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   資料集め    2009年6月23日

昨日ついたリヨン駅
  パリね。


さあ、ほとんどの仕事はおわった。
あとはパリでの仕事を残すのみ。
今回は2台目の車(ムレーナ)がスムーズにきまったし、無事南仏まで走ることができたので予備日を入れてあと二日のこってる。
昨日は中締めのおつかれさん飲み会をやって ぐでんぐでん になってねた。
本当にハードだった。

今日は午前中の半日を休んで午後2時に資料を集めに行く。
パリには業界では有名な本屋があって、ここは自動車専門の本や資料、マニュアル、パーツリストを扱ってる専門店。
今回仕入れたムレーナは3年間で1万台しか作ってない珍しい車。

ネットで調べても同じ内容のことしか出てこない。
こういう珍しい車を扱うときはどういう流れでその車が生まれたか、どんな車の部品がベースになってるか、そのながれがいつ断ち切れたのか。
そういうことを知ってるのと知らないのとではぜんぜんアプローチが変わってくるのよ。
どんな車も必ず何かと関係が有ってどこかで何かとつながってる。
だからいまだにパナールやコンテッサなんかも何とか修理できるんだもん。

そんなわけでムレーナの情報を掘り出しに行く。
ここも毎年行くな〜。
店は午後二時開店。
どうやって本なんか売って生計成り立つんだろ。
狭い店の中は本だらけ。
しかも平気でダンボールにはいったままつんであったり、何かどけないと本が探せなかったり。
車の本の上に戦車のの図面が置きっぱなしになってたり。
売る気があるんだかないんだか。^^;

ムレーナの資料ないか聞いたんだけど 出てきたのは当時のカタログと整備マニュアルくらい。
生産期間も短かったんで意外と資料はないんだって。明日朝倉庫を見てくるといってくれたんで明日また来ることにした。
そのほかにもいろいろ見せてもらって、他の車の資料をいくつか買い込んできた。

この散らかり様、微妙に親近感。^^;
英語が通じないのが玉に傷。
店は楽器屋街のはずれにある。むかしコンセルバトワールがあったらしい。その名残で楽譜やとかもある。 のだめ はいないけど。
楽器屋の窓からのぞくとバイオリンやチェロやらを修理してた。
こういうところで修理してんだ〜。 

そしたら部品屋に頼んでたものとかを引き取りに行ったりと残務を片付ける。
フランスは消費税が19.6%もかかるから意外と直接買いに来ても意味無かったりするんだけど、スムーズに部品を発注〜入手できるようなルートを持ってればまあ日本にいるよりはモノが手に入れやすい分メリットが無いわけでもないかな。
免税にしてもらおうにも免税登録業者じゃないとやってくれないんで町の部品屋やディーラーあたりじゃ無理だねえ。
日本から注文すると免税。でも送料がかかる。 こっちで買うと1.2倍。どっちを取るかだね。

しかも部品って重いじゃない?
来るときに空っぽだったスーツケースも部品を入れればあっという間に30キロ。
10キロオーバー。

できるだけ減らして別便で送るとかいらない洋服捨てるとかこれまた結構苦労するのよ。
最近はどこの航空会社も荷物の重さにうるさい。
じつは今回は中国の航空会社だったでしょ?
だから意外と荷物の重さゆるいんじゃないかと思うんだけどどかな〜。
とりあえず26キロくらいにしといた。

そんな感じで今日のお仕事終了〜
さあ飲みに行くか〜。
打ち上げ2次会。 
またかよ。
今日はモロッコ料理。 フランス料理って食いに行ったことないし。^^;

しかしフランスに来てフランスらしいこと何一つしてないんだよな。
いいのかな。 って観光に来てるわけじゃないしね。
場所はフランスだけどやってることは日本にいるときと変わんないんだし。
仕事しに来てるんだからな〜。

こんな光景も見てるのはエスパス。
これじゃあ売物にならねーなとか。

さあ、帰国までもうひとがんばり。
残りの日程もスムーズに行くといいな。

 




   休暇    2009年6月22日


連日の激務のため倒れました。
本日休業とさせていただきます。

ひひひひ。^^


いや 倒れるのはなにもベッドだけとは限るまい?  ^^v


うそ。
 
実は6月22日は月曜。
6月25日にはパリから飛行機に乗るから今日中にパリに戻らないと仕事が終わらない。
なので今日は朝から動いて予定をこなさなきゃいけない。
 
まずマルセイユに朝一で入る。
朝8時45分マルセイユ到着。
プリフェクチュールで輸出車検証の申請。今度はマトラのほう。
なんでだかわかんないんだけどマルセイユは輸出車検証が即日できる。
プレフェクチュールに到着したらなんだか人が沢山並んでる。
なんじゃこりゃ〜。みんな車の輸出か?  そんなわけないし。
とおもってたら 滞在許可証の申請の人だって。
中もごった返し。
車検証の手続きの方はまあすいてる。
受付に行って番号札もらったら80番。
あさ8時からだったんだって。
今13番だからどのくらい待つのかな〜。

結局2時間半待ち。 なんだよそれ。
いったい昼前に来た人は何時になるんだろ。
で、やっと呼ばれて書類を出して次の窓口から呼ばれるんでまっててくださいね。てなかんじ。
で、次の窓口の前に着いたくらいで80番がまたよばれた。
はや!

そしたらもうお姉さんが車検証持ってんの。
やりゃーできるじゃん。
はやい。 番号札もらってから2時間半かかったけど。

で、手数料50ユーロをクレジットカードで払っておしまい。
役所でクレジットカード払い。
パリでのプレフェクチュールでもカード払いしたんだけどあそこはプレフェクチュールドポリス。
だからカードの明細みたらちゃんとポリス=警察ってかいてあった。

じつは警察の罰金もカードで払える。
それって罰金じゃなくない? ただの集金システムだよね?
罰金というのは名前だけで運が悪かった人から集金するシステム。

それをなんとも思わない国民もふしぎだ。
とか考えてる暇無い。
次はマトラを港へ運ばなくっちゃ。

これ車椅子用のエレベータ
怖そう。・・・・・。
マルセイユは中心に観光港が食い込んでるような町のつくり。
だから渋滞に巻き込まれながら進む。
いそいでんのにのんきにプチトランが走ってたりする。
どいて〜。
日本は青信号って進むことができる って意味。
でもフランスは進め! って感じで青になったら何が何でも進む。
だから交差点内で車が平気で止まってる。
通れない。 そうなると今度はホーンがなり始める。
だって動けないんだもんしょうがないじゃんみたいな感じなんだけど前も後ろも横もみんな鳴らしてる。^^;
俺も鳴らそ。  Beee〜p

隣の席で何で鳴らすんですか?っていうから
一応 俺も参加してみた。 って。ははは。

やっと渋滞を抜けて迷路のような道はしってやっと高速に乗った。めざせフォーシュメル。
お〜っと わすれるとこだった。
道の途中で大きなショッピングモールがあった。
カルフールはいってる。
寄っていかなきゃ。

何でかって言うと飯。^^
ホントはナンバープレート買わなきゃ。
今回サンクもマトラも前の人のナンバーがついたまま。
だから私の名義に変わった時点でナンバーも変えなきゃいけない。
ナンバーはスーパーやガソリンスタンド、鍵屋、いろんなとこで売ってる。
いろんな種類あるんだけど安いタイプは1枚12〜18ユーロくらい。 場所によって値段が違う。

2台分だから4枚買った。
これを持って港へいく。飯も食ったし。
ショッピングモール内は明日くらいからのソルド=セールに向けての準備中でこんな光景があちこちに。

子供のマネキンのポーズが・・・・
これマネキン置き場じゃなくてショーウインドウ。
きもい。^^;

さ〜 急いで港へ行くぞ。
港へついたらとんでもない強風。
そこでナンバー交換して車を渡す。車と一足先についてる荷物のチェックがあって手続き。
もう強風で梱包材み〜んなとんでった。 ははは。

ほんとに凄い風でね。
ヅラ押えるの必死で写真撮るのも忘れるくらい。^^;

とにかく車と荷物全部あずけた。
さあ次はパリに帰るぞ!
何で急いでたかって言うと、TGVでパリに帰るからその時間に間に合わないと帰れなくなっちゃうの。
いそげ〜。
TGVにはアビニョン駅からのる。
何とかセ〜フ。
パリまで3時間くらい。
これに乗らないとパリに着くのが深夜になっちゃう。
それからホテル探すの大変じゃん。
さ〜パリに戻ればとりあえず終了〜。毎晩酒飲んでるから太ったな。・・・・・。



 
   今日もお仕事    2009年6月21日

さーて帰国まで後数日。残された時間はわずか。
今日もお仕事いくよ〜。

今日は午前中に部品屋さんへ行って仕入れ。
今回はコンテナ仕立てて車2台を日本に運ぶ。
そのコンテナの隙間に入れる部品を買い集める。

フランスで部品を仕入れるって大変でね〜。
単純に国土が日本の1.5倍くらいのところに日本の半分くらいの人口しかいない。
可住地域だと日本の3.5倍くらい広いとこに半分の人口だから都市と都市が離れてる。
だから東京都に住んでる我々から考えるととんでもなく広いのよね。

そうなると部品を仕入れにお店まで行くと1日がかりなんてのはザラ。
だからあれもこれも仕入れようなんてのは大変なことになるのよ。
幸いうちは駐在がいるからあちこちからそこに集めてまとめて送ったりするけど納期も郵便も当てにならないんでいつも苦労すんのよ。

簡単に あの部品買ってきて〜 なんていうけど逆逆。 日本から頼んだ方が早いなんてのが普通。
フランス国内にいたって買いに行くより送ってもらったほうが絶対にコストが安いんだもん。
でも今回は普段は送料が高くて運べないものも買えるから大人買いすんのよ〜。

てなわけで午前中に部品屋さんに行って倉庫に入れてもらってスーパーマーケットみたいに棚からお買い物籠に入れていく。
もうマイバッグ パンパンで入らないよ〜 うはは。だから昨日レンタカー探しに歩いたんだよな〜。
鼻血も出ないくらいに有り金はたいた。

何を買ったか?それはいえないあしからず。
うそ。
まあ、そのうちお知らせします。
棚を舐め回すようにみてあれこれかってそれを送れる様に梱包してもらって清算して貰って免税のこととかもしてもらって昼も食べず午後にずれ込んだ。
昼休み無し。ごめんなさ〜い。フランスの労働局におこられるかも。 うははは。
しかも今日 日曜だし。

そんなこんなであれこれ買いました。

それがおわったら今日の仕事おしまい。
これからじゃあどこ行っても間に合わないしやってない。
なので知人と飯でも食おう。
酒飲むぞ〜 いえ〜い。

レッツゴー。    また運転かよ。・・・・・・。

飲んで食って寝た。




   南仏のヴェニス    2009年6月20日


結局昨日の夜はフォーシュメールの街からちょっと離れたところ マルティーグという町に泊まった。
マルティーグはリゾート地みたいなところ。
南仏のヴェニスと呼ばれてるらしい。

フォーシュメールとマルセイユの間くらいかな。静かな街。
ヨットハーバーやきれいに作られた大きくない町で今回結構気に入ったかも。
仕事が一区切りついたからほっとしてるってのもあるかもしれないけど。
 
昨日の夕方フォーシュメールの町を出てマルティーグに入ったら 観光案内所 にいくのよ。
大体フランスは町の中心街に行くと オフィスドゥツーリズム 見たいな看板がでててそこに行くといろんな情報がもらえる。
で、まずそこに行ってホテルがどこにあるか聞く。
予算はこのくらいで、とかプールがあって、とか町から離れたところとか繁華街に近いところとか、そういう条件を言えば探してくれて予約までしてくれる。 場合によってはホテルに飛び込みでいくより案内所紹介の方が安かったりする。今回もいったら8ユーロくらい安かった。
 
残念ながらホテルのレストランは休みということで町に出て飯を食うことに。
お客が少ないみたいでホテルのレストランが休みなぐらいだから町も店がちらほらとしか開いてない。
フランスの味の薄い食い物は食い飽きたんでメキシコ料理を食いに行った。
 
タバラー な私としてはうれしいタバスコも置いてあった。
タバスコはもう141年前にアメリカでうまれた調味料。 これ大好き。^^

飯を久しぶりに時間をかけて食べてほっと一息。

町の広場ではステージが用意されて女の子が踊ってた。
フランスでは夏至の日に フェットドゥラミユージック といって 町のそこかしこで一晩中音楽をやってドンちゃん騒ぎをやる。
それの準備みたいなんだけど、待ちきれない人たちが集まって飲み食いしてた。

部屋に戻る。 つかれた〜。
この数日一体どのくらい寝たんだろう。 暑かったり寒かったり昼も夜も関係なく動いて。
フランスに来ると毎回こんな感じ。
 
あ〜外は雨だ。
それもかなりの。
豪雨。 雨の音でよく寝られそう。ホワイトノイズ。
たまには地図でも載せてみる。
昨日だけでこんなに動いたんだ。
マトラはもうすでに買ってから1100キロくらい走った。 うはははは。
明日はチェックアウトぎりぎりの12時にフロントで待ち合わせて出発することにした。
3日分ねるぞ〜

これって昨日の夜の話だけで一日終わっちゃうな。
次の昼おきてまたマルティーグの町に出かけた。 今日は土曜日。 
飯、飯〜。
今日は魚料理。 イカフライも食った。
良い町だな〜。人がいないからかな。
海のそばに立っても潮の香りはまったくなし。
もう一泊したい。つかれた。丸一日休みたい。休むならここで休みたい。。
でも無理。 帰りの飛行機は決まってる。
予定も詰まってる。

今日はレンタカーを借りて夜 次の街に入ればいい。
マルティーグの町でレンタカーを借りようと思ったけど2軒とも休み〜。
いけね〜 土曜の午後は田舎はレンタカー屋午後から休みだ〜。  ってありえなくね?
次は空港。 空港なら有りそうでしょ?
エクスの西にあるMarignaneというところに空港がある。ここのレンタカー屋をしらみつぶしにあたる。
荷物運べる車ないか?ってきいたんだけど、プレステージクラスのベンツかBMWしかないって。
うははは、お前ベンツで荷物運んでいいのかよ。^^;

仕方ないマルセイユいってみっか。

マルセイユ駅
レンタカー屋当たってみたら 車はな〜んにも無い。
まじ?
聞いてみたら今南仏中の車まったく何も無いよ って。
他のレンタカーやあたってもどこもなし。  まじかよ〜。
何でだかわからないけどいレンタカー屋はどこも全部くるま出払ってるんだって。

仕方が無いのでレンタカーは借りずに次の町(目的地)へむかうことに。。
あ〜 予定狂った。
そらはピーカン
マトラは窓全開。^^;

今日はどこへ行くかというと、やはり南仏にある取引先の部品屋さんへ明日仕入れに行くべくその町まで移動する。
この部品屋さんはとても親切でこちらがきちんと問い合わせをすると必要な情報を返してくれる。
そんなの当たり前な気がするけど フランスはそうじゃないのよ。 ほんとに。^^;
だって電話かけさせると ブツって切られちゃうんですけど とかいうんだよ。
発注後何度催促してもなしのつぶてでもうあきらめたら次の朝来てたなんてことザラ。

いくつも取引先があるなかで頼りになる存在のひとつ。

そこに部品を調達に行く。
てことはその部品をつんでまたフォーシュメルまで運ぶ車が必要。
今回は大荷物なんでマトラじゃあ到底乗らない。
実はマトラに車種選択する時そこも迷ったのよ。
キャトルのトラックとどっちにしようかって。^^;
そのくらい荷物がありそうだった。

なのにレンタカーが無い。
こまった〜。
仕方ないとにかくマトラでいって向こうで考えよう。
さあいくぞ〜。
途中TGVと競争。 負けね〜!!!。
目的地まで130キロくらい。
本日の走行距離200キロくらい。
  




   サンクとの対面    2009年6月19日


朝電話でパリ事務員を起こす。
お〜い 朝飯食いに行こうぜ〜。

無茶眠い。 あさ9時半までが朝食タイム。
まだ3時間しか寝てないですけど〜。
電話の声が寝てそうなんで一人で食いにいった。
 
このホテルはフランスの安ホテルチェーンの筆頭みたいなところ。
もうそこらじゅうにある。
ホテルチェーンでNovotel、や メルキュール、IBIS (イビス) というハイビスカスのマークのホテルをはじめいくつものホテルをグループ傘下におくAccorグループの廉価ホテルチャネル。どこにでもあるからフランスいったらどれかは見たことあるでしょ?日本にも銀座にメルキュールがあるよ。
確か10以上のホテルブランドを世界中でチャネル展開してるんじゃないかな?
1泊40ユーロくらいだった。 

部屋はきれいでいいんだけどシャワーとトイレは共同。
そこらへんは安ホテルだから仕方ないよね。
他のF1もそうなのか知らないけど。
便座は最初から取り付けの穴もないよ。 フランス人って実は便座もちあるいてたりして。 My便座。 
日本人はウオシュレット持ち歩くようだな。 やっぱアイデンティティーとして。
早そうな便座は 便座エース とか。 うははは。

飯食い終わってシャワー浴びてもう一回電話で駐在員たたき起こして今日の作戦会議。
ホテル前の日当たりの良いとこで地図広げてる。
多分初公開 うちのパリ駐在。 
フランス語ペラペラ。 嫁入り前の女の子。
昔から農家に住み込み農業したり漁師の家に居候したり、とんでもなくガッツのある娘。
整備のアルバイト募集してるところに応募してきたんだから・・・・・。
いやあなたのガッツにはほんとに頭が下がります。

ちょっと病弱で流行の病気には必ずかかる。
実は今回も去年も 病院に連れてった。うはははは。

今いるところはサロンドプロバンス。エクス(アンプロヴァンス)までは50キロくらい。
もうちょいだ。

エクスの町に入ってからエクスアンプロバンスTGV駅の看板を目当てに進む。
進む。
進む。
あれ?高速に乗っちゃったぞ。・・・・・・。

もう速度100キロ以上でてるし・・・・・・・・。
看板にしたがって走ること20分くらいかな。
砂漠みたいに荒れ果てた中に突然ガラス張りの近代的な建物が。
でかい。

駅の周りには空港みたいに駐車場が囲んでる。
すげ〜 これなら待ち合わせ場所にしたって迷いっこないや。
高速直結で周りに信号すらないもん。
迷うといけないからって1時間以上早くついた。
仕方ないんでまた飲み食いして駅の入り口のベンチに腰掛けて一服。

この日は暑くてね〜。
もちろん駅にエアコンなんか入ってないから外の方が風が吹いてて気持ちよかった。
時間通りにサンクのオーナー登場。
今回の主人公 1981年式 ルノーサンク GTL 5ドア マニュアル。
しかも走行3.2万キロ。お父さんが乗ってた車だそうで実質1オーナー。
車検2年近くのこってる。 フランスの。^^;
外装は多少の傷はある。でもプラスチックの劣化がほとんど出てない。
特筆すべきはこの内装。
犬小屋の敷物見たいな感じ まったく無し。
たるみが出てる部分は有るけど クッションも昔のまま。
これがホントのフランス車のシート。
こんな車20年ぶりに見た。

昔サンクのデザインがだいっ嫌いで、こんな車一生乗らないだろうな〜 とおもってたころに見たきり。

それがいまじゃあサンクを何台も乗り継いできてフランスまで買いに来てるってんだから不思議なもんだよね〜。
これなら自分用に一台ほしいくらい。^^;

情報どおりの良い車でした。
しかもこの人良い人で、自宅にある部品取り車からテールレンズとかもはずして持ってきてくれた。
帰りはTGVで帰るって言うから交通費を多めに渡そうとしたら多すぎるっていって突っ返そうとしたんだよ。
もうほんと良い人。
こういう人が役所にいたらなあ。 
通る書類をワザと遅らせるようなことも無かろう。 あのザーマス眼鏡め〜〜〜〜〜。 ^^

電車の時間があるオーナーとまた会話して、マトラと並べて写真撮った。
今回のお持ち帰り品 2個 そろった。
どっちも1980年代初めの車。
こんな車フランス人乗ってたんだ〜 普通に。
しかもどっちもエアコンないし。

また20年乗れるように日本に持って帰って仕上げてやるぞ〜。

撮影会やってる場合じゃない。
車が2台に増えた。
2台で動くのは大変。 かといってどこかに置いとく保管場所も無い。
今日は金曜日。しかも午後3時回ってる。

船会社の倉庫に1台置きに行くぞ〜。
ここから船会社の倉庫までは約100キロ。
一人一台でまたまったく行ったことのないところへ。

今度の目的地は フォーシュメルという町。
フォーシュメルは捜しても探しても見つからない。
だって地図には Fos しか書いてないんだもん。
しかも港はマルセイユなのにコンテナ会社はフォーシュメルだっていうからマルセイユ近辺で捜すじゃない?
そしたらマルセイユよりももっと西にある石油コンビナートのあるところだった。
イメージ的には今いるエクスを時計の2時くらいのところだとするとマルセイユは5時くらい。
フォーシュメルは8時半くらいの時計の外側。
いそげ〜。 5時には締められちゃうぞ。

また高速に乗っていくぞ〜。
高速運転中のカメラ撮影は禁止されています。 画像は外国で作られた合成です。
地形時計の真ん中は実は内海があるの。
丁度浜名湖みたいな。

もともとこの辺は湿地帯でもあって、きっと太古は物凄い遠浅だったんだろうね。
で、あるとき地面が持ち上がったか海面が下がったか、はたまた潮の流れで堆積した土砂で区切られたのか。
とにかくでかい水溜りが海の隣にある。大体こういう地形は湾の奥に行くほど深くなってるんだよね。
高速はその内海と外海の間の仕切りところを走ってる。
この仕切りは結構な高さがあって左は山、右は海 と地形を錯覚させて方角感覚を混乱させる
という事は隆起型の生成かな とか考えてるとせっかくだから写真写真。
内海の中が淡水なのか海水なのか調べてないからわからん。
でも一番右の写真見ると普通の草も生えてるから淡水に近いのかなあ。
今度調べてみよ。

標識に沿ってフォーシュメルの街で高速を降りる。
交差点がローターリーだから信号でとまって地図を見れない。
トラックの通るような道のしっかりしたほうだろうって適当に走ってビーチの方にでちゃった。
道がわからないから聞きにいったところ。
ヨットハーバーだった。
もう〜 暑い。 暑い。 暑い。
頭くらくらする。
日本の蒸し暑い夏とまったく変わらん。
だれだ南仏はさわやかで とか言ってるやつは。

方角がわかったからまたはしる。

フォーシュメルもタンカーがつくような港だから結構でかい。
港は住所がとにかくわからない。
日本でも住所表示がおかしいところが沢山あるのが港。

〜〜〜地先 3区 2号ー1 とか 〜〜〜外地  何号 とかそういう住所平気である。
フランスは道路番地表記だから道路を頼りに行くんだけど道路表記が無いじゃないか〜!!!!!。

近いはずなんだけどわからない。
結局5時寸前なんでまた電話したら迎えに来てくれる事に。200mさきだった。 おしい。
後ろのでかいタンクがコンビナート。
石油の精製塔も見えた。
Essoの施設。
なんとかかんとかぎりぎりセーフ。
サンクを預けた。
サンク調子よかった〜。 まず静か。
車を止めるとエンジン止まっちゃったか? って何度も思った。
高速も一般道も調子いい。
足回りも昔のまんまで どんぶらこ ってかんじ。これならハイドロいらない。

倉庫に預けて、今度は月曜日に来ると告げる。
マルセイユのプリフェクチュールで輸出車検証とって持ってくる。
あと一緒に載せる部品とこのマトラも月曜日に持ってくる。
と伝えて今日はマトラで宿を捜しに行く。
しかしハードだった〜。

明日は土曜日ゆっくり休もうな〜。
おつかれさん。

さ、宿探すか。・・・・・。


   南へ    2009年6月18日



あ〜
そりゃまあ、ねむいよねえ。
でもがんばって起きて駐車場にマトラを出しに行く。
駐車場は一晩で20ユーロくらい。
そしたらパリ事務所と合流してまたシテ島のプリフェクチュールに行く。
待ち合わせのカフェで。
高々これだけで1500円以上するんですけど。^^;

パリの道はむちゃくちゃ。 もうほんとにインディージョーンズみたいにあちこちから飛び出してくるものよけながら、一方通行に阻まれつつ道を進んでいく感じ。
少しでも隙間があると入ってこられるし、急ブレーキに、駐車車両。そこをバイクが左右に走る。とにかく妨害者だらけ。
危ないんで逆にみんなが周囲に凄く気を配って走ってるから他の車も意外とこっちを見ててくれたりする。
日本みたいに携帯でメールしながら走るなんて不可能だよ。^^;
走りながら写真撮るんだって大変なんだから。
うちの弟を隣に乗せてパリの街をはしったら次の信号で勝手に降りるだろうな。怖くて。
ははは、うちの弟 教習所の先生。・・・・・・・^^;

丁度ノートルダム寺院の下は駐車場になってる。入り口はちょっとわかりずらいんだけどほんとに正面から入るようになってる。
そこに車を止めておととい申請した輸出車検証を取りに行く。
こういう歴史的建造物の下に駐車場をつくるってすごい。
上は石積みの重たい建物でしょ?
川の真ん中にある島にでかい聖堂建ててあるその下が駐車場なんて地震の無い国だからできるんだろうな〜。
2000年以上前からひとがすんでたところらしいからそう考えると島も侵食されないような強い地盤でできてるんだろね。

よっしゃ受け取った。
名変代 50ユーロはクレジットカードで払った。
ネットでカードの請求書見たら   PREF DE POLICE 50.00  ってかいてあった。
おまわりさんにカード払いしてる。 うはははは。
受け取るまでに1時間くらいは待たされたこと書いとこ。 むかつくから。

よし。もうパリには用は無い。
エッフェル塔も、モンマルトルも、グランダルシュも、シャンゼリゼも、オペラもどこにも行ってない。
ホテルとコインランドリーとパン屋とスーパーマーケットと飯屋だけ。ほんとパリじゃ無くてもいいのに ってかんじ。
そしたら南へいくぞ〜。

適当に南の方角へ走ってペリフェリークにのる。 そしたらまた A6すけ で南下する。
おととい散らかったC4で走ったのとほぼ同じ道。
まず目標は エクサンプロヴァンス。

エクサンプロヴァンスはマルセイユの北30〜40キロくらいにある町。
ここのTGVの駅で待ち合わせをしてる。
明日のPM2:00この駅で待ち合わせ。
駅で待ち合わせかよ〜 そんなところに近寄れるのかな?

不安をよそに車は進む。

もう夕方になりかけのころ渋滞を抜けてやっとパリから少し離れた。
あ〜 朝からなにも食べてない。

とりあえずサービスエリアで飯。
これから長丁場だぞ〜。 エクス(エクスアンプロヴァンス)まで700Km以上
どこまでたどり着けるか。 しかも昨日買った26年前のムレーナで。  無謀?

サービスエリアに入って売店があるじゃない?
そうすると地元名産品とかジュースとかキティーちゃんコーナーとか(ほんとにある)売ってるじゃない?
でも必ずあるのがオイルコーナー。

お国柄 LHMも売ってる。
ウォッシャー液なんか2リッターのボトルと4リッターのお徳用まである。
だれがこんなとこでウオッシャー液買うんだよ なんて初めのころ思ってたのね。
そしたらウオッシャー液を車に入れてる人が外にいたの。
あ、この人だ。 ^^;

なんて思ってたら夜走って理由がわかったよ。
町からでて周りが草原みたいなところを走るでしょ?
そうすると道路は車のライトで明るいから虫が集まってくるの。そいつらが物凄くフロントガラスにぶつかってくる。
ただでさえ乾燥してるし、速度も出てる。 あっという間に乾燥するじゃない?郊外なんで虫もでかいし。
そうなるとあっという間にフロントガラスがサファリラリーみたいになるのよ。 うははは。
で、その乾燥した虫を洗い流すんでウオッシャー液を沢山使う。

だもんでウオッシャー液が必要になるのよ。
だからかヨーロッパの車ってウオッシャータンクでかいよね。

そしたら運転交代しながら進んでいく。
あ、俺寝るから。後よろしく。         気絶。・・・・・。

途中でサービスエリアに何度も寄る。
眠いし、トイレにも行くし。
いつだったかエンジンをかけたらムレーナの油量警告灯が点滅。

あちゃー オイル足りないよ。
オイル漏れがしてるのは知ってた。
結構もれてるのも知ってた。しずくになるくらい。^^;

仕方ないオイル買うか〜。
サービスエリアでオイル買って足した。
こんなところでオイル買うやつは・・・・・・・・・・  俺か。 ^^

実はこのムレーナを買うときにオイル漏れがあって下回りが汚れてることは知ってたの。
今朝出てくるときも駐車場にオイルがたれてた。だから駐車場のホームセンターでエンジンオイル買ってから行こうとおもっていったら売ってなかったのよ。
水道の蛇口の握りのネジからエンジンのチェーンソーまで売ってるのに。

そのとき心の中で思ったよね。 なんだよ ホームセンターで オイルも売ってないのか。
ほー 無 センター かよ。 って。
周りはフランス人。 だれもわからんての。

また車は進む。
なんとか今夜中に4〜500キロ、半分くらいのところにある都市リヨンの先までは行きたい。
とおもって走り出したんだけど、二人とも凄い睡魔
リヨンをすぎて宿をとろうとホテルのあるサービスエリアで聞いて回る。どこも満室
仮眠しようにもミッドシップだからね〜。

結局パリ事務員ががんばって運転してくれてサロンドプロバンス手前のサービスエリアのホテルまでたどり着いた。
でもこのホテルには泊まらなかった。

朝5時くらい。
ホテルにはパリ事務所員が聞きにいってくれる。私は車の中で待機。
フランス語わからんし。 第一こんな時間にヒゲ生えた東洋人きても怪しがられるだけでしょ。

フロントのお姉さんベル鳴らしてもなかなか出てこなくて、やっと出てきたら寝ぐせついてましたよって。
そりゃホテルの人も寝てるよなこんな時間じゃ。
もう空は白み始めてる。

何で泊まらなかったか。
お姉さんが 
うちのホテル100ユーロもするよ。チェックアウト12時だからこの時間から泊まるのもったいないんじゃない? って。

でもサロンドプロバンスの町まで行けばホテルがあるよ。って教えてくれた。
良い人だ。^^ 寝起きを起こされた東洋人にそこまで教えてくれた。
インターまでいって高速降りて町に行くのは大変だろうとホテルの駐車場をぬけて高速降りていいよってホテルまでの道まで書いてくれた。
ほんと良い人。
 
昨日のマトラのオーナーもできれば今日乗ってパリまで帰りたいといったらノンガージュを取りに会社まで行ってくれた。
サンクのオーナーだってパリで書類の受け渡しに応じてくれたし、車を100キロくらい離れたマルセイユの港まで持っていってあげようかっていってくれる。
フランスの人にも実は良い人沢山いるの。
いつも人には恵まれる。 神様 感謝。  神様ってだれだ。?
はははは。

眠いからこの辺写真無し。

しかし問題はその教えてくれたホテル。
こんな時間にいってもフロントの人寝てて出てこないだろ〜。
ラブホじゃないんだから。
ちなみにフランスにはラブホはないね。 ご休憩 とか書いてないから。 うははは。

とおもったら教えてくれたのは F1 というホテル。 フォーミュラ1ね。
このホテルは廉価なホテルなんだけど実はフロントの人間が昼間と朝食時くらいしかいないの。
それ以外の時間は玄関に鍵がかかってる。
じゃあどうするかって言うと玄関横の機械で部屋を取ってクレジットカードで払うと紙が出てくる。

その紙に玄関の鍵の暗証番号が書いてあるんでそれで入れる。
部屋の番号もそれに書いてあるから部屋まで行ってまた暗証番号。
写真撮り忘れたけど部屋のドアと壁は紙で封印されててそれをちぎってはいる。
多分次の日の掃除の人へのサインと部屋に無理やり入ったかどうかわかるようになってるんだね。

という訳で何時に行っても入れる。
寝ぐせのお姉さん ありがと〜。

というわけでAM6時30分。 就寝。
走行距離650キロくらい。


 



   R4オールペイント完了 キャトル    2009年6月27日

フランスに行ってる間にキャトルのオールペンが完了。
私が工場にいなくったって工場は心強い社員がフル稼働してくれてる。
今回は押しかけ非常勤も出ずっぱりで出てきてくれてるし。

このキャトル車検もあることだし乗りながら悪いところをつぶしていくつもり。
きれいだよ〜。^^
長く乗ろうと思うのであれば、いまきちんと手を入れたものでないと今後はきついぞ〜。
ペナペナの鉄板、雨漏りだって始まるし、ドアのパッキンだってもうガサガサになってるし。
ピッカピカのキャトル。
88年式 21年前の車。
いろんなところの消耗部品を換えてブレーキや水周りパッキン類も新品にしちゃおうっと。
クーラーもきちんと効くようにがんばるからね。 渋滞でも効く。
家族を乗せたドライブでも安心していける車。
長く大事に使える道具。

できるかな〜。
がんばろ。

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   東へ    2009年6月17日

さーてレンタカー借りに行くぞ〜。
モンパルナスの駅でパリ事務員と待ち合わせ。
ちょっと早くついたんで駅の周りを15分ほど歩いてみた

もう何年前だろう。 な〜んにも情報無いのに一人で来ちゃったんだよな〜 フランス。
フランス語は一切わからんし、お金も無かったし。 あのとき夜真っ暗になってからバス降りたのがこの駅なんだよな〜。
そしたら地下鉄止まってたんだけど。 うははは。
なんであの時フランスに来たんだろう。 外国嫌いなのにな〜。
     しかしこの飛行機ゆれるな〜 モニターの文字が確認できないくらい。

レンタカーはほとんどモンパルナスの駅で借りることが多い。
高速の入り口が比較的近いから。
でも道はわかりにくいし、駐車場はわかりにくくてとんでもなく広いから便利なんだか不便なんだか・・・・・。
大概ペリフェリーク経由でA6っていう高速に乗るからそれには便利なところだと思うんだけど。
ちなみにこの A6 ってフランス語でも日本語でもなんか聞き取りにくいんで ニックネームは えいろくすけ です。 
咳、声、のどに 浅田飴。

今日もC4のHdi マニュアルだった。
そしたら燃料入ってないし、車の中がとんでもなく散らかってて水のペットボトル20本くらい散らばってる。多すぎだろ。
多分宗教の儀式か砂漠に水やりに行ったかだな。
いや床に砂もあるから海の塩分薄めに行ったか?

要は前に車使った後掃除せずにまた貸し出された。
おまえ、文句の電話入れとけよ。 と事務所員にでんわさせた。2〜3分話してた後電話こっちに差し出して 「英語で話せって言ってます」・・・・・・・。
 は?  いや、あの状況つかめないんですけど・・・・・・・・・・。

どこまで話がどうなってるんだかわからないし、これはいかにも不満そうに低い声で口数少なく文句言うしかないでしょ。てめ このやろ て。
 はははは。
まあとりあえず話は伝わった。しかも運転中の携帯電話はフランスでも禁止されています。・・・・・。
ねえ、車のガソリンが4分の3しか入ってない って英語でなんていう?
すぐ出てこないよね。
これもまた新車。新車の一人目の人にひどいことされたのね。
かわいそうに。

また 高速 えいろくすけ にのって今度はディジョンへ。ルマンは西。 今日は東か〜。
途中でA38にのりかえ。
そしたらディジョンの町へ。
ディジョンはもともと運河によって栄えた町。
ちょっと丘になってる部分に町が栄え低いところに運河がとおってる。
結構観光地でもあるらしくってそういうところの設備はしっかりしてる。
運河は途中で少しせき止められているから湖がある。

多分。・・・・。
興味あればしらべて。
運河ではこんな光景が。
で、何を買いに来たか。
これ。
タルボ マトラ ムレーナ
1983年までに3年間 1万台しか作られていない3人乗りのフランスのスポーツカー
最終型の1983年式。
エンジンは1600ccのOHVミッドシップ。
車重は1000Kg 外板はFRPでできてる。
細かいことは今調べてるけど部品は何とかなりそうだね。
フランス車が元気のなかったころまだ細々とこんな車作ってたんだよね。
で、ルノーがマトラにエスパスを生産委託させる条件としてアルピーヌと競合するムレーナの生産を終了させたといわれてるんだよね。

なので一種悲劇のスポーツカー。
しかも使用している部品はシムカ直系だから今となっては難しい車でもある。
でも半日調べたところではまだまだどうにかなりそう。
まあ、いざとなったらどうにでもなるけどね。
エンジンだって4AGでものせたら ってそれじゃあMR−2 か。^^;

車の程度はまあまあ。
素材としては良い。距離も11.3万キロ あら若いじゃない。^^
外装はさすがに26年たってるFRPだからやり直しは必要。
でもムレーナはFRP技術の進んだマトラが作ったからA110やサンクターボなんかと訳が違う。

ちょっと脱線するけどFRPでできてる車はアルピーヌ、ルノー、系のくるまで実は大きな転換点がある。
A110とかA310なんかだと手貼りのFRPなんで脱泡や密度の問題がクリアできてない。
要はスカスカなFRPって感じに対して、V6ターボやエスパス なんかになると 中までびしっと締まったFRPでできてる。
型を使った機械整形。
だからV6ターボ、エスパス以降のFRP車は鉄のボディーみたいにしっかりしてるんだよね。

ではなぜV6ターボ、エスパス以降 ルノーのFRP車が変わったか。
それはマトラが生産技術をルノーに供与したからなんだよね〜 ^^。
現在ではマトラは宇宙開発や軍事産業で有名。
だから昭和58年式とはいえこのムレーナも新しい技術でできたFRP車。
基本的なボディーもしっかりしてるのよ〜。 いいでしょ?

日本にはムレーナも何台か入ってるんだけどほとんどが2.2リッターのエンジンを積んでいるはず。
2.2リッターエンジンはここの読者ならご存知のシムカ直系 N9系ユニット。
でもこいつは1.6リッター。J2型エンジン この名前でピンと来たあなたは元プジョーディーラーの工場長レベル。
なんだよプジョーって自社でエンジン開発してないのか? またひとつ消えたぞ。

こういう車はトルクで走るより小さなエンジンを目いっぱい使って走るのが楽しいからよさそうじゃない?
まあ、絶対的な速さは負けるけどね。
そんなわけでこいつを買って帰ることに決定。

オーナーに書類をそろえてもらって車検証に売ったよのサインをしてもらう。
そしたらもううちのもん。 ^^v

よっしゃ〜 乗って帰るぞ〜。
乗ってきたC4は 帰りお前運転だからな。 うははは。
とパリ事務所にディーゼル車押し付けてパリに持ち帰ることに。
しかし夜も遅いしどこかに宿を取るか。
というわけでディジョンで宿を探したんだけど時間も遅いし車2台も停めなきゃいけないんで難しいかも。。
本物のペンション。
まあ日本のペンションとは訳違うよね。

結局どこに言っても コンプレ =満室 っていわれちゃって無理。!
仕方ないんでパリ方向に向かう間にどこかで宿を取ろうということでさっき来た道を戻る。
帰り道の夕焼け 
てか夜10時過ぎてるだから 夜焼け?^^;
これから300キロか〜 つらいな。
夜になると高速も工事してたりして。
片側車線封鎖して対面通行とかあったりして。 100キロ以上で対面通行。 もちろん街灯もなし。
速度差200キロ以上 こわ〜。
ぶつかったら間違いなく死ぬし。
パリまでの間何度もサービスエリアの中にホテルがあるからそういうところとか聞いたんだけどもう無理。
ガソリン入れて完全に開き直ってかえるぞ〜。 パリまで。
も〜 あたまきた。
夜中の2時過ぎにパリに入った。
モンパルナスにレンタカーを置きに行って宿に戻る。宿には駐車場がないから近所のカストラマ(ホームセンターね)の駐車場にとめた。
この駐車場変な車いつでもいっぱ停まってる。
だからまぎれていいでしょ?
一杯引っ掛けて帰るか〜。
ってもう夜中の3時回ってますけど。・・・・・。
てか一杯って3杯ものむか? もう5時回ったぞ。
酔っ払って信号の人倒れてる。
本日の走行距離 往復730キロ。

 
  




   下準備    2009年6月16日


朝起きたら地下鉄に乗って縦サンクの元のオーナーに会いに行く。
とてもいい人でパリについでがあるからといって南仏から書類を持ってきてくれてた。
これまでのやり取りでもとても良い人だと思ってたんだけど、あってみてとってもいい人だって言うことがよくわかった。
引退した消防士だと勝手に思ってたんだけどそうじゃなかった。 意味不明。 あ、消防車好きだったけどね。^^
待ち合わせはここ。
って 広すぎない?

お互いよそ者なのに・・・・・。

うははは。

フランスから車を出すには輸出車検証というものが必要でまあ、日本で言う輸出抹消登録証みたいなものが必要になる。
要はもうこの車を輸出しますのでフランスの登録を抹消してくださいというようなもの。30日間有効。
これが今回の調べで6月15日から不要になるという新しい法律が施行されるはずだった。
でも結局その1週間前に間に合わないから10月15日施行に延期だと〜。

いつも輸出車検証の入手は面倒くさい。
申告する役所によって発行までの所要時間がまるっきり別。 直接聞いて見ない限りわからない。
ちなみにパリは48時間。 まあ、日本の車庫証明みたいなもんか。(日本の車庫証明は見にも来ないくせに時間かかりすぎ・・・。)
これが地方の申請になると1週間とかザラにかかるというしもうホントよくわからない。
フランスの役所はまた最高にいい加減だしね。

とにかく車を輸出するに当たって車を船会社に預けに行くのに輸出車検証がいる。
そうなると書類の申請をできるだけ早くしておかないと後の日程に響く。
今回は他のプランも作らないといけないからね。

そんなわけで車より先に書類を受け取るというちょっと変則的な方法をとった。
まあ、こんなことは2度とないと思うけど車の程度のよいことはすでに確認済みだったからね。
ちなみに車はマルセイユの北100Kmくらいのところにある。
パリ ― マルセイユ間は700Km 以上ある。

19日に車を見せてもらって受け渡しをするということに。 ありえないパターン。

それが決まったらその足でパリのプリフェクチュールへ持ち込んで輸出車検証を申請。
ノートルダムの正面にある。
ノートルダムには立ち止まりもしないで役所へ。

何度も来たけど敷地に入ったのは15年前に1度きりだ。^^;
一部工事中のところ 
建物の絵が描いてあった。

パット見よければすべてよしな国

去年戦ったザーマス眼鏡の黒人のお姉ちゃんまだ居た。^^;
今回その人の担当じゃなかった。 うはははは。
内部の隠し撮りに成功。
いや、撮影禁止って書いてなかったし。しかしこれって40年位前の銀行みたいじゃね?

そしたら急いで事務所に戻って車を探す。
今回は強気で40フィートのコンテナを仕立てて車2台とアルミホイールを数セット(内緒^^)ほか部品、何でも入るだけ持ち出そうってってわけでとにかくコンテナにつめるものを急いで確保しなくちゃいけない。
車はすでにサンク1台はほぼ確保。事前の情報と現車に大きな食い違いが無ければ問題ない。
とにかくもう一台何か探さなくっちゃ。
19日には南仏にいなきゃいけないから明日か明後日中にパリ周辺で車を仕入れるか19日以降に南仏から足を伸ばせる範囲で車を仕入れるしかない。
ぎりぎりのタイミング。
しかも条件は沢山あって
1、自走可能(機械的、車検、保険等すべての理由にわたって)
2、書類がすぐそろうこと。 こっちでは名義変更時にノンガージュという非債権証明 見たいなものがいる。
3、日本にわざわざ持っていっても売れる車。
4、うちの扱ってる車種。
5、できれば日本登録の楽なやつ。
6、販売価格と仕入れ価格、経費などのつじつまの合うもの。 
 うあ〜 条件厳しすぎ。

これを2〜3日の間に 見つけて、連絡とって、見に行って、よければ買って、その場で乗って帰ってこよう。
そしてそれを移動の足にも使おうってんだからそんな都合のいい話は無い。
いやわかってんだけどね。^^;

そう思いながらも何とか今日中に車を見つけてコンタクト取れれば間に合うかも。
と思いながら探し続ける。
雑誌、ネット、オークション、アノンス。 もうとにかく探して目に付いたよさそうなものをピックアップする。
それを検討してリストアップして片っ端から電話かける。

フランスはいまだに平気でどこにでも電話番号が(しかも携帯の)さらしてあるから電話掛け捲って1台の車を見に行くことに決定。
明日の夜なら車見せられるよ。 ってOKもらった。
普通夜に車を見に行くのはありえない話なんだけど、知ってのとおりフランスの夏は夜10時くらいまで明るいから余裕〜。

そしたら今度はレンタカーの予約。
車はディジョンというパリから東の方角のブルゴーニュ地方。
マスタードで有名なところ。そういわれてみればマスタードに必ずディジョンと書いてある。 
北海道牛乳 みたいなもん?
片道350キロくらいか?^^;

明日の午後一で出発することに決めてセカンドチョイスの捜索とディジョンへの行程、その後の対応策などを練っておく。
ルマンから帰ってきてこの二日、人に会って、役所に行って、どこにも行かずこもりっきりで車を探して部品を探す。
俺ほんとにフランスに居るのかな? って感じ。

でもネットが調子よくないのとか、シャワーの温度調整がうまく利かないとか、外でクラクションなりっぱなしとか。
あ〜フランスだねえ。

ってネットが15分に一回切れたらそんなもん使い物にもならんだろが〜!!!!!!
あ〜そうだ洗濯しに行かなくっちゃ。明日から外出だし。・・・・。
結構コインランドリーはいろんなとこにあるよ。
パリは住宅事情が悪いから家に洗濯機ないところも多いんだって。
若い人も多いんで恋の始まるポイントでもあるんだと。
意外な出会いポイント?^^



はあ、まだ4日目の内容書いてんのかよ〜。
実は今帰りの飛行機の中。北京→日本  しかも物凄いタービュランスで、揺れるゆれる。^^;


 


   今回の渡仏に関する諸般のこと    2009年6月15日

今回わざわざフランスにきたのは訳がある。しかもあわててきたのはなにもルマンに行きたかったわけでもない。^^;
今回は部品がメインじゃなく車がメイン。
お客様からの注文で車を買いにきた。

正直言って車ってのは縁だと思ってます。
だからご注文いただいても半年も時間がかかっていい車が見つからない人もいればすぐに見つかってその車以外選択肢なし。くらい良いものが見つかることもある。
いままでで最短1時間て言うのがあるけどあれはすごかったな。
色も内装色も距離もいろいろ指定があって、調べたら日本には50台くらいの限定車しかない。
調べた後電話してそれらのことを話した。ちょっと見つかりにくいから第二希望とか考えて置いてくださいね。
ってつたえて車を探し始めたらあるじゃないですか。当日のオークションに出てた。
条件すべてぴったり。
また電話してスピード落札。

なんてこともあった。
まあ、現代車でも有ったんで、車の程度は普通レベルがおおいから条件ぴったりでも程度悪くて無理 というパターンには陥りにくい。
だから比較的見つかりやすいよね。

今回は25年前に乗っていたサンクが忘れられない。
先日町で見かけたらどうしてももう一度乗りたくなった。という感じのお問い合わせをいただいた。
縦サンクGTL 5ドア
画像と現車は関係ありません。
サルテサーキット駐車場にて。

今から考えるともう25年以上前の車。
程度が良いものが残ってるか?、サンクは特にヤレが早い。
椅子が犬小屋の毛布みたいな色になる。
天井が垂れ下がる。カムチェーンが伸びる。
外装の艶が引ける、ライトの反射板が曇る。
プラスチックが劣化、風化する、なんてあげればきりが無いほど弱点だらけ。
しかも指定が5ドア。

まず3ドアは初期から販売されて5ドアはルノーがあとから仕方なく出したモデル。
使い方も3ドアは乗用として使われる傾向だけど5ドアは小さなワゴンとして使われる傾向。
最近になってフランスでも3ドアは古い車としての価値が出始めてきた。
とくに初期のTL(キャトルみたいにダッシュボードシフトのやつ)なんかでいいものはコレクターズアイテム化してきた。
でもまだまだコレクションカーとはいえない状況。 新車買い替え政策で丁度淘汰された年代。
ちょっとまともな程度のものは見つけにくいかも。

しかも縦サンクは日本ではもうすべてが淘汰されてまともなものが残ってないから十把一からげでみられてて、あってもどれも安い値段になってる。
でもこういう車買って来ると縦サンクはぐずぐずに錆びるから板金で100万近くかかるし、そこから消耗品やって機関なおしてなんてやっていくと200万近くなっちゃう。
そこまで程度よくしなくてもいいと思うでしょ? でも今回のご注文は25年前にのってた新車のサンクの思い出がよみがえってるわけだから、いいものを納めないと昔の思い出を汚すことになる。なのでいい素材を見つけてお金と時間をかけて仕上げるか、良いものを見つけてくるしか方法が無い。

難しい注文。
まずお客さんには中途半端なものだと思い出を汚すことになるからよくお考えになられたほうが とつたえて意思を確認した。
予算もかなりのものになる。
本国では5ドアは安い傾向だから車はあれば安く手に入る。
でも日本に持ってくるとフランスから出すのに税金、陸送、コンテナにつめる料金、船に積み込む為の料金、船賃、船が日本についてからコンテナを下ろす料金、コンテナの保管料、コンテナを開梱する料金、税関まで運ぶ料金、車の保管料、日本での関税、をはらって車の形の物体がやっと日本で触れるものになる。
問題はここからで、日本で走るために縦サンクの年式はガス検査が必要。
ガス検査は試験の受験料が20万弱。それで3回テストが受けられる。だめならもう20万。
その試験に受かるために排気ガス浄化デバイス(これだって数万〜10万以上)を取り付けて試験を受ける。
試験には車両重量を測らなくてはならないからそれを計ってもらうのにだって1050円。 くだらないけど。
それがおわったら今度は日本の道路交通法に合致するようにミラーをつけたり反射板つけたりサイドマーカーつけたり、シートベルトやらシートやら合致しないところを合致させる改造をする。
合致してるのに担保の取れない部分は書類や試験成績表をつくったりヘッドライトも左側通行に対応するように改造若しくは交換。

そこまでやったらやっと輸入新規登録の申請をする。
で、書類が合格したら今度は車を持ち込んで現車の試験を受ける。

合格したら初めて自動車になる。それまではただのモノ。
今度は登録するんだけど、今度は車庫証明2600円を用意して
ここでまた重量税、自動車税、自賠責保険、車種によっては取得税もかかる。
で、最後の最後にナンバー代1440円とられて晴れて路上デビュー。

この間になんだかんだでガソリン代1万円 位だってかかるし もうほんと車代以外のお金がかかりすぎる。
だから日本に来たときにはとんでもない金額になるのよ。

同じ車を複数台輸入すれば1台当たりのコストは安くなるんだけど同じ型式、同じ重量、同じドア数、同じエンジン、同じミッション、同じ前面投影面積、とかじゃないとだめ。
なのでうちみたいな1台限りしか無いような車を入れる場合はコストを安くすることはほぼできない。
サンクは沢山有るけど同じ車を同時に入れることはそうそうないもんね。

とまあそんなわけでないだろな〜とおもって探した車が数日後フランスで売りに出ているのを発見。
競りにかかるんでそいつを下調べさせた結果とてもていどがよさそうだ という情報。

それを落札できたので今度は名変と輸出に必要な書類がいつそろうか、車はいつ引き渡し可能か、自走で港まで走れるか、(車検、保険)車はどこにあるのか。
なんて情報をうちのパリ事務所にあたらせる。

そこから決まった日程で6月2日に車決定、6月8日にチケット、6月12日に渡仏という日程が決定。
その間ずーっとパリ事務所は輸出のための日程組み立てと書類集めに奔走する。それが逐一こっちに入ってくるからこっちは毎日為替とにらめっこ。平行して船会社と話を進める。

船は2種類 自動車専用船とコンテナ船。
フランスから日本へいく船の港は前回204を持っていった北のルアーブルか南のマルセイユ。
ルアーブルはコンテナ、自動車専用船 どちらもあるがマルセイユはコンテナのみ。
車は南の方にあるらしい。
できればコストを下げたいので自動車専船がどこか近くから出てないか調べてもらうと、スペインのバルセロナ港かあとはベルギーのアントワープ港のみとの回答。
さすがにスペイン語は誰もしゃべれないし港は英語が通じてもそこで名変と輸出手続きはさすがにスペイン語必要になるからやっぱりちょっと短時間でこなすのは無理。
ベルギーなら英語はかなり通じるしフランス語も基本的にはOK。オランダ語圏(アントワープはオランダ語圏みたい)はまったく無理だけど。

というわけで車の程度もいいし、安全に運びたいからマルセイユからコンテナを選択するのが今回の最良の手段と決定。
あとはみつもりやら書類やら下準備して寝れない日が続くのよ。
そんな下準備急いでこなしてやっと来たフランス。
はじめっからお疲れモード。
つかれた〜。

すでに車の写真やらデーターやら車検証(通称カルトグリーズ = グレーのカード)やらおくってきてるけど明日パリに出張で元のオーナーが来るからそのときに話をして書類を渡してくれることになった。
そんなわけで明日に備えて寝ます。zzz

字ばっかり。よく書いたな。
 


   ルマン24時。    2009年6月14日

いや警視庁24時 じゃ無いんだから。・・・・・。

そんなわけで次の朝ゆーっくり朝起きて ゆ〜っくり飯食ってルマンへご出勤。
ルマンのチケットは2日券だからまあ、お付き合い程度に顔出しにいく。
あ〜そうそう。昨日泊まったホテル。
手違いで禁煙の部屋だった。
あれ?禁煙なの? 喫煙のはずなんだけど部屋変えて。 っていったら 窓開けてすえば? ってフロントで言われた。・・・・・・^^;
ははは。 それって禁煙の意味あるのか?
しかも部屋に行ったら
灰皿置いてあるし。 うはははは。
現地の人に聞くと、灰皿置いてないと窓から捨てたり火事になったりして危ないから結局灰皿置いてあるんだって。
ま、結局カフェとかもそうなんだけど禁煙喫煙のちがいって一種パフォーマンスで80パーセントくらい分けられてるってかんじかな。
カフェもテラスは喫煙OKだけど灰皿は出せないから床に捨てて みたいな。・・・・・。

で、ルマン2日目。
今年のルマンは荒れた。 らしい・・・・・・。
夜だか明け方雨が降って大変でなおかつ朝になってからオイルを吹いた車がいてスタンド前のストレートもオイルの線が一本光ってる。
ペースカーが何度も入ってとんでもなかったみたいよ。
で、レースも終盤。
結局プジョーが16年ぶりの優勝。
ま、どこが勝とうとかまわんのだけど、何しに来たってあんた一応フランス行った風なホームページ用のネタつくりに来てるんだからレースの結果とかそんなもんはよそで見て頂戴。^^
レースが終了するとレーシングカーがパルクフェルメにはいってきた。
そんなこんなで さ〜 なだれこむよ〜 コースに。^^
あちこちから柵を乗り越えたり門が解放されたりで沢山の人がコースになだれ込む。
しかも表彰式とかコースに入らないと見れない仕組みになってるからコースに入るの前提でレースができてるの。
あ、ちなみにサンドトラップってってこんなんだったよ。
で、またこれが遠いんだ。
とりあえず表彰式の写真撮ってみたけど
ついたときにはもう下のクラスの表彰式になってた。
まあ、こんな写真どこでもみれるよね。
ピットも一部あいてるところあるから写真撮ったけどどこのチームかよくしらん。
ピットの裏ではそそくさと片づけしてた。
そんなわけでみなさんごくろうさん。
よく24時間も走ったね。
えらい。
こうしてルマン24時間レースが終了したのでした。
そんじゃあおつかれ〜
またそのうち。


本日の走行距離580キロ


   24時間営業開始    2009年6月13日

便座の無い国フランス。
何をするのも ならぶ 国フランス。
土日は閉店、昼休みも閉店 フランス。
おまえらいつお買い物してるんじゃい。?

そんなフランスの中で1日だけ24時間営業のときがある。

ルマン24時間耐久レース。
パリから約200Km位かな
朝早めにモンパルナスの駅でレンタカーを借りて一路ルマンへ。
車はC4の1.6HDI しかも新車!
ディーゼルなのにストレス無く走る。

メーターよく見るとわかるけど
500キロ走って燃料半分。
航続距離1000Kmくらいあるの?^^;
パリから抜け出せさえすれば
          ルマンへは簡単な道。

しかもルマン周辺に行くと今日のために増設されたレース専用の標識がそこらじゅうにたってる。

ルマンに行くのは初めてなんで観戦ポイントや駐車場、どこから入るのかとかまったくしらん。
でもまあ、いつもどおりどうにかなるでしょ。 なんて思いながら走っていると
関係車両発見 追尾開始。^^


サーキットが近くなると面白い車がちらほらと。

イギリスからようこそ って俺日本からだし。
渋滞です〜 ルマン渋滞。
渋滞といえばオーバーヒート。
普段フランスで見かけない車沢山。

出口が近い。 高速が渋滞し始めるとみんな路肩に車を停め始める。
ここは高速道路なんですけど〜。
ってみんなここに車を止めて歩いて行っちゃうの。
合流の真ん中にある三角地帯とか、もう隙間さえあればどこでも。
そんなわけでおれたちもここに停めなきゃってんでもっともっとぎりぎりまで行って車より狭いスペースに肩をすぼめてそ〜っと入って駐車。
おまわりさんもそこらじゅうにいるんだけどまったくお咎めなし。
ま、いちいち取り締まってたら機動隊か軍隊導入しないと人数が足りないし、取り締まり始めたら暴動おきるな きっと。
多数決でどこでも駐車OK が可決。 ってかんじ。
多勢に無勢とはこのことだ。 うはははは。

ま〜とにかくこの日は暑くてね〜。
で、物凄い人。人。人。
サーキットはとんでもなく広いし
真ん中歩いてるのがうちのパリ事務所員
とその友達の旅行会社に勤めるが
方向音痴なSさん。^^;
ここはコースの端っこ。でも人沢山。
       赤鬼がいた。

海の家より暑い出店でご飯。

とりあえずスタート前にメインスタンドへ行こうってんで歩いていくけどある程度でもうすすめなくなる。
通路とか客席とか階段とかもう関係なくとにかく人がいて、暑いしうんざりしてくる。
スタート前 リングアナ 見たいな口調でMCがバンバンまくし立ててくる。
そのあと各国の国歌がながされる。
どこの国の国歌も長調なのに君が代だけは長調でも短調でもない不思議な曲。
レ からはじまって レ でおわる不思議な曲。 いきなりどうしちゃったの?っていうくらい場の雰囲気も変わる。

でもさすがにイギリスの国歌 God Save The Queen が流れたときはイギリス勢の観客は全員起立。地元のラ、マルセイェズが流れたときは大合唱。
日本じゃ卒業式のときに立ち上がらないのが流行りだから立つのやめようかと思ったけどもともと座るとこないし。 うははは。
そんなの個人の信条に基づことくだから私はどうとも思いませんがね。優柔不断。
上空にはヘリコプタが,近くね?
フォーメーションラップスタート
午後3時
全車グリットについていよいよ24時間のレースが開始。
今回はディーゼル勢がすごい。
アウディーとプジョーがディーゼル。
やっぱディーゼルは凄いねえ。 これからはディーゼルの時代だよ。
燃料の持つカロリーを動力に変換する効率がディーゼルの方が10ポイント以上高いんだからやっぱディーゼルのもつポテンシャルは凄いものがある。
CO2の排出量もディーゼルの方が少し少ない傾向にある(対比の仕方で変わるけど)しNOxやPMの問題がクリアできるようになればこれからはディーゼル全盛かもしれないね。
やっぱり今のところは環境や人間に対する攻撃性がディーゼルの方が高いからね。
でもこれはガソリン車を中心とした開発が進められてきたって言うだけのことでディーゼルは未開発なだけだからこれから本格的に開発されればいい車沢山走るようになるよ。
いまだって道を普通に走るだけならガソリン車にまったく引けを取らないからね。
レースが始まったらまあ、ホープページ用に適当に写真とって出店でもぷらぷら見に行く。
写真は近すぎてうまく取れなかった。 ^^;
レース見てても正直あんまり面白くない。
駅で新幹線が通過するの見てるようなもんだからはやいね〜 とかってかんじ。
もちろんエンジンの種類が多岐にわたるからディーゼルはちょっと音が低め。 マツダは排気量が2000のターボだからちょっと違う。
圧巻なのはコルベットのV8勢。プロペラ飛行機が目の前を飛んでく様なおと。 かっこいい。
コルベットほしくなっちゃった。^^
ほんとにレース用にされたV8の性能はとんでもないからね〜。
凄いレーシングカーに本気で立ち向かっていくコルベット。応援したくなる。
そしたら観覧車に乗りに行く。うははは。
サーキットはとんでもなくひろいから地面にいたって何もわからんのよ。
でっかいモニターがユーノディエールとかうつしたり アウディーがスタート早々曲がりきれずに突っ込んだりするシーンを映したけどそれ見ててもねえ。
だから高いところから広い範囲を見渡せることができる唯一の手段。
てきと〜に出店でお買い物してビール飲んでホテルに戻る。
こっちは夜でも明るいから調子に乗ってると体調悪くなる。
暑いし歩くし夜は明るい。
だから油断してるとすぐ体調こわすよ。
しかも昨日フランスついたばかりでしょ?
時差ぼけとかあるし(そんなわけ無いか 寝すぎで眠いだけだし。)

急に予定立てたからルマン周辺のホテルは当然取れない。
なので80キロくらい離れたところにホテル取った。
ホテルへの道はルマンのせいで封鎖されてる。
ほら公道を一部使ってサーキットにしてるでしょ?
だからその町に向かう道が閉鎖されてるの。

でもさっきもさっきも言ったとおり今日のための専用の標識がでてるからそれを頼りに走ればOK。
こんな感じ。
下のLE MANSってのが今日のために付け足された標識。
さ〜 とっととかえって酒飲んでねるぞ〜。
われわれがこうしている間もルマンは走り続けている。
ルマン24時。 
事件はサーキットで起こっている。 ^^

しかしま〜よく24時間も走るよな〜。
えらい。 むかし23時間を一人でぶっ続けで走った人がいたらしいよ。
すきだね〜。

このあと我々の身に同じことが待ち受けていることは知る善しもない。・・・・・・。
 
ほんとに便座無いよ。
どこでも。



   シャルルドゴール空港    2009年6月12日

いや別に
航空マニアとかじゃないんだけどね。
てなわけでシャルルドゴール空港に着いたりして。
北京―パリ の十数時間 飯以外は寝っぱなし。 5日分くらい寝た。
途中でおきたとき隣の席のお兄ちゃんがパソコンいじってたんで 何処から出したのか イリュージョン! てびっくりした位寝た。
ちょっと長めの まばたき した位のつもりだったんだけど・・・・・・。

シャルルドゴール空港(CDG)はパリの北側にある空港で知ってるだろうが別名ロワシーね。
南にあるのはオルリー空港なんだけど日本からいくとロワシーのほうにつくね。
成田と羽田の関係に近いかな。 (とはいえカバーしてる範囲がだいぶ違うけど)

ロワシーは シャルルドゴール1 と 2に別れてて距離も結構離れてる。3 もあるらしいけど行ったことないから知らん。
CDG2は何年か前に天井が崩れた手抜き建築で有名になったところで、ここは レモン型パット(胸の小さそうな女性に聞いて ^^) 見たいな形の屋根がいくつも連なった横になが〜いイメージの空港。
さすがに新しいだけあってきれい。

CDG1 は古い空港でなんだか新凱旋門デザインした人が作った丸い空港じゃ無かったかな。
今回はこっちについた。
なんか でんでんむし 見たいなイメージでドーナツみたいな形。いっつもどこに自分がいるんだかわかんないまま気がつくとバスが目の前にいる 見たいなところ。
真ん中の空間は空中エスカレーターがとおっててレトロフューチャー感 むんむん。

飛行機を降りたら洞窟みたいなところを動く歩道にのって移動。
まあIphoneなんで手ぶれとかピンボケとか許して。
しかも40年以上前の動く歩道だし。^^;
そしたら例の空中エスカレーター。
うーんかっちょいい。 昔の感覚。
機能的かどうかはそんなもんフランスだからね〜。
押して知るべし。

荷物受け取るベルトコンベアーあるでしょ?
あれの傾斜がとんでもなくでかい。
写真ないけど。
スーツケースの車輪が陥没するのってこれのせいじゃないの?っていうくらいとんでもない傾斜で、いい勢いで荷物が出てくる。^^;

荷物が出てくる間にTC(トラベラーズチェック)をチョビットだけ換金。
だって小銭5ユーロくらいしか持ってないからこれじゃあバスにも乗れないし電話もかけられない。^^;
昔は空港内の店だけはTCの換金手数料が0%だったのに今回は2%に値上がり。
オペラとか(パリ市内)だと5%取られるから普通の人は空港内で換金した方がいいのかも。
フランスはアメリカみたいに街中じゃTCまったく使えないしね。 なにこの紙?見たいな目で見られるし。

換金したお金の3/4くらいは財布にしまって荷物の奥深くに入れて、残りを裸でポケットに入れる。
膨らんだ財布お尻のポケットに入れるとスリがよってくるよん。

で、荷物うけとったらいつもどおり何のチェックもなしにフランス入国〜。
あれここほんとにフランスなの? っていつも拍子抜けする。

たばこ たばこ と外に出てタバコすってたら去年事故にあった憎きロワシーバスが目の前に滑り込んだ。
あれ?これ何処行きだろ? なんておもってタバコすい終わったんで 乗るのに並んでる人に

「これオペラ行く?」 ってきいたら。

「うん  大体9ユーロくらい。 オペラ行くよ     ・・・・・・ 普通はね。 」

おい! 最後の 
普通は ね ってどういう意味じゃい!  うはははは。
タイミングよく来たバスに乗れたんでいいか。
さすがにバスの中は寝るの怖いんでおきてた。
途中でプジョーのでっかい施設があるの。
自動車専用列車には107が沢山 ほんとに沢山 のっけられてたよ。
19:00過ぎ。  高速 〜 ペリフェリークは丁度渋滞。 オペラにつくまで1時間30分くらいかかったかも。
去年追突されたポルト ドゥ ラ シャペル、 クリニヤンクールをぬけてオペラに入るルートだった。
そのときによって通る道が違う。

クリニヤンクールからオペラまでは こんなとこ連結バスが通っていいの? っていう様な路地を平気で入っていくのよ。
もうね 2回くらい死んだ。 っていうくらい怖いかも。バスが街中を走るスピードとは到底思えないから。

看板に頭こすって毛が抜けたから。 うはははは。

そんなわけで
朝5時に出て夜の9時ごろにパリについた。
16時間強+時差7時間=ほぼ24時間かよ〜。

事件はリアルタイムで起こっている。
もうすぐ夜の10:00なのにこんなに明るいんですけど〜。


俺の6月12日は31時間あったんだ〜。 ある意味長い一日だけど大半寝てたから短い一日でもあった。 普通は ね。 ^^



   
にーはお 北京   2009年6月12日



うーん眠い。
なんか わかるような わかんないような。
てか大規模に滑りそうね。^^;
私は今 北京にいます。
例によってチケットは6月8日(月)に何とか取れたら北京経由。10時に電話して14時までに振込みしてもらえないと間に合いません。 って。^^;
そんなこんなで必死で組み立てた今回の渡仏。 行くのが決定したのは6月2日。
書類やら船やらこっちから手配して日程の見通しがついたのは6月6日。あと7日で行かないと間に合わない!
なにが? うはははは。

と取るものもとりあえず荷物をまとめて今朝5時に家を出て、成田に着いたのは8時前。8時20分には飛行機に乗れってあんたねえ。
成田は遠すぎます。
空港でお土産だけなんとか買い込んで飛行機に乗って北京まで3時間。

離陸前のキャプテン挨拶は機長の紹介の後に炎の料理人 アイアンシェフの紹介があって機内食は満漢全席。もちろん座席は丸テーブルで。
なんてことは無いんだけど。 うははは。
離陸と同時に寝て 中国4000年の歴史とは無関係な機内食のときだけおきてまた寝たらもうそこは北京。 
写真がろくなの無い。
いや寝起きなのと
なんかジャックみたいに拉致られそうじゃん?

変な写真ばっか取ってると。

そしたらあんた自覚の無い日本人。
日本は新型インフルエンザの感染拡大指定国。
飛行機がついたら白衣の人たちが機内に入ってきて一人ずつ体温を測るの。
いや俺寝覚めは体温恐ろしく低いから。・・・・・。

おりたら今度は廊下で2回のサーモグラフチェックがあってその後自己申請の伝染病検疫。その後入国審査があって(トランスファだから入国してないのに。)その後荷物チェックがあって、やっと乗り継ぎ便のゲートへ解放された。 はあ。

乗り継ぎは1時間30分くらいあったんだけどジュース買うのに日本円もウオンもユーロも使えないよとかいってすったもんだしてジュースを一本やっとカードで買ってる間にもう飛行機乗らなきゃって感じで汗汗。


実は北京はアジアを代表するハブ空港のひとつ。
他にアジアのハブ空港では韓国の仁川空港 やら タイのスワンナブーム空港なんかがあるんだけど、もうこれらは成田空港の規模を超えてる。
日本は成田空港の工事がすべて計画通りできたとして年間の人員処理能力が4000万人クラス。 羽田とあわせても6500万人クラスの人員処理能力しかなくてなおかつ成田は羽田より発着便の本数が少ないときてるもんだから成田なんか夜間の発着制限もあるでまったく国際競争力のあるハブ空港足りえない。

成田で反対してる人たちがそのまま反対し続ければ希望通り成田には海外直行便が減るから離着陸回数も増えないし、地元に落ちるお金も増えないってこと。
経済的にはいつまでたっても恵まれないかも。

他の国の野望をもったハブ空港建設は1〜1.5億人の年間人員処理能力を目指して作ってるからそのうち日本人に人気のある国に行くにはそれら外国のハブ空港を経由していくか日系の航空会社を使うしか方法が無くなるようになるかもしれない。
他にも輸入品はすべて便利なハブ空港経由になるからどこかの国に取り分を払って輸入品を買うことになるのよねん。
輸出品だってその国に分け前払って輸出しなくちゃいけなくなるかもよ。

世界はグローバル化、ボーダーレス化してる。
日本が取り残されるひとつの見えない大きな原因のひとつがこのハブ空港問題だよね〜
まあ、興味あれば東京オリンピック2016の誘致資料でもネットで検索してみて。 くわし〜く 水増しして書いてあるから。

しかも成田ってハブ空港として使ってたのはノースウエストだけだったりして。^^;
日系の航空会社すらハブ空港として使用してないって おい。

そりゃ 某都知事が羽田に国際線下ろすとか横田基地を民間空港化するとか言い出すわけだよ。
国際競争力がなくなるんだよ この先。^^
(聞きかじりの知識なんで間違ってたら笑い飛ばしといてください。成田空港反対の方も 私を馬鹿なやつだと思ってください。)

と余計な愚痴こぼしながらこんなことかいてないでせま〜い飛行機に詰め込まれて一路花の咲いてない都へ。

おやすみなさい。 zzzzz。

  





   
フランス人は運転が下手なのか。   2009年6月10日


うはははは。
うまいとは思えないな。  ^^

てめー どこ見て運転してやがるんだ。

いやこれ運転がうまいとか下手とかじゃなくて 俺中心。 ってかんじかね。^^;

これ、何がおきたかって言うとパリの街中でパトカー同士でぶつかって建物に突っ込んだって写真。
たまたまうちの駐在員がであったんだって。

赤い線の入ってる方は普通のパトカー もう一台のほうはプリフェクチュールドポリスのくるま。
プリフェクチュールドポリスは警視庁。
ポリスの方はパリ市警 って感じなのかな。用は本社と支店みたいな感じ?
いやパリ市は別格だからパリ警視庁の中の本庁と所轄くらいのかんじなのかなあ。

まあ、どちらにしろ支店の車が本店の車に突っ込んだ。


うはははは。
ばかじゃん。 

突っ込まれた方は実は護送中で2人の逮捕者が乗ってたらしい。
支柱なぎ倒してもうすこしでパン屋に突入。

あんた災難だったね〜。
いや犯人奪還作戦に警察内部の人間関与?

どちらにしろ仕事の遅い警察が物凄い勢いで20人くらい集まってきてそそくさと事故処理して帰っていったそうで。
レッカーもマッハで来たってさ。

どこの国でも身内の事故には甘いようで。
そうだ、こないだうちの近所でパトカーが一時停止しなかったの目撃。
捕まえてやろうかと思ったんだけど忙しかったから多めに見てあげた。

そのうち一回でいいからパトカーか白バイ捕まえてやろうと思ってるんだよな〜。 はははは。
逃げようとしてみろ。 民間逮捕してやる〜。

私は今モウレツに忙しいです。
なので普通の精神状態ではありません。
不適切な発言がありました場合は本意ではございませんのでどうか連徹明けのたわごととご容赦ください。
自 は確かにまねしやすいよね。

なんで忙しいか。
それはこのチャンネルで。 かみんぐ す〜ん。

このあとすぐ!   ははは。 絶対14時間以上寝てやる。




   
FRPの神話4   2009年6月3日

シリーズで書いてるはずのFRPの神話 あんまりにも時間が空いたんで内容忘れた。 ははは。
しかもやる気をそがれる小さな写真。
言い訳からスタート

何が悪夢かって言うとサンクターボはアルピーヌなんかと違って実はFRPのパーツに鉄の芯が入ってるのよ。
こいつが曲者。
だもんでぐしゃってつぶれた部品は修理するのは大変。
曲がった芯は曲がったままだし崩れたFRPは元に戻ろうとしてる。

だから本来はぶつけて芯が曲がったらその部品はおしまい。
交換です〜。
となるはずなんだけど、古い車はそうも行かない。
この車の場合 バンパー、ボンネット、フェンダー、サイドステップ の4点が部品として交換、フランスでは手に入るけど同じ形のものが来るかはわからん。
いやほんとわからん。

しかもその送料ときたら一体いくらになることやら。
船便で送ったら今度は板金屋さん占領。 請求いくらくんのよ。
東京は場所代が高い。

そういうわけでFRPから鉄の芯を取り外してFRPを修理すんのよ。
おれ板金屋じゃなくてよかった。^^;

このフェンダーの先っちょのボンネットの横
これが鉄の芯なのよ。
FRPに貼り付けられたり埋め込んであったりする。

それを削りだしたり切り出したりして鉄心だけで形を板金する。
これが鉄心取り出したやつ
しかも場所によってはこんなに錆びてる。
こいつの板金を単体でやったりFRPつきでやったりといろんな手段でこなす。
鉄心が曲がってるってことはその周りのFRPが芯からはがれてるってことだから水が浸入すると右の写真のように錆びるんだよね。
各FRPの造形物はこの鉄心でボディーに取り付けられてるからいろんなつじつまが合わなくなってくる。
そうなるとパテのお化けが出来上がる。 ってわけ。

どうやって治すかはそのときのオーナー次第。
悪いこととは思わないし、その人が満足ならそれはそれで問題ない。
でもその後塗装のわれやらパテが透けたり、やせたり、変形したり は仕方がない。
でもオーナーが満足ならそのときはOK。
かわいそうなのはそれを見つけられない次のオーナーだよね。

あるA110はぱっと見きれいなんだけど見方を変えると天井にお皿が伏せてあるようにはっきりとパテが見える車が合ったよ。
でもぱっと見きれいだしぜんぜん悪いとも思わない。
それで満足ならそれが一番。

で、一応うちではきちんとした治し方から予算優先の直し方まで対応できるよう複数の板金屋さんに仕事をお願いしてる。
だからオールペン20万くらいから数百万まであれこれあるのよん。

はがれた鉄心をパテで
かぶせてあった痕。
サイドステップの鉄心は
貼ってあるだけ
溶接されてるはずのボルトは
なくなってた。
新規で鉄心製作


バンパーは凹凸があって造形が大変。
しかもでかく切り取っちゃうとうまくまっすぐの線が出なくなる。
だから表から修理して形を作るというハードテク。
脱泡がうまく行かなかったり、硬化がおかしいと大変なことになる。
しかも修理を何度も重ねた厚塗りバンパー。まるで漆細工のような マーブル模様がそれをかたる。
こうやって少しずつ治していく
裏から貼って強度を出して表から貼って形を作り出す。
角だけでなく平面に峰が作ってあるような造形もあるからその峰のシャープさが完成したときにボケた印象を与える。尖り過ぎてもなだらか過ぎてもいけない。
しかも相手はFRPだから失敗したら大きく貼りなおさないとやり直せない。
裸のFRPは面が荒れてるし色がすけた茶色だから目では形をとても把握しにくい。
ヒビは大きく削り込んで一個一個FRPで補強しつつ造形する。
あ〜 気が遠くなる。





 







   
ルノー4   2009年6月3日


う〜ぅぅぅぅ

いそがしい。 という名ののサボタージュ。 
とにかくこの数ヶ月 目の回る状態です。
作業はあれこれ進んでて、写真も何百枚もたまっちゃってもう更新するのも収拾がつかなくなってきた。 うががががが〜。

そんなわけで今日はもうすぐ出来上がるキャトルのオールペン写真が届いたのでアップします。
せっかくやるんで大好きな穴埋めから。

日本仕様のサイドマーカーは埋める。 細かい凹みを1個ずつ拾ってもらう どでかいバックランプも埋める あちこちへこみ拾ってもらった



といつものパターンの錆びの原因をつぶして変に現代化された部分を取り除いてやる。
まあ、結局自己満足な世界だし絶対純正主義の人には受け入れてもらえないのかもしれないね。

もともとこの車は錆が少ないから、もう色が入ってる写真なんだけど
お尻つるんとした。 前もすべすべ やわい天井もできるだけ平らに グリルやバンパーは純正色で



とまああくまでも外装だけだけどこのときしかできない穴塞ぎをやって艶々の肌を目指してもらう。
古い車なんだから年式相応のとかって思うんだけど昔の車の肌を実現しちゃうとものすご〜く見劣りしちゃうのよ。
もうそれだけわれわれの眼は鏡面みたいな現代の車の肌に慣れちゃったってことだよね。
いいのか悪いのかわからない。 でもキャトルは古くなると粉を吹いちゃうような塗装だから磨き甲斐がなくて寂しくなっちゃうのよね。
しかも磨きすぎるとすぐ下地が出ちゃう。

やっぱり手をかけて乗りたいんだったらこの辺は重要でしょ。
だって買うのは ”車” だけど欲しいのは ”その車のある日常” ”その車を持ってる生活” なんだと思うんだもん。
あの車かったらあそこに行こう とか 日曜日に洗ってやろう とか。
キャトルだったらショッピングモールに買い物に行って、リアハッチあけて買い物荷物を沢山積み込んでる絵を想像しながら車を選ぶんだもんね。
だったら故障とか錆とかみすぼらしいとかそういうネガティブな要素はできるだけなくしてあげてその夢の絵をかけるようにしてあげるのがわれわれの仕事だろうと思っているんですよね〜。

う〜ん くさい。 ただの思い込みか?^^;

ま、そんなわけでこのキャトルだってほんとなら適当に磨いて整備付き現状販売でも十分いける程度だったけどオールペンやら何やらからスタートするんだもん。
ばかだよな〜。
日本で一番高いキャトルになるんじゃね?
うははははは。

ほんとばか。

しかし景気は戻してるのかな。
ユーロがじりじりとあがり始めた。

また夢の一台 そしてまた一台。
一台一台ゆっくり仕上げていこうっと。


最近妙にサンクの問い合わせあるのよねん 縦も横も・・・・・。

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FRPの神話  その3  2009年5月11日


予告のとおりここからは写真がしょぼいよ。^^;
いつもは写真が大きくなるけど今回はクリックしてもたいして大きくなりません。

車はFRPの作業をしてくれる工場へ回送。
まずは患部から。
右の角っこの拡大写真。
見ると塗装とFRPのあいだに厚さ5mm以上はありそうなパテの痕が。
で、そのパテはみんな割れておっこっちゃったってこと。

てことはここらへんの形は本来のラインとはまったく違うところでパテで整形されたものだったということが言える。
こういう 走りの車 だから事故が入ってるのはぜんぜん珍しくもないんだけど FRPの車をこんだけパテ盛って治してるのもぜんぜん珍しくない。 なんだそりゃ。^^;
ただこれだけパテを盛っちゃうと必ずFRPとパテの膨張が違うんでそのしわ寄せが塗装に来る。
だもんでその膨張差に負けた塗装がヒビとなって現れる というわけ。

だから塗装に入ったヒビはタッチペンとかしても止まることはほぼ期待できない。
ただそこから水が入るとさらに被害は広がるからそれを防止できるのであれば気休め程度にはなるかも。・・・・。
とにかく水の浸入はできれば防せぐに越したことはない。 
でも実際問題としてどうやって塞ぐかはいい方法がないね。 エポキシの2液をつけたところでヒビはまた発展するし。
結局水にぬらさない しかない。 ってむり〜。

で、ここからどう治すのかが今後の塗装の状態に影響してくる。
無理を承知でここからまず本来の形に近い状態を作り出してもらう。
彫刻家じゃないんだからこれまた大変な作業。センスとか根気とか 私には無縁の世界。うははは。
とにかく今ある状態で表面を削りもとの形を確認する。
ってあれ〜?  ボンネットとフェンダー きつきつ じゃん。
FRPでできてるからほとんど曲がったまんまにならないんだけどな。
実は少しは曲がってる(理由は後述)可能性も有るんだけどこれはもともときつきつだったみたいね。
しかもボンネットとフェンダーのライトのラインの段差。 全体のラインは大体あってるのにこれだけの段差があるということは これは元からこうだった としか説明つかんよね。
となると元形(前回の事故修理後)はかなり狂ってたはずだし、ここから純正のラインとほぼ同じものをつくるのは無理だぞ。

そうなるとある程度の妥協点で全体を形作ってできるだけつじつまの合う形に作り上げてもらうしかない。
そんなわけでできるだけパテをそぎ落として純正のラインを優先しつつ全体的に違和感のないラインで直すことに決定。
まあ、ノーマルの部品を取り寄せることができたとしても今度はフレーム側とぴったりあうかどうかは怪しいし、だいいちFRPの長期保管された部品が正しい形で供給されてくるはずはないしね〜。
まあ、だからFRPのボディーは始末に終えないんだけど。・・・・。

とにもかくにも妥協点をさがしてもらってパテで造形してもらう。
しかも逆サイドのボディーラインを参考にやって〜 といったら 右と左まったく違うよ。 って答えかえってきたし。 うははは。

これは左右を比べて1枚にした写真
だいぶつじつま合ってきた。
ボンネットとフェンダーの隙間 (チリ) も恐ろしく違うところをなんとかあわせてもらってっていってもここはフェンダー全体のラインがゆがんでるんだからそうそう治せない。
でもまあ、なんとかぎりぎりの線でこんなかんじで造形終了。
で、このままの状態にきれいに研ぎかけて、サフェーサー塗って 上塗りしたらおしまい ってのがこの車が今回事故をする前にされてた修理。
このままじゃ後々いいことおきなそうな気がするでしょ?

こっからがFRP屋さんの仕事開始。
このせっかく出来上がったボディーラインからメス型を起こす。
とはいえフェンダー丸ごととか作るのはいくらかかるんだかわからんので最小限のピースを作ってもらってそれを貼り込む。
 
こうやってせっかくきれいになった面のうえにまたFRP貼っちゃう。

できたメス型はこんな感じ

左:外側
右:内側
そしたらそのメス型から今度はFRPのピースを作る。
抜きたてほやほや。
しかしこんなことよくやってられるよ。
えらい。! うはははは。^^;
今度はせっかくきれいにした面を切り取る。l
切り取るのはFRPが割れてだめになったところ。
割れてない部分は新ピースの足がかりとして残す。
もちろん型から抜いたピースはそのままじゃ使えないから車体に合わせてきれいに研ぐのよ。
抜いただけだと気泡やゆがみエッジのシャープさなど再現できないところがあるから再整形してるの。
もう気が遠くなるよね。 
もう気が遠くなったんで帰ってねよ。

おやすみ〜。

実はこの修理こんなに簡単じゃなかったのよ〜。
うははは。

悪夢は まだつづく。


   FRPの神話  その2  2009年5月5日



ま、そんなわけでサンクターボの写真が送られてきた。
オーナーには悲しい写真だけどFRPの修理の知識があまりにも一般に浸透してないんで紹介して良いですか?と聞いたらご快諾いただいた。
ありがとうございます。

事故の後 入庫前にオーナーからこの写真がきた。
拡大して見るとわかるんだけど塗装の割れ方がすでにおかしいでしょ?
塗装が割れてはがれてるんだけどその下の面が平滑。 FRPは見えない。
でもところどころ折れた繊維が露出してる。
つまりこの車はすでにこの部分に修理が入っていてFRP→厚塗りパテ→塗装 という状態になってた。
パテの厚さは5mm以上あることは容易に想像がつく。
だからこのパテがはがされたとき、前周りのチリ(面と面のつながりのことね)は完全に狂うことがわかる。

ひょっとすると前の事故のとき中の骨組みを適当に直して前周りのチリが合わなくなったんでパテを厚盛りして造形したんじゃないかな?
ってかんじ
そうなると元のFRP部品の状態が修復不可能なのかもしれないという不安に駆られる。・・・・・・・・・。

鉄ボディーの修理だったらそんなにたいしたこと無い部分補修で治るはず。
このまま鉄車の板金屋さんに持ってったら表面さらって厚塗りで修理されちゃう。
その後ひび割れ。 はまちがいない。
だって板金屋さんにしてみりゃ元に近い形だから金槌でトンテンしないでパテ仕上げだけですんじゃうんだもん。気楽なもん。
それだけは避けねば。

で、入庫。
外装はぐってみた。

まず整理。今回の事故はガードレールにぶつかった。
てことはガードレールの高さくらいがやられてるはず。

外装的には確かにそう。
上の写真から判断すると間違いなくガードレールくらいのもんにぶつかったダメージ。
ライトの上の方とバンパーの角位にぶつかってる。
多分入力は右斜角に斜めに近い方向からはいってると思われる。
だからバンパーはライトの内側下のところで折れた痕がある。この内側にはバンパーステーがあるからステーのなくなった部分のやわらかいとこが割れた。

でも外装はぐって観察すると
???? ライトの下にダメージがある。
しかもどちらかといえばもっと車の中央側。
つまりライトの内側、その下あたりに何かがぶつかってライトバッフルと下側の方にあるフレームを押した痕が見て取れる。

今回の事故はどちらかといえばライトバッフルが上外を向くはずの事故なのにライトバッフル自体は全体に前にお辞儀してるようなダメージ。
こりゃ前回の事故だな。
という訳で痕跡を探すと
あ〜 絶対今回じゃない。
こんなとこぶつかってないし、こんなとこ力入らないもん。
錆びてるし。
(写真、いまいちどこの部位かわかりにくくすみません。 これ業者間の報告用の写真なんで専門が見ればわかるってレベルの資料なんです。)

というわけで昔の事故をある程度仕上げて外見はきれいに仕上げたという悲しい事実がわかっちゃいました。
でもサンクターボにしてもアルピーヌにしても事故してない車なんてほとんど見たこと無いからまあ、普通です。^^
絶対にどっかしら治してあるから。 これ本当。
この車も足回りの取り付けとかにはほとんど影響出てないからシャシ的には問題起こらないと思います。
それより前の部分の走りに影響ない部分だけのダメージくらいですんでると思います。 ほっと一息。

じゃあ今回の事故のダメージはって言うと
まあここいら辺とバンパーのステーくらいだね。
思ったとおり上外向きの力がかかった痕。
で、とにかくこのままじゃあとても元の形にはおっつかないから引っ張ってもらいます。
こんなかんじで。
もちろん他にもいろんなとこ引っ張ってできるだけ寸法を出してあげる。
そうするとこれから治す(作る?)フェンダーやボンネットの厚さを元に近いものにできるってこと。
こうやって引っ張って治すことができるのが鉄(金属)のメリット。
FRPだったら総とっかえしないと治らない。
しかもこういう複雑なところだと1個1個手作業で作るから到底できる作業じゃない。
鉄は複数の部品でできたものをある程度まとめて何回かに分けて引っ張れる。
やっぱ鉄だね。 地球に優しいし。^^v

と、ここまでが第一段階。
ここまでは鉄の板金屋さんの仕事なんで写真もデジカメ。
だから写真の拡大もできるよ。

寸法が出たらFRPの板金屋さんへ。
つづく。



 






   FRPの神話   2009年4月28日



う〜ん 今月は忙しかった〜。
もう何もかもが押せ押せでとにかくやることだらけ。
しかもみんなゴールデンウイークに乗りたい ってのばっかり。

で、写真だの記事だの到底整理もつかないんでとりあえず人がやった作業の写真を使ってネタにする。^^
幸い写真は全部ひとつのフォルダに入ってるし。

フランス車はというかディエップのほうの車はFRPから離れることができない。
A110や一連のアルピーヌ、サンクターボにエスパス。
もうみんなFRPでできてたりする。

で、FRPのよくある勘違いが
1、錆びない、腐らない
2、補修が効く
3、自分で治せる

なんてのが通例なんだけどこれはまったくの間違い。あるいみ神話だよ。
よく聞くんだけど FRPの車は錆びないからいいよね〜 とか ぶつかってもへこまないし良いよね とか。

これがね〜 私の経験上 FRPの車は鉄の車より厄介なのよね。
FRPは
1、劣化する、風化する
2、補修効くけど思い切りあとが残る。
3、自分で治せるけど後々悲惨なことになる。
4、ひずみがごまかせない
5、ゆがむ
6、塗装が割れる
7、曲げられない

なんて車の材料としてよくないことのオンパレード。

だから古い車のFRPは本当に頭を抱えるタネで、うちでもFRPができる板金屋さんを特別に確保してる。
鉄なら切った張った、叩いたりへこましたり、伸ばしたり縮めたり、パテ盛ったりといろんな手法の修理が効く。
でもFRPはこれらの既存の修理方法はほぼ無理。
それをやると後が悲惨なことになる。
一見さんばかりの店ならもう その車見ることはほとんど無いだろうから適当に上からパテもって直しちゃうんだろうけど,それをやるととんでもないことがおきる。

塗装ひび割れ。
パテが縮んで引っ張られて形が変わる。
パテのあとがくっきりと塗装にでる。
パテがはがれてくる。
FRPの割れがまた出てくる。

なんてこと。 これが早くてひと夏、遅くとも数年後には出てくるの。
そういう下地の上にペキペキに硬い塗装で覆われて(隠されて)るんだもん。
割れて当然なの想像つく。

FRPは衝撃である程度撓る(しなる)んだけど実はFRP内部で樹脂とガラス繊維の剥離とひび割れ、折れが見えないとこで発生してる。
でここには普段は空気がほとんど存在しなかったんだけど空間ができたからその空間にいつの間にか空気や水が浸入したりして膨張収縮を繰り返してダメージを促進する。
それ以外にはFRPの風化。
使用されている樹脂がだんだん風化して粉っぽくなってくる。
爪でがりがり削れるくらい。 外に置きっぱなしになってたプラスチックって古くなると表面が白化して爪で削れるようになるでしょ。
あんな感じ。
だから古いFRPの車ってボンネットの中とかなんか埃っぽくて粉こなしてるでしょ。
エンジンルームのオイル漏れはパウダーコートみたいに。

これは長期の壊れ方ね。主に風化。

で、問題なのはぶつかって目に見えるくらいFRPが割れたとき。
イメージ的には薄いベニヤ板。
あれってへし折ると とげとげ してきれいに割れないでしょ?
で、層になってるものがはがれてどうにも始末に負えないじゃない?
元に戻そうと思ってももう割れ目同士きれいにくっつけることができない。

あれとおなじ。
FRPも割れたらそこは完全にダメ。
白くなってちゃダメ。もうそこは樹脂と繊維が剥離して空気が入ってる。
そこを直すにはとんでもないでかい真空チャンバーににいれて空気を抜いて再度樹脂を含浸させる位しか方法は無い。
理論的には可能でも実際はうまく含浸しないことはわかるし結合は弱い。
真空凍結の問題もあるから部品単体にしなくちゃならない。
空気を内包してたらその空気は樹脂を突き破って出てくるかもしれない。

そんなわけで結局FRPを修理する場合はダメになった部分を切り取り新しいものに交換するしかない。
だから作業は鉄ボディーよりも大掛かりになってしまう。

現実的には部品の供給が難しい車が多いわけだから作るしかない。
その方法は
目に見えるダメージの部分を一度パテなどで元の形状に直す。
そこからメス型を取る。
メス型から部品(ピース)を作る。
ダメージの及んでいる部分を切り取る。
実際には衝撃が入っているんで大きな範囲での切り取り交換になる。
古いとダメージの無い部分も風化してるからうまくくっつかない。
なので風化の起きていないところまで切り取って交換することになる。
ピースは簡易型からの粗作りだから再整形。
ここでパテを使うともともと一体だったところに強度の異なるピースを使うわけだからパテの収縮、熱、変化などの影響を受けやすい。
影響は仕上がりと寿命に大きく響く。

というわけ。
だからFRPの板金を普通の自動車の板金屋さんにやってもらうと大変なことが起きる。
FRPの自動車板金専門のところで有名どころは 幸せさんとかきち*いさんとかでしょ?
あとはレーシングカーのカウルとか作ってるとこ。
そういうところはFRPの特性をしっかりと考えてやってくれるんだろうから安心。たぶん。・・・・。
てかやってもらったこと無いんだけど。^^;

で、うちもそういう職人さん2人いたんだけど1軒はつぶれた。
もう困っちゃうのよね。 いまもう一軒情報は持ってるんだけど。

で、その今は1軒しかないFRP職人に頼んでる。

そんなわけで今回はサンクターボの事故入庫。
これを修理してもらったんだけどサンクターボはぶつけると厄介なのよ。
外身はFRP多用で、中は鉄の車。
鉄の骨格を作ったベニヤの箱。5階のベランダから落としたら到底修理効かないのわかるでしょ?
ちょっと一筋縄じゃあいかない。
だからFRP屋さんと板金屋さん2軒の仕事で、かつ塗装屋さんと3人が仕事する。
それだけで単純に1.5倍の仕事になる。

しかもFRPの作業は前述のとおり2回ボディーを造形して、切り貼りしてパテを極力使わないという無理ばっか押し付ける作業。
根気が無いと到底できないやね。
私ならなんども投げ出してコタツでみかん食べちゃうでしょう。^^;
人間誰でも同じだから職人さんもそう。尻叩くのも結構大変なのよ。

まあ、そんなわけでこれをいまどきパソコンとデジカメを持ってない FRP屋さんから送られてきた携帯シャメで紹介するという無謀なトピックス。
はじまりはじまり〜。



って、ここまで前置きかよ。^^;



   
プジョー204ブレーク 販売開始  2009年4月5日


いよいよできちゃいました。
オールペンができあがったので先日のグレーのキャトルと入れ替えで取りに行ってきました。
もちろん帰りは自走で150km。^^v
エンジンも快調高速120kmで走れる。ひひひ。
まあ、仮ナンバーだけどね。
これはブレーキもマスターバックつきのタイプだから古い車にありがちなブレーキの弱さも無い。
都内の流れにも余裕でついていくことができるしパワステなしのFFも結構普通に運転できる。

もともと未再生原型車だったんでもったいないかとは思ったんだけど、いい味はとおりこしてやっぱくたびれた感じが否めなかったからオールペンしちゃった。
ただはじめっから錆びは少なかったからまあ、最低限お色直し程度のオールペン。
でもピカピカしててまた今日は天気も良いもんだからま〜 きれいなこと。
やっぱデザインがとっても垢抜けてる感じの中に野暮ったさの残るデザイン。ぽってりとしたおしり。
どこかコケティッシュだったりして。
個人的にはもっと車高をさげてスポーツ方向がすきなんだけどこの車は本当にほとんどノーマルだから正直手をつけられない。^^
だからこの車のオーナーになる人には好きなようにやってもらいたいな。

今回の作業はとにかくオールペン。
あまり細かいものははずさずにぬってもらった。
正直いってこの車の外装パーツは結構入手するのが難しい。
モールなんかは万一壊すと探すのが結構厄介だからとにかくそーっとそーっと。

でもエンブレムは全部はずして穴もうめてもらった。
見たらわかるけどサイドミラーも付け根の塗装が割れてたんで一回埋めてまた好きなところにつけることにした。
もうすでにクラッチのレリーズシリンダーを新品で交換したりブレーキはOHしたりとこまごまやってるんだけど、意外と楽だった。
しかもフランスでは受け取ってから港に持っていくまで400キロとか平気で走ってるから正直うちの出る幕なかった気もする。
(うそです。 いろいろ大変なこともあった。 〜社内配慮〜 ^^)

古い車で気になるオーバーヒートもなく逆に寒いくらいでサーモスタット直したんだよな。
いまじゃあヒーターも暑くて消すくらいだし。

しかしこの手の車は本国では貨物車としても使われるのが普通だからセダンやクーペ探すよりブレークのいい玉捜すのは意外と難しいのよ。
他のブレーク見てもやっぱりこれはぴか一に程度がよかったもん。
いま走行距離は5桁メーターで9万キロ台なんだけどこれ1周してないかも?って判断に困るくらいエンジンは静かで調子がいいし今年で42歳だっていうのが信じられないくらい。
これ1967年式だよっていってもそんなに古いんですか?ってみんな言う。

内装は助手席に1箇所裁縫されてるんだけど他は平気で昔のまま。
床のゴムマットも薄くなってないし。
もうこんなの見つけられないかもしれないな〜。

シンプルなスイッチ周りにおしゃれな内装、すべて当時のまま。
すべてがそのまま機能する。
オールペンするのためらうのなんかわからない?

あとはさらに細かくブラッシュアップしてやってさらによくしてやろうっと。


金額等詳細は今週中に中古車のページにアップします。
必要であれば詳細お問い合わせください。

去年はいそがしかった。
もうこいつにとって2回目の桜が咲き始めたよ。
あ〜もったいない。^^;





   
春です。 〜 キャトル 〜  2009年3月30日



今頃ですがね。
うちには珍しくキャトルを仕入れちゃいました。
で、この間千葉のオークションへ行くときに乗っていってみました。
江戸川の土手沿いを走っていると菜の花が満開だったんで写真を撮りました。
キャトルはこういうほのぼのとした風景が似合いますね。

キャトルもそろそろクラシックカーの仲間入りです。
この車も昭和の車 63年式。 もう21年まえ。

なのでキャトルもそろそろしっかりとしたものを選ばないと楽しむどころか つらい思い ばかりをすることになります。
ノーマル状態でもしっかり出来上がっていない車です。
それにクーラーやらカーステやらキャンバストップやらがついている上に日本仕様は触媒もついていたりします。
だもんだから車にとっては結構きつい状態での20年。
だから意外とメカ部分の負担は大きいんですよね。

キャトルの弱点は
 塗装が弱い
 ベルト周りが弱い
 ボディーさび
 足回りさび(アーム錆びて折れるよ。)
 灯火類、電装周りの接触不良
 雨漏り
 プラスチック類の劣化
 キャブレターの寿命(変形とかします。)
 シート破れ
 シフトレバーぐらぐら
 オイル漏れ

なんてあげればきりが無い。

しかもキャトル乗りの人たちはメンテナンスをしない人が結構多いのでいいベース車を選ぶ必要があります。
そろそろそういうベース車を探すのも大変になってきました。

なぜかキャトルに乗る人たちの間でまことしやかにささやかれているのが フランス人は乗りっぱなしでメンテしない という間違った認識です。
ぼろい方がかっこいい お金をかけないのが美徳 見たいな価値観。
なぜそんな認識になっちゃったのかな。

多分日本でキャトルがはやったころ。
そのころフランスではもうキャトルなんて3オーナー目とか4オーナー目とかの中古車がほとんどだった。
そういう車はやす〜く買われた車だから大事にされていなかった。
極端な話車にとって最後のオーナーの手元にいた。
そういうオーナーは動いてる間だけ乗れればいい。 という感じで乗っていた。
それをたまたま日本人がみた。 パリに走っているキャトルなんてそんな車しかないし。
それを勘違いしてフランス人は乗りっぱなし伝説 を伝えちゃったんじゃないかな。

だからフランスでもキャトルを今後も乗り続けていこうとしている人たちの車は凄く調子よくてきれいだったりして。^^

まあ、少なくとも外装がぼろくたって機関はしっかりしてる。
そういう車で必要なメンテや修理はちゃんとしてる。
じゃなきゃ20万も30万キロも走らないっての。

そんなわけでうちはこのキャトル、きちんと直していきます。
20年目のリフレッシュをして今後も永く乗れるようにしていきたい。
そう思っています。
やっと見つけた鉄屋根クーラーつき。
アイドリングでもクーラーが効いて家族を乗せた遠出も普通にこなせるようなキャトルを目指すつもりです。
おたのしみに。


といいつつ3月もあと2日。 陸事混むぞ〜 急いであれこれ片付けなくっちゃ。
必死。

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青の恐怖 3  2009年3月30日

ペダル周りは一見終わったかかの様にみえた。
でもね〜 A110がこんくらいで終わらせてくれるわけが無いんですよ。

次はブレーキの引きずりがあるとのこと。
オーナーにきいたこれまでの経歴は

ちょっと長く走って帰ってくるとブレーキが引きずっている。
一晩おいとくと引きずりはなくなってる。 という症状があったんだって。

で、オーナーさんがブレーキオイルの交換をしようとしたらブレーキマスターのピストンが行ったきりになってもどってこなくなったという症状。
仕方ないのでOHした。

でも結果として今でも引きずりは残っている とのこと。

仕方ないんでうちもブレーキオイルの交換からやってみよう。
ってんではじめたら一発目でブレーキマスターもどりませ〜ん。^^;
仕方が無いからブレーキマスターのブーツめくってみたら
だめだ漏れてる。・・・・。
こりゃ中身がだめなんだな。 OHしたって言ってたし。
うちに部品があるかなあ。 何φだ?

あちゃ〜 22φついてるよ。^^;

A110のブレーキマスターは2種類あるそうで、排気量とは関係なく19φと22φの2種類。
一部で21φを見たことがあるという話もあるけどまあ、それはおいておいて。
この19と22の違いは何かというとキャリパーが何を使っているかということ。
普通のタイプのキャリパーは19φで、1600とかだとVBなんかについてる強化ブレーキは22φを使ってる。
これはキャリパーのピストン径がちがうからで、当然強化キャリパーのほうがピストン径がでかい。
だからマスターシリンダーの径も大きくしてある。

一時19φのマスターが入手不能になり、22φしか供給されなくなったときにみんな仕方ないから22φを組んだらしい。
だからこの車もそのクチで22φが組んである んだと思いたい。^^;

というのも実はブレーキはパスカルの原理という法則で成り立っていて、ピストンの段面積比に比例してストロークと圧力が増加するという原理。
まあ、かいつまんで言うと小さいマスターででかいキャリパーを組み合わせるとストロークは深いがとんでもなく効く(=ロックしやすい)ブレーキ。
その反対だと物凄い力で踏まないと効かないブレーキが出来上がる。

ここを勘違いしてる人が半分以上いてもう何年も間違った認識を改めてもらおうとおもい、ことあるごとにトピックスで書いてきてるつもりなんだけどいまだにマスターがでかい方が強化マスターなんですよね? って聞いてくる人がいる。
ある意味でかいマスターは強化ブレーキ用マスターなんだけど、キャリパーがそのままなんだったら効かないマスターだよ。
っていうんだけどわかるかな?
まあ、ネットでパスカルの原理調べてみて。
人間の体重で車を持ち上げられることがわかるから。^^v

てなわけで

Q1、この車は普通のキャリパーにでかいマスターがついてる。
さあ、これはどんなブレーキ特性でしょう?
        (日本FRB屁理屈大学 2008年)

A1、通常より多い踏力が必要となる効きの悪いブレーキ。プロレスラーの車に使う。
ストロークは小さく強弱の感覚がつかみにくい。

とまあ、踏力に自信がある人や脚力に自身のある飛脚のひとには良いかもしれないけどとてもじゃないけど壁踏んでるみたいでこれ以上踏んでも変わらない と思っちゃうようなブレーキになる。
余談だけど昔のレーシングカーは ブースターの性能(フィーリング面)が今一だったのでブースターを取り外したりしたが、この場合はブレーキマスターの径を見直したりして効くようにしてたのよ。
その方が踏力は必要だけどフィーリングがよかった。

勘違いしちゃだめだよ。 ブースターを取り外すとフィーリングがよくなるんじゃなくてブースターのフィーリングが悪いから取り外してブレーキ全体を見直し、市販車とは違うピストン比にして効きとフィーリングとストロークのバランスのいいブレーキを作ったってことだからね。

そんなわけでA110のブレーキもマスターとキャリパーの断面積比をちょうど良いところで設定してあるわけだから22φを組むとダメ助なブレーキになる。
で、A110が日本ではやったころろくでもないA110ばっかりだったから A110はブレーキが弱いとかサイドブレーキは効かない ってまことしやかに言われてたんだよね。

もどるよ。
結局この車は19φにもどさないと元に戻らない。
なので秘蔵の19φのマスター(リビルト品だけどね) を組むことにした。
よかった〜とっといて。 この年度末の忙しいときにリフト占領されっぱなしになるとこだった。
今では19、22どちらも純正品は手に入らないらしい。
最近社外品で両方売ってるらしい。
でもそういうやつは誰かに人身御供になってもらわないとブレーキだけに怖くて使いたくないな〜。
とおもってる。誰かためしにやってみて。
国産の流用品でも探すかな。・・・・・。

今回つかうブレーキマスターはリビルト品だけど一応もう一度OHしてから確認して組んだ。
やっぱり古いものだからね。

で、エア抜きして ってこれもすんなり行かないんだけどね。
あれこれやって配管は全部清掃してキャリパーの引きずりを確認して、やっとこさっとこくみあがった。
結果は良好。
自然なフィーリングのよく効くブレーキになった。
この効きを知らないアルピーヌ乗りのひとってまだいるんだろうな。

ペダルボックスの針金とかがかっこ悪いんではじめた作業。
ちょっとバラすだけで磨耗による部品の限界、ペダルシャフトの取り付け部の位置を切った張った。
グリスニップルつけて、ブレーキ配管洗浄して、ブレーキマスターまで直す。江戸紫見たいなリザーブタンクのふたまできれいにしてあげた。
ブレーキがうまく行ったんでサイドブレーキもまったく普通に効くようになった。
だいたいペダル直すのに溶接機やドリルはいらなだろ〜。
で、まだ旋盤やらフライスやらをつかって直すようなところも残ってるってんだからねえ。

ペダルボックス。
そこは決して踏み入れてはいけないところ。
うはははは。
特に几帳面な人は作業終わらなくなる。
細かいことを気にしないで作業を進める人 細かいことは気にしないから組戻せる。
きをつけてね〜。

しかしさ〜 写真に写ってた3台。
まだこれ1台分の内容だからね。 あと2台あんのよ。^^;
やっぱ恐怖だわ。




   
青の恐怖 2  2009年3月26日

え〜とどこから書くんだっけかな。

ペダル周りの修理か。
とにかくまずここの部分に踏み込んだら分解して組んでおしまいってことは絶対にない部分。
たぶんペダルって車の中で一番多い回数動くものだよね?
だから人間が動かすものの中で磨耗が一番進んでる。なのに潤滑とかはほとんど考えられてない。
それが下回りで雨風にさらされて30年以上なんで磨耗してて当然。

で、どうなってたか。
これはクラッチペダルから来たリンクを受けてレバー比を変えてワイヤーにつなぐためのレバーみたいなもん。
一番右の写真 あなが長穴になっちゃってるのわかるかな〜。
そこに刺さってたピンは
こんな風に段つき磨耗
それがまた長穴に入ってるもんだからこ〜んな状況。
もともとは6mm強の穴があいててそこに6mmでできたピンが刺さるようにできてた。
だから首振りはほとんどおきないはずなんだけど これだけ振ってるとね〜^^;
これ、そのまま組みなおすわけには行かないよね。・・・・・・・。
これが5箇所ある。
でもってこのリンクのシャフトとペダルのシャフトにガタがでるからもうどこ調整したって末端まで行ったらガタガタ。
ちなみにあんまりにもわかりにくいんでパーツリスト載せておく。
こんな風にリンクでつながってるのよ。
だから少しのガタが後ろに行くころは凄くでかくなってる。



幸いリンクの方のシャフトにはいってるナイロンのブッシュが生きてるんでシャフトの面を修正してやってグリスを交換して何とかなった。
ペダルの方は間違いなく大事。
左右の写真比較すると真ん中のブッシュが偏磨耗してるのわかる?
この角度分ペダルが首振ってる。

ペダルゴム部分に行くともう数センチのがたになってる。
ペダルが床の穴に干渉する。
これは今回はパスだな〜。
ペダルにブッシュ打ち込んでシャフトは製作、ってコースが絶対になる。
ブッシュも製作しなければいけない。
しかもそれできっちり動くようにできあがると今度は車体につかなくなっちゃったりする。
だって、ぐらぐらのペダルに合わせていま他のところがつじつま合わさっちゃってる状態でしょ?
最悪の場合はペダルが干渉して踏めない何とことも普通に起こりうる。
だから今回はやらな〜い。

さ〜て さっきに長穴のリンクだけど、まずピンはすべて新品に交換。
でね、長穴のほうは部品交換したいところなんだけどこんなもん部品で取ってるのも馬鹿らしいし手に入るのかもわからない。
第一なんて名前かわかんないし。^^;
なので一個一個直す。
溶接で肉盛して穴あけ直す。
こんなかんじね。
溶接の跡がはっきりのこってるけど関係なし。
見えるところじゃないし肉が盛られて丸い穴が開いてガタが無ければいいから。
もっとこだわって作っても良いんだけど余計な時間とお金がかかるでしょ。
無駄は削減。

ペダルとレバーを結んでるリンクもこんな長穴。
もうちょいで開通。^^ おしい。
右側の穴。
クラッチがもっと渋くなったら
そのうち千切れてただろうな。
こういうの1個1個溶接で穴埋めて穴あけ直す。
溶接したところは硬くなっちゃうから同じところに穴あけるのは結構難しい。
なので多少はズレるけどね。

ペダルの根元はガタガタなんだけど
既知のとおりそのままでいく。
でもそれじゃあ忍びないんで付け根のところのグリスニップルを一般的なものに加工してあげておこう。。
左:加工前
右:加工後
そしたら今度はペダルの根元のシャフトとレバーのシャフトの平行が出ていない件。
これは先人が何かをしたときに間違えた位置につけられてる。
ペダルのシャフトが取り付けられているメンバーが結構上に溶接されちゃってるの。
だからこいつをさげてやりゃ良いんじゃないか?ってことで他の車を参考に見に行くと
やっぱり下にずれてついてるよね。
見た目変だけどこっちのほうが理にかなってる。
多分先人は見た目の違和感を感じて上に上げてつけたんだな。
きっと参考にするものも無かったんだろう。
でも実は見た目のおかしい方が正解だった。 だってアルピーヌだもん。^^


ためらわず切る。
   ずらして  
溶接
あ〜〜〜〜〜〜〜〜
もうこんなとこ写真なんか撮ってないでぱっぱと進めたいのに本と写真撮るの面倒くさい。

そしたらいろんなところきれいにして組み付けておしまい。
←これが
こうなった→
ただそれだけ。^^;
いや〜実はぜんぜん違う。
お客さん納車後喜んでた。(後日談)

アクセルとブレーキのペダルが近すぎて普通の車じゃ運転できなかったっていうのが普通の靴でもOKになった。
そりゃそうだ。ペダルのシャフトの角度がおかしかったのを元に近い寸法に戻したんだから。^^
クラッチの踏み応えも明らかに変化。 そりゃそうだ。リンクのがた全部埋めたんだから。^^
水温さがった。 そりゃそうだ 水周りやり直したんだから。^^
え?水温下がりすぎる? あちゃ〜 サーモスタット抜き取られてたか? ^^;
先人はもともとオーバーヒートするの知ってたな?
え?ブレーキランプつかない? 多分私です。 配線さすのの忘れたような気が・・・・。 ごめんなさい。


話しは元に戻ります

さあ、なんとかペダル周りの修理おわった。
でもこんなもんで終わるわけ無いでしょ〜 だって踏み入れちゃいけない禁断のペダル周りなんだもん。
もう書くのの面倒くさくなったんで つづく。
だって部品の名前がよくわかんないんだも〜ん。



 



   BMW328 E39  2009年3月19日


フランスから荷物が届いた。
こんな状態。

みんなにいじめられて箱ぼろぼろ。
でもさすが日本の郵政。
輸送中に箱が壊れました。 ごめんなさい 見たいな事が書いてあるテープで補強してあった。
もう日本人最高。 壊したのは間違いなく外人なのに。

で、その箱を開けると第二の棺が。
お、意外と普通の箱。
いま2000年ぶりに明らかになる ファラオのミイラが・!

開いてる穴からのぞいてみると
ええ、すばらしいものが見えます。(ハワード カーター談)
てなわけで ステアリングラックのリビルト品がフランスから航空便で届きました。
なんとこれ 日本で買うと19万弱する。
シトロエンのXMだったか30万以上のこと言われたことあった。^^;
だから外車ってステアリングラック壊れると廃車にされちゃうんだよね。
たけ〜。

これはスペインだと思うんだけど、そこのリビルトやさんからフランスの部品商を通じてうちのパリ事務所にとどいてそこから送られてきた。
それだけあちこちいってみんなが何度も送り状書いて送られてきたにもかかわらず日本で買うより安かった。
品質は未知数だけどステアリングラックは基本的にシールの交換だけやれば直るほうが多いので多分平気でしょう。
部品があればうちでも直せるレベル。
でもこのシールが異常なサイズで、日本はおろか海外のシールメーカーを徹夜で探しても汎用シールとしては出てこない。
ルートが押えてあって一般に出回らないようになってるみたい。
門外不出のステアリングラックパーツ。 ^^
エアコンのコンプレッサーのパーツも同様に入手難しいのよ。

だもんだからこんなもんを運ばなきゃいけないのよ。
送料だけで3万くらいかかった。・・・・・。

これはBMW328用〜  通称E39

この車もだいぶ値段下がっちゃったからなかなか19万もするラック交換する人いないのよね。
で、これもご他聞にもれずなんか安く交換する方法ないですかね?
っていうもんだからしかたない、おっちゃんがなんかさがしてやろう。 という訳で向こうからおくらせた。
とはいえ半額とかにはならんからね^^
うちの敏腕メカニックが交換。
交換は結構大変な作業。
本来はリフトにあげてやりたい。でもリフトは青い悪夢が占領中。
しかもオイルは ぼとぼとたれるし ラックはこんなに汚いし。
どんだけもれてたのよ。ってくらいべとべと。 結構頭にくる作業。
新しいラック持つなりフラストレーション爆発。
おりゃ〜 死ね〜。
と遊んでるメカは一児の父。^^;
本人の名誉のためにめがねをサングラスにしておいた。^^;

リビルト品と比べてみた。
一番心配な適合も問題なし。
海外から部品取り寄せると平気で違うものが来る。今回はOK〜。
無事交換。 

その次はパワーウインドウ。
欧州者のパワーウインドウはよく壊れる。
最近日本車も部品が共通化してきたんで結構壊れるものになってきたけど。
この車ご他聞にもれずドア4枚とも2年くらいの間に壊れた。
だから〜 窓開けるなっていったろ? うはははは。

パワーウインドウのレギュレター交換
この部品はラックとちがって既得権なしの部品だから安い。 14400円だっけか?
メガーヌやトゥインゴよりやすい。
さすがBMW 数が沢山ある車は違う。

大概はワイヤー切れとかアンカー割れとかなんだけどこんなのあり?
あれだけ重たいガラスをすいすいあげたり下げたりするんだからものすごい力。
コンくらいのプラスチックのプーリーは平気で割る。
パワーウインドウって大根切るくらいの力平気であるよ。

今回はリビルトのラックを使用した。
欧州では結構安い。
問題は日本に送ってくれるかどうか、リビルトだからコアの返却をどうするか。(コアってのは壊れてる方の部品ね。リビルト屋はこれを使ってまたリビルトする)
送料、部品が間違ってたときの責任を誰がとるのか。リビルト品が不良だったときの責任をだれがとるか。
この辺の問題がついて回るんでできるだけ海外で仕入れたリビルト品は使いたくないんだよね〜。

ま、今回は特別。
あ、くれぐれも市販のパワステオイルは入れちゃだめよ。
ちゃんとメーカー指定のオイルつかってね。




  
 
パリの旧車  2009年3月19日


パリの事務所から写真が届きました。
トロカデロ周辺を歩いていたときに偶然旧車を発見。


実はパリ市内も含めて街中で旧車を見つけるのは日本とほぼ変わらないくらいの確率でしか見つかりません。
それが80年代であろうが90年代であろうがどの年代の車もほぼ日本と同じかそれ以下の割合でしか見ることがありません。
なのになぜかこのとき4台も同じ場所にあったとのこと。

こいつはシムカだね。
しかもワゴン。
めずらし〜。

このころのシムカは他のメーカーと同じで流行のアメリカ車のラインを取り入れてるし、今となってはメーカーも無くなって名前も知らないから国籍不明のふしぎ〜な感じの車だよね。

さて、トロカデロというのはどこかというと絶対あなたもしってるところ。
え???

トロカデロは,
誰でも一度は見たことのあるエッフェル塔のおなじみの場所からの写真。

この写真はどこから撮っているかというとシャイヨー宮という建物のところから撮ってるの。
シャイヨー宮は1878年のパリ万博のときにできた建物で、当時はまだエッフェル塔は建ってなかった。
で、この建物とエッフェル塔の間のところにトロカデロ庭園てのががあってその一帯をトロカデロと呼んでるみたい。
ちなみにエッフェル塔の写真の背中側が駅になっててその駅名がトロカデロなんです。

ま、そんなことはどうでもいいとしてその近くで同じ場所にあった車。
シトロエンのDS、 プジョー504、 ルノー12.
504とルノー12のおしりは似た系統の流行だよね。
このたれ尻は車趣味きわめて枯れた人じゃないと理解できんのだろうな〜。
どうしてルノー12ってこんな形なんだろう。
へたくそが剥いたサツマイモみたいな形。

しかし何でこんなとこにこれだけ古い車があったのか。

実は撮影かなんかやってたみたいで、それにうちのパリ事務所員は気がつかず車の写真とってたら、他の現地の人はタレントかなんかの写真とってることに気がついたんだと。
それをみていた撮影スタッフは、何でこいつ車の写真撮ってんだ?と思ったらしく、目が合ったら苦笑してたそうで。^^;
うはははは。

ま、それだけ仕事熱心ということでほめとこう。





  
 青の恐怖。  2009年3月12日



なんだよ昨日の記事って感じでしょ?
うはははは。

いやちゃんと仕事してますって。
意外と真面目なんだから。

3人で3台同時進行。
しかしなんじゃこりゃ〜。
青い車3台も。 おなじみさんもいるけど。
しかしどの車も大変。
なんたって古いから何かやり始めるとすぐこれもやらなきゃ ってなる。

上のやつはラジエター、ペダル周りほかの修理
ラジエターはこんなになってた。
なんかこう うちの廃棄部品置き場においてあるラジエターのほうがきれい。^^;
もれがあったんだかFRPがてんこもりになってたりパイプもきりっぱなしだし う〜ん だれかが自分で作ったか直したものだろうな。
まあ見た目はどうあれきちんと放熱してくれれば問題ないわけで・・・・。 
中もご想像のとおり。^^;

だから新造。
どうせつくるからあちこち機能を盛り込む。
まずドレンでしょ〜。 金色のネジはファンスイッチが
つけられるようにあらかじめ。

外寸はぴったり同じだけど
フィン形状が現代のだから高効率
これね。実は多分この車用じゃない。
で、多分そのへんにあった1600SC用をむりやりつけたんだと思う。
だからボディーが何とかつくように工夫されちゃってるから元の車用のものをつけようと思ってもつけられない。
かといってこの車のものと同寸で作ったこれも上手につけるのは大変。^^;
ラジエターマウントはラジエター取り付け用の部品じゃないし。他のところのやつ。どこのかしらなきゃまた探して大騒ぎだ。
こういう車がA110.。

だから本当にどこまでがノーマルなんだかわからないの。
結局目の前にある現物とぶっつけ本番で持てる能力と知識全部注ぎ込んで何とかするしかない。
年数が古くていろんなところが賞味期限迎えているのにさらにねちこち改造されてるからほんと始末に悪いのよ。
かといってノーマルに戻そうにも部品が手に入らなかったりノーマル部品が手に入ったところで結局改造されててすんなりつかなかったり。

いつでもぶっつけ本番。 いろんな技つかうのよ。
しっかり修行してチャクラ練っとか無くっちゃ  布遁 大爆睡の術 !〜。

修行を積んで一番えらくなると 布影 になれる。
それって 洋服の裏地のことか? (最近 Naruto 大人買いしたもんで。 ^^;)

それ以外には下回りがおかしいので見てください。とのこと。
あれま、ホーシングをとめとくバンドが無い。
新品装着。
これっていらなそうでしょ? 
でもお客さんにこの車操縦性おかしくないですか?ってきいたらオーバーステアすぎておかしかったって。
リアのタイヤの減りを見てわかるんだけど外側のショルダーが減っちゃってる。
リアはネガキャンなのに。

実はこのバンド リアのキャンバーがポジティブ側に過大に行かないように規制してるものなの。
だもんで足の設計時の設定以上に足を動かないように規制してるってわけ。
これが無いと設定範囲超えちゃうからキャンバーが必要以上にうごいてポジキャンになる。
そうなるとタイヤが設置してられなくなって外側の角に全部負担がくる。
まだ力がかかり続けてタイヤがグリップしてるとイン側が浮く。
で、足が設計範囲を超えたところにある物理的な限界長に達してそのままテールブレークするってわけ。

これジャッキアップ現象って言うんだと思うんだけど、A110ならスピンくらいで済む。
でもゴルディニくらい重心が高い車でこれがおきると車が遠心力とフロントタイヤの向きと速度の合成ベクトルでそのまま突然転ぶよ。
す〜っとリアがうきはじめてハンドルさらに切り足すと ゴロン ガガ〜 って。

筑波の最終コーナーとかでべレットひっくり返ったりするのはこれだよね。
なのでこのバンドぼろくてもついてなくっちゃいけない。
ほんとに車はあっさり転ぶ。
フィアット500でころんだ私が言うんだから間違いない。 うあはははあ。

まそんなわけで 転ぶ前の杖ならぬ バンド。
取り付け完了。

他にはサイドブレーキ。
一応A110のサイドブレーキは効かないって有名なんだけど きちんと車検クリアするまで効かせることも可能。
てか効かないはずは無いんだけど。
きちんと整備しましょう。
うちではA110はサイドブレーキ効くよ。
でも信用しちゃいけないけど くらいな感覚かな。
坂道発進十分できるほど効くし。

ってさ〜。
まったく効かないようにしてある。
まったく力が伝わってない。
まあ、とりあえず調整だけしておこ〜っと。
なんでまったく効かない様にしてあったんだろう。明らか故意的か調整し忘れたか。
何か秘密があるのかな。

あ〜!!!!!。
そうか。わかった。 今わかった。
これ書いてる今頃わかっても遅いし。・・・・・。

なるほどね〜 オーナーさんに質問した時の答えを断片的にひろって総合するとこれがこうなってた理由がわかった。
なるほどね。
教えてあげない。 
とにかくそのうち直そう。

他にはペダル周りがかっこ悪い という修理。
なんだろ。 てかどうしてそんなところ見たんだろう。^^;
普通見ないだろうに。
まあ、見てみるとあれこれわかる。

で、今まで受けてきた作業や修理のつじつまがあってないせいでここにしわ寄せが来たみたい。
左の写真 上としたのシャフトの平行が出てない。
右の写真 なんか針金とか配線とか 確かにかっこ悪い。

この車全体的な程度がすごくいい。
音は静かだしボディーはきれいだし。
エンジンは調子良いし。

多分ボディーは乗せかえられてる。
そのときのしわ寄せが来ちゃったみたいなのよね。
フレームに対してボディーが前下がりに乗っかってる。
だからかっこいいんだ。 

そんなことやってコンくらいのしわ寄せですんでるんなら仕方ないよ。
それだけの大作業やってるんだもん細部の仕上げまで手が回らないのも納得。
これやった人仕事だったら儲からなかっただろうな〜。^^

そんなわけでこのペダル周りをかっこよくしていきます。
今日はここまで。

次はA110禁断のペダル周りの修理だ。
普通の人は踏み込んではいけない。・・・・・・・

踏むのはペダルだけにしといて。うはははあは。






  
ドルフィンV4   2009年3月11日


まあ、いろんな仕事があります。

ハンドルが溶接部分からもげ落ちたんで修理をお願いできますか?

え〜〜〜〜!
車 何ですか? 

いやたいしたもんじゃありません。
てこれです。 ^^;

うははは エアロバイクって言うの?こういうやつ。

近所のお年寄りの在宅支援センターさんからの依頼。
事務長さんがうちのお客さんなの。
アルファロメオに乗ってるダンディーなお方。^^;

で、こいつのハンドルが溶接部分からもげたんだって。
見てみるとこりゃちょっと無理なつくり。
薄いパイプにボルトが溶接されててその周りから
パイプ自体がわれてステーごともげてる。
これはパイプの強度が間違いなく足りない。
このメーカークレーム多くないのかな。

と最初に思ったんだけど、これはちょっと想定外なのかも。
もちろんこれ業務用の機械。 
どのみち輸入品。でもこんなに折れてちゃメーカーはおろか代理店だってたまらないはず。

ということはそんなに折れてないんじゃないかな?
使い方に何か問題は考えられないか?

と思ったときに思いついたのが、これは設定年齢の違いなんじゃないか?
きっとこれはもともとジムやなんかで体を鍛えたり太ももを引き締めたり、セルライトを・・・・・・・。
なので多分年齢がせいぜい50代くらいの人たちが使うイメージで作られてる気がする。

そうするとその人たちはヒラッとサドルをまたいでこれに座ってこぐよね。
でもお年を召した方たちは(人生の先輩に配慮^^)とうてい ひら〜り と怪傑ハリマオ みたいにはまたがれないと思うのよ。

多分 オバチャリ の人たちみたいにハンドルにつかまりながら よっこいしょ って感じで前からすわるような気がするよね。
そうすると設定年齢からくる使用方法に違いが生まれてハンドルステーの取り付け強度に問題が出たんじゃないか。
と考える。

このままだとまた溶接の周りからクラックができるのは間違いないんだけど、できればそれができるだけ発生しにくいように、そしてなおかつ輸入品は低価格なのであまり修理代金がかからないように直すというのが今回の依頼なはず。
修理箇所は凄く目に付く場所でもないので溶接を広めにして接合面積を増やしてやる方法に決定。
どちらかといえば見た目より強度 ってかんじで。

ほらお年寄り見えないし。  (゜_x)バキッ☆\(--;)
〜 不適切な発言がありましたことをお詫びします。〜

そんなわけでダイナミックに溶接。
材質は鉄でそれに半つやの縮み塗装がしてある。
塗装を溶接分はがして溶接。
へただな〜溶接。
で、そこらにあった黒スプレーをぬってやる。
錆びないようにね。
つや消しなかった。・・・・・。

そしたらハンドルポストに配線とワイヤーを通して本体に固定。
ネジにはタップをたててねじ山の調子をよくしてあげる。
いろんな人が入れ替わりで使うからハンドルの角度の調整回数が多いはず。
だからその辺を調子よく動くようにしてあげる。

本来ならパイプのところ2重にしたりとか内側からあてものしたりとかで強度を増すんだけど、そこまでやると依頼の趣旨を外れるのでしない。
パイプの内側も熱が入ってるからさび止め。

で、完成〜。
普通ならここで試乗するんだけど、きっと施設では上履きで使う気がするのでペダルが汚れるとわるいから試乗なし。^^
完成〜
できたらとっとと 納車。
納車?^^;

だって工場に置いとくときた人みんなが ダイエットするんですか?とか 体鍛えるの? とか メタボ。 とかいうんだもん。 うははは。
私のようなモデル体型をつかまえて何を言う。 うそ。

軽トラで納車。

まあ、きちんと直ったしこれで青島幸男みたいな元気なおばあちゃんが立ちこぎしても多分へいき〜。
しかし何でこれ 名前がV4なんだろ。^^;




  パナール24CT エンジンのせ   2009年3月1 日


じゃあパナールのエンジンの交換つづきを。

パナールは24CTの場合顔をはぐ。
ボンネットはずすでしょ〜

そしたら顔面丸ごとはずす。
でもってバンパーはずしたらエンジン周りとかサブフレームとかみ〜んな車体から切り離して
ジャッキで引き抜く。
もう何度もパナールのエンジンおろしやってるからこんなの午前中仕事。
うははは。
てか本当にあっけなくエンジンは下りる。

ミッション側はこんな感じで車体に残る。
なんか相撲のすり足のポーズみたい。
NARUTOにもこんな敵でてきたね。
クラッチレリーズはベアリングじゃなくカーボン。
これは前回新品に交換しておいた。
でもってクラッチカバー側はこんな感じだねえ。
ふる〜いタイプのクラッチカバー。
せっかくだからクラッチは分解してドナーと比べる。
程度のいいほうを組んであげた。
つむのは前回すでにおろしたパナールPL17のエンジン。
みてのとおりエキマニの形、接続箇所 が違う。
なのでこういう補機類を24CTのものに交換する。
他にはデスビキャップが違うでしょ?
実はデスビ自体がちがってPL17はS.E.V製のデスビで垂直にプラグコードが刺さる。
24CTは水平にプラグコードが刺さる。
24CTはボンネットの高さが低いから干渉しちゃうんだよね。
なのでコード水平出しタイプのデスビを使ってる。

エキマニはエンジンマウントを兼ねてるから何度も調整しながら最終位置を決める。
排気漏れしてもぜんぜんおかしくないつくり。
困ったもんだ。

こんな取り付けされてるのにストレスメンバーなんだからパナールの考えることはわからん。
でもそういう先進性(方向が正しいとは思えないけど。^^;)をためしに使っちゃうってのが凄いよね。
だもんでエンジンルームはエンジンがフレームを兼ねててエンジンメンバーと一体でフロントカウルやバンパーを支えているの。
ぶつかったら元も子も無いけどそんなことはどの車でも一緒だよね。

なんてことを考えつつ今度は載せる。
しかしこのところ工場に来る人みんな なんすか?この車。 って聞く。
コンだけばらばらだと車種わかんないよね?っていってたんだけど、すでに組み付け完了して見た目ができあがってる状態でも 
なんすか?この車。 って聞かれる。 パナールだよ。 っていっても なんすか?それ。 はじめてみた。 だって。
いや俺もパナールは初めてみた 感じですけど。^^。

さ〜てエンジンが乗っかったらまた元に戻していろんなところをつじつま合わせていく。
エンジンかけたら あれ?かかんないや。 とかまああれこれおきる。

とりあえずPL17のデスビでエンジンかかるようにして調整して、 お〜 こりゃ調子いいや〜。
左右の気筒もほぼ同じくらいの排気温度だし。^^v
こりゃこの車のオーナー 初めて調子よいパナールに乗ることになるな。 うはははは。

さてこのままじゃボンネットがしまらないんでデスビを 24CT のものに交換するか〜。
ありゃまたエンジンかからん。

ポイントはチョビットいんちきされてるのは前から知ってる。・・・・。
ポイントから出てる線は接触悪そうに錆びてるからぜ〜んぶ磨いた。
ネジ小さいから磨くのめんどい。

で、あちゃ〜!
こりゃローター駄目だわ。
中心電極のあたる部分 ヒビは入ってるし穴は開いてるし。
こらどうもできないよ。
でもどうにかしてしばらくでも良いからエンジンかかるようにしないと。・・・。

というわけでこのぺらぺらの板に半田を盛ってみようと。
相手は腐食した真鍮のようなりん青銅みたいな金属で厚さは0.2mmくらいになっちゃってる。
ぺろんぺろん というか触るだけで折れそう。
しかも中心電極のカーボンが多量に付着。
ほぼ確実に半田付けは失敗する。

まいったな〜。
失敗。・・・・・・・。

焦げただけ。 半田ははじいてうまく乗らなかった。
しかもぺろぺろ板 ヒビから折れた。^^;
絶望〜 また1ヶ月作業中断〜。

は〜あ。

あ〜 まてよ。 これ在庫ね〜かな。
いえ〜い!
なんか似たやつでてきた。これ使えそう。
寸法を厳密に測ってみると大体一緒。
適当に測ればまったく一緒。^^v

そりゃそうだろ。 これフランス車の古いやつだもん。
なんのかしらんが。・・・・。

てなわけでなんなくまたエンジン始動。
エンジン再調整。
どっちのデスビでも同じ調子のよさ。
ってことはデスビには問題は無かった。

実はキャブもPL17と24CT用両方とも試した。どっちも問題ない。
ジェッティングは少し違うけど同じ調子だったんで24CT用をOHしてつかった。
ガスケットキットはフランスから取り寄せておいたやつ。

それからブレーキは右のリアが引きずってたんで分解清掃。
これアルピーヌのフロント用よほとんど同じつくり。
流用は不可だけど。 っていってもパナールのブレーキ探してA110につける人もいね〜か。・・・。
ま、そんなわけで3月中には路上復帰できるんじゃないかな。
もう少しだ。 がんばれ〜。
 




  
プジョー204 オールペン完成!〜   2009年2月25 日

昨日記事上げたばっかなのに204ブレークが塗りあがったと連絡がありました。
まだ写真だけしか届いてないんでなにも書くこと無いんだけどとりあえず速報ってことで写真をアップします。



こりゃイベントとかぜひ行きたくなるね〜。
ぴかぴかだし。^^


車自体はほぼ整備OKだし国内登録もほぼ問題ないだけの資料と書類はできてる。
あとは登録かけて乗り出すだけ。
フランスでも普通に走ってたからマイナートラブル2〜3個でれば当分調子良いだろうな〜。
長距離も向こうで走って実証済みだし、性能的にも普通に交通の流れに乗って走れる。
十分足に使える1台となりそうです。
フランスでの詳細はトピックス3(2008年1月〜2008年6月)の2月ごろに書いてあります。

大体こんなにいい車なのに日本ではプジョー204って凄くマイナーなのよね。
勿体ない。 ぜひ乗ってほしい。 キャトルよりよく走るよ。^^

さてこの車3月の1週目にはこっちに戻ってくるからそしたら売り物としてアップします。
おたのしみにね。
 





  
ひさしぶりパナール   2009年2月24 日


こないだ鍵閉じこんだから今日はカバの歯磨き担当。
 がも〜。
ってわけじゃあないんだけど、駐車場でエンジンを下ろしてる。
いや、いっそたしなむ程度じゃなくそいつ ごっくん しちゃってください。^^
パナールPL17。

パナールはエンジン下ろすのは人力の方が早い。
前まわりの邪魔者はずしてネジはずせば2人で引っ張り出せる。
なんでこんなことしてるかって言うと昔からお預かりしてるパナール24CTの作業の目処が立ったから。

〜 これまでのあらすじ 〜 ^^   (写真が昔で見つからないからとりあえず文章だけ。)
実は24CTの方はだいぶ前にドライブシャフトが不良で入ってきた。
ドライブシャフトのカップリングがイカレて空回り。前にも後ろにも進まなくなった。
実はこのカップリングが曲者で昔に滑ってたみたい。
でそれを溶接で修理してあったんだけどそんなもんきちんと溶接してないからはがれた。

結局カップリングは手に入れることができず。仕方ないのでプロペラシャフトを作れる加工やさんでシャフトを一本ものに作ってもらった。
カップリングは入ってたほうが良いに決まってるけど部品が手に入らないしどこかでまた立ち往生するとどうにもならんのでとにかく動くようにするのが先決。
部品が入手できたらまた考えることに。

で、この24CT もともとエンジンの調子が悪くて片肺だった。
ちなみにエンジンは空冷水平対抗2気筒 850cc。
走ってるときは問題ないんだけどアイドリング時に片肺になる。
単気筒のバイクみたいな音になってたし、結局その期間が長いままずーっと使ってきたから多分シリンダーのオイル分が燃えなかったガソリンで流されちゃって金属同士がシリンダーとピストンの間でこすれちゃう。で、相当磨耗しちゃってシリンダー片方死亡したんだろう というところまでわかったんだけどそこでストップしてた。

いかんせん情報が少なすぎる。
とにかく資料を集めて理解して挑まないと何が起こるかわからない。
パナールは当時から先進的で凄いアイデアの持ち主だから見たこと無い仕組みが沢山ある。

シリンダーだってシリンダーヘッドとシリンダー分割できないんだよ。ありえない。^^;
バルブスプリングはコイルばねじゃなくてトーションバー。
とにかくいろんな仕組みが不思議なんで下手にばらすとスプリングがバラバラおちてきちゃったり。うはははなんじゃこりゃ ってかんじ。

丁度フランスの旧車雑誌でパナールのエンジン(実際の車は DB だけど)をばらしてる記事が連載されてたんでそれをずっと読んでたんだけど、こりゃばらしたら部品が足りなくて元に戻せなくなるぞ ってかんじなのよ。部品点数は少ないけど未知の構造に迷い込みそう。
写真見てるだけでこの部品とこの部品は絶対駄目になってるだろ? お、まてよ、このバルブシートリングどうやって交換するんだ?
手も入らないところについてるって え?こりゃ日本のボーリング屋じゃバルブのすり合わせもできないぞ。
って手ごわさ満点。

いろいろ考えると工夫すればいかようにでもできるんだけど、こりゃいまエンジンやってたら一生走れないな。
と結論付けた。 で、オーナーさんが部品取りに使ってくださいってヤフオクで落札してくれたパナール17からエンジン積み替えられないか?
ということに方向転換した。
24のエンジンはとっといて必要なら治せばいいしね。

じゃあこの何年、何十年動いてないんだかわからないパナール17 のエンジンまわしに行ってみんべ。ってなわけでエンジンをかけに行った。
鍵見当たらないんですけど〜 っていってるけど そんなもんいらね〜よ。エンジンルーム開くんだろ?
ガソリンとブースターケーブル、あと配線2〜3本もって行けば平気だよ。

エンジンルームをあけて適当に配線つないでバッテリー直でエンジンかけたら結構すんなりかかっちゃった。^^;
しかも調子よさそう。これたぶん50年くらい前の車だぞ。・・・・・。
ああ、ホントはこの車もっと走りたいんだな〜 なんてちょっぴりしんみりですがとりあえずエンジンはあたらしいボディーで生かしてやるからな。なむ〜。
というわけでエンジンおろし開始〜。

しかしこんな駐車場でエンジン下ろしてるとは大家さんでも思うまい。 うはははは。
上の写真 ナンバープレートの奥についてるのがエンジンなのよ。
横から見るとこんなかんじ。
もうエンジンとミッションの固定ボルトきり離れてる。
だから隙間開いてるでしょ?
だいたい2時間弱かかった。
おりたよん。^^

この仮面ライダー変身ベルトみたいなやつ。
♪光と技の風車が回る〜 ^^
もうすぐ走らせてやるからな。
いや最近の仮面ライダーはバイクに乗ってないそうで。^^;・・・・・
じゃあさ、横から見るとジブリ系じゃね?
こういう造形見ると参っちゃうよねえ。
あの映画に出てくるメカってこういう感じだもんね。
くるくる回る機械じゃなくてガチャガチャ動く機械。
なんかほんとに仕掛けものって言うのがふさわしいような機械だよねえ。
好きな人はこれで一晩酒飲むだろうな〜。
俺は飲まずに寝るけど。 うはははは〜。
本当に飾っておきたくなるようなエンジンです。
さあこいつを今度は24CTに乗せます。


部品取りのパナールPL17
もったいないな〜・・・・・・・。
1つ1つがきれいな形してるんだよな。
日本にパナール何台あんのかな〜。




  
昭和の車   2009年2月20 日



一月の終わりコロの写真。なんだか気がついたら昭和の車 って言うかインジェクションの車一台もないじゃん。^^;
でもこのころの車はデザインも多種多様、機構も多種多様で本当に個性があった。

レクサスなんだかヒュンダイなんだか、 最近の車は近くでエンブレム見ないとわからない。
エンブレムも似てたりして。^^;

今日事件が発生。
日野市から入電 整備士が途方にくれてる模様。
至急現場急行されたし。 う〜。

ってうちなんだけど。
おまえ何 うなだれてんの?
いや〜 車の中に鍵入ってるんですよ。・・・・。 っておまえな〜。

鍵閉じこんでんじゃね〜よ。 うはははは。
ばか。

防犯上の理由から画像は加工してあります。
って見えてるけど。^^
こういうときにガラスに手を貫通する手品師 よびたいよね。
強化ガラスは穴あけられないからだめかな。・・・・・^^

で開錠。


JAFの会員証使えますか?
っておまえな〜 仕事増やすな っての。

このゴルフは通称ゴルフIII と呼ばれるタイプでパワーウインドウが必ず壊れる。
一箇所が異音で一箇所が不動。 一箇所が走行中に落ちたって言う話し。
で、ドア4枚全部 中身交換。
円高の恩恵と問屋さんの在庫整理で一時期の3分の一の価格で部品が入った。
 そんな作業中に鍵綴じ込み。^^;
まあ車修理、特にドア修理するときはどこかあけとかないとね。






 
 いろいろあるやね〜   2009年2月10 日


  いち〜     

  に〜      

       しゃ〜ん       

  しぃ〜     

         ご〜     


3の倍数の写真だけ大きくなります。
うそ。^^;

1〜5までプジョーがそろった。
なぜだかこのところプジョーが多いんですよね。^^;


で、2月某日。

雪景色とはちょっと違う。
なんじゃこりゃ〜。

やられました浅間山噴火です。
火山灰が車に積もってます。
お客さんの車にもたくさん。^^;

という訳で朝から全車火山灰を洗い落として大変でした。
午前中丸々かかった。
都内は平気だったみたいだけど多摩地区はふったよ〜。
近所のガソリンスタンドは長蛇の列。
仲間の群馬のお店に電話したらほとんど平気とのこと。
なんでやねん。

は〜あ。
駐車場の車掃除しにいこ。・・・・・・。


で、たったいまフランス事務所がレトロモビル2009に行ってます。
ライブで今写真が送られてきたからそれ2枚乗っけとくね。
多分日本で一番早いレトロモビル2009の写真だろうな。〜 ってえらくもないか。^^;
iphone買ったんだって。便利だな〜。
しかもフランスはwifi(無線LAN)
ほとんど無料で飛んでるんだと。
俺は行かないよ。〜。
だって寒いんだもん2月のパリ。
まあ別でまたどこかに今年もいくことになるような予感はしてるんだけど。
ほら 車ってフランス車だけじゃないでしょ。^^v
あ、お土産とかブランドとか受け付けてないですから。うはははは
 

なんだか今年のレトロは景気が悪いんだかなんだかでたいした事がない見たい。
買うものなにもないし疲れたんで帰って良いですか?ってメール来たからじゃあコーラでも飲んで帰って来いって言っといた。
ほしいものもまったく見つからず。手ぶらです。

でもまあ、うちももうフランスと取引するようになってからちょっぴり経つのでレトロモビルで何か買わなきゃいけないって感じでもなくなっちゃったんだよね。
部品輸入ルート沢山できたんで日本にいながらにして向こうに発注。パリに送ってまとめて日本に送る。
インターネットって便利だな〜。
後は言葉だけだね。 日本語、英語、フランス語 は何とかなるにしても スペイン語、イタリア語、ドイツ語は何が書いてあるのかまったくわからんし。
台湾や中国の方がましかな。漢字似てるもんで。^^;


ま、レトロモビルの状況は そのうち写真だけズラーっとあげます。

2009年2月14日追加


あげました。
ファイルはとんでもなく重いです。
死ぬ気でクリック↓
RetroMobile2009



  10万キロの真実   2009年2月9 日


うちに入ってくる車は古いものが多いのはよくご存知ですよね?
で、何かにつけて古いから交換とか古いから駄目になってる ってパターンはいっつもおなじみにフレーズになっちゃってる。
古いんだからきちんとやらなきゃいけないのはもちろん変わりないんだけど、じゃあ距離の要素で車はどうなるんだろう。?

そんな疑問にとてもよいサンプルが入庫したんでご紹介。

ダイハツハイゼット 2007年式。 車検。

一回目の車検なんだけどなんと走行距離10万キロ!
運送屋さんなんで走るのは当然。
年間5万キロ走ってきた。

2年で10万キロ走ったんだからこれはいいサンプル。
いったいどうなっているのやら。

まずはおきまりのタイミングベルト。
まだ文字も残ってるくらいで本当に交換しなきゃいけないのか?
一気に10万キロ走ったからまだまだ使えそうな感じなんだけど裏を見てみると
よーく見ると中の繊維が露出し始めてるところがある。
この繊維がほつれ始めるんだろうね。
やっぱり交換は必要みたい。
テンショナーからはジャラジャラと音が出る。
でも日本製は優秀。
最近の欧州車はプラスチックのテンションローラー使ってるからとてもじゃないが持たない。^^;・・・・・・。

この車は主に高速道路を走る。
エアエレメントは一度も交換してない。こんな。

オイル交換は大体4000キロ前後で必ず交換してるからエンジンの内部の様子はとてもいい。
凄いときなんか10日で4000キロ走ってくる。^^;

プラグにいたってはよく点火してたよな。
ってほど減ってる。
まあプラグメーカーは1万キロ交換 なんていってて自動車メーカーは5万キロ交換 位で推奨してるもんだから10万キロも使うとこんなだよね。
しかも軽自動車だから3気筒の660cc。 エンジンの回転数が普通車に比べて高めになるから点火回数はそれに比例して多くなる。
だから普通車より消耗は激しくなるのを勘案しても凄いよね。

ブレーキは左のリアホイールシリンダーににじみがあった。OH。
そんなわけでファンベルトなんかこんなにきれいだけど減ってるから交換。

とまあやはり10万キロは時間経過と関係なくやはり消耗するということがよくわかった。
しかもこの車は高速道路の移動で結構な部分を占めてるんで負荷の変動が少ないから各部はまだいい状態なんだと想像される。
その証拠にクラッチは10万キロ無交換。レリーズベアリングが多少音が鳴ってる程度。

普段乗りで10万キロ。夏の渋滞、冬の暖気なしスタート、ストップアンドゴーの繰り返し。
短距離の移動で、燃料増量が効いたままコンビニで停車してまたスタートして じゃあO2センサーや触媒だってくすぶり取れないよね?。
そう考えると普通の使用の10万キロはもっと各部に負担がかかるのはよくわかる。
通勤15分の人の車って試乗すると吹けないよ〜^^。

普通の人は大体1年で1万キロ使うといわれてる。
10万キロは10年かかるから丁度そのコロはいい感じに時間でも距離でも車が経たってくる時期。
こういうポイントでしっかりした整備をしてれば次の5万キロ、10万キロ はいい感じに乗れるんだろうね。
だからGTターボとかで10万キロ走ってる車安く車検仕上げちゃうと次の車検に生き残ってる車少なかったんだろうな〜。


やっぱメンテナンスは必要なんだな〜。と再認識しました。

エンジンを点検するには荷台のふたを開けて整備する。
幌付は冬暖かくて いいやね。^^

この車。あした鹿児島いくんだって。 うははは。


 



  ここんとこブレーキばっか。   2009年2月1 日

前から言ってますが同じような作業はなぜか続くもの。
このところ一番多い作業はブレーキ。

まずは去年オートマ改マニュアル5速 にしたシトロエンZX
これはフューエルホースの劣化で入庫したんだけどブレーキがおかしいってんで修理。

この車下回りの錆が結構凄い。
プロポーショニングバルブ完全固着。
リアブレーキへの油圧配分をするこのバルブが完全に固着してる。
だもんでブレーキのフィーリングがおかしい。
リアのドラムブレーキもこんな感じ。

マフラーも触ると折れそう。・・・・。
てなわけでプロポーショニングバルブを交換してやったんだけど写真ないや・・・・・・。
まあそれはルーチン作業なんで誰でもできるはず。

そしたらさ〜ブレーキパイプ腐食でこんなとこから漏れてやがんの。
こわ〜
そのうち踏み抜いたな。・・・。
ぴゅ〜
でこのパイプ前と2本つながってる。
このパイプ一番前までつながってるから交換するとしても燃料タンク下ろしてそれは大作業。
さすがにそれは厳しかろう ということで見てみるとここらへんだけが激しく腐食。こりゃ塩害だな。
一番暴露されてた場所が塩害受けちゃってる

しかもこんなもの日本に在庫あるわけないから作るか他の車からはずすかなんだけど、こんなもん他の車からはずしたらそっちも燃料タンクおろし。
むりむり
非現実的。

なので患部だけを切り取って交換することにしました。
切断。
とかいってここ手が入らないし工具も入らないからパイプひん曲げながらの作業。
もうめんどくさい。 その間じゅうブレーキオイル滴るし。
患部を切り取ったらここにたまたま在庫のメッシュホースを組んでやる。
てことは個々にパイプのフランジを作らなきゃいけない。
あ〜あ、マジで切り取ったよ。
ためしに作ってみた。
フランジナットは新品。 こういうこともよくあるんで新品在庫持ってる。
もちろんブレーキ用のパイプもあるよ。
へたくそだな〜
上の写真はテストで作ってみたもの。
古いパイプは硬くてうまくフランジが広がらない。
切断面も歯が悪いのかギザギザ。

でもよ〜く観察するとあらまパイプのなか何か詰まってる。
動脈硬化ですね〜。^^;
やってることはほとんど変わらないんじゃね?

ためしにテストしてみてよかった。
パイプの中清掃しなおしてフランジを4箇所フレア化する。
2本なんでフランジナットは4個使用。
ま、こんなもんでしょ。
とりあえず油圧が伝わるようになった。

中途半端に古い車はこれが怖いのよ。
鉄のパイプにメッキやテフロンコーティングのパイプつかってる。
コストダウンだって。
もっと古い車は銅パイプ使ってるから錆で穴は開きにくい。
でも長年使ってるから銅も硬くなって加工はナマシ入れながらやるほど大変だけどね。
まあ、古い車の人は峠の下りで踏み抜く前にしっかりチェックしてね。

で、ドラムブレーキは前に目をつぶってシリンダーだけ交換したんだけどやっぱ気がすまないんできれいにしてもう一度組みなおし。
レストアじゃないんで錆をざーっとおとして黒だけ塗った。
まもちろん手抜きは無しよ。^^
ついでなんでドラムも色塗っといた。
これでブレーキきちんと効くようになったよ〜。
タイヤはやばそうなんで交換してくださいね。

あとはマフラーなんだけどこれは今回手をつけず。
次回の課題かな。
排気漏れの音がし始めたら早めにやってくださいね。

こっちはスバルのff−1
ブレーキマスターすっぽ抜け。
さすがにアッセンブリーは製造廃止。
オーバーホールキットも純正品は入手できないそうで・・・・・・・。^^;
仕方ないんで社外品を探す。

マスターだけかと思ったら左リアのホイールシリンダーも漏れてる。
ホイールシリンダーは4ヶ月くらい前に新品が手に入ったから左右とも交換したんだよな〜。
考えてみれば国産車だから油断したよな〜。
外車だったら一応新品でも中見てから組むのにこれは国産だからそのまま組んじゃった。
手に入ったのは昔の新品。 ということ忘れてたよ〜。
これも社外のオーバーホールキット入手で対処。
あ、写真ないや。

しかし40年もたつと何度やっても直らない車がある。
これも2ヶ月くらい前にやったコンテッサ。
もうこのマスター5回くらいはずしたりつけたりしたぞ。
クラッチもやったから、いやもっとやってるか〜。
もういや。

オーナーが外国でスリーブ打ち込んでもらったマスター。
もう漏れた。・・・・・・。
しかも今回はパイプがおわった。
これもフランジ作り直し。 もう最悪。
古い車はブレーキがとにかく面倒くさい。
ブレーキオイル交換サボってた車は輪をかけて大変になるからメンテは計画的にね。^^
ブレーキオイル、クラッチオイル、LLC、エンジンオイル。そういうものはしっかり交換。
じゃないと後で痛い目にあうよ。
ミッションオイルはいつの間にか漏れててなくなって最後は焼きつく。
ミッションは結構部品もなくなるの早いから治すの大変だぞ〜。

あ〜ブレーキってたいへん。
もう嫌になったから 天岩戸にかくれてエスケープ。
頭隠して尻隠さず。



 
 その後のプジョー204ブレーク   2009年1月24 日

すっかりほったらかしになってたプジョー204ブレーク。
多分日本に1台だなあ。

で、手のすいたときに隙を見計らってフランス国内を移動中に見つけた不具合をちょこちょこ治してきた。
治すのは仕事だから問題ないとして部品の入手は古いプジョーの部品を探すルートの開拓とともにやってきたんでちょっぴり時間がかかった。
しかも車はもともと状態がよかったんで必要なのは細かい部品だったからできることなら他の車の部品とまとめて取り寄せた方がいいなんて考えてたもんで時間かかっちゃった。

で、車として走るのはほとんど問題ない状態。

年末から工場はごった返してたし置き場もないので実はあらかじめ板金屋さんに外注に出してた。^^v

板金屋さんからは2月いっぱいくらいであがりそうだよ〜 
ってんで写真が数枚送られてきた。

ボディーも傷はあるけど腐りは凄く少ない車だったんで床もこんな感じの浮き錆び程度。
日本の商用車で42年前の車だったらそうそうこういうわけには行かないだろうね〜。
やっぱり田舎で大切にされていた車は違う。

部分的には腐りがあった。
なんか普段錆び取り雑誌ばっかり見てる人には物足りない写真だよね。^^;
モールの取り付け穴が錆びてたり、飛び石ではがれたところから錆が広がったり。そんな程度。
下地を出すと意外と平気。 


必要なところは鉄板を切り出して張ってもらう。
われわれ業者の目で見れば出来上がってもここは切りついであるとか、ここはパテが入ってるとかそういうの見えるんだけど、逆に言えばそういうところあってもぱっと見よければそれでいいもんね。かえって中途半端にパテ盛で治してあるとあとが大変だし。

この車で一番錆びてた箇所はここ。
給油口。
じつはここ、キャップがしまってると見えないから外見には何も関係ない。
でもせっかくやるんだから作ってもらいたいじゃない?
パイプはずして
腐ったところ切り取る。
そしたら腐ってなくなっちゃったところ新しくつくってもらって。 ってすげ〜。 ちゃんと部品出来上がっちゃってるじゃない。
尊敬。 さすがプロ。
最近こういうことしてくれる板金屋さんもなくなってね〜。
もう職人さん探すのも大変。

うちもこういう職人さん4軒あったんだけどこないだ1軒廃業されたんで残すは3軒。
3軒ともに1台ずつ入れちゃってるから今は錆び取り系満員御礼。^^;

他にFRP系もあるんだけどそこも入れちゃってる。
今すぐに受けられるのは普通の事故系だけ。^^

今日も1台縦サンクが地方の職人さんのもとへ陸送されていきました。
これは別でそのうちちょこっとね。
おもしろい写真も取れたんで。

下回りなんかはこんな感じ。
やっぱ錆が少ない。
今のうちに新しい鉄板張ってもらう。

一応同色でオールペンの予定。
雰囲気いい色だしね。

オールペン出来上がってきたら日本で一番いいプジョー204ブレークの完成予定。
え? 日本にこれ一台しかないだろって?^^;
いやわかんね〜ぞ〜。・・・・。

メカ部分の修理の模様はまた時を見てアップします。
なにしろ隙見ながらの作業で写真が点在しちゃってるからまとめるの大変。
車は3月ごろには売り物になるだろうな〜。
おたのしみに〜。




  クサラVTS エンジン壊れた   2009年1月11 日


クサラVTSです。
以前うちでお買い求めいただいた車なんですが、このオーナーさん運転上手。^^
筑波で11秒台をラジアルタイヤで出してきちゃった。・・・・。
すげ〜。

基本的には足回りくらいしかいじってない。
これはすごい。
でもどうしてもフロントのキャンバーをつけなくっちゃいけなかったんでピロアッパー作った。
指差してるところ違うし。^^;
で、今回はそれじゃあない。
年末最終日 サーキットからお客さんが電話してきた。
エンジンがカタカタ音がする。とのこと。それも結構大きい。

で、入庫したんだけどバルブ回りにしちゃ音がでかいしメタルにしては音が低い。
エンジンはアイドリングしてるけどとにかく大きなカタカタ音。
なんだろ、とりあえずバルブタイミングの点検からってのが上の写真。

ベルトがたるんでる。 コマとんだみたい。1コマ。
でも1コマじゃあバルブは打たない可能性が高い。
オーナーさんはきちんと状況を説明してくれる人なんできちんとどこのコーナーでシフトダウンのときにオーバーレブしたっていってたからそのときにコマずれたんだろうな。

でもこれは音とは直接の原因ではない。
ヘッドかな〜 それとも腰下かな。 どっちを先にはがすか。
どういうアプローチするか現場会議の上 オイルパン をはがしてみることに。
オイルを抜いてみた。
うあ〜 なんじゃこれ。
金属粉たっぷり。
磁石をつけてみるとつきません。

というわけでどちらかというと腰下があやしい。
で、オイルパンをはぐる。
クサラのエンジンはオイルパンで剛性を出すようにできてるからごっついおいるパンをはがす。
あちゃ〜。 こりゃ大変だ メタルです。
はみ出てる。
4番シリンダー(クランクプーリー側の子メタル)
しかもオイルストレーナーにはこんなものまで。
という訳でばらしていきます。
もうこの時点でメタル交換は必須。だからトランスミッションおろしは決定。
でも一番重要なのはクランクシャフトが再利用できるか、アンダーサイズのメタルが国内にあるのか。
ついこないだ他のショップさんとプジョー系の部品が日本で結構在庫切れしてるという話をしたばっか。
メタルは欠品のはず。
あちゃ〜 こりゃ重症だわ。
メタルがかみそりみたいにペラペラ。
ぺちゃんこになってジャーナルに張り付いちゃってる。
出てきたものは
こりゃすごい。鉛筆とげる。
当然クランクシャフトもギッタギタ。
これだけなってるとカンカンする音じゃなくてカタカタ系の音だったのも理解できるよ。
クリアランスとんでもないことになってる。

このエンジンを再使用するにはミッション脱着、クランクシャフト脱着計測、クランクシャフト研磨、アンダーサイズメタルに交換、オイルライン洗浄
が最低ライン。親メタルも間違いなく傷だらけでしょう。
部品屋さんに問い合わせるとどのサイズもメタルの在庫なし。

仕方ない。中古のエンジンを探します。
仲間に電話掛け捲り。

ありました〜。
茨城県に。^^;・・・・・。
しかもそのエンジンはタイミングベルト切れでヘッドが壊れて使い物にならない。
うちがほしいのは腰下。 あらまあ、なんて運がいいの?

しかたない 常磐道。軽トラ。 とりにいくか〜。

新年早々・・・・・。つづく。^^;





 
 その後のプジョー505ブレーク   2009年1月11 日


あ〜 早いもんで1月も10日過ぎましたね。
光陰矢のごとし

世の中は経済危機、景気悪い、大騒ぎですがうちはもともと規模がしょぼいので大きなあおりを食うことなくこつこつやっていこうと思います。
みなさま本年もよろしくお願いします。

考えてみれば自動車は100年も前から機能は変わらない。
人と荷物が乗って移動できる。
人間が便利という機能を付加しているだけなので自動車の基本機能自体はなにも変化がないんですね。
そんなわけで資本主義経済の行き詰った現在では車にまったく新しい機能がつかないことにはなかなか劇的な変化はおきにくいでしょうね。
たとえば自動運転とか。^^;

そうそう2輪市場はもう少し前からすでに飽和状態になりビッグスクーターなんかの瞬間的なカンフル剤はあったものの厳しい状況は続いていますよね。
次の2輪市場のカンフル剤は 4輪駆動だそうです。 うそ。 ^^

さて年末はとんでもないことになっていたのでなかなか書けていませんでしたがプジョー505ブレークはまた作業が進んでいます。
そろそろできあがって在庫としてアップしようかな〜 と思っています。
やっぱり19年前の車ですからこの際きちんとやっておかないとちょっと売り物にするのもはばかられる。
やっぱり次のオーナーになる人につらい思いをさせるのはちょっとね。
修理をするんだからもちろん値段は高くなりますが納車後に何度も修理に入れなきゃならないんじゃあ嫌になっちゃうもんね。
結局御金はおなじだけかかるんだし。

その後進んだ作業は。

まずフレンチブルーミーティングの往復約400kMの工程は難なくこなしましたが帰ってきてからしばらくしてウオーターポンプが漏れ出しました。
こいつは厄介です。
すでにご存知のようにこいつのエンジンはシムカ由来のもんです。
だもんだから部品を探すのは厄介です。

とりあえず日本にはまったくないので世界中を探します。
そしたら海外の505の掲示板でアメリカの軍属の人が同じウオーターポンプを探しているスレッドがありました。
その答えは、入手がとても困難ということがかいてありました。

こまった〜。
とりあえず社外部品をさがしていったらパーツの互換票が。
お〜。 クライスラー160と共通。いえい。

で、そっちで探したらありました。
ってここはどこ?

どうやらイギリスの片田舎の普通の部品屋さんです。
さっそくたのみます。
でそれがとどいたの。

ウオーターポンプ交換スタート!
このウオーターポンプ交換は実は意外と厄介なの。
プレスとか使わないと交換できない。
羽根ごとはずす。
うらをみるとみたことないものが。
ブラシ(電極)がついてる。
しかもどこからバラけるんだかわかんないや
前(左)から
ファン、カップリング、プーリー、ウオーターポンプ
なんだこりゃ?
エンジン側はこんな感じ。
あらまあ意外と良いじゃない。
基本整備は意外とやってたのかも。
この車固有の部品は見つけられなくってだましだましやってきたんだな〜。

でこいつらをばらして組みなおしていく。
実は羽根のついている部分は電磁クラッチになってた。さっきの電極がそのクラッチの起動電極。
なんでこんなことすんのかな。
肝心のウオーターポンプの漏れは
この穴から。
ここからもれるということは中のシールが駄目になってベアリングを通り抜けて出てきている。
交換サインで、これに漏止めとか入れてごまかしてるとベアリングが壊れてファンがむちゃくちゃに回りだす。
最悪ラジエターかきまわしちゃう。
きれいにもとどおりにしたらできあがり。
作業は結構大変だった。
どうやってバラけるかわからない上にプレスを使う作業。
プレスはむずかしい。 単純なものほど使う方が工夫を求められる。
こんな形のものうなくプレスに固定できないし、闇くもに固定してたら電極のスリップリングぶっ壊しちゃうところだった。

あとはゲートのダンパー。
これへたってたのよ。 油断できない。

これもなかった〜。 でもこれも欧州で発見。
社外だと思ってたらなぜか純正が来た。
意外と高くて、長いから送料も高かった。

交換時にあわせてみたら長さがちがう。
どうやら他の車のがついてたみたい。
だからあけて荷物降ろしてるとその最中にそ〜っとゲートが下がってくる。

おまえドリフターズか?っての。^^
この車に前に乗ってたひとはあちこちいろんなことに我慢しながら壊れないようにそ〜っと乗ってたんだろうな。

他にはタペットカバーパッキン
部品が届いたんだけどコルク製で折り曲げられてて切れてた。
てめーこのやろう。 ってフランス語でなんていうかわからないから仕方ないんで自作。
オイルダダ漏りだったし。・・・・。
ついでに軽くタペット調整してくんだ。
どんどん調子よくなっていく。

次のオーナーの手に渡るまでには心配なくつかえる旧車になるでしょう。
しかしこの車 注目度高い。
通勤で乗ってるんだけどまあ、いろんなところで目立つみたい。
色は赤だし、形は特殊だし、特徴のある顔つきで、ワゴン。
老若男女みんな見るんだよな〜。^^
フレンチブルーでも人気だったしなんだか某誌にも写真のってるってお客さん言ってたな。

もう少しがんばってなおそ。
もう少ししたら売り物としてアップします。
おたのしみにね

そうそう。
鏡開きってわけじゃないけどお隣のサッシ屋さんがお汁粉作ってくれた。
う〜ん正月あけたなあ。・・・・。
ことしもがんばるぞ〜。

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