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  ここんとこの工場   2010年11月30日

いや〜おかげさまで忙しいです。
まあ、あれこれあるねえ。 完全にてんてこ舞い。
10月の終わりに書いてた原稿あげるの忘れてた。
なので内容は10月の終わりごろ。 次がかけないんでとりあえずあげとく。


もう見た目完全に旧車屋になっちゃった。・・・・・・
工場は古い車ばっかり。
しかもこのところルノーの数字の車ばっか。
こないだ工場の中見たら R4 4台 R5 3台 R8 2台 A110 3台。
しつこいようだけど専門店ではありません。^^;

古い車っていつまで残るんだろう。

というかガソリン自動車いつまで残るのかな。
まあ、うちはハイブリッドでも電気でも何でも来い。 かどうかは知らないけど^^

こないだメーカーの人たちと話をした。
今流行のハイブリッド。
まだ結構問題あるんだね。

その中で興味深かったもの。
ハイブリッドって電気だけではろくに走れない。
2トントラックにハイブリッド有るの知ってる?
あれって乗用ワゴン車用のバッテリー2個乗っかってるんだって。

これに荷物満載で満充電。 どのくらい走れるとおもう?
なんとうちの近所にある 日野坂 登ったらおしまい だって。^^;

電気自動車あるでしょ?
あれって航続距離が何キロになった とかって毎回ニュースになるでしょ?
でもね。 エアコン入れると航続距離半分になるんだって。
電気動力 まだまだだなあ。

今うちの代車の1台は16万キロ走ったプリウス なんだけど、凄いよ。
こないだ愛知往復してきたら800キロくらいあった。
でもね。 満タンで往復できたのよ。
すごいね。 あの制御は凄い。

電池の効率落ちてるのにリッター22キロくらい走った。
町乗りでも上手に走ると18キロくらい。
でも楽しくはないんだよな。

結局テレビやステレオがないと暇もてあましちゃう。
移動手段としては便利なんだけどだったら電車の方が運転しなくていいしね。
車に乗ってる楽しみ いつの車からなくなっちゃったんだろう。

脱線 脱線。

いまだにうちのホームページ見続けてくれてる人少しは居るみたいでありがとうございます。
その反響でA110の調子の悪いのとかR4のベルト周りは次々来ていただいています。
こないだ来て頂いたR4の白いのは私が前に書いた記事のまんまの人でした。^^;
西の方でキャトルを買って旅行しながら帰ってこようとしたんだけど次の朝にはエンジンがかからなくって。
結局何軒も車屋さんハシゴして最終的にはオーナーだけ帰ってきたんだって。
話してて、え? その話昨日うちのホームページに書いた内容なんですけど・・・・・・。
ほんとに居たんだ。 っていうかあなたのことですか? なんて書いてたほうもびっくり。^^;
やっぱりこれもベルトダメだ〜。
これだけうちでベルト ベルトって騒いでるんだけど、ネットやらブログやらでも誰か騒いでんのかな?
今別件でもう一台お預かりしてるのはうちのにみためそっくりなDiavia製のクーラー付き。
こいつも今手こずってる。
これは厄介でね。
でもほんとにこまかいところ一個一個つめていってなんとか正常に動けるようにやってる。
コンプレッサーとオルタネーター もう20〜30回はつけたりはずしたりしたぞ。
いま部品の製作を外注してる。
もしこれがうまく行けばきちんとレポートします。

こっちのR4サファリは車検。
これはくたびれてるぞ〜。
車検に通らないところばっかで今も奮闘中。
排気ガス5台分くらい出てる。・・・・・・・。

ドライブシャフトブーツ切れ。
もうこの作業やるたんびに頭の血管数本切れる。
なんか写真の順序違っちゃうんだけど、ブーツを嵌めたのがこの写真。
ブーツ3個はまってるでしょ?
一番左が古いやつ。真ん中がその代わりのやつ。 一番右はアウターブーツ。
古いアウターブーツはカッターで切り取っちゃった。
で、このブーツって正直言って交換できないのよ。

じょうご状の形状でしょ?
細い方は25mmくらいしかなくて太い方は76mm。
で、これをどうやって通すかって言うとまずアウタージョイントをバラす。

これまたはずすのはできるけどつけるのはコツの塊。
こんな作業ほんとにフランス人がやってるのか? っていつもおもうんだけど、ほんとのフランス人はこんな手の汚れることやってないなきっと。
こんな仕事してる人たちは元他の国の人たちだな。
で、はずした後に直径60mmくらいのジョイントが出てくるの。
そこにこの20mmくらいしかないブーツを伸ばして通せっていうんだからそんなの無理無理。
マニュアルとか見ると特殊工具があるからそれ使えっていうんだけど、うちは専門店じゃないからそんなの無いのよ。
なので特殊工具の絵を見て作った。
それが上の写真。

じゃあ実際に通すとどうなるかって言うと。
うが〜 むりむりむり〜。
ってありえないほど伸びる。
もともとこのゴムって遠心力で膨らまないような硬さでできてるもんじゃない?
だから伸びないようなゴムでできてるんだなこれが。
だからとんでもない力。
もう到底無理。

次からもっと楽な方法でやろっと。
ドライブシャフトによってアウターがばらせるやつとばらせないやつがあるの。
で、古ければ古いほどばらせないやつなんだよな〜。
実は今この写真見てこればらせるやつじゃん って気が付いた。
うははは。 俺の筋肉痛の行き場所はどこだ。






 
  
真夏のA110その6   2010年10月20日



しってました?
神様って 一重まぶた らしいですよ。

言うでしょ? かみひとえ って。
うあははは。
カニの味噌汁 神のみぞ知る。  にてる。
くだらないこといってるとバチあたるな。

車は大体できちゃったから後は試乗してパーコレーションが起きないかどうかを試す。
あと万一にでも薄いと全負荷がかかったときにエンジンブローする恐れがあるんでそれもためす。
まあ、たいしたことしないんだけど、とにかくいろんなシチュエーションを試すの。
一般道、渋滞、チョイスロットル、半スロットル、全開。
一気の全開、ゆっくりの全開。
巡航。

幸いうちは近場に急坂もあるし渋滞ポイントもあるし、高速道路もあって、高速道路には自転車が登れないような山もある。
くだりのエンジンブレーキも試せるし、これだけの気温だから(だったから)間違いなく高速出口でパーコレーションが起きるはず。
そういうテストが必要な場合は高速道路でのテストもちょくちょくやる。

そんなわけで
ぶい〜ん。 写真は助手席の人。
窓全開で大声で話しないと聞こえない。

とか言ってるけど60キロくらいからゆっくり速度を上げてまずはハンドルがぶれないか確認。
ばっちりばっちり。
そりゃそうだ。 ホイールバランスは狂ってないし。

結論。 
多分ホイールがきちんと面接触してなかったんでまっすぐ回ってなかった。
それをピロのタイロッドエンドのガタが増幅してた。
まあ、解決。
ラックエンドのブッシュがガタがある。 でも振動には現れない。
今回はここまでだなあ。
同じもの組んでもまたすぐだめになるだろうし。

エンジン。
やっぱり カーン とは回らない。
まあ、仕方ない。 でも上から下まで回るようになった。
上はちょっと濃いな。 もう少し空気が濃くなったらもっとつめられる。
一応こいつの標準値5750回転は回るしまあ、パワーも出てる。
でもそれを超えるか超えないかでもう惰性になってる。
あ〜 もっと回るのになあホントなら。 まあでもそこまできれいに回る車も意外と少ないから及第点だろう。

急なのぼり。
ここはわざと高めのギアで全開にする。
なかなか上れないような状態って言うのかな。
少しずつしか加速しないような状況にわざとする。

こういうときにノッキングが出るようじゃダメ。
お客さんエンジン壊して帰ってくる。
アクセルはなしたり踏みなおしたり とかいろいろする。

調子いいね。
くだりはわざとエンジンブレーキ。
こういうときにパンパンいうと油面やらエア吸いやら排気管のエア吸いやらが露呈するところ。
特にA110はエキマニとタイコの接合が差し込みでいい加減なんでパンパン言いやすい。

そういうテストをやってインター降りる。
最近はETCがついてるから料金所過ぎたらわざと止まってみる。
一気にエンジンルームに外気が入らなくなって、ラジエター越しの温風しか入らなくなる。
でもこれはキャブ下に特設ファンが最初っから付いてるんでまったく問題ない。
グズることなく普通にアイドリングしてる。 って言っても4拍子じゃないんだけど。

一般道に出たら あちゃー渋滞。
とろとろすすむ。
でもアイドリングは変わらない。
クラッチだけつなげばきれいに前に進む。

というわけでパーコレーションは起きていませんでした。
まあ、この車はファンがつけてあってそこから40~50度くらいの空気を吸い込んでるから平気なんだよね。
これを無しで解決するんなら、きちんとエンジンルームの風の流れを決めてあげればいい。

リアエンジン=パーコレーション ってすぐ結びつくけど意外とパーコレーション起きてないよ。
もしおきてたらGTターボみたいにエンジン止めた後に再始動できないような症状に出るから。
エンジンがかかっている間はキャブはどんどん熱奪われているんで意外と平気なのよ。
だってキャブとかインマニって温水入ってるでしょ?
外車だったら90度くらいのお湯でわざわざ温めてるんだもん。 そんなの空気の90度位で物暖められる訳無いじゃない?
じゃなきゃサウナは入れないじゃない?

空気の100度と水の100度だと空気は水の20分の1くらいしか熱を伝えることができない ってこないだテレビでプリン作ってたときに偉い人が言ってたもん。^^v
だからキャブの温度が問題なんじゃなくて、吸入空気の温度が問題なのよ。

と考えるとマフラーバンテージの必要性が下がるのわかるでしょ?
エキマニはまあ、350度くらい有るかも。 でも吸入空気温度は実測で80度+くらいだった。
真上に有るのにそのくらいの温度。 吸入空気温度を下げるのにはあまり効果無そうだね。

そうそうバンテージはエンジン側から巻くんじゃ無くてマフラー側から巻くといいよ。
そうすると段が下向きになるから。 上から巻くと整備するたびに毎回何か引っかかるし、水とか油とか吸い込みやすいし、ぼろぼろになりやすいから。

もちろん市販車はもっとシビアだからクーリングチャンネルとかつけて何があっても平気なようにしてあるけどね。

そんなわけでとりあえずまた一台 A110がスタートラインに近づきました。
やっぱノーマルに近い方がいいかもね。
だって壊れてるところ治せばいい。 壊したところまで治してたらいくらお金あっても足りないよ〜。

うちのしごといつからか いじり壊しの駆け込みばっかりになってきちゃって何見ても疑心暗鬼になっちゃってきた。・・・・・・。
もう次から次へと仮説、推論、その結論、 そしてためしにその線を追ってみるなんて作業ばっかりになってきた。
しかもこういう作業の担当は私ばっかなんだな〜。

もちろん普通の車も沢山やってますからね。
腕のいいメカニックもいるんでそっちはそっちでいつでもフル回転。
え? もうできたの? って申し訳なくなることばかり。 俺まだ原因わかんないよ。・・・・・。 って。

こないだきたスバル。ラジエターホースの写真出てきた。
レオーネ ラジエターホースすらない。
で、こんなホースだから汎用でいけるかと思うじゃない?
ま、仲間内でもこんなの汎用でいけんじゃね?
とか言うのよ。

で探してみると昔の車でスバルだと細いの。
昔の車はもっと太い。
汎用は最近は売れないから昔のサイズを売ってるの。
だからもっと太い。

あちゃ〜。 ホース無いよ。
他の分野から持ってくるとすると、耐熱耐圧でグリコール系に強くて対磨耗を考えていくとゴムじゃない?
ある程度しなやかに曲がらなきゃいけない。
しかもホースバンドで何回も締め付ける。

となるとやっぱり車用で行くしかないのよ。
で、苦肉の策がこれ。
ホースつなぎ合わせ。

幸いホースの内径はトヨタ系と同じなのが解ってた。
で、曲がりがある長いホースを探せばいい。
今の車ってFFだからホース短いような気がしてたんだけど、そういえば20年位前から冷却水の温度管理の考え方が変わったんだっての思い出した。
ひょっとして長いのあるんじゃないかな? なんて探したらカローラ系 長いじゃない?
さすが世界のカローラ。
もう日本で作るのやめた。本当の意味の世界のカローラ。

同じの2本とってつじつまの合う形にしてつけてあげた。

すばらしいね。

あれこれと難問珍問 かかえてゆっくりと前に進みます。
さみしーな カローラ国外生産化。
でもこれだけ円高で、日本人がカローラ買わなくなったんだから仕方ないよねえ。
円高 もう誰も止めるすべは無いよ。

日本の総資産の150倍くらいの投機マネーが動いてんだもん。
数十兆の為替介入なんて1日持つ訳無いよねえ。
昔学校でならった経済学なんてもう難の役にもたたなくなった。

これからどうなるんだろう。
なんて でかいもの見てないでオイル交換でもしよっと。

とりあえず真夏のシリーズはこれで終了です。
ありがとうございました。

でもまだまだ難問山積みだ〜。
キャトルもA110も最近の記事見て問い合わせがたくさん来た。 車も入ってきた。
みんな悩み抱えて乗ってんだね。 

いや古い車だから そんなもんだよ ってその一言が言えれば。・・・・・。^^;




  
真夏のA110その5   2010年10月17日



A110の記事その後は?
というお問い合わせ。 は〜あ。^^;

話 濁しちゃおうかな。

タバコの値段が上がりましたね〜。
いっそのこと禁煙するか〜。
Xperia(スマートフォンね)に禁煙アプリいれるか?。

一日いくら節約できて、1年でいくら節約できて。
寿命がどのくらい延びて。
なんてのを毎日チェックできるやつ。

1日1箱。 1ヶ月で30箱 年間365箱。
お〜 15万円以上。
海外旅行いけるじゃん。

でも海外旅行は飛行機が長くて嫌だな。
だってタバコ吸えないんだもん。
うはははは〜〜。(^^)

しかも帰りに免税店でタバコ買ってきたりして。

(-.-)y-~



前回クラッチジャダーの予告で終わってるはず。
で、記事書こうとおもって写真探したらとってないのよ。・・・・・。
あちゃ〜 やっちまった。


とりあえず文章の限界に迫る。

この車はなぜか前に出るときにはジャダーはすこ〜ししか無くてバックのときだけジャダーが凄い。
車が突然 がたんがたん する。

普通クラッチのジャダーはどっちでも出ることが多いんだけどなあ。
いやどっちかって言うと前に出るときのほうが多いんだよな。

クラッチ交換すんのはいいんだけどこの車の場合は特に何やられちゃってるか疑ってかからないとなあ。
なんて考えて下回りを見てた。

バックででるってことはタイヤがこっち回りだからドライブトレインはこっちに反発するだろ?
なんて考えてたら。

ぴかり〜ん。” ”
天の啓示が。

バックのときはミッションの先端は上に上がろうとするはず。
この車は他の車と違って不自然なミッションマウントになってた。

A110とかR8のミッションマウントは全部で3個。
不思議な構造。

そのうちミッションの重さを受け止めてるのは1個。 真ん中上のやつ。(青丸)
で、デフサイドについてる2個は左右の振れ止めが主な仕事。(橙丸)
  薄緑矢印はエンジンマウント。エンジンはこれにぶら下がってる。
  つまりドライブトレインは3箇所でぶら下がってる。

青丸でミッションはぶら下がって重さを支えてて、それだけだと左右にも前後にも動いちゃうんで振れ止めが橙丸。

でも乗ってる間に真ん中の奴は重さに耐えられなくなってミッションが下がってくる。
そうすると左右のやつが重さを受け止め始める。
そしたら左右の奴にもぶら下がる力がかかり始めるんだけど引っ張る力には強くない形にできてる。

最後は左右のやつがはがれだすんだけど、ある程度のところまでいったら今度は真ん中のやつが潰れきって止まる。
という構造なのね。


ミッションが下がるとなにがおきるかって言うと、リアタイヤのキャンバーがだんだんでかくなってくるの。
だからリアがとんでもなくハの字のやつはミッションマウントがもうだめってこと。

余談だけどこの状態のときに他のホイール入れちゃって、後日ミッションマウント交換したらタイヤがあたるようになっちゃったりするやつ有るから注意ね。
リフトから降ろせない。 うはははは〜。
そんなこと 思いもよらないよな。

で、この車をいじった昔の誰かは考えた。
じゃあミッションが下がってきちゃっても左右のマウントに力がかからないようにあらかじめ左右のマウントだけ下げちゃえばいいんじゃない?
って。

つまり真ん中のマウントを下に引っ張っといて左右のマウントには重さがかかるのを防ごうと考えた。
具体的にどうしたかっていうと
不思議なブロック。 R8のパーツリストには無い。

橙丸 のブロックを2重にしてはじめから真ん中のミッションマウントを下に引っ張って取り付けた。
つまり新品のときからミッションマウント(真ん中)をヘタった状態の高さにまでつぶしてつけたの。

そうするとミッションマウント(真ん中)はこれ以上下にはつぶれない状態になってる。
でも上には普通の倍の距離動けるようになるでしょ?

ミッションが上に行こうとするときはらくらく。しかも設計の倍動ける。
ここで    お! ぴかり〜ん。

となるわけよ。

つまりバックのときはミッションは上に行こうとする。
でもミッションマウントは動きを抑えてくれない。
だからバックのときはミッションはフリー。

そしたらジャダーが微妙に出てるクラッチの動きを増幅するでしょ〜。

と仮説を立ててみた。
こんなブロック抜き取るの訳無いからためしに取ってみようか。
ってんでとってみたらジャダーは多少残るものの全然普通にバックできるようになった。
やっぱり余計なブロックだった。

だろ〜 また いじり壊し だよ。 うはははは。
また1個 罠をクリアー。

よかった〜 クラッチ交換しちゃわなくって。 ^^

だいぶ罠、他人の後始末 解決できた。
今回はこのへんだろう〜。

次こそ試乗いくよ 試乗。 ^^v

次回 

本当にパーコレーションだったのか。?!
明らかになる全貌!

長げ〜な。
(-.-)y-~




  
なんでかな。   2010年10月11日



このところ気候がよくなったせいか急に整備の問い合わせが多い。
個人のお客さんが自分で整備して出てきた解らないことなんかのお問い合わせにも時間さえ許せば答えしちゃう。
もちろん同業者さんからのお問い合わせだって包み隠さず何でも答えちゃう。
できるだけそういう風なスタンスを取ってます。

だって別に誰も敵なんかいないし、ライバルもいないしうちはうちがご飯食べられればいい。
うちができない分は誰でもどこでもみんなが一生懸命やって車を長生きさせてくれればいい。
車がなくならなければきっとうちの仕事もなくならない。
そのうちの何台かはうちに来てくれる。

だからうちは誰が何しててもかまわないし、車を残すためなら何でもわかること、アドバイス、そういうのにお答えする。
整備のことばかりじゃなくていろんな相談もあるよ。 ほんとに。

このところ急にキャトルの整備のお問い合わせが増えた。
Qセルモーターは2人。
 そろそろ寿命です。
Q燃料ポンプが1人。
 クーラー付きは純正部品そのままだと付きません。
Q足回り 1人。
 あちこちかなり痛んでます。リアのショックは普通の車と動きが正反対です。
Qドライブシャフト 1人
 ドライブシャフトブーツ交換大変だよ〜。
Qベルト周り 2人。
 設計上無理な構造です。
Q自分で行く車検 1人。
 いじめられなきゃ大丈夫。 たったの20メートル通り抜ければいいだけ。^^。

ははは、今まで10年以上キャトルなんてうちのお客さん2~3人しかいなかったのに。・・・・・。

さて、もちろん自分でやることはとてもいいとおもいます。
ただ1個だけ認識しておいて欲しいことがある。

キャトルはクラシックカーです。

これだけ。
なので大概問い合わせにお答えするときにアドバイスする。新品やリビルトが手に入るならそれに交換した方がいいですよって。
別にうちで部品を買っていただく必要はまったくないよ。
部品売ったって大して儲かるわけじゃないし、ヤフオクとかで買ってもらった方が早いと思うし。

でね、このところキャトルの純正部品が2~3年前の3倍の値段になってきた。
純正はフランスから出てくるでしょ。
で、フランスでのキャトルの生存率がとても下がってきたので多分今までの体制を変えたんだよね。
だからルノーの純正社外みたいなへんな箱の部品が来るようになった。

これからそんなわけで部品の調達は大変になってくるよ。

2件同様のお問い合わせあったんでセルモーター。

セルモーターなんかは中のブラシがダメになってて回らない。
距離や年式から言って丁度いい時期だよね。
でもいままで何十年も使えたでしょ?

セルでだめになってるのはブラシだけじゃない。
アーマチュア、ブラシ、マグネットスイッチ、その中の接点。
の4箇所がメインで壊れるのね。
それ以外に芯がずれたり、磁力が弱くなったり なんてのも時々ある。

それをブラシ交換だけで済ませると、アーマチュアとの接触が悪いからブラシは辺磨耗して追従するんで効率が落ちるのね。
ブラシが調子悪くて回らなくなったセルモーターは物凄い電気を使うから最後のころは接点が焼けてるのね。
なのでマグネットスイッチの中の接点も物凄い焼けてる。
あちこち焼けてるから中は真っ黒だったりするのに掃除もしないで組んだりするとまた性能が落ちて電気を食う。

そうなるとブラシだけ交換しても 寿命が短かったり、点火の電機が足りなくなるんでセルを離した瞬間しかエンジンがかからなったり。
そういうセルになるでしょ?
バッテリーだって、配線だってでかい電気流れるから劣化しやすいし。

そしたらまた早い時期にセルがだめになるじゃない?
まためんどくさいセル取り外しだよ。

そんなわけで部品がまだ安く手に入るうちにさっさと交換しておくことが一番おすすめ。
古い車=クラシックカーなんだからもっと他にも治すところたくさん有るじゃない?
一箇所ずつ信頼性を上げて、ここは修理したから大丈夫 という箇所を増やしていかないと治した所為で信頼性の低い塊を作ったことになっちゃう。

ドキドキ ハラハラ は遊園地だけで十分でしょ?

そういうわけだか、今うちにはキャトルが2台修理で入庫中。
どちらも自分で整備される方なんだけど、必要なところは我々に任せる。
我々は1箇所ずつ信頼性の低いものを元に戻して ここは大丈夫 というポイントを増やしてあげる。
お客さんは他のところをいじって遊べばいいわけじゃない?

オールドタイマーとか読んでれば部品の交換はできるじゃない?
でもセルの交換と、その中のブラシの交換 とでは必要とするスキルが違う。
どちらの交換も誰だってできるんだけど、ブラシ交換だけでセルが完治するかどうかの判断はスキルがいるのわかるでしょ?
ブラシの交換は半田ごてが必要なんだけど しょぼい半田ごてでは付かないし、中が汚れてるからさらに条件悪い。 はんだはじいちゃう。
そこに芋みたいな半田の固まりつくって、セルがかなり熱くなる事想像すると怖いね。
セルは飛び込みでで200アンペアくらい流れるの忘れないでね。

だからセル見たいな部品は社外なら意外と安いんで何度も脱着すること考えたら新品かリビルトをお勧めする というわけなんです。
これが一般的な方のスキル。 もちろん普通は仲間でいろんな職業やってる人がいるからそういうネットワーク使ってみんな何とかできるんだけどね〜。

みんながんばって自分の車修理してる。 応援します。
治しながらどんどん車をいい状態にしてその車の本当の性能や魅力を知ってほしい。
調子の悪いゴルディーニやアルピーヌ。 修理に入ってくるとあれもこれも修理しなくちゃいけなくなるのはこのため。
なかなか調子のいいものと自分のを乗り比べたりできないもんね。だから本当はどれくらいなんだかわからない。
足の抜けたキャトルに乗ってて この足の柔らかさがフランス車だよね。とか
へたったシートに フランス車はシートが違う とかいってたらやっぱり悲しいじゃない?

今日来たお客さんなんかうちのR8のシートに座って感動してたよ。
あのシートは状態いいからねえ。だって助手席だもん。 ^^v

時間さえ許せば質問にお答えするように心がけていますが、忙しいときや来客中はどうしてもうまくお答えできないかもしれません。
そういう時は勘違いや間違いもあるかもしれませんがどうかご容赦ください。
日中の電話は多分作業中なんで全貌や原因の特定まではお伝えできないかもしれません。

メールやFAXの問い合わせは夜でも答えられるんでお勧めかも。
写真添付してくれたり、いつなにがどうしてどうなったのか、そしてどうしたいのか 5W1H をしっかりと伝えてくれればお答えしやすいかも。


さ〜てうちのキャトルはその後どうかというと。

へへへへ〜 調子いいよ〜。  ^^v
クーラーもOk ベルト周りのマイナートラブルも多分出尽くしたな。
夏の間も毎日乗ってテストしてた。 500キロ以上走ったよん。
10年位前にお客さんから注文受けて一生懸命探した程度のいいやつ乗って以来だな。
あのころはまだマシなキャトル見つかったんだよな〜。
こういうのが本当のキャトルだよなあ。

いま修理でお預かりしているキャトルも一箇所ずつ本来のキャトルの状態にもどしてあげていきたい。
キャトルってほんとうはこんな車だったんだ って教えてあげたい。
そう思います。

こないだも夜 千葉県野田市まで 一気の高速往復してみた。
往復150キロ 夜の高速だからどのくらいのスピードで流れてるか想像できるよね。
途中 珍走団(3台)いたんだけど ぶっちぎり。 うはははは。 ショックだろうな〜 
目の前で蛇行運転してたのにキャトルなんかにあおられてどけられちゃったんだから。 うはははは。

あ〜そうだ、 テンションロッドのブッシュとFショック交換してやろうと思ったんだった。
しようしよう〜。 またいい車になっちゃうな。

このキャトル。
何人か見に来てるけど、どなたも初めてキャトルを買うような人ばかりだったからわからないみたい。 残念。
そりゃ他所に比べると値段が倍くらいするもんな。
うちの古くからのお客さん連中はこのキャトルお買い得だよね〜 ってみんな言ってくれる。
玄人にはわかる仕上がりだが玄人好みの車種じゃなかったんだよな〜。・・・・・。
やっぱキャトルって根強いファンより通過系、浮動系のファンの方が多いから仕方ないかな〜 っておもいます。
意味解るかな? 程度より色とか値段とか優先。 

ヤフオクとかの現状で買って受け取りのところから写真とってキャトルとの新生活をブログにしようなんて夢見てるひとたち。
でもへたすりゃ帰り道で壊れたり、はじめのころはそれが楽しいんだけど、乗ってどこにもいけないことに気が付いて。
フランス車のある生活 とかって言うはずのブログだったはずが修理日記になっちゃって。
それで何度も修理繰り返してるうちに疲れちゃって。
ブログ更新なし くらいならいいんだけど、 突然ですが!車買い替えちゃいました。 なんて始まっちゃうブログ。 よくあるよね。
うははは。

この日本の中でたった一人のだれかのために作った車だから、本当にキャトルに乗りたかった人が、たった一人だけ買ってくれればそれでいい。
だれか早くいい人にめぐり合わないかな〜 手塩にかけたキャトルだよん。^^

と宣伝でしめくくる。
キャトルの情報はこちら。→
 

このところA110の修理の問い合わせも多い。
これって答えるの大変なのよ〜。
どれもこれもみんな違うし、普通の人だと症状は改善するけど原因は治ってない なんてことになる。
だからこの人どのくらいできる人なんだろう・・・・・。 ってずっと頭の中に不安と疑心で一杯にしながら答える。
持ってきてくれればサンデーメカでもできるかどうか教えてあげられるんだけどな。

まあ、やるとこまでやってそれでも不具合が残ってるのならばすぐ持ってきてください。
そしたら いじり壊すとこでしたね〜 なんて笑い話で済むし。

いじり壊した後にもってこられるとお客さんになんていおうかな。 プライドもあるだろうしなあ。
って 気まず〜い 感じになるんだよね。・・・・・・・。

我々なんかもわからないことだらけ。
プライドなんて関係なしでいつもやるようにしてます。
だめだこの部品外れない ムキー! 
とかいってると従業員来て さらっと 

「取れるじゃないですか。」

・・・・・・・。
あ、どうも。 ・・・・・・。

うははははは〜。


夜涼しいんで気分いいからやたら書いてる今日この頃。




  そういえば、おもしろいことやったんだった。   2010年10月10日



いま古い写真みてたらおもしろいことやった写真が出てきたんで書いとこ。
AE111 スプリンター 
こういうの大好き。
世界のカローラ もうカローラ最高。
あ、スプリンターだけど。

で、これにブレーキペダルを取り付けるという御注文。
車の乗り換え。
AE100のカローラからAE110のスプリンターへ。

この車にAE100のブレーキペダルをはずしてAE110につけるのがお仕事。
なんでこんなことやるかっていうと 教習車。^^
助手席のブレーキをはずして新しい車に移植する。

ほら教習のときに おぼえてない?
一時停止とか忘れると思いっきり踏まれるやつ。
いや、そんなに踏まなくっても平気だよ。^^; ・・・・・・。
見たいなやつ。


AE100とAE110はフロアパンが結構違うんでそのままじゃ付かないんだけど、まあなんとかなるんじゃないかと思って受けちゃった。
とりあえずはずしてみる。
部品は全部でこれだけ。

しくみは助手席の足元にペダルがあってそこにマスターシリンダーがある。
マスターシリンダーで発生した油圧は運転席の足元にあるレリーズシリンダーに伝わる。
で、このレリーズシリンダーが本物のブレーキペダルを押す。 っていうしくみなの。
だから助手席でブレーキを踏むと運転席のペダルも中に入る。

さいしょブレーキのマスターが2個ついてて配管が割り込ませてあるんだと思ったんだけど、そうじゃないのね。
たしかにこの方法だとブレーキ自体には手が加えられてないから、付け足されたブレーキにトラブルが起きても ほんちゃん の方は生きてるって仕組みまあ、先生がブレーキ踏み抜くほど踏んだときに 生徒のブレーキが効いたって遅いかもしれないけど。^^;

取り付けは位置決めやら、力のかかり具合やら、ペダルの踏みやすさやら、配管の取り回しやら、を決めるのがまず手間。
無いものをつけるのは意外と度胸がいるかも。 一発で位置決めないとためらい傷ばっか残ってみっともないし。
左:このへんにリザーブタンクつける。 右:運転席用のブレーキペダルに押されるための穴を作る。
運転席の足元はばらばらにしてブレーキペダルを丸ごと取り出す。
補助ブレーキのレリーズシリンダーはステアリングポストに取り付けられるように改造する。

助手席の足元にはペダルASSYのボックスがくる。
こんな感じ。
このまんまだとみっともないんでカバーが付く。
で、そのカバーも単なる曲げの鉄板なんで無骨だからちょっと見栄え良くフットレスト風に仕上げてあげて
いい感じでしょ?
完成〜。

ペダル位置は普段間違って引っかからないように右寄り高めに。
でもフットレストから踏みなおしやすい高さに。
フットレストは足が自然な感じで置けるように。

さあ試乗行って見るか〜。

ってこれ一人じゃテストできないじゃん。^^;
助手席に乗り込んで試乗。
従業員 運転。

ありえないところでブレーキ踏んだりして。・・・・・・。
信号青になったのにブレーキ離さなかったり。
うはははは。

意外とよく効くし使いやすいんだね。
工場に戻って二人で車から降りるときに、 

「これじゃあちょっと 見極め はあげられないなあ。」
「もう一時間のってみて。」

っていっておいた。
うはははは。

さて工場は真面目に仕事してるかって?
そりゃしてますよ。ほんとに。
ぶい〜ん。

・・・・・・・・。


もういっちょ ぶい〜ん。

イカすでしょ?
チョイのり のステップにパナールのエンジン置いといたときの写真出てきた。
チョイぱな? いや ほとんどパナ って感じだな。
こういうの宮崎アニメにでてくるよね。
え? もちろん走るよ。 ノーマルのエンジンの方で。 うはははは。

ちがうちがう。
工場。

ほんとに仕事やってます。 ってば。


いま在庫車が続々と作業進行中。
へんなくるま欲しけりゃ今見に来ないとしらないぞ〜。

あ〜 そうそう。
こないだコンテッサクラブのミーティングでトヨタ博物館に行って来た。
博物館の御好意でバックヤード見せていただいたよ。
そのときの写真はこちら。→
 



  真夏のA110その4   2010年10月4日



で、その後どうなったか。
結論から行くとまずアイドリングの4拍子は直らなかった。
はじめてこの車がうちに来たときからやけに静かなエンジンだな と感じてたんだけど予感は的中。
タペットが詰まりすぎてた。
タペットの指定は温間で in:0.18 Ex:02.5
位のはず。 でもこの厚さが入らない。

位と書いた理由は、古いから。
古いエンジンはロッカーアームとバルブの当たり面の形状が磨耗して変わっちゃってるのよ。
偏磨耗してなんとなく弧の形に角張った感じに減る。
なので規定値どおりにとったって同じ位置に来なければ厚かったり薄かったりと偏りが出ちゃう。

エンジンを組みなおすときはバルブヘッドとロッカーアームの修正をしなくっちゃいけないんだけどこの辺はもう経験と勘でやる作業だからなあ。
ま、そんなわけでちょっと広めに調整。

少しだけエンジンの音が出るようになった。
あわせてギャロップの度合いが多少よくなった。
あ〜 やっぱり4気筒均一に回ってないんだなあ。・・・・・。

これが2バレルX2のキャブなんかだとキャブなんだかエンジンなんだかが原因つかめないんだけど、このエンジンは4気筒だけど吸い込みは1箇所だからねえ。

とにかくこの作業をしていたときは日本各地での猛暑日新記録をニュースが連日伝えるようなときだったからさすがにある程度のところで終わりにしておいた方が無難。
ちょっと濃い目のセッティングにしておいて上はMAXパワー回転数5700くらいまでは回るようにしておくのがいいかも。
これでも入庫前とはだいぶ違うはず。
秋が来れば空気が濃くなるからもう一度持ってきてもらって上までセッティングしなおす方がいいだろう。
あれま。このタペットカバーオイルミストのトラップ取られちゃってら。・・・・。

しかもやってるほうももうさすがに熱ダレ・・・・・。^^;

近所を試乗しながら煮詰めていく。
とにかく壊れちゃいけない。
だから意地悪な乗り方をたくさんする。

エンジン始動してすぐアイドリングのままで走行して、ブレーキかるく踏んでエンストぎりぎりにしたり。
自転車たちこぎでも上れないような急坂行ってわざと遅いスピード4速、5速で全負荷かけたり。
今回問題が顕著に出てた回転数は1〜5速までいろんなアクセル開度でテスト。
5速1500回転からの増速、加速。
パーシャルから全開までの各ギヤテスト。
ま〜 あれこれやる。
渋滞もわざわざはまりに行く。
渋滞解消したらパーコレーション起きてないかのテスト。
入ってたガソリンなんかもうとっくになくなってる。2タンク目。

物凄い暑さ。
ハチマキしててもあせがだーだー出る。

不思議なことにこのエンジンどの回転域でもどんな負荷でもノッキングが出ない。・・・・・・。
う〜ん。 デスビの所為なのか? それともバルタイ本当にあってんのか?・・・・・・。
カムもなんちゃらのカムとかいって鳴り物入りで組んでもバルタイきちんと測らないとまったく仕事しないよ。

バルタイの指定すら良くわからんカムなんか買っちゃダメだよ。

そんなわけで残すは高速道路の試乗。もしパーコレーションが起きてたら高速道路を巡航で走って、出口を出るときの料金所でエンジンが ぱたり と止まるような症状が出る可能性がある。 そういう時は当然 始動性も悪いはず。こういうのはほぼ間違いなくキャブ由来の原因で、パーコレーションの典型的な症状。 (点火コイルの過熱ってのもあるけどね。)

なんだけど、まだそこにはたどり着けない。
じつはこの車、他の修理メニューに
 ハンドルのぶれ(高速)
 バック時のクラッチジャダー
なんてのがある。

このへんを先に治す。
じつは手を付ける前の試乗時にハンドルのぶれは結構凄かったんで、そのままの状態じゃ車の調子みるどころじゃないのが解ってた。

あ〜 アルピーヌのハンドルのぶれ治らないんだよな〜。
アルピーヌに関して言うとハンドルのぶれの原因は普通の車の何倍もある。
一番よくあるのは タイヤが丸くないのとホイールがゆがんでる。
その次がブッシュの経たり。
その後にホイールバランス。

なんてのがくる。
このへんまででなおればラッキーなんだけどな〜。

じゃあまず一番簡単なホイールとタイヤの丸さを見るためにバランサーに掛けてみるか。
あ〜写真ない。
お客さん説得用のビデオはとったんだけど動画は重いからパス。

どうせホイール曲がってんだろうな。
もう新品のホイール売り切れちゃったしな〜 どうすんべか。
なんてかんがえてたら、上の写真見て。

アルピーヌ純正 2006年製!
おー このお客さんツイてる。

大概1974年とかその位古いのがザラについてて、その辺のホイールは7割くらいは丸くないし平らじゃない。
バランスだってへたすりゃ80グラム以上貼らないといけないようなとんでもなく弱いホイール。
つまりもう寿命来てるホイールでみんな走ってる。
ゴッティなんかはまわさなくても目で見て解るやつある。

それをこの車は4年前に新品に交換してる。
う〜ん すばらしい。 いや〜お眼が高い。
しかもあたらしく作り直されたホイールは型も仕上げの切削も違うのよ。
新規で多分砂型を作ってる。昔のは砂型でもちょっと違うはず。 鋳肌がまるで違う。
さ〜 元型がが昔の木型使ってるかどうかは・・・・・ (−−)y~~~

案の定 ホイールをまわして測ってみるとほぼぴったり回る。
すげ〜。 こんなA110のホイールは新品以外で見たの数本しかないぞ。
4本ともバランスは10グラム程度しか狂ってない。

ホイールバランスはうちの機械だと最小2.5グラム単位で測れるんだけど、実は10グラムくらいの狂いは人間感じられない。 これほんと。
もちろん車にもよるんだけど。

だからこの車のハンドルぶれはバランスの所為じゃない。
そりゃバランスなんて今まで何回も見てるだろうしねえ。タイヤ屋の手に負えないからうちに修理依頼していただけるのだろうし。

で、タイヤなんだけど最近もう13インチのスポーツ系タイヤは皆無なんでミシュランのXAS-FFを履いてる。
このタイヤやっぱりA110にはベストマッチのひとつだと思うんだけど短所がいくつか。

値段が高い。
丸くない。

この2点。
このタイヤもプラスマイナスで20~30ミリくらい直径誤差がある。
は〜あ。 これもタイヤの所為か。 丁度いいとこ見つかるまでタイヤとホイール組みなおし何度もやってみるかなあ〜。
それともこの車もっと前のオーナーのときからハンドルのぶれ治らなくって苦肉の策でホイール換えたけど完治しなかったのかな〜。
なんて考えてたら、お〜〜〜!

ちょんぼ みっけ。^^v

この車ビッグブレーキが付いてる。
このブレーキが曲者。

このブレーキはローターとキャリパーをでかくしてブレーキの効きが強化されてる。
他の車からの流用部品でアルピーヌが設定してるから後から真似して付けるとハブとローターが合わないのよ。

で、大概こんな加工がされてるんだけど、ここらへんが問題でね。
上の写真よく見るとハブボルトとセンターのキャップの間に3本のボルトの頭が穴からずれて付いてるの解るでしょ?
で、その頭削ってあるじゃない?

このボルトが曲者なのよ。
いろんなやりかたされてて穴と60度ずらしてあけなおしてあったりいろんな工夫されてたりする。
この車はボルトがホイールに当たるから削ってあるんだよね。
でもさ〜
ホイールとハブの間にシックネスゲージ入っちゃうのよ・・・・・・・。

この車やってた人削るの好きなんだけど後のこと考えない人だったんだろうな〜。
豪華パーツがどんどん逆効果を生んでいってる。

ホイールの裏側にもこんな痕がくっきり^^;
あ〜あ。 何で気が付かないかなあ・・・・・。
とりあえずボルトとあたるホイールのとこを削って逃げを作っちゃう。

ん? まてよ。
ホイールとハブの接合面なんかきれい過ぎないか? 光明丹で転写。
あちゃー まったくあたってないし。・・・・・・・・・・。
このホイールは2006年から4年間わずかこの3mmx10mmの3点を食い込ませてハブにあたってた。
それを60度ずれたところにあるハブボルトでぐいぐい締め付けちゃってたんだからなあ。

ここまで食い込む間、何度かネジも緩んだろうなあ。
その時気が付かなかったのかなあ。

3本のツメを上に向けてその上にホイールを置くでしょ?
で、ボルトを10キロx3本分の力でそこに押さえつけて、それに横だの縦だのあらゆる方向の力加えてたんだから想像すると怖いよね。
ハブボルト折れなくってよかった。

そんなわけでハブもホイールもそっちゃったんだなあ。
まあ、でもシックネスゲージ入らなくなったからいいか。
一応測っといた。 まあ、このくらいなら影響ないか。 位の数値だったとしか覚えてないけど。
光明丹の厚さもわずかのもんだしなあ。
もちろん重い車だったら是が非でも交換したいけどね。実はアルピーヌってこんなのザラだし。^^;
自分の車かっこいいゴッティー履いてるんだよなんて にやにや してみてた人。水を差してごめんなさい。
しつこく言うのは性格だから 。 うそ 本当にハブボルト折れるよ。
むかしワイドとレッドスペーサーが流行ってたとき本当にボキボキ 折れてたから。この危険性を理解してほしい。
あとジュラルミンのハブナットも10回くらいしか使えないと思ったほうがいいよ。^^;

う〜ん まだなんかこの車いじり壊されてそうだ。
ホイール交換したんだとしても直らないであきらめて売っちゃったんだろうから。

きっとハンドルがぶれるからホイールの所為だとおもって交換した。
その時点でボルトは6角が残る限界まで削ってあった。
古いホイールはそのボルトをかわしていた。

でもなおらないからわけわかんないんで放置した。
で、売っちゃった。

と考えると他にも絶対見落としあるぞ。
意地悪にもう少し見ていく。
あちゃ〜 ピロのタイロッドエンド入れちゃってるよ。
この部品は雨の日走ったら2年くらいしか持たないんだよな。
雨の日はしった後は水っ気飛ばしておかないとすぐだめになるんだよ。
案の定ガタあり。

想像すると解るよね。?
ピロボールをバケツの水につけてそのあと空気中に放置。 またつけて放置。繰り返したら当然だめになりそうでしょ?
これはもう完全に定期交換部品。今使ってる人は最低車検ごとにガタを点検してね。
あ、ガタがあっても平気な人はいいけど。
昔 国産車のフルピロとか普段使いで1年でだめになってたよ。
水が入らないようにグリスてんこ盛りにするとか工夫してね。

ここは写真ないけど純正のゴムブッシュタイプに交換。
ついでにラックブーツも切れてたから交換。

あ〜 クイックラックまではいってる。。
この手はラックのエンドブッシュにガタが出る。
金色の偏芯してるブッシュあるでしょ? あれがつぶれちゃってガタが出るみたい。
てか案の定実際でてるし。
タイヤ押えておいて誰かにハンドルを切ってもらうとロッドがラジアス方向にも動いちゃうのよ。
 これ交換するの大事なんで今回はお客さんに伝えるだけ。
遊びを無くす部品、クイックになる部品、強化のためのブレーキ、新品のホイール。 かなしい。・・・・・。
生き返らせてあげなければ。


さてハンドルのブレに対して行った作業は
1、ホイール、タイヤの円度測定、面測定。
2、ハブとホイールの接合不良だったんでホイールの削り。
3、タイロッドエンド交換 ピロからゴムブッシュへ
4、ラックエンドブッシュ点検 ガタあり。
5、で、付帯してラックブーツ交換。

ははは。まあ、ホイールバランスなんかほかで絶対やってるからね。
そんなもんでA110が治るわけないじゃないの。

あとね。もう1個見るところあるの。
チューブの偏り。

A110のホイールでチューブレスは多分ないよ。
チューブが入っていないのは中にシール剤なんかでとめてある。
でもリムの形状がチューブレスに対応してないからチューブレス化はできるけどできない というのを心にとめてチューブレス化してね。
注意点は空気の漏れ、抜けが早いのと、パンクしたときにビードがリムからずっこけるんでパンク修理剤じゃ手に終えないことが予想されるね。
パンクした瞬間にボン! てタイヤがリムからずれることもあるんで注意してね。

まあ、今のタイヤでチューブ用ってのも無いんでチューブレスタイヤにチューブいれて使うってのも問題あるんだけどね。

さ〜 高速いってみるか〜
いやその前にリフトに上がってるからバック時のジャダーみとくか。・・・・・・。

まだまだつづく。




  
真夏のA110その3   2010年9月30日



さてこのインマニの何が嫌いかっていうと製品として出来上がってないところ。
製品として出来上がってないなら使えるように仕上げてから使えばいいんだけど、現代のすばらしく良くできた改造パーツになれちゃってる人たちからすればそんなことは疑いもせずそのまま組んじゃう。
なにもかも疑ってかからないと。^^

じつはこのインマニエアを吸ってた。
それがちょっと曲者で吸ってるときとほとんど吸ってないときがあって、それがいじるたんびに違う現象、症状となって混乱させてた。
ただでさえキャブはダメだったし。
油面も安定しなかった。
これだけでもへたすりゃ迷宮入りするのに他の原因と複合してたらサジも投げたくなるよな。
私も毎日排気ガス臭いつなぎで家路についたから。 とぼとぼ・。

エアは一箇所から吸い込んでるわけじゃなかった。
まずマニホールドをはずしてみれば一目瞭然。
排気漏れの跡がくっきり。
マニホールドはインテークもエキゾーストもきちんと接合してなかった。
金属の平面同士でもれなく止めるのは精度を凄く上げなきゃいけない。
本当の平面同士をくっつけちゃったらはがれないくらいぴったりくっつく。
でもここは異種金属同士、常に変わる圧力そんな条件下で働くからそれは至難の業。
だからそれを楽するためにガスケットをはさんで漏れを止める。

ガスケットが入ってたのにこれだけもれてるって事はマニホールドがきちんと押えられてないって事。
排気漏れの放置はだめなことってのはうちのホームページ読んでくれてる方には周知のことでしょ?

ではどうやってこのマニホールドがとまっていたか。
インマニとエキマニはそれぞれが共通のネジで止まる仕組み。
フランス人ぽい発想^^ 一見合理的で理想的〜 
膨張率の違う金属同士を同じネジで止める。

メーカーはこのへんのテスト繰り返してるてるだろうからいい寸法で部品ができてる。
ノーマルのそれでも排気漏れが意外と起きるのにどっかのピエール汽船 のインマニと悪魔のエキマニ がぴったりくるわけないじゃん?

だもんで高さが違う。
ここで前人の苦労がそこかしこに見える。
エキマニには切ったワッシャーが溶接されてカサ増ししてあって、それでも段差が吸収できないところは段つきのカラーを作ってまで入れてあって。
一番右のは誰かが作ったナット。凄いの作ったな。天才。 てか尊敬。 考え方採用〜。

きっとこれ前に組んだときはもれてなかったし吸ってなかったんだろうな〜。
でも耐久性に問題があったみたい・・・・・・。

しかしこれだけ前人がねちこちやってうまくいかなかったものをうちが治さなきゃいけないんだからこりゃ車上でやるのは無理に決まってる。
私はそんなに器用ではありません。 うははは。

そんなわけでインマニとエキマニはすでに外れてるから他のヘッドを持ってきてダミーヘッド代わりにして。
こんな設備を急ごしらえ。
ベニヤ板にヘッドをネジ止めしてどの角度からでもすべてのネジ止め部分が目視できるようにした。
従業員に見つかると またなんかへんなことしてる と思われるんで裏でこっそり。
てかお客さんが店に来て、表でベニヤ板にヘッド固定してるとこみたら初めての人なら見ちゃいけないもの見ちゃったと思って帰るでしょ。^^;
うはははは。

で、まず最初にインマニの観察から。
出来上がってないから(っていつから出来上がってないまま使われてたのか知らんが・・・。)使えるように加工してあげよう。
ヘッド側のフランジの形状は
どこもかしこもナットがきちんと当たらない。
スプリングワッシャーが浮いてるとかそういう世界の話じゃないよね。^^;
ボルトに対して直角面じゃない。 そんなのありえないだろ。
しかも何回使った型で鋳抜いたんだか知らないけどこんなに薄くちゃ恐ろしくて平面なんて出せないよ〜。
むりむり。

木型→砂型→現物 という手順で鋳物は作るんだけど、実は完成品は基の木型よりも一回り小さいのね。
これはアルミが収縮するからなんだって。
で、完成品からクローンを作るじゃない?
完成品→砂型→クローン品 という手順で作るともう一回り小さくなるでしょ?
もう一回そのクローン作ったらオリジナルとはまったく違うものができるのよ。
そうなると形は似てるけど使えないものが出来上がる。
これはたぶんそうやってできたものなんだろうな。
クローンを作ったのはだれなのか知る善しもないけどピエール汽船もこんなのが流通しちゃうとブランドイメージが落ちるよね。
いやクローンという言葉は理論的にはオリジナルと同等だからやっぱり模倣品くらいの言葉の方が適しているのかも。

でも使うほうは有名メーカーの品物だと信じて疑わないからそのまま使うだろうしなあ。
ちなみに作りのいい状態のものを見たことがないのできっと私はオリジナルのものを見たことがないのだろうと思いますし、思いたい。^^。

おまけにポートはだれかがこんなにでかくしちゃって、中ではもっとでかいから
外側からほとんどいじれないぞ。
ミスしたら外と中がつながっちゃう。
つながっちゃったらこんな古いアルミだれも溶接できないぞ。
できても折れるし。

でも外側は
ナット入れたら工具じゃ最後まで回せないし。
だからさっきの写真の変な形のナット1個わざわざ作って止めて有ったんだ。
逆側(対称側)のもこうしてくれればよかったのにそっちはさっきの段つきカラーとボルトで止めてあった。
これがきちんと押えられなくなってたのは2次エアの吸い込みが証明してる。
ヘッドにボルト止めは絶対に禁止(万願寺ローカルルールかも)なので今回はそれは避けよう。
現にもうネジ穴なめてたし。・・・・。
とにかく全部スタッドボルトに戻して心配なくトルクがかけられるようにしてあげよう。

目標は
1、全部スタッドボルトに戻そう。
2、できるだけインマニの面圧をあげられるように整形しよう。
3、ナットが締められるようにしよう。
4、インマニとエキマニを共締めできるように整形しよう。
5、次に整備するときにだれでも脱着ができるように治してあげよう。
なんだそれ。 全部スタートライン以前の話じゃないか。・・・・・・

そんなわけで外はナットの座繰りが取れなくて、中は盛大に削っちゃってる薄っぺらいアルミの鋳物だからほとんど加工は無理だぞ。
勘で限界ぎりぎりまで加工して理想に近づけてやるしかない。
最小限で漏れと吸いを止める加工をする。
そんなことできんのか?
同じ箇所の比較の写真がないんだけど

こんな感じだったのを
こんな感じにした。
段差も2mmくらい有ったやつを両方とも同じ高さにしてあげた。
他のところも限界ぎりぎりまで手作業で削った。ガラスのコップ加工してるみたい。

エキマニの方は?って〜と
あちゃーエキマニこんなに反っちゃってるよ。
ただ悪魔のエキマニはいい加減な作りだから強引にやれば曲がる。^^v
万力に咥えて上手にひん曲げる。
ありがとうフレンチジョブ。

ある程度ひん曲げて戻したんでダミーヘッドに取り付けたら約0.2+くらいの歪だった。天才。
修正して何とか面圧均一にできそう。

なんとか形になってとりあえずきちんとつけられるようになった。
こんなこと何日もかけてやって、マニホールド何十回もつけたりはずしたりするから写真とか面倒で残ってないの。
でも一応完成。
これならヘッド⇔マニ間は漏れ吸いなしでしょ〜。

そしたら今度はキャブ⇔マニ間 を直してあげる。
ここも吸ってるのよ。下のほうから。・・・・・。
見てのとおりOリングタイプなんだけど、溝とOリングが合わない上につけるときにずれて噛みこんだりしててもう頭にくるからタダの紙ガスケットにしちゃった。そしたら漏れは完全に収まった。

さ〜 耐久性はどこまであるかな?
そしたらキャブセッティングに戻る。

また油面が狂う。
また調整。
チョーク同士の同調は狂っているはずなんだけど逆に取ることができないからそのままいく。
てかそれで問題はないし。

やっと本当にキャブセッティングができる。
チョーク変えて、ベンチュリかえて、ジエット換えて を繰り返す。

気温40度くらいあるはず。
ベンチュリの交換とかに邪魔なんではじめについてたエアクリーナのベースとか遮熱版?燃料がエキマニにたれなくする為の板?
ヒートプレートってのかな? そんなのはずしてセッティング。
でもパーコレーションは起きない。
やっぱパーコレーション起きないんだ〜。
30分アイドリングさせてエンジンルーム内80度超えてても誰かがつけたパーコレーションファンさえまわしておけばまったく問題ない。
再始動も問題なし。わざと渋滞にもいく。 人間まいっちゃうっての。
保冷剤首に巻いていく。

お客さんはエキマニにバンテージまいてくださいって言ってたんだけどいらないなあ。
だいたいあのバンテージ嫌いなんだよなミイラ男みたいで。ひひひ。
古くなるとぼろぼろになってキャブがみんな吸い込んじゃうし、なにか作業するたんびにあちこちちくちくするし。
あれ巻いとくとエキマニ錆びるし割れるし。

でもタコ足にあれまくと排気の温度が下がらないから本当は効率あがってヌケがよくなるらしいよ。
この車はこれ以上ヌケがよくなっても意味がないんでこれまた逆効果だし。
車は走ってる最中エンジンルームに物凄い風が流れてるから実はエキマニの放射熱はそんなに問題にならないんじゃないかと考えてます。
パーコレーションというのは吸気温度が高いことで発生するわけで、キャブは気化熱で常に冷されてるから実はそんなに温度が高くない。

燃圧がかかってるから燃料は沸騰しにくいし、キャブの中で燃圧0になってもキャブは冷されてる。
それを再度暖めてるのが吸気温度なんでそれをあげない工夫をすればいいの。
だからバンテージはパーコレーション対策にはあんまり意味がないと考えてます。

もちろんメーカーが万人に対してどんな気象環境下でもフールプルーフで動く製品を作るんならエンジンルームの温度を下げることはたくさんしてあるけど、こういう車はそこまでする必要はないし、そうしなければいけないならキャブノーマルに戻すしかないもんね。
これでパーコレーションおこすならもう1個考えてた正攻法やるしかない。それならサイドドラフトのままでもいける。

さ〜て。結果はどうだったかっていうと。
キャブはちゃんと機能して調整やジェット交換すれば反応を返してくれるようになり症状、現象は一定になり調整を受け入れてくれるようになりましたとさ。
アイドリングは相変わらずギャロップしてるけどまあ、セッティングはできそうだからなあ。

近所走って、その辺のちょいのりとかにもつかって結構調子良いんで近いうちに全域セッティングしてみよう〜っと。

これだけで終わると思うなよ。 つづく。・・・・・・・。





  
真夏のA110その2   2010年9月28日


つづきはどうなったかってお問い合わせあり。
早く書かなくっちゃ。

さあ、アクセルは全開になった。
まず冷静にこのままキャブレター調整ができないか追いかけてみる。

アイドリングはなんか不調。4拍子で回らない。走ってみる。アクセルは少しだけあける。全開にしない。
ゆっくり加速していくと2500回転くらいでバラける。
その上は普通にフケ出す。 こういうのをカムに乗るような加速と一部の本は書いてたりして。^^;
で、もっと上の4500回転位で力がなくなる。
力がないからアクセルを踏み足していくと   ガボ ガボ ガボ〜 といって急減速。
まったくふけなくなる。

もうちょっとアクセル開度をあけて走ると2500のバラケは気がつかない。
大概オーナーは乗ってるうちに無意識に慣れて不調の出る運転はしなくなる。

60キロくらいだと丁度2500回転位でアクセル踏むか踏まないか位の開度。
も〜 走ってる最中ばらばらばらばら いっちゃって気分悪い。
アクセルをそういう状態にせずに走れば気にならないから
アクセル開度一定の状態で2500回転近辺で走らない、アクセルを全開にしない というのを守れば走る。

でもこれじゃあ小排気量の軽量車に乗ってる楽しみがないよね。
なのでまず簡単な方のアクセル全開にしても走るようにする。
ジエットを交換していくんだけど濃くしても薄くしてもなんか変わるんだけどピンと来ない。
しかもいじってる間にどんどん調子悪くなる。 そうかと思うとまた治る。

アイドルのミクスチャースクリューをいじってもアイドリングの回転数が変わらない。
しかも2.5回転も開いてる。
どう考えてもアイドルジエットが小さい。
濃いジェットに交換するともの凄く調子悪い。
走ってくるとよくなってほっとくと悪くなる。
わけわからん。

こりゃキャブがダメだな。
キャブばらしてみる。
スロットルバルブがきちんと閉じない。
ここはキャブの肝のうちのひとつ。

アイドル不調やら何やら まあ、ここに起因するトラブルは多いね。
ねちこちスロットルバルブの調整をしたんだけどキャブの丸とスロットルバルブの丸が合わない。
本気でキャブOHしたり外注でリビルトしてもらうと買うほうが安いからお客さんに新しいキャブに交換していいか聞いた。

OKもらったんだけどそしたらキャブが売ってない。
私は別に対策前とか後とかまったく気にしないんだけど、対策後のキャブでも40φになると数が少なくってきちんとしたルートのものが見つからない。
あっても凄く高い。(貧乏性)

仕方ないんでこのキャブもう一回使うことにトライする。
じつはこのキャブこれまでも何度も分解されている。
まあ、これだけ調子悪ければだれでもキャブ分解するよな。・・・・・。

でもきちんとした点検はしなかったんだろうなあ。
実はこれ見たときにこのキャブダメだ って決めたんだけど仕方がないんでとりあえずこのキャブを使えるレベルまで引き上げて、キャブがもし手に入ればそれを使えばいいやってことにする。

このキャブフロートは新品に交換されてた。
でもな〜 フロートのシャフトがこんなじゃやあね。(上の左の写真)
左がこのキャブで右は他のキャブのやつ。
このシャフトがこんなに減ってるのはじめてみた。^^;

フロートバルブはこんな感じ。(上の右)
物凄い段つき。

フロート交換はなぜされたんだろう。
どうしてこの2箇所はそのまま放置されたんだろう。・・・・・・。
だれかがサジ投げたキャブなのかも。・・・・。
そうかんがえるとこのキャブは放棄したくなる。
しかも間違いなく分解してパッキン換えてオーバーホールとか言われてきたはず。
不具合箇所は絶対にそのまま残されてるに違いない。だからキャブがダメだとおもった。

こういう部分をひとつずつ治していく。

ベンチュリーも27という1300には小さいサイズが入っている。
もっと大きなベンチュリーが組めるはず。
中身は不思議が一杯な組み合わせだった。
なにがなんだかわかんない。 間違いなく数人が迷宮入りさせたはず。
まけないぞ〜。 何もかも疑ってかかる。

何とか形になったらキャブを組み付けて走る。
キャブはとりあえず普通の車につけたらふつうに走れるくらいの状態には治せたはず。70点。
調子激悪。

それもそのはず油面が高すぎる。
規定値に組んだのに。・・・・・・。

何度も油面を調整する。でも油面が高い。
オーバーフローまでする始末。
こりゃフロートがだめだな。
見た目は良くわからないけどどっかゆがんでる。
規定値無視して装着油面で無理やり合わせちゃう。

お〜 やっとなんとか調子よくなったな。アイドリングの音が軽くなった。
ジェットも少し変更。
高回転まで回るようになった。でも5000から上は惰性で回ってるだけ。
インマニの中だらだら液体が流れてるんだろうな〜xxx。
2500回転の不調もそのまんま残ってる。

まあ、キャブはとりあえず走れるレベルまで戻ったはずなんで次だな。
次は何やるかって言うとインマニ。
このインマニが曲者なのよ。

有名どころの鋳込みが入ってるんだけどこのインマニはろくなもんじゃない。
これがろくなもんじゃなければこれはコピー品だな。・・・・・・・。
どうしてもアルピーヌとかって車種はイメージ先行、スペック先行、豪華パーツ至上主義 見たいな部分が強い。
VC改GとかSとか、VCに5速積みたいとか、(元々乗ってるのもある)サイドドラフトつけたいとかそういうのばっかり。
でも生産からもう3~40年たってる車にチューンも改造もないでしょ〜。

悪いところそのまま残して豪華パーツ組んであるから余計調子悪い そんな車凄く多い。
私的にはA110のベストバイはA110の1300VCのノーマル です。
VCはいいよ〜。 でノーマルだったら不調の原因もわかりやすいし、壊れにくいし、壊れても寄せ集めで治るし、走っても楽しいし、オーバーヒートもパーコレーションもしないしもう最高。
早く走らなきゃいけないなら状態のいいGやSや1600系だろうけど持つなら絶対1300VCだな。^^。
調子のいいVCはいいよ〜。そこらのGより楽しいから。

それをどうしてもいじりたくなっちゃう気持ちは良くわかるんだけどね。
現代からみれば構造欠陥的な部分もあるし、古くなってるから交換しなけりゃいけないものもある。
そういうところに手を入れてくれればアルピーヌは楽しめる。

脱線。この車はその有名インマニをさらに手が入れてあって どか〜ん。
物凄い削り がはいってる。土管みたいに向こうまで丸見え。
入り口なんか限界ぎりぎりまで拡大。
でかすぎ。負圧あがらないんじゃないかな。・・・・・・。
だからベンチュリーで物凄く絞ってあるのかも。
かなしい。中もつるつるに加工してある。^^;
でもね〜 インマニとか削るのって楽しいんだよね〜。プロになった気分。^^v
気持ちはわかる。
でもこんなにでかくしちゃったらインマニじゃなくてもうチャンバーって感じ。

実はこのインマニは左右がバイパス経路でつながってる。
結構太い経路。 だからツインチョークのキャブをつけてもやってることも仕組みもノーマルのダウンドラフトキャブと変わらんのよ。
だから実は同調とか狂ってたって問題なんか出ないの。片方ふたしても走る。
空気はキャブを2個の吸い込み口から入ってインマニで一つになってそれが4気筒に分配される。
だから2−1−4インマニ。^^;

なのでノーマルの仕組みと一緒。
ノーマルはダウンドラフトの32φ。ツインチョーク。
それを40φのサイドドラフトツインチョークにしてあるって事。

冷静に考えればここで解る。
原チャリの改造をするでしょ?
エンジンノーマル。
そこにビッグキャブつけるとどうなるっけ?^^;

おまけにこれだけインマニ デカくしちゃってたらどうなるかなあ。^^;
まさかポートまで拡大・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

というわけでこのエンジンを調子よくするのは大変だぞ。
上はノーマルエンジンじゃ吸い込んでくれないから回らないし、下は負圧が上がらないから燃料吸ってくれない。
下が安定しないからキャブで絞ってごまかさなきゃいけないから上はノーマルより吸い込みの状態悪くなるかもしれない。・・・・・。

問題抱えてまた次回。

次回予告

こんなんで済むと思うなアルピーヌ。
                    読み人知らず。





  
真夏のA110   2010年9月20日


A110っていつも大変・。
今回のご依頼はパーコレーションの修理他
車はA110 1300VC
サイドドラフトのキャブつき。
このタイプのインマニで調子悪いのたくさん有るんだよな。

気持ちはわかるけど大概ノーマルキャブの方が調子いいという悲しい現実。
乗ってみるとなんか遅い。 1300VC のノーマルはおろかこりゃサンクより遅くないか?
中速域でもエンジンぐずるし、力が出きってない。

まあ、普通いろんなアルピーヌ乗り比べたことがある人はいないからVCならこんなもん とか思うのかなあ。

まずはパーコレーションって事で入ってきてるんでお決まりの吸気温度の測定から。
ちなみに外気温は40度くらい有る。パーコレーションなら絶対起きる。
スポンジタイプのエアクリーナがついてるからそこに温度計を差し込んで測定。
アイドリング開始15分もすると吸気温度が75度を超えた。
これならパーコレーションおきるかもね。
この車は前のオーナーが相当苦労してた痕がある。
なんか車全体を見るとドイツ人かな〜 って気がするセンスでいじられてるんだけど多分プロじゃない人がいじってたっぽい。
じゃなきゃ日本人かなあ。

どちらにしろ何人もが苦しんできた痕が見れる。
こりゃうちも苦しむぞ〜。 どう見ても手ごわそう。

実はこの車左側のエアダムの床に電動ファンがついててキャブに向けて風を吹いてる。
これはきっとパーコレーション対策で誰かがつけたんだろうな。
ためしにまわしてみると吸気温度は40度代までさがった。
お〜 一応機能してるじゃん。

しかしここでテスト終了〜〜〜〜。
水温が100度超えた。
あちゃ〜 アイドリングだけでこんなに水温高いのかよ。
だめだこりゃ。

基本的に車がきちんとしていればリアエンジン車はオーバーヒート起きません。
リアラジエター車は冷却が厳しいからそれを見込んで冷却性能に余裕を持たせて設計されてる。
アルピーヌのエンジンルームの造形があんなに複雑なのはそのため。
だからアイドリングくらいで水温上がるようじゃどこかが壊れてるか、誰かがいじり壊したか、チューニングされてるか、ラジエターが詰まってるかのどれか。

ラジエターの点検してみる。
あ〜 これ詰まってるな。
仕方ないラジエター張替え。
あれ? これ写真違うじゃん。 サンクアルピーヌのラジエターだ。・・・・・。
まとにかく張替え。^^;
あ〜これこれ。

そしたら他のところ点検していく。
あれ〜 なんだよこれ〜。
アクセル全開にならないように細工してある。・・・・・・・^^;

とりあえずはずし始めた途中で写真撮った。
写真はもう取り外しちゃった後なんだけどアクセルペダルの奥に銀色の丸いのぶら下がってるでしょ?
で、その下に四角い跡があるでしょ?
四角い跡の所にこれがついてた。
これが邪魔してアクセルが全開にならないようになってた。
この車はインマニこそ有名どころのやつが付いてるんだけど、多分これをつけた人はインマニのみしか手に入らなかったんだな。
で、アクセルリンケージは一緒に入手できなかったんだと思う。
で、仕方ないんでミニなんかに使われてるタイプのキャブの上にマウントするやつが付いてた。
これも精度が悪いから何度もキャブあけたり閉めたりしてるとキャブのネジがおかしくなってきちゃう。
第一キャブにぴったり付かない。
スロットルワイヤーの引き量は2段階で調節できるようになってるけど引き量が大きい方にセットされてた。
アクセルペダルはこの謎のボンゴレボックスが邪魔して踏み込めないようになってる。
なのではじめっからキャブは3分の2弱しか開かないようになってた。

ボンゴレボックスはボンゴレリングの保持者じゃないと開匣できないからその能力は発揮できない。(漫画読みすぎ・・・・。)
じゃあためしにってんでこの箱を無しで走ってみたらアクセル全開にしたとたん

がぼ がぼ がぼ〜〜

完全に やる気の炎 が不足してる。 (漫画・・・・。)
つまりこのエンジンはず〜っとアクセルが全開にならないまま回ってた。
全開領域のセッティングはされていない。

深まる謎。

う〜ん。 原因以外はだいたいわかっちゃいましたよ〜。^^ (夜中のテレビ見すぎ)

善意に解釈すると実はこの車は消火器が付いてた。
アクセルペダルの奥にぶら下がってる丸いチョウチンアンコウのぼんぼりは消火器の吹き出し口。
で、トランクにその不活性ガスのタンクがあって、万一の火災のときはスイッチで足元とエンジンルームと燃料タンクにガスを噴出し消火するシステムがあった。
これは確実。
これが ぼんぼりの裏側。

で、例の箱なしだと ぼんぼりを踏み潰しちゃうからそれを守るガードとして箱をつけてあった。
消火器のタンクを誰かがはずした。

でも ぼんぼりはそのままにして、箱は凝ったつくりのアルミペダルとコーディネートされたアクセルストッパーだと思って残した。
アクセルが全開にならないことは気が付かなかった。

もともとはペダルストロークが小さくても全開になるようにリンケージ側でセットしてあったんだけどいつの間にか間違えたところにつけちゃった。
そのままキャブセッティングして まあ、1300VCだからこんなもんだろ と思って終了。

インマニでかいし、直キャブだからパーコレーションも起きるだろうからまあ、こんなもんかな。
というのが善意の解釈。

ひねくれた解釈だと、アクセル全開時のセッティングがうまく行かない。
というかアイドリングもなんかバラケてる。
セッティングするたびに状況がどんどん変わっちゃう。
上に行けばいくほど燃料が濃すぎちゃう。
じゃあ丁度いいからアクセル開かないようにしちゃえ。 ^^;

とにかく前人の、いや前人たちの苦労と努力はあちこちに見て取れるんだけど現に車は調子が悪い。
パーコレーションだといわれているがパーコレーションは起きないように細工されてる。
いろいろみつけた証拠のメモを順番に並べるといつの間にかそこには数字の2が。

う〜ん 犯人以外はだいたいわかっちゃいましたよ。  うはははは。
釈然としないまま天国へようこそ。 (だからテレビ見てない人にはわからないって。)

つづく。・・・・・。





  排気ガス規制とかのはなし   2010年8月25日


な〜んかスランプ。
とにかく今やってることどれも長期で完結しない。
できたころには物語り忘れちゃってるし、書こうと思ってもかけなくなってる。
そんなわけでとにかく写真見てかけるものなんかかいてみる。

世界の名車ホンダシビック。
確か記憶だとアメリカのマスキー法(排気ガス規制ね)を一番最初にクリアした車。

当時アメリカは日本車の輸入が増えてアメリカの自動車産業の景気が悪くなってきてた。
で、アメリカの自動車産業は国内の自動車産業が景気の悪いのは日本車がたくさん入ってきてる所為だ。
とか理由つけて政治家に圧力をかけて排気ガス規制で日本車を締め出そうとした。
おなじころ日本車バッシングとかいって道端で日本車をぶっ壊すデモンストレーションしてたの記憶にあるでしょ?

かっこつけのアメリカは日本車の流入を止めるべく単純な日本車輸入禁止とかって言うような保護貿易策は取れなかったから、アメリカに排気ガス規制をかけることで日本車の輸入を実質的にできないようにしようとしたの。

その裏はどういうことかって言うと、排気ガスの中の代表的有害物質 HC(ハイドロカーボン)とCO(一酸化炭素)を主に悪者にしてこれを削減しない車はアメリカを走らせない ということにした。

当時の技術でこの有害物質を減らすにはどうしてもエンジンの出力低下が避けて通れない道だと考えられていた。
そうなると排気量の小さな日本車は馬力がた落ちして到底走れるものじゃなくなるんじゃないか。でもアメリカの車は5000ccもあるのがザラだから多少出力おちても走れるから平気〜。
なんて考えられてたんだよね。

で、ふたを開けてみたらもともと戦後の好景気で作れば売れる的な市場だったアメリカの自動車産業は真面目に開発やってなかったもんだからこの排気ガス規制に難航。そんななかこのシビックにつまれたCVCCエンジンが一番にマスキー法をクリアしちゃったっていう現代のアメリカ衰退のシナリオを象徴しているような車なの。

ちなみに欧州の小型車は戦後の混乱期からとにかく大衆車を国内にいきわたらせるだけで精一杯だったからアメリカの排気ガス規制なんて本腰で取り組めない。古いエンジンに何とかエアポンプだの触媒だのその場しのぎのシステムをつけてとりあえずアメリカ市場に対応したというかんじ。
だから馬力はガタ落ち、燃えるし、ろくに走らないし、燃料馬鹿食い。
ビッグスリーの思惑通り次第にアメリカ市場から撤退して行ったというわけだよね。

そんなわけでアメリカ並行のフェラーリやロータスやらポルシェやらは嫌われてるんだよね。
この現象はおもしろくって、当時ルノーはサンクを LeCar なんてベタな名前をつけてアメリカに出してたんだけど、これが飛んだ食わせ物。
馬力が出ないもんだから排気量を1300とか1400にあげてなんとかしようとしたんだけど、
エアポンプが付いてるもんだからエンジンルームの熱は凄かった。
オーバーヒートやらパーコレーションやら挙句に燃えるというスリリングな乗り物だった。

実はこの火事は日本にとって対岸の火事じゃないのよ。
日本仕様はこのLeCarベースの排気ガス対策にさらに厳しく触媒までつけたりしたもんだから日本のサンクは良く走らなくって、壊れるもんだから長生きできなかったってわけ。
逆にキャトルはアメリカ仕様(排ガス対策済み)が存在しなかったからヨーロッパ仕様を日本に持ってきていて、それを日本で排気ガス規制にあわせて改造してた。だから同じくらいの年式の車でもサンクは残ってなくてキャトルは平気で残ってるってわけなのよね。

だからサンクに関してはディーラー物よりはヨーロッパ並行のほうが調子いいんだぞ〜。 うはははは。
現代において当時の縦サンクを日本の排気ガス規制に通すのは普通にできることなので今となってはディーラー車より並行車のほうが絶対にお勧めだったりすんのよね
とはいえ値段はまったく違うけどね。

そんなわけで当時のディーラー車の1400より並行車の1100のほうが速いよ。^^

さーて脱線した。
そんな状況の中でホンダはCVCCという名前でエンジンの主にヘッド周りと吸気の部分を改造しただけでマスキー法をクリアしちゃった。
そのエンジンがこれ。
シビックは実はこのエンジンの前に排気ガス規制のかかってないエンジンが乗ってるモデルがあるんだけど、そっちは速いよ。
でもこのエンジン乗ってても昔の車にしちゃあ良く走るのよ。

で、この車 エンジンから異音が出てるという話で入ってきた。
OHCだしホンダだからチョロイだろうなんて思ってたら、部品が生産終了で出ないという。
車を見る前に部品を調べてみる。
は? ウオーターポンプも、タイミングベルトも、テンショナーも生産終了です。 だと?

なんじゃそりゃ〜〜〜〜〜〜。

ホンダは社長が永遠に部品は供給し続けろくらいの無茶言う人だったからホンダの旧車乗りはうらやましがられてた。
でも社長がなくなって以降旧車の部品供給が極端に悪くなったとのうわさ。
あちゃ〜。 こりゃ一気にホンダの旧車乗りは奈落の底だ。

ホンダ車の困ったとこはバンバン部品の仕様変更をするところ。
不具合でたら設計変更しちゃって互換性の無い部品作っちゃう。
だから部品の互換性が他のメーカーに比べて低い。
なのにメーカーが供給止めちゃったらそんなもんもう無理でしょ〜。
みなさんがんばってね。 (他人事^^;)

さあて、このお客さんはせっかく頼ってきてくれたから何とかしてあげなくっちゃ。

ウオーターポンプは国内の社外品メーカーがまだ在庫を持ってた。 よかったね〜。
タイミングベルトはどこにも無い。
そんなの幅と歯数のあうやつなんかあるだろ〜
なんて考えてたんだけど、甘い甘い。
歯の形状が違うのよ。
この手のタイプは現代ではほとんど使ってない。

だめだ〜国内に無い。しかも純正品番何度も変わってる。なにが違うんだ?
新しい品番はバラードまで使ってる。 てことはバラード乗ってる人タイミングベルト欠品かよ〜。
ありえないホンダ。
世界中を探す。 互換性のあるもの。
そしたら韓国車に使ってる車があることがわかった。ハングルだから読めない。

韓国車? ひょっとして三菱使ってんじゃないか?
またその品番からたどる。
三菱の品番見っけた。 ^^v

タイミングベルト国内で確保。 ざまみろ。 三菱純正品。

さ〜 タイミングベルトのテンショナー。
こいつは困ったよん。
部品やさんになんとかしろよ〜 とか愚痴言ってたけど見つからない。
社外のベアリングメーカーも生産終了。
でも異音でてるんだから交換しない手は無い。

仕方ない探すか〜。
世界中探した。

発見。 なんだよルノーかよ。 うはははは。
でもこの車日本に入ってないや。
一応部品聞いてみるとやっぱり日本国内にその部品は取り扱い無し。 だって。
仕方ないから輸入するかなあ。 時間かかるなあ。

なんて考えてたら部品やさんから電話で、例のテンショナーベアリングメーカーが作ってくれるそうです。
まじ? じゃそれ発注〜。
1ヶ月かかります。だって。

そしたら2ヶ月以上出来上がってくるまで時間かかったんだけど。・・・・・・・・・・・・・・・・。

まそんなわけで何とか部品はすべて国内で確保。
交換はチョロイ。
またこのシビックは延命されたのでした。 めでたしめでたし。


部品の互換性は調べれば何とかなることも結構あって、いつだかプジョー505のブレークのリアブレーキがもれたんで交換。
この車アメリカ並行のターボのワゴンだから日本に部品があるわけない。
これはフランスから取り寄せだ〜。単品で取ると送料がなあ・・・・・。

一応互換性探ってみるか〜。
なんて調べたら有るじゃないの ルノーで同じもん。
エスパスに使ってる。 マトラつながりか?
でもエスパスの部品は日本に無い。
あ、まてよあの国なら送料が安い。 ひひひひ。

そんなわけでルノーの部品を他の国から取り寄せて交換と相成りました。
おかげで部品代も日本国内の定価レベルでお客さんに出せる。^^v

てか部品探すの大変だよね〜。
あの車の部品は宗教でいつも小競り合いしてるあの国から来たし、あっちの車は砂漠のあたりから来たんだよなあ。
どっちの国も字が読めないから難儀したな。

世界って広いけど小さい。 一台分の部品くらいなら何とかなるよね。
でもうち部品探すのは仕事じゃないんで時間ばっかかかって儲かんないんだよな〜。
儲かんないのに探してたら割に合わないな〜。

あ〜 だから部品屋から問い合わせ来るんだ。^^;

よくやった。シビックの写真4枚だけでここまで書くとは。鵜呑みにしないでね。
字ばっかりで読み直す気がしない うはははは。




  
夏真っ盛り   2010年8月1日





いつからだろう。
暑いですね。 とか 焼けましたね〜。
とかが挨拶になり始めてから。
空には火の鳥が団体で。・・・・・・。
中でも 痩せました? ってのが結構ある。

ええ〜。 痩せました。 痩せましたとも。
コンだけ暑けりゃ痩せもするわね。
もうげっそり。 正月から計算すると5キロ強。
身長180cmで 体重 J-Wave とか言ってたのに今じゃあもうFMラジオじゃ受信できない数字まで落ちました。

もう何やったんだかわかんないくらいやった。
中でも今年目立つのはプジョー206かなあ。

季節柄エアコン使い始めてからのベルト周りのトラブルが目立つ。
初期型は結構弱点持ってて
意外とパワステポンプ。初めのころのやつに不具合が有ったみたい。
テンショナーもそろそろだめになるやつがあって、クランクプーリーは言うに及ばず。

それ以外だとロアアームのボールジョイント。
これも途中から違うものに代わる。
もとはボールジョイントが使われているんだけどこのジョイントがダメになるみたいで新しい部品を取るとブッシュが入ったやつが来る。
ボールジョイントがダメだとハンドルを切りながらの段差乗り越えとかでコツン って音がする。
走ってても問題を感じないけど一番ストレスをうけとる場所だからアライメントには影響が出るところ。
タイヤが偏磨耗するかもね。

あとはエアコンホースの漏れも結構起きる。
これが馬鹿だから高圧低圧セットで意外と値段がする。
でも新しいの取り寄せるとやっぱり改良されてる。
エアコンホースもだけど実はパワステホースのカシメが甘くてにじんでくるのよ。
この現象は実はルノーも昔からあって部品メーカーの設計があんまりよくないんだろうね。
昔のルノーはハンドルの据え切り繰り返してるとパワステホースがすっぽ抜けたりしたよ。^^;
206もぼちぼち古くなり始めてきたんだけど、まだちょっとこういうところが壊れるのは早いね。
意外とマフラー壊れるって印象もあるんだよな。
ファッションでマフラーかえるオーナーが多かった車種だからうまくつけられてなくて引っ掛けたりねじれたり錆びたりで交換が多い気がする。
ノーマルが鉄で後付がステンだから接続部分が錆びてだめになるんだよね。

やっぱり外車って感じ。

純正部品取り寄せると設計変更されたものが来る。部品番号が違う 
そういうの結構PSAグループ系で目立つ気がする。

まあ、何でもそうだけど初期ものは何かとよくないんだね。
ほら、あの手に持つと通話ができなくなる電話を作ってるメーカー有るじゃない?
あそこの製品は発売してから半年以上たたないと買っちゃダメですよ って昔から言ってたもん。
あれと一緒だよね。
OS? そんなの更新しちゃダメに決まってんじゃん とか当たり前。

まあ、最近は日本の製品でもそういう傾向みたいだけど。
日本だとホンダも凄い設計変更が多いね。 来たのと付いてたのまったく違う部品だったりする。
商品のサイクルが短すぎるんだろうね。

それはそれとして車はちょこちょこと見ておかないといけないね。
206ですらこういう弱い部分が壊れ始めてきてるんだから。
この真夏にエアコンホースダメ とかって想像したくないでしょ?
出先でホースだめになったら・・・・・・・・・。

痩せました?
ええ、そりゃ痩せますとも。 エアコン壊れてるんだもん。
てなことに。 うははは。

あ、こないだそんな人いたな。^^;





  
ナンバー無しでどこまで走れるか 2   2010年7月4日


みなさん退屈なのねえ。
前回の記事アクセス数普段の3倍近い。^^;


さてそのあとなにが起きたのか。
免罪符?

とくに車輪眼で幻術もかけられないし。

じつはねえ。ナンバー無しでも車は走っていい そういう法律があったんですよ。
車検に受からなかった場合限定検査証 という不思議な紙が発行されます。

車検に受からなかったから14日間は道路走ってもいいよ。

なんじゃそれ。
車検に受からなかったから道走っていい。
不思議な法律も有ったもんです。

この紙を使い始めたのが車検の検査手数料が300円値上がりしたとき。
それまでは制度としてあったのかどうかも知らない。

値上がりした300円は誰のポケットに入るのかも知らない。^^;
こわ こわ。

で、この限定検査証が有ればどんな車でも走ることはできる。
こういう例外は警察権限も持ってるし、市役所の仮ナンバーも同じ権限。
車自体が走れるかどうかというところは置いといて自賠責保険には入ってなければいけない。
いやあの権限のときは下手すると確認せずに走る許可出すな。 法律詳しくない人たちだし。

まあとにかくその限定検査証で道を走ってみたんです。
限定検査証には
 この限定検査証では運行することはできません。
ともかいてあるので、運行に当たらない範囲内であれば走れるんです。

そんなわけで車検に落ちてうちに帰るまでの間くらいならナンバーが無かろうが、ドアが無かろうが、屋根が無かろうが、タイヤが無かろうが走って帰っていいんですね。
いやタイヤがないと走れないだろ。・・・・・。

そんなわけで、おまわりさんに

実は限定検査証で走ってるからナンバーいらないんですよ。
そんな法律あるの知らないでしょ?
俺も知らなかったもん。

っていったら

へ〜 知らなかったよ〜。

っておまわりさんも言ってました。
そりゃそうだよ。
おまわりさんだってすべての法律知ってるわけ無いし。
だからあそこの交差点平気でUターンしてるんだろうし。   ^^;
そのうち現行犯で民間逮捕してやろ。    

いや夢で見ただけです。

そんなわけで無罪と相成ったのでした。
おまわりさんも無事事件にならず戻っていかれました。

しかし日本の警察優秀。
捕まるかな〜 とおもってたけど きちんと見つかって止められたもん。
よく見てるな〜。

え? なんで写真こんなに撮ってあるかって?
伴走車に絶対に捕まりたいからオンボードカメラスタンバイしておけよ って言っといたから。^^ 
あと車が動いてるときには絶対カメラに触るなよ ともね。 ^^v
だから捕まる前から写真撮ってあるの。

帰ってから伴走車の運転手が一言。
捕まったんじゃなくて有る意味 捕まえた?

日本語下手なくせにうまいこというねえ。^^;
座布団一枚。


そんなことより何で車検に落ちたか?
検査項目は合格。
一個だけそんなこと言うんだ〜 っていう様なこと言われた。よく気がついたな。
そんなのノーマークだった。^^;
そんなのどこのディーラだって気がつかないで通してるぞ。^^;

でも日本中のキャトルの人たちが95%以上車検通らなくなると困るから大人はきちんと黙って治す。
なので非公開。 私の仕事はこの車を日本の車検に通すだけ。
他のキャトルが違法だろうがそんなのは知ったこっちゃ無い。

しかも検査コース閉店の4時に3分まにあわなかった。終業のベルなり終わって3分後。
まだシャッターは開いてたけど。
そんなわけでナンバー無しで帰るハメに
そしたら予想通りパトカーに止められた。おまわりさんに余計な仕事させて余計な渋滞を引き起こした。

でもみんな仕事。
陸事も仕事、警察も仕事。私も仕事。
決まりは守らなくっちゃね。

通してくれない陸事も陸事だなあ とは思うんだけど、実は私の考え方は違うの。
陸事の仕事は 車検に通さないためにしてるんじゃなくて通すために仕事してくれてんの。
だから法律に合致しない車は通らなくて当たり前。でもじゃあどうすればいいのかを聞いたらちゃんと教えてくれる。
この要件を充たしていれば通りますって。
だからうちはいつもきちんとその用件を充たしてからもう一度受けに行く。
そしたらちゃんと通してくれる。

今日は金曜日だからまた月曜日に行かなくっちゃ。
もちろんナンバー無しでね。

今度は何回捕まるのやら。もちろん任意でも協力はしますよ。日本の治安を守るため。
あんまりなんども捕まるようなら業務妨害と受け取るからね。 ^^v
このまま青森の陸事に車検受けに行ってみようかな〜。
いや鹿児島か? ^^;


本日の標語。
人に迷惑をかけないようにしよう。



 




  ナンバー無しでどこまで走れるか   2010年7月2日



車のナンバー無しで走ってみました。
陸事出発〜
工場まで走ってみる。

本当にナンバー無し。

この先の交差点には
おまわりさんが立ってた。

でもセーフ。
駅前とか街中とか 普通に走ってみた。運転手は私。 
捕まるかな。 ^^

おまわりさ〜ん この人ナンバー無しで走ってますよ〜〜〜。
こういうとき、おまわりさんは大概そのへんにいない。^^;

しばら〜く走ってると

お!
ミラーに映る黒い影。 いや、白黒い影。

Uuuu~~~~~~~~
キターーーーーーーーーーーーーーー!

警視庁24時。
目標捕捉 ロックオン!!

回転灯点滅。
背中に一筋の汗。
顔に苦笑。 つかまった。・・・・・・・・ ^^;


現場に走る突然の緊張感!!!
かこまれた。・・・・・・・・・
しかも前に見える四角い建物   警察署だし。・・・・・・ うはは。

K 運転手さん これナンバー無いけど。どうしたの?

私 いや この車ナンバー無いんですよ。

K え? ナンバー最初っから無いの? 

私 ええ、 この車ナンバー無いんですよ。

K じゃあ前も無いの? 

私 うはははは 無いですよ。^^;


K ???????

しかしこの後 驚愕の事実が!!!!。
つづきはCMの後で。


実はこの後 無罪放免。

まとめられなくなったんでまたそのうち。
ではまた来週〜〜〜。^^


 
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