の熱のある中早朝からたたき起こします。 鬼。^^; 薬飲んどけ。
 
途中のサービスエリアで朝飯を買ってびっくりしたのですが、ベルギー結構英語通じるのよ。^^;(まぁ全てって訳じゃないでしょうけど。)
なんだ、つれてこなくても良かった。うははは。
助手席で寝てるから起こさずに飲み物を買いに行って、何言ってるのか解らないので英語で聞き直したらすぐに答えてくれます。^^;
この人だけかと思ったら結構通じちゃう。 人口の少ない国。いろんな言葉話せないと商売にならんのかもね。
だって国内で公用語3個もあるんだから。過去にはオランダ語とフランス語で国内紛争があったみたいだし。
 
フランスベルギー国境は高速道路上にあった。
行きは真っ暗だから帰りに取った写真。
 
でっかいモニュメントとタダの無人小屋があるだけ。
正直パーキングエリアかとおもった。^^;
 
東に向かって走ります。 夜が白んでくると正面から日の出が。
それこそ地平線から上がってきます。
 
 
高速でちょっと迷いましたが何とか9時過ぎにスタート会場へ到着。スパの町のど真ん中。
会場の名前は Parc de 7heures = ”朝7時公園”。なんじゃそりゃ。
ついたらすぐに会場でプログラムを買います。
ラリーの観戦はまずこのプログラムを手に入れることが重要。
これにどこがSSでどこがリエゾンなのか。 どこを走るのか そんな地図が入っているからです。
 
そうしたら情報をもらう為にあちこちへアタック。
プレスの溜まり場 =町の図書館 に言って、どこで見ると一番いいか?
って聞いて場所を教えてもらいます。
 
トゥドワ と ゴーシュ。 きこえました。
まっすぐ言って左 といってるようなので地図をみてお〜 ここか〜。 ほんとかいな。
 
だいじょぶ。そのために熱のある中引っ張ってきてますから。^^v
ホントは
いい質問だね〜。
この後この山の中を走るからまずそこに行くといいよ。
この先の信号を左折してしばらく行くとSSのスタート地点があるよ
 
とのことだったらしい。
 
それが解ればスタート会場に集まってる車をカメラに収めます。
 
緯度が高いので朝10時ゴロとはいえまだ朝日がさしている時間。
まだ氷が張ってます・・・・。
ちょっと写真が赤いですがスタート前の車をカメラに収めます。
やっぱラリー車はかっこいいや。
 
 
写真大サービス。
 
ま〜とにかくありとあらゆる車種が来ています。
しかも年式がバラバラ。
どうなってるのかというと参加できる車種は
1981年12月31日までの生産車
1982年以降1986年まで生産のコンペティションカー
となっています。
これが4カテゴリー 14クラスに分かれて戦うわけですからそれこそアウトウニオンの2ストからアウディークアトロまで、KP30パブリカからAE86レビン、SA22C RX−7、シビック、初代エスコートからシエラコスワース。もうそうそうたる顔ぶれ。
参加台数の一番多いのはやはりオペル。カデット、アスコナ、マンタ あ〜参っちゃう。
 
アルピーヌ勢はちょっと少なくて4台。でもね〜 ゼッケン3番 ラニョッティ〜 でした。^^v
 
 
あ〜 前置き長くなったな。
走ってる写真は又今度。 うははは。 みたいだろ〜 見せてあげない。^^
 



   海を目指す 〜プジョー204ブレーク その5〜   2008年2月25日

 
 
 
いよいよ出発の時間です。
今日はいよいよ204を日本行きの船に乗せるべく港へ向かいます。
 
ノルマンディーの方にあるルアーブルという港です。
ここから日本に向けてコンテナ船に乗せます。 贅沢にもこいつのために20フィートのコンテナをチャーター。
う〜ん贅沢。 だいじだいじ
 
港に預けたら午後にはパリに電車でとんぼ返りしたい。
古い車だし、細かく点検したわけでもない。だから何が起こるかわからない。
なので大人の日程でとんでもなく早く朝6時出発。(夜型人間)
 
駐車場に行き車を出します。 暖機暖機。 
下でガソリンも売ってます。 ガソリンを昨日ホームセンターで買っておいたタンクに10リットル買います。
車の燃料メーターはほぼ空。多分5リッター残っている計算。合計15リッター弱。 リッター15キロくらいは走るはず。
 
これで一路ルアーブルへ。
ルアーブルは古くからの港町でここから世界中に貨物船が出ています。
フランスの海の玄関の一つ。北のルアーブル 南のマルセイユ。ってかんじ。
(ほんとか?知ったかぶりもいい加減にしろ)
 
パリからは約200キロちょっとというところ。
パリをでてオートルートで向かうルートです。
 
パリの街はまだ真っ暗。
 
出撃!
ま〜 絵になるねえ。
町は静かに眠っています。
上の写真は凱旋門。 パリの街が手狭になったんで凱旋門は3年前の修復工事の際細くなりました。
 
というのはうそ。
横から見ると凱旋門はこんなに薄いのよ。
 
しかももう6時だから新聞配達も牛乳配達のおじさんも・・・・・・。 ってうそつき。
もう町は動き始めています。
豆腐屋のおじさんが・・・・・・。
 
ペリフェリークからオートルートへ。
トンネルを抜けると  
 
 
なんじゃこりゃ。 すごいキリでなんもみえんがな。
バックフォグの必要な理由がわかります。
 
このところパリはとても暖かい日続き。
今朝は放射冷却で冷え込んだようです。地表の水分がどんどん上に上がっていきます。
気温は放射熱でとても下がる。
さみ〜よ〜。
 
この日はず〜っとキリ。
ルアーブルの港町に下りるまでほんとにず〜っと200Km霧が続きました。
しかも寒い。
 
途中で燃料量調整のためにはいったガソリンスタンドで。
 
あんた 凍っとるがな。^^;
給油中もずーッと霧。
 
ここで点検。 走行中ブレーキオイルのにおいがしていました。
ブレーキは異常なし。
あ〜 クラッチレリーズシリンダー 漏れです。
 
まあクラッチなら切れなくても走れるからいいか。
ほぼ高速だし。
ラジエターにも水足して
 
でも車は快調〜 
 
結局130ちょっと出た。^^v
 
ルアーブルは港の受け入れ先の住所しかわかりません。
いったことない。 てか車持ち込んでくる日本人皆無みたい。
だから迷うと燃料がちょっと足りない計算。
なのでガソリンスタンドに入ったの。 腹も減ったしね。
 
なんでこんなチマチマやってるか。
ガソリン高いから。 うそ。
実は船に乗せるときにタンク内の燃料は5リッター以下じゃないといけないのよ。
だから乗ったこともない車で燃費計算してちょうどいいところを狙っていった。
いろいろ苦労があるのよ。
 
そんなこんなでルアーブル港に到着。
 
港の写真これかよ。 ・・・・・・。
写真取ってるんだからおりろっての。 
いや確かに寒かった。 
そりゃ次の日39.8度の熱も出るわな。

鼻水たらしながら運送会社に。
 
運転手さん 東京港までおくってくんな。 途中日本の巡視船に気をつけてな^^;。
こいつを車に張ってあとは倉庫に入れてくればおしまい。
ちゃんとコンテナに詰めてもらっておいで。 箱入り娘又東京でな。 
 


この倉庫に預けてきた。
倉庫からは港までタクシー。
写真に写ってる派手なベストを着たお兄さんが呼んでくれた。
かれも お〜 ドゥ ソン キャトぉ といってうれしそうに見てたよ。
 
ルアーブル駅からはパリのサンラザール駅まで乗り換え無しの1本。
 
 
ルアーブル駅はむか〜しのレンガ積みの壁を残しそこに新しいガラスの建屋を増築したような形で妙にハイブリット。
でもかっこいい。 国立駅もこうなればよかったのにな。
 
フランスの駅には改札がない。だから乗る気になればただで乗れる。
しかもサンラザール駅にも改札がない。 だからタダで降りられる。
 
でもね〜 こわ〜い改札のおじさんが来るから捕まると大変だよ。
びっくりするくらいの罰金取られるから注意してね。
しかも切符は行き先変更が出来ない。 だから一番安い切符で乗ってなんて考えてると改札で捕まって罰金取られるから注意してね。
 
今回フランス国内での走行距離400キロ強走破。
多少の不具合はあったものの全体的には快調。40年前の車だとおもえばすごい。
なんか売るのが惜しくなっちゃう。^^;・・・・・
 
東京上陸は3月下旬の到着予定。
ちゃんと迎えに行くからな〜 まってるからね〜。
 
 
 
 
 


   駐車場 出発前夜 〜プジョー204ブレーク その4〜   2008年2月24日

 
さて、そんなこんなで新しいナンバーがついた。
今夜は一泊3000円以上する駐車場へ。
さすがにこの車を街中には止められない。
 
ホントは裏レトロで紹介した駐車場にしようかと思ったんだけど、例の工事で閉鎖中。
後はとめられそうなところは・・・・・・。
 
 
お〜ここここ。
 
ここはルノーの中古車新車をメインにやってるディーラー。
しかもかの有名な ジャンレデレ氏の息子さんがやってるお店。
ヒュンダイとかキアも売ってる。^^;
 
今日調べたけど世界の自動車販売数ランキングでヒュンダイ6位だよ。
トヨタ、トップだけどあとはヒュンダイよりも下。 うかうかしてられません。
あ、どうでもいいか。
 
ここにプジョーをとめに行きます。^^;
ここも時間貸しで開放してる。
受付のおじさんに  お〜 204か〜 っていわれた。
そういえば昨日のスタンドのモロッコ人も親父さんが乗ってたっていってたな〜。
日本ではなじみのない車。でもみんな懐かしいみたい。
結構行く方々であれこれ話しかけられるよ。
追い抜きざまに親指立てていったり。
 
 
明日の朝迎えにくるよ〜。
 
明日は沢山走らなくっちゃ。気合入れて行こうな。 ^^v
 
 
というわけで今夜はここにお泊りです。
 
 



   事件発生   2008年2月23日



アップは遅れていますが私は既に日本に戻ってきています。
まだ今回の訪欧で、やったこと沢山あるんだけど最終日に事件が発生したんでそれをアップしますね。

日本からの飛行機は全部シャルルドゴール国際空港に到着します。
通称ロワシー空港。
この呼び方は新東京国際空港と成田空港みたいな関係ね。
お〜 又一つ使えるトリビアですね。

ロワシーはパリの北側に位置する市内から意外と近いところにあるのでとても便利です。

先進国の空港の中でも都市に近い空港でかなり便利といえるでしょう。
それもこれも低い人口密度のなせる業。

ロワシーからパリ市内へのアクセスはバス、電車、タクシー なんかが普通です。
どれもやったことあるけど、タクシーでも新宿から工場まで帰って来るより安かったくらいかな。
近いでしょ?

電車はRERという郊外鉄道を使うんだけどあんまり治安がよくないんでお勧めできない。
北駅(最近ではパリ北駅という名前に変更しつつある)から電車に乗っていくのが普通なんだけど、北駅でスリと格闘したことも有ったもんね。^^

というわけで一番一般的なのはバスでのアクセスです。
市内のいろんなところから出ているんですが普通はロワシー⇔オペラ間を走るバスが便利かな。
今回も帰国当日このバスを使いました。

通称ロワシーバスというんですが、これはパリ市の交通局が運営しているバスで8.6ユーロ。(2008年2月) もう一つエールフランスが運行しているなんとかってバスもあるんだけどこっちは+4ユーロぐらいじゃなかったかな?

で今日はロワシーバスの方の話。
ロワシーバスは日本の路線バスを2両連結したような長さでとんでもなく長い。
日本では見たことのないトレーラーバスってやつ。路線バスもこの連結バスが主流。
真ん中に連結器がついてる。これで道が込んでたら平気で路地に入るから運転手さん尊敬。^^
で、今回も例によってこのロワシーバスでCDG(シャルルドゴール空港=ロワシー)までいきます


パリの交通事情はとんでもなくて交通ルールってなに?見たいな勢いで割り込み、追い越し、突っ込みに何でもあり。バイクは縦横無尽に走るし、歩行者も信号を守らないし、その歩行者引きそうになったら逆切れされるようなところ。

昼すぎの飛行機に乗るべく10時30分のバスに乗った。まだフライトに時間は有るけどま〜飛行機を何度も乗り遅れたり、待たせたり、挙句の果てに黒塗りのリムジンでターミナルから飛行機まで送ってもらったことのある私としては遅れるわけには行かない。もう大人だし。^^;
だから大人の よゆ〜を持った計画 で出発。

ロワシーバスは市内から大体北西方向に走ってクリニヤンクールとかの方向からペリフェリーク(高速環状線)に乗り ポルト ドゥ ラ シャペル あたりからオートルートに乗る方向に走る。
オートルートはパリの交通事情がさらに高速になったようなもんだからそりゃすごい。

合流分岐ではライバル同士がつばぜり合いをしているような走り。 うははは。

今回そのポルト ドゥ ラ シャペルのあたりで事件がおきました。
バスが分岐に差し掛かり方向を変えようとしたところ、さらに左を走るTAXI(307ブレーク)が急にバスの前に割り込もうとした。
そのままバスはタクシーに接触。タクシーはスピンをしながらバスの前を滑っていく。

バスは急ブレーキ、停車。 程なくタクシーも横を向いたまま停車。



次の瞬間後から大きな衝撃が!!!!

つづく。








うそ。

バンッ! という音ととも2回目の衝撃が。
そのあとバラバラと強化ガラスが崩れる音がし、3秒くらいしてから後のほうに乗ってた日本人の女の子達の4人組が叫び始めた。

後を見ると

逃げ惑う乗客。 うそ。

撮影は携帯カメラです。

後のほうのお客さんが前にすすんできます。
そうバスが追突されたんです。 うははは。

追突後の写真はこちら。


でかいトラックだな〜。
後のガラスは粉々です。

そんなわけで道路は完全にふさがれ、大渋滞。



しばらくして間抜けな音のパトカー到着。
タクシーの運転手は腰を痛めたらしく動けません。

とりあえず乗客でけが人はなし。
でも私は膝を強打、首も違和感状況で、うちの駐在員そして他の乗客も首を痛めたようです。

そんなわけで事故処理が始まりましたが路上にはLLC(冷却水ね)とエンジンオイルが流れ、大変な状況に。バスは水蒸気を上げていました。

しばらくしてタクシーをバスの前に移動すると通路が確保され、いままで止まっていた車が動き始めました。
その整理をするおまわりさんが面白かった。バスの横を通過する車たちが見物しながらノロノロすすんでると ”てめ〜 何みてやがんだ! 早くいきやがれ!” と怒鳴っているのには笑いました。 ははは。

我々はそのあとにきた次のバスに乗り空港へと向かいました。

全く何があるか油断も隙もありません。
人生一寸先は闇です。 はははは。

ま〜しかしいろんなことがよく起きるよね。

今日念のために日本で病院にいきました。
お〜 又来たのか〜 久しぶりだな とお医者さん。
又追突されたんだって?無茶すんなよ。
っておい! わたしのせいじゃないし。^^;

車の事故でもう何回この病院にはお世話になったことでしょう。 トホホ。

しかし今写真見ると、タクシー。後続のトレーラーに突っ込まれなくて良かったね〜。

多分死んでたな。^^;





   裏レトロモビル 2008   2008年2月18日


パリの街で古い車を見かけることはほとんどありません。
お国柄あのぶつけるのありな路上駐車じゃコレクタブルな車をそうそう路上に止めておく気になれないです。
でもパリの駐車事情は決して良くなくて、自分の住居に駐車場がついているのはなかなかありません。
なのでみんな公共の立体駐車場なんかにとめています。

近所のショッピングセンターや市役所の駐車場、なんかも月ぎめ、時間貸しで開放されていてみんな普通に使っています。
だから逆に言うと大事な車はそういうところに止まっている確率が高い。
しらなかったでしょ〜。^^


というわけで事務所の近くにあるショッピングセンターの立体駐車場には昔から珍しい車が沢山止まっています。
今回そんな車を写真に収めてきたのでアップします。

ちょうど行ったときは1フロア工事中で、意外と少なかったんだけど結構珍しい車有ったよ。
工事する前はシトロエンDSがずらっとおいてあったという話です。

そんなわけでこの数日で得意になった写真の羅列から。

以下写真
写真の拡大はこちらを
ポチッとしてください。
↑204うちのだし^^




  
書類手続き 〜 プジョー204ブレーク 〜 その3  2008年2月18日


そんなわけで無事シテ島へ。
シテ島はもともとパリだった所。シテ島はセーヌ川の自然の堀に守られた城砦でここからパリが広がっていった一番古い場所。
その後拡大し、最終的には現在のペリフェリック(高速環状線)の部分に城壁を築きその中に城下町を形成していたというのがパリの歴史。



このシテ島、ノートルダムの前にある県警察、プレフェクチュール ド ポリス で、車の名義変更をします。
ここで輸出のために私の名義に輸出車検証を申請します。
普通の名義変更は買い手、輸出の名義変更は売り手がやるものなのですが、今回は時間も無いのでこっちの手のうちで全てをすませたい。
なので一回パリ在住の駐在員名義にして、同時に私の名義にすれば買い手側で全てが済むという方法を取ることになりました。

ここが県警察。
入り口前で行列。
警察に入るには金属探知機を通らなくっちゃいけない。
10人ずつしか入れないようになってる。
そんなに警戒してるってことはよっぽど悪いことして恨みを買ってるってことだな。^^;
うはははは。


ここでまず名義変更。
パリでは役所仕事は死ぬほど遅い。
日本の役所は尊敬できる。日本にいると発狂しそうになるけど。^^v
今回もパリ警察であんまりにも遅いんで頭に来たから大きな音出したら係のひと少しビビッてたし。^^
またすげ〜意地悪な人でね。きちんと説明すれば自分の仕事が速く終わるという頭が働かない。
こっちは勝手がわからないっての見りゃわかるでしょ? なめんなよ。



名義変更したら一度ナンバーを変えなきゃいけない。
やっとこさっとこ名変が完了し車検証をもらったらもう4時30分。車検証でてくるまで1時間くらいはかかったかな。
シテ島についてからは約2時間弱。もうほんとにイラつく。

今日はもう時間が無いんでとりあえずナンバーを交換しに行く。
事務所の近くにあるガソリンスタンドでナンバーを作ってもらう。

しかしこっちのガソリンスタンドすごいよね。
だってさ普通のビルの1階に普通に八百屋みたいな感じで店が有って
その前の歩道にガソリンポンプがあるんだよ。
当然給油も路上。 

そこでナンバーをふつ〜に作ってくれる。

モロッコ人のおっちゃんの勧めで前を白、後ろを黄色で作ってもらった。
好きな色が選べるんだってさ。

年季の入った機械だから字の切れが悪い。
なので手ではがすんだけど、5が上手く切れないんでカッターでほじくってた。
下二桁の75ってのがパリ管轄の印。


そしたら例によって路上でバイクにひかれそうになりながらドリルでナンバーをはずす。
はずしたらてきと〜にドリルで惜しげもなく穴を開けられてリベットで打たれちゃう。
おまえ もう少しまじめにやれよ^^;
しかもドリル切れね〜し。

はずしたナンバーの下から昔のナンバー出現。
まだ黒に銀のナンバー。これがまたボディーに直接書いてあるのよ。^^;
まあ、貴重。^^


夕方で忙しかったみたい。ガソリン入れに行っちゃうは電話が鳴って中途半端につけたままいなくなっちゃったから勝手に取り付け。
自分でやった方が綺麗で、早い。 

古いナンバーくれたよ。^^;
もって帰っても仕方ないからパリにおいて帰ろう。


そんなわけで約100キロの旅が終了。
難なく走破。^^v
パリの事務所周辺で。





  
 一路 巴里へ  〜 プジョー204ブレーク 〜 その2  2008年2月16日




さていよいよプジョー204を引き取りに行きます。


土曜日に車に乗って帰ってきても良かったんだけど、パリに持って帰ってきたところで置く所がない。
ホテルの駐車場は高いし、町の駐車場だって一晩で20ユーロ以上します。=3000円以上 
路駐もできなくないんだけどフランス人には珍しく一生懸命仕事をする駐車監視員(通称ナス:その制服の色からそう呼ばれる)が切符でもくれると面倒です。^^

輸出には書類が必要だし、その書類を申請して受け取るまでに最低48時間の時間がかかる。船会社との連絡も取らなきゃいけない。
日本と8時間という微妙な時差は夜更かししていれば起きて要られちゃう時間だからかえってつらいんだけど。

このあとの手続きをまとめると
1、書類と車両の受け取り
2、車両の名義変更及び輸出車検証の申請、ナンバーの変更
3、車両輸出のため船会社との打ち合わせ
4、平行して車両の移送 港まで
5、車両を港で船会社に引き渡す。

という作業をこっちにいる間にしなくちゃいけない。
しかも土曜日には別件でベルギーに行かなきゃ行けない。
忙しくなるぞ〜

しかも日曜日は何から何までぜ〜んぶ休み。
だから余裕をもって火曜日に車をとりに来ることにしていました。
また駐在員とモンパルナスで待ち合わせて電車に乗っていきます。
すでに駅では先方が迎えに来てくれていました。

お迎えの車、前回はシトロエンのXM ディーゼル5速 だったのですが 今回はベンツのディーゼルです。
こちらではディーゼル多いです。 ほんとに。

何でディーゼルが多いかというとそれは別の機会に。

まず先方のご自宅で書類の受け渡しを。
庭にあるテーブルで書類の手続きをしました。

カルトグリーズ と呼ばれる車検証に売主が売ったよという印を書いてファクチュールという売買証明書にサイン。
あとは ノンガージュ  と呼ばれる借金のカタになってないことを証明する書類、それからコントロールテクニックという車検に通ってることを証明する書類。
それから自動車保険の証書にサインをして一連の書類を受け取ります。

ガレージに着くと先日とかわらず綺麗に磨きこまれた204ブレークが迎えてくれました。

エンジンは一発始動。静かにアイドリングしています。
駐在員が静かで調子いいですねというほど本当に調子のいい車です。

今日はこれでパリまで約60キロを自走で帰ります。
自走で帰るために必要な保険と車検はもちろん残っています。

204は全車種コラムシフト4速。 昔あこがれたタクシーの運転手さんみたいなシフトです。
日本では昔コラムシフトの方がスポーティーだったという話です。
昔のレーサーから聞きました、「そんなトラックみたいなシフトレバー位置ではレースは走れないなんて言ってたもんだよ。」
確かにハンドルから手を離している時間が短い。
現在の車でもコラム→フロア→パドル、ダッシュ というシフトレバーの位置の変遷を見るとまた元に戻ってきているんですよね。

シフトもとてもスムーズでスコスコシフトできます。



この204の有った町は古い城下町。町の中どこにいったってとても絵になる風景です。

ちょっと一服 。

この町はとても小さな町なので
ちょっと走ればすぐにこんな感じ。
いきなりこういうところを走っちゃうと右側通行に慣れてないからパリの町に入ってから絶対間違うぞ・・・・・・・。

ってこんな道は走ってないけどね。
全部舗装路だけど。

田舎道をどんどん走って途中から高速道路 (AUTO ROUTE)にのりパリを目指します。
一般道の制限速度は90Km 、街中は50Km。 でもね〜高速は130キロなのよ。 平気かな? 
なんていったって40年前のくるま。 日本だったら高速道路が無いから最高速の設定が120キロくらいの車しかない。
まあ、でもフランスの車だからTopがハイギアードなはず。


ははは110キロでてんじゃん。
しかも意外とふつ〜。

とにかく急いでパリに戻らないと。
シテ島にある県警察に名義変更へ行かなくっちゃ。
役所だから当然仕事しない。^^;
パリへの入場は道が混んでてなおかつ一方通行の嵐
警察はノートルダム寺院の前にあるから上手くいけるかどうかわかんね〜ぞ^^;

パリが近くなると道路が殺気立ってくる。
まったくみんな何をそんなに急いでるのかってくらい。
みんな警察に間に合わないのかな。 んなわけないし。 うははは。



パリには西の方角から入った。だからグランアルメ通りから凱旋門、シャンゼリゼをぬけていきます。
一路シテ島。

待ってろよ 警察。
手続きどうやるんだろ。・・・・・・。^^






  
2008 レトロモビル 報告  2008年2月15日


今年のパリはとても暖かいです。
せっかく開催中にパリにいます。まあ行かない手も無いだろうとおもって3時間程度ですが手っ取り早く回ってきました。
私はこのところフランスへは来ていませんでしたのでこのイベントは3年ぶり。

日本でもそうですが、やはりこの手のイベントもだんだん様変わりしていくことは仕方の無いこと。
昔から出ているお店やクラブがなくなっていたり、建物の外でも展示があったり。
何よりも違うのは去年からフランスは建物内での禁煙が進んでタバコが外でしか吸えなくなった事。
あ、どうでもいいか。^^


今年は2CV 誕生60周年、 ホンダが創業60周年 BMWモータースポーツが30周年 などいろんな年の節目らしく大きなブースが出ていました。
中でも印象に残っているものは Hトラックのプロトタイプ(2CVベースで制作され、2周りほど小さい。開発コードはGトラック) やBMWのツーリングカー、アルファロメオプロトタイプが2台、(1300ジュニアザガートのミッドシップ!) 外でエンジンをかけてたマトラ12気筒、 その隣では古ーいおおきな農発(農業用発動機)などです。

とにかく早足でザーッと回って写真を撮ってきたんでまとめてあげときます。


やっぱり204でしょ〜。^^
イカす。
拡大写真
そのほかの写真はこちら

       




  アルピーヌ特別展  2008年2月15日


パリのシャンゼリゼにある ラトリエルノー ではアルピーヌ特別展が開催中。
昨年アルピーヌの創始者であるジャンレデレ(フランス語の発音聞くと何の事言っているのかわからない)が亡くなり、その追悼だそうです。

ラトリエルノーはルノーのアンテナショップ的な位置づけで使われていて、ちょくちょくテーマを変え、さまざまな車を展示してあります。
もちろんショーに展示したプロトタイプモデルなども展示されることがありますから1度よってみるといいですね。
入り口のセキュリティーの人は怖いけどいつでもタダで入れてくれます。^^
あ、〜ゴハンを食べるところもあります。でも安くは無いですからね。レストランなんで。

展示車両は以下のとおり。

以下写真羅列。

写真の拡大はこちらを
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世界の車窓かな 〜204ブレークその1〜  2008年2月14日


♪てれっ って って って て〜れて って って〜 て〜れ〜れ〜れ て〜

なんじゃこりゃ。

今日はフランス パリ近郊を走るSNCFの列車の旅をご紹介します。


パリ モンパルナス駅から ベルサイユを経由して郊外へ向かいます。



パリモンパルナス駅はパリの南玄関。
地下鉄の駅 モンパルナスビアンブニュ と接続していて郊外からの乗客をパリ市内へと導く通勤の大動脈の一つです。
フランス自慢のTGVの発着駅です。

今日はここから各駅停車の列車はベルサイユの方角へ向かいます。



 列車はゆっくりとモンパルナス駅を出発します。



 ラッシュアワーの過ぎた車内。
 お客さんもゆったりです。
 この列車は2階建て。天気の良い今日は明るい日差しに包まれています。



 TGVが急ぎの乗客達を乗せ目的地へと追い抜いて行きました。

モンパルナス駅周辺は貨物列車の操車場。
いつもは重い貨物車をけん引する電気機関車も今はお休みです。



パリを出て15分もすると都会の喧騒とは早くもお別れ。
まもなく窓の景色は石積みのビルディングからヨーロッパの住宅街へ。



駅のベンチでは男性がちょっと遅めの昼食。
グルメなフランス人も今日はほっと一息です。  



列車がベンヌの駅に到着です。


ここは小さな無人駅。
3組の乗客を降ろして列車旅は続きます。

列車はまた東にむかって進みます。


というわけでパリから約50キロ離れた町まで車を見に来ました。
駅前にはな〜んもない。



お店どころか看板すらない。駅舎はしまってる。
電車でパリを出て50分もするとこんな街です。
国土の広さを想像させます。

フランス基本情報
国土比 日本の約1.5倍
人口比日本の約半分

そりゃすぐ田舎町だわ。


駅から歩くとすぐこんな荒城が。
当然街は城下町。道は狭くてくねくねと曲がっています。

そんな街から車で出てわざわざ見に来た物。

   それはこいつです。


プジョー 204 ブレーク 1967 (お、俺と同い年^^;)

204ブレークはピニンファリナデザインの204ベルリーナ(セダンね)の流れをくんでリアをブレーク(ワゴンだよ)ボディーにリデザインした車。ボディーバリエーションは多くてセダン、ワゴン、バン(フルゴネット)、クーペ、コンバーチブル とほぼ全種類のモデルがあります。

その中でこいつはブレーク。フルフラットになるパッセンジャースペース、そしてカーゴスペースまでフルフラットに。
当時からとても使い勝手のよいフランスならではの車です。
現存台数は結構少なくて探すと程度のいいものはなっかなか見つかりません。

この車は内外装ともにいい状態で、年式相応の傷やペイントのかすれなどはありますが錆びはとても少ない。
日本に持って帰って塗装を直せばかなりいい感じです。

これを見に来たんですね〜。

もうすでに40歳のこの車ですがそれを考えると程度はかなりいい部類でしょう。
取説も整備記録もみ〜んな残っています。

相手があきれるほど車をよ〜くみて、これを日本に持って帰ることに決定。
持ってる現金みんなはたいて買っちゃいました〜!!!!!  いえい。

でもね、買いに来てあとはよろしく〜 じゃ府中レーシング つまんないでしょ。
そんなわけでこいつを自力で輸出名変、港まで持っていくぞ〜。

とはいえ外人相手に対決必至。
みてろ〜外人どもめ。
パリ事務所 通訳よろしく〜^^; 他力本願(得意)





次回は車をパリに運んで 名義変更とナンバー変更です。

できんのかほんとに。






  フランスからの報告。2月8〜9日  2008年2月12日


東京はこのところだいぶ荒れた天気みたいですね。
雪がふったり雨が降ったりま〜大変みたいです。

というのも実は私は今花の都パリにいます。^^
すでにパリでは桜も咲いてたりして。^^;・・・・・・。

なんでやねん。
パリはいつもこの時期に来ると寒いはずなんですが、なぜか今年は暖かい。
ここ数年暖かいみたいです。
実はパリは3年ぶり。
なーんでか。
実は外国嫌いなんです。
ほぼどこの国も一人で行くんですけど、もうどこの国も大嫌い。
やっぱ日本は物価も安いし安全だし、言葉も通じて(あたりまえ)自分の布団はあるし、シャワーだってじゃ〜じゃ〜でるし、お湯は適温だし、トイレの便座壊れてないし、水道の水は飲めるし、電話だってちゃんとかかるし、インターネットもきちんとつながるし、部品頼んでもすぐ来るし、役所行っても意外と普通に手続きしてくれるし、コンビニで2人並んでたらすぐ隣のレジ開けてくれるし、お釣り間違えないし、みんな常識的だし、日本人頭いいし、ま〜天国みたいなとこで大好きです。

なので特にパリに来るのは出来るだけ避けてる部分がありました。^^;
ほらうちパリに常駐してる人間いるしねえ。

しか〜し 今年はどうにも避けられない状況。う〜ん 行きたくない
どうしてもいかなきゃいけなくなっちゃってしぶしぶ行くことになりました。(T T)

だからチケット買ったのも出発5日前。うははは。今すぐ振り込まないとチケット買えません。まで言われて仕方なく。

そんなわけで今パリにいます。

今回の目的は車の仕入れです。
おもろい車仕入れてくるからね〜

といいつつ時差ボケしない私が時差ボケを余儀なくされる(睡眠不足とも言う)くらい日本とフランスとあれこれやんなきゃいけない珍道中の始まりで〜す。

眠いから寝よ。 zzzz。

てなわけで到着翌日の2月9日、開催中のレトロモビルの企画の一環で、
エッフェル塔にあつまった旧車が正面のシャイヨー宮の上 トロカデロ の辺りを走ってる写真をまとめてあげて寝ることにします。
(手抜きじゃないよ、マジで疲れてんの)


写真の拡大はここをクリックしてください。(別に手を抜いたわけじゃありません(笑) ByFRBパリ駐在員)




  今週の工場 A110の車検 うそホント。  2008年1月23日

 
今週の工場は年始ボケから脱してとんでもないことになってます。
もう本当にどうしていいのやら。^^;
しかもなんだか見たことない車がすごい。
 
今週の頭の写真はこれ。
 
そろいもそろった 5台。
もう無理。 1台を除いてどれもどこかがおかしくってほんとに長期で預かっちゃってる。
お恥ずかしい限りです。
でも1台ずつ目処がついてきてやっとうちから青い車が出て行く日も近いと確信しています。
 
しかしA110って日本に何台あるんだろ。
へたすりゃフランスの工場より集まっちゃってるぞ。
まずい、とにかく怒涛の納車体制を組まなければ。
 
しかしA110正直言って一筋縄じゃいかないですね。
とにかくどこまでがノーマルなんだか、だれがどういじってどこが改造されてるんだかもうほんとにわからない。
アイドリングが高いのもあれば低くてもアイドリングできるのもあるし、クラッチが重いのから軽いの、調子がいいの悪いの、早いの遅いの。 もうホント何がなんだか。
 
よくここのスイッチってなんですかとかきかれるんだけど、正直わかりません。 うははは。
だってどれもこれもみんな違うんだもん。
 
椅子に座って正面にあるのがハンドルです。
下の奥にある奴。 右がアクセルペダル、左がクラッチです。 真ん中はなんとブレーキペダルなんですよ。 みたいな。 うはははは。
 
ヘッドライトのスイッチですら実は違うところにあったりして。
まあ、誰かが移設したんだろうけどね。
 
そんなわけなんでA110 車検もま〜一筋縄じゃ通らない。
とにかく最初の車検が日本でどうやって通したんだろってかんじで、よくありがちなA110の特徴となってるものなんかも平気で通らない。
 
あんまりおおっぴらに書くとまずいんでひさ〜しぶりにコラムのほうで特集組んじゃおうかな〜。
 
A110の車検引っかかりポイント こちらGO!→
 
 
そのほかには軽トラやらボルボやらの車検があったり。
しかもこのボルボ850ターボ なんだよエンジンルノーと共通かよ。^^;
おーいルノーの呪縛どうなっちゃってんだよ。
あれやってもこれやってもルノーかよ〜。 以前にやった日産ラフェスタだって、こないだ納めたマーチだってどっかしらルノ〜。 はあ。
 
さて、一部で保育園の子供に好評な青いシムカは隙を見ながら進行中。
 
かいつまんでいくと
 
白内障になってたサイドマーカー 新品に交換〜
こないだ作ったドレンは最終的にこんな形になった。
 
 
今冷却系の真空引きを何度も繰り返してとにかく絶対水漏れのしない冷却系を目指してる。
なのでこんなところまで。
 
ヒーターコック。
こいつをOH。
 
他には古い車には珍しくオイル漏れがないの。
 
オイル滴りはおろかほぼにじみもないみたい。
で、右ドライブシャフトのオイル漏れが少しあるような気がするんでドライブシャフトを脱着してついでにペイント。
 
ブレーキキャリパーは前後ともOH済み。
いいね〜。
 
写真とって無いんだけど、リアマフラーもいい加減な取付してあったからきちんとエンジンマウントからステーをとって溶接。
可能な限り奥に入れたよ。 
これはA110のデビル管がついてるからはなっから無理なんだけど出来るだけセンスよく仕上げるよ。〜
 
てな感じでまだまだ進行中。
お一方既に見にこられたんだけど仕上がりまではまだしばらくかかりそうです。^^;
 
あ〜早く乗りたいな〜。 おいおい 売りもんだろって。^^;
 
 



  値上がりするもの 値下がりするもの  2008年1月23日


 
諸物価高騰の折、当社におきましてはこれまでも各方面への努力をしてまいりましたが仕入原材料の高騰や為替の損益を社内で吸収することが出来なくなり、誠に残念では有りますが値上げを避けられない状況となりました。
 
なんて言葉から始まる文書。もう見飽きました。 ははは。^^;
 
正直言ってうちもいろんなモンが値上がりして参ってます。
ほとんどが石油関連製品ですからあがり方がすごいです。
ほぼ全商品値上がりですからけちな話、ドアがきしんでるからちょっと油さすんだってこれも値上がりかよ って感じですからね。
 
ここんとこでいろんなものが値上がりしました。
 
バッテリー 3割くらい値上がりしましたよ。
車検の印紙代 これもあがったんですよ。 しかも汚い。 国の取り分を300円増やした 見たいな感じ。
大人はずるいよな〜。
作り物する為の金属なんかの材料はどんどん上がってて昔なら はぎれ で作ってくれればいいですなんていってたのに加工やサンなんかは はぎれ なんかみんな屑やに出しちゃうよ っていわれちゃうし。
去年の秋にすべてのものが値上がりしましたが、年明けの値上がりでしょ。
中国製とか安いもの沢山あり、いいものも有るんですが、これも長続きはしないでしょ。
いまは安いものをチョイスして使えるだけ使うという選択が生きてるけど、このあとに来る選択は何か。
これからはよく品物を見定めて安いものでいいのか、少々高くてもいいものを選んだほうがいいのか、しっかり見極めること、これが重要になってくるんだとおもいます。
 
でもここんとこで値下がりするものがあるんですよ。
ありえない。・・・・・。
 
それは自賠責保険です。
 
なんと普通の5、3ナンバーの車が8360円も下がるんですよ(24ヶ月の場合)
そのほかの車種も軒並み12ヶ月で22.2%の値下げだそうです。
これはどういうことかって言うと自賠責保険がもうかっちゃった。 なので還元するってことです。
8000円ってことはかなり安くなってます。
 
まあ、どの道又上がるんでこのお得なことを利用するには何に気をつければいいか。
その条件はというと
20年4月1日以降の保険始期に適用 ということ。
 
つまり今の車の車検の有効期間ではなく自賠責保険がいつ切れるか、ここに注目しなければいけません。
3月に車検の切れる人は大体4月1日以降まで有効期間がある場合が大半。だから普通どおりでOK
しっかり自賠責保険証確認してね。
 
4月に車検の切れる人間違いなくほぼ全員問題なし。
 
2月中に車検の切れる人。
この人は残念だけど普通3月くらいまで自賠責保険が残ってるはず。
でも車検は継続してる自賠責が必要だからそこからしか契約できないのよ。
どうしても安くしたいなら車検が切れたら乗らずにほおって置いて4月に入ってから車検を取る。
これしかない。 セカンドカーのある人ならそれも可能だよね。 でもまあ、車検切れでどうやってうちまで持ってくるのか。それが問題だけど。^^
 
工夫できそうな人は3月中に車検も保険も切れるって人。
中古車で買ってると意外とこのパターンがあるのよ。
この人はやっぱり4月に車検を引き伸ばすことが出来れば車を使わない期間もそんなに増やさずにお得になるかもね。
ただ意地悪なことに月末が週末だから車を2週末くらい使えなくなるかもしれないけど。
 
まあ、庶民の知恵使えばガソリン1〜2回満タンに出来るくらいのお金が浮くわけだから考えてみるってのもいいかもしれません。
 
ただ〜し! 車検切れで走るのは重大な違反だからね。
捕まって泣きついてきても私は知りませんのであしからず。^^ 
それから2重に自賠責保険に入る。これもできません。ここ注意ね。
だから現実的に得な人は3月か4月以降に保険の切れる人この辺だろうね〜。
 
あ〜でも年度末の車検場これで少しは空くかもな。るん。♪
 
でもいいことばかりは起きないんだよな。 だって大人はずるいんだもん。
あれこれ考えてみるといろんなことおもいつくよね〜。
あ〜恐。
 
 
 



  シムカその4 水周り手をつけた。・・・  2008年1月13日



新年明けは全く仕事にならないのが普通です。というのも部品屋がやってないんで部品が必要な作業、そしてご近所迷惑もあるんで音が出るエンジン調整なんてのは自粛。
 
でもシムカだけは部品のいらない作業が沢山あるんでどんどん行きますよ。
 
まず去年末にメカが悪戦苦闘しながら交換したホースの写真上げとこうか。
 
こんなとこについてるのよ。
 
クラッチもブレーキもマスターシリンダーがこんなところについてるのよ。
だからホース交換はこいつらを全部はずしてやるんだけど、かなり厄介。
 
 
うが〜 とかいろんな叫び声発しながらやってたけど、完成はこれ。
きれいに出来たな〜。 よくがんばった。
 
さて次は水周りです。
この車以前から水の流れが悪いみたいでどうもオーバーヒートしたり平気だったり、なんか附に落ちない不具合を抱えてた。
ちょっとやそっとじゃ絶対に解決しない。なんかやってたら直っちゃって納車、帰りに再発戻ってくる。 水入れたら直る。 見たいな感じ。 なんだろう。 わかっていることは水の流れが悪そう&エア抜きがうまく行かない。
 
で、今回は本気モードで全部一気にやっつける。
あっちもこっちも原因が無いかみ〜んなはずしてやる。
 
この車はリアエンジン、フロントラジエターなんで前から後までなが〜いパイプが通ってるのよ。
 
こんな感じね。
で、これが床の下を右に左に上に下にと小さくのたうって前まで行ってるの。
だからエアが溜まりそうなところもあれば水の流れのよどみそうなところもある。
部分的には平たくつぶしてあったりして。
見るからに今まで一度もはずされたことが無い。はずしても意味無いような気がするけど、今までみんなそう思ってはずしてないはず。
 
よっしゃはずしたるで〜。
 
これ後半分。
こんなかたちで行ってるからどう考えてもLLCの交換はきちんとできるはずが無い。
だって一番低いところがこのパイプなんだよ。
だからラジエターとエンジン側で水抜いた後なのにこいつらパイプをはずすとまあ〜でるわでるわ。
 
このままじゃあやっぱり満足なLLC交換は出来ないしこれまでの不純物かぜひ抜けやすいようにパイプの一番低いところにドレンをつけてやる。
 
こんな感じで6ミリのナットを全部で4個つけてやった。
これ以降ここからもLLCが抜ける。
小さいから時間がかかるけどちゃんと全部抜ける。
 
さてパイプはずしてやって加工。そこまではまあよし。 でもなんかパイプが片方重い気がする。
パイプの中は写真が取れなかったんで結論の写真だけど、
 
こんなのでてきたよ〜。
 
よどみそうな曲がりだなと思ってたまさにそのところ、こんなものが堆積してパイプを細くしていた。
しかもとてつもなく硬い。 ドライバーでつついても欠けもしない。 仕方が無いので外側からハンマーでたたいてはがした。
 
これじゃあパイプの径は3分の2程度、水の流れる効率はそれ以上に悪くなっていたことは想像に容易。とりあえずパイプをすべてたたいて音を確認したのはいうまでもありません。^^;
 
この出てきた塊は多分現地の水道水に中に入ってるミネラル分が固まったものだろうと思うんだけど、これがまた金属みたいに重たい。 一体何で出来てるんだろう。 錆びてないから鉄じゃあないと思うんだけど。
 
うちのパリの事務所の水道もすごい。
鍋に水張ってわかすでしょ。 そしたら表面に白い膜がはるんだよ。
水のきれいな日本で育ったわれわれとしてはちょっとショック。
おお、水道水で湯葉できるのかよ。 みたいな。^^
 
それに輪をかけてものすごいふるい水道管だし錆で細くなってる上にこいつらが堆積するんでとんでもないことになってる。 水が勢いよく出ない。
だからよく言うんだけど、シャワーは水圧で出るんじゃなくて引力で出てくる感じ。^^;
こんなんじゃ水の豊富な国の日本人は満足できないよ〜。
 
時間ためて風呂ためたら今度は排水が追いつかなくってトイレあふれたり。
まったくここはアルカトラズなのかってくらいホント住むのに条件悪い。
 
 
お〜 脱線。
そんなわけでラジエターもこんな感じ。
 
鍾乳洞。^^; 
得意のラジエター張替え〜〜〜〜!
 
 
 
ただ張り替えるだけじゃ意味無いからいつもどおりの工夫を。
一番右の写真。 ここにもドレンをつけてやった。
だってロアホースの口が上向いてるからホースはずしても結局3分の1は水が抜けない構造。
もうほんとに水を交換することは一切考えてない。
絶対に。
 
というわけでここもそうしてやる。
 
電動ファンもきちんと整備してやって
 
でもまだ水周りつづきます。
後はサーモスタット、ウォーターポンプ周り、そしてこいつの最大のおかしなポイントに手をつけていきます。
 
続報をまて。^^v
 
 
 



  あけまシムカ あめでとうございます^^ 仕上げ中編 3  2008年1月6日


 
 
あけましておめでとうございます。
2008年もよろしくお願いします。
 
 
 
さて、そんな年頭挨拶もまったく関係なく年末作業途中のシムカの作業風景をお正月休みの暇つぶしとしてアップします。
ってそんな正月早々見る人もいないか。^^;
 
まずボディー周りは外注さんで相当がんばってくれてるんでOK。細かいところをしっかり手を入れて走って楽しい車に仕上げていかなくっちゃ。
 
まずシムカラリーの足回りですが、最近の車しか見たことがない人たちは知らないだろうね。
ちょっと変わった形式でフロントは横置きリーフ。
リーフスプリングがクルマの左右方向に1本ついてて、それがロアアームの役割とスプリングの役割をかねてる。
 
このころのフィアットにはよく見られた手法でSIMCAとFIATの関係をはっきり見て取れるポイント。
このロアアームに平行してアッパーアームがあり、ウイッシュボーン系の足周りに見える。
実際の作動はウイッシュボーンに似てるんだけど、バネ=ロアアームだから足をいじるときは静的なアライメント以外に動的なアライメントをよく考えとかないと予想外の事が起きる。
それが証拠にリフトにあげて0G状態の時にはとんでもないネガティブキャンバー状態になる。
 
ロアアーム(=スプリング)とアッパーアームが作動設定限界外で動くときはとんでもない現象が起きることになりそうだよね。逆にロールすると何が起きるかよく考えとかなきゃいけない。
 
 
横置きリーフのクルマはこの辺がむずかしくて、べレットやフィアット500、600、850、みんな横転しやすい車の代名詞。 きちんと設定できれば剛性の高い足回りとして成功するのはアバルトやいすゞの昔のレースを見ればわかるとおり。
現代のクラシックカーラリーやヒルクライムでシムカラリーは相変わらず早いしね。
 
そんなわけで足回りは本当によく考えてきちんとしなくっちゃいけない。
わかったかな〜? 俺もわかるかな。。。。。。
 
 
で、まずフロント足回りは、ブレーキキャリパーOH、ハブベアリング、ボールジョイント、ブーツ、どんどんばらして修理していく。
 
ブレーキキャリパーは Ate 
このキャリパーならあのクルマと共通なんで
部品は何とかなりそうだね。
 
ハブグリスなんかも当然交換なんだけど、いままであんまり紹介したことないから写真上げとこうか。
分解してベアリングを点検。 焼けてないしガタも無い。正常なんでベアリンググリスを詰め替えて組み付ける。
 
出てきたグリスがこれ

入れるのはこれ。
 
ベアリンググリスは重要だし、このテーパーローラーベアリングはセンターのナットの締め付ける力加減でプリロードを設定する。ここは経験値がものを言うところなんでてきと〜にやらないでね。
普通のタイプならいいんだけど、A110なんかのやつだととんでもなく値段が高いんで壊さないでね。
いいかげんなプリロードはガタやベアリング焼けの原因。
むかしハブキャップからグリスが湧いて にゅりゅにゅる はみ出してきてるのみたことあるよ。
あれはいいかげんな設定が原因。 親方に怒鳴られてた。^^;
 
それが終わったらアッパーアームブッシュね。
この付け根のブッシュは意外と重要で、ロアアームがほぼリジットに近いんでキャンバー変化方向の入力はアッパーアームブッシュがほとんど受け持っちゃってるはず。
なのでこんな感じ。
 
写真ろくなのないや。 でもヒビヒビなのわかるよね?
 
このブッシュ前オーナーの時から使い物にならなかった。
だから交換できるように部品はあらかじめフランスで見かけたときに買っておいたんだけど、前オーナー時代には交換依頼がなかったんだよね。 前オーナーにはかわいそうだけどこれで乗り味激変。
 
そのブッシュを交換
こういうAアーム的な形のブッシュをプレスで交換しようとすると簡単に変形させちゃったりする。
なので危険を回避するために
 
ファイヤ〜
こうやって燃やしちゃって、交換するのがいいのよ。
そうしたら古い塗装もきれいにはがれるしね。
 
で、こうなってこうなる。
 
 
まあ、簡単には抜けなくって他にもいろいろやるけどね。
で新品ブッシュいれて、色塗ってこんな感じ〜。
 
かっちょい〜 新品みたい。
で、使用前、使用後 の写真がこれ。
 
 
一週間の使用で驚きのこの効果!!   (効果には個人差があります。 結果は当社モニターです。)
 
じゃないけどいいでしょ?^^;
あと写真に写ってるけど、スタビリンクのブッシュがダメだね。
こいつは在庫ないんだけど、あのクルマのやつがそっくりだから流用で交換してやろう。(内緒)
 
さ〜てここまでやったら必ずやっときたいものな〜んだ。
 
それはブレーキのリザーブタンクホース。
ブレーキのリザーブタンクからマスターシリンダーまでをつないでるホースなんだけどこれが古い車はビニールホースなんで大概がカチカチ。
 
でもこのホースもし再使用が可能なら絶対交換しないで。
ここ重要。
 
このホースはすごく特殊な材質でできてて、そこらで売ってるビニール、ゴム、シリコン、どんな材質のホース使っても絶対にもれる。
ホースメーカーと散々材質のことでやり取りしたけど、結局にじんでくる。
なぜかというと、ブレーキオイルはグリコール系の液体なんだけど、これがホースの材質を通り抜けて染み出てきちゃうのよ。
 
メーカーは純正品でそういうことが起きないホースを使ってるんだけどそれを手に入れるルートがない。
ルート外のルートで入手したりいろいろしてたんだけど、結局今は細々と供給される某メーカーのこれを使ってる。
 
外側が布の網網で追われてる前時代的なやつ。
 
ここに行き着くまでにいろいろ試したんだけど、これも日本ではもう手に入らなくなっちゃった。
流用してるのがばれたんだか切り売りしてくれなくなった。
だってこのホースを本来使う車は15cm/1台 しか使わないのに A110なんか60cmX2本 とかだから一気に10台分とか取り寄せちゃってるわけで出してくれなくなっちゃった。 そろそろほとぼり冷めたかな。^^;
 
 
今日現在では専用材質のホースを入手できるルートが見つけられたので必要な方にはお分けします。
もちろん自動車用途です。
 
てなわけでそんな苦労のホースを交換。
このクルマはフュエルホースが使われてた。
だから染み出してきちゃってトランクルームの塗装をはがしちゃってた。
そんなわけで交換交換。
 
 
作業は簡単に見えるけど実際の作業は丸一日だった。
 
シムカラリーのマスターシリンダーは室内のペダルの上についてる。
だからすごく大変なのよ。
ホースだけ差し替えができないんでペダルAssyをはずして交換した。
メカが一日上向いて作業してたんで顔真っ赤で はきそうになってた。^^;
 
 
ご苦労さん。
 
 
というわけでドンドンよくなっていきます。
今後も乞うご期待。
 
 
 
 
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